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2012年3月1日号 第4713号 

3月1日号ー主なニュースー


○2代目所長に松坂典洋弁護士ーひまわり法律基金法律事務所ー

 郷ノ浦町、NTTビル3階に事務所を置く「壱岐ひまわり基金法律事務所」の所長、梶永圭弁護士(41)が任期満了に伴い1月28日に退任。翌29日に後任の松坂典洋弁護士(38)に引き継がれた。


○百道(福岡)が優勝ー壱岐勢ベスト4入りならずー
 ー第6回市長旗中学生軟式野球ー


 第6回壱岐市長旗中学生軟式野球大会が25日と26日、芦辺町、ふれあいグラウンドなどで開かれ、市内4チームと島外11チームが出場。トーナメント方式で行われ、百道(福岡)が全試合完封勝利で初優勝した。


○最優秀賞の「西川賞」を受賞ー分娩日などデータ構築し農家へ還元ー
 ー家畜人工授精師、永田宗広さん(郷ノ浦町)ー


永田さん

 社団法人日本家畜人工授精師協会主催の第40回家畜人工授精優良技術発表全国大会が2月15日、東京都で開かれ、郷ノ浦町、家畜人工授精師、永田宗広さん(56)が発表した「表計算ソフトを利用した授精業務と農家へのデータ還元」が最優秀賞にあたる「西川賞」を受賞した。本県からは3人目の受賞で、本市では初。
 同大会は授精技術の向上を目的に毎年開催。今年は全国各地から11人の人工授精師が活動を発表し、永田さんら2人が西川賞に選ばれた。


○4日まで開催中ー郷ノ浦「ももの会のひな祭り」ー

ひな祭

 郷ノ浦町の本町通りに面した空き店舗を展示場=ひなの家=として利用し、今年で3回目となる「ももの会のひな祭り」が27日に始まり、園児たちから高齢者まで多くの市民が来場し、美しいひな人形と飾りつけを楽しんでいた。


○社説 続けたい壱岐焼酎蔵めぐり

 「壱岐という狭い範囲の麦焼酎なのに、それぞれに個性があり、それが思っていた以上に強くて面白かった」「1品ごとの郷土料理は、焼酎との相性もよく、最終的に腹いっぱいになった」「醸造場の香りは素晴らしく、見学もできて参加したかいがあった。説明が解りやすく参考になった」「壱岐在住の友人との再会を兼ねて参加しました。樫樽で貯蔵したものが好みにぴったり。すっきりしていて美味しかった」。
 「壱岐に住んでいても7蔵を巡ってそれぞれの味を比べ、楽しむ機会はないので、チャンスと思い参加しました。今後の参考にします」「せっかくの機会なので、もう少し試飲の一杯の量を減らした方がいいかも」「冬季の名物イベントにするためにも、毎週とはいかなくても隔週で週末に開催して、このイベントを通して壱岐の麦焼酎をもっとPRすべき」「いいですねこういうイベント。初めて食べたつまみもあってうまかった」「時間が足りなかった。次回はゆっくりと味わえるコースも設けておいてほしい」。
 これは、先週末の25日と26日の両日、「1年で最も蔵が活気づく2月に、島内外の人たちに壱岐焼酎の7蔵を巡り、心ゆくまで名酒を味わってもらい、いきのグルメや各種体験プログラムなどを組み合わせた壱岐の冬のイベントを目指す」などと開催された「壱岐焼酎めぐり」に参加した島内外からの参加者たちの感想である。
 この2日間の参加者数は332人(このうち島外から110人参加)で、各人が、蔵めぐりバスのフリー乗車券となり、蔵元での試飲やつまみの郷土料理試食ができ、焼酎ミニボトル(土産)付いている上、7蔵制覇時の特典として柚子こしょう(赤・緑2本セット)もあるパスポートを2000円で購入して、30分ごとに各蔵、販売ステーション=原の辻ガイダンス=、一支国博物館、各港を循環するバスに乗り込み各蔵をまわった。
 バスにはガイドとして、ボランティアで壱岐活性化集団・チーム防人のメンバーが乗って参加者をもてなし、中山忠治代表がガイドしたバスでは、「壱岐焼酎音頭」を皆で歌い大好評で、「土産に持って帰りたいので是非譲ってほしい。流行らせます」との声に、ダビングしてプレゼントしたそう。
 感想にもあるように、島民でもこうしたチャンスは稀で、壱岐焼酎のファンを増やし、焼酎はもちろん、壱岐を様々に各地でPRしてもらうためにも、このイベントをよりトータルに「島」を楽しめるイベントとして、もてなしの心を全開にして続けたい。


○ひとしずく

今年も郷ノ浦町、本町通りに面した空き店舗を利用し、そのスペースを拠点会場・「ひなの家」とした「ももの会のひな祭り」が4日まで開かれている▼3年前にスタート、毎年好評のこのイベントでは、商店街で店頭や店内に、手づくりや陶器製など大きさも様々な人形を飾っている31店を巡り、5店舗以上回るとひなの家で粗品がもらえるスタンプラリーが催されており、街になかなかの雰囲気をかもし出している▼長崎市を代表するイベントの一つにまで成長したランタンフェスティバルは、僅か数店舗が申し合わせて店先にランタンを下げたことから始まったというから、ひな祭りという女児の健やかな成長と幸福を祈念する祭りにあやかるイベントとして、今後も工夫を重ねながら「伝統」の2文字が付けられるほどにと思う▼最近、子育てや趣味などに関する女性のグループも多くそれぞれに活動を続けている。そうしたグループと緩やかに協調しながら祭りを催してみるのもいいのでは。まずは、ひな祭り本来の「ゆかしい」というか「奥ゆかしい」そのイメージを大切に活かし、主催する側もその期間が待ち遠しく思えるくらいに楽しめ、参加する側も大いに楽しめるイベントを目指すことが望まれよう▼祭りにちなみ「おひなさま会席」や定食、ランチ、来店サービスをする参加店もある。

2012年2月21日号 第4712号 

2月21日号ー主なニュースー


○社説「本市両高校の卒業生に」

 今年も3月1日に壱岐・壱岐商業と本市の両高校の卒業式がそろって行われる。壱岐は189人、壱岐商業が93人と両高校合わせて282人が、人生の中で最も多感な頃とされる時期の3年間を通して、感動の体験や胸がキュンと締め付けられたり焦がすような経験など、良くも悪くも様々に味わった記憶を胸に、思い出多き学び舎を後にする。
 両高校の卒業式が行われるその日は、8年前に旧4町が紆余曲折を経て合併し、壱岐の島が「郡」から「市」へと移行した日でもある。現在もなお、壱岐として「握一点開無限」というか、そうしたテーマを一つのテーブルについて考え、まとまって行動につなげていけずもがいているように感じられることもある。道程はいろいろでも前進する。目指す方向はみな同じはず。異なる動きを打つことなく認め合いながら、それぞれのシナリオを前向きに歩み続けたい。
 郷ノ浦町、文化ホールで19日、市ボランティアの集いが開かれ、活動発表で独居老人宅の修理など暮らしの環境整備などに取り組むボランティアグループ、望洋会・末永孝好会長の発表の中に「自由意志のもと、やれる時にやれる事をする。喜ばれることに感謝し、ボランティアができることに感謝する」という一節があった。メンバーとして活動を共にする仲間への温かな思いも感じられ素晴らしかった。
 その集いでは、まちづくりの仕掛け人と呼ばれ、各地を巡り行政と市民とのより良い関係を持ったまちづくりに奔走する十時裕氏が講師のワークショップもあり、その中で十時氏は、時間がかかってもプロセス(過程)を共有できる仲間づくり、共感する場づくりの大切さについて話し、今の若者はツイッターなどといった方法で、(1)知り合う(2)語り合う(3)認め合う(4)折り合う(5)寄り合う。(1)、(2)は十分に行ったか、(3)、(4)は次の行動につながる計画をつくったか、(5)は少々ハードルが高くなって一緒に行動するという5つの「合う」により、つながろうとしている。そのつぶやき=ツイッター=を引き出し集めることで、共感できる場や問題の解決策が得られるとも話し、自分とは違う考えを持つ人に出会うことも重要とした。その言葉は非常に重い言葉で、毎日の生活、最も近い関係性にあるコミュニケイションの中でも、頻繁に意識されることであり、気づくたびに考えさせられる。
 色々と記してきたが、次の言葉を卒業生らに贈り、このコーナーを閉めよう。
「チャレンジを 止むことなしや その心 若きを保て 地を得て高く」。


○ひとしずく

二十四節気の一つで雪が雨に変わる頃という「雨水」も19日に過ぎたが冷たい日が続いて寒中にもどったよう▼それでも、聞きなれた名調子には遠いものの、朝夕にウグイスの鳴き声が聞かれるようになってきた。最近はよく出かける磯の駐車場でも聞かれたが、思わず笑ってしまうほど、つたなくたどたどしいものだったが、季節の移ろいが意識され、何とも嬉しかった▼最近は、夜明けの時刻は早まり、日没はだいぶゆっくりで、夕日に照らされた窓を、その美しい光線が抜けて輝くように見えたフェリーが通る時刻でも日没には少し間がある。本紙の「潮どき」を見ると、きょう21日の日の出はちょうど午前7時、日の入りは午後6時10分となっており、ここでもそのことが意識される▼夕方釣り師の自分にとっては、日の入りの時刻が遅くなっていくことは喜ばしい限りで、夕日の美しさを含めて釣りを存分に楽しめて素晴らしくはあるが、ゴミが散乱していたり、ゴミが燃やされたり、タバコの吸殻を辺りにポイ捨てされていては、まったく興ざめである▼これから気候が良くなってくると、マナーが悪く楽しみ方を知らない人たちは、釣り場だけでなくあちこちの公園などでも増えてくる。他人は見ていなくても自分の心と目は必ず見ているはず。そこに何も感じない人は要注意である。

2012年2月16日号 第4711号 

2月16日号ー主なニュースー


○約1000人でTPP断固反対!ー農漁協など20団体が集結ー
 ー『食と暮らし・いのちを守る壱岐集会』ー


TPP集会

 市農協など20団体が14日夜、郷ノ浦町、文化ホールで「TPP断固阻止『食と暮らし・いのちを守る壱岐集会』」を開き、「断固反対」の鉢巻を締めた約1000人の参加者がTPP参加反対の声を上げた。
  大会の最後には「安全安心な食料の提供をはじめ、国土保全や安全保障を危機に陥れるTPPへの参加には断固反対で認めることはできない」などとする大会決議を採択。全員で「ガンバロー!」と拳を突き上げ、反対への決意を改めて強めた。


○那賀セレソンA(男子・男女混合)、沼津女子(女子)がVー53チーム、児童約380人が出場ー
 ー第12回少年フットサル大会ー


フットサル

 壱岐サッカー協会(松永泰裕会長)主催の本年度少年フットサル大会が12日、郷ノ浦町、大谷グラウンドで、小学5・6年生の男子と男女混合のU―12の部、同女子の部の両部門に約380人の児童たちが出場して、大人顔負けのファインプレーが随所に見られる熱いゲームを展開した。
 選手たちの元気一杯のプレーが輝いた大会は、34チームが出場した男子・男女混合の部は那賀小学校の「那賀セレソンA」が、19チームによる女子の部は沼津小学校・「沼津女子」が、それぞれ優勝し同大会を制した。


○社説 「春」・ダイナミックな変化の季節に

 本社近くの民家の庭で見かけた、白い花をつけたシクラメンは何とも美しく、最近の冷たく重苦しいような天候の中で、暖かく淡い光を発しているように見えた。知人宅の裏山に咲く満開のウメも、遠くから見ると照葉樹の林の中に、まるで白い光に柔らかく包み込まれ浮かんでいるようで素晴らしい。公園の駐車場脇に咲いていた黄色い花のスイセンの可憐さは言葉では表せないほど。
 節分から立春へと季節が移りゆく様子を、観じているような感覚が意識され、少々暖かに感じられた昨日は、生命の躍動感に満ちた季節のサイクルの訪れが思われ、「環境の輪も食物連鎖の輪も自然界の和。人の和の崩れは自然界の和を崩す。平和に自然界と和解し、回る輪を自然界に戻そう。地球の形をした輪が、和となれるように」という友人の詩が思い出された。
 このところ西高東低の気圧配置が強まる日が多く、また週末にかけて気温の低い日が続くという。その週末19日は、雪が雨に変わり、雪や氷が解けて水になる頃という二十四節気の一つ・雨水となる。そろそろ春夏秋冬―四季のダイナミックな循環を実感したいものである。 
 息を潜めるようにして力を蓄え、その時を待っているようにも感じられる冬の自然界。一度、一切の活動を停止したかのような状態に入り、じっとその時が来るのを待ち続け、その到来には、人が目を見張るような劇的な変化を伴なって新生の瞬間を迎える。春という季節は、様々に変容する生命という一つのサイクルを、最も身近に味わうことができる期間をさしているのであろう。
 今年2012年は、元旦号にも書いた通り、冬をくぐったそれぞれの想いや新たなるチャレンジが、一時代の支配的なものの見方や、その時代に共通する思考の枠組みを離れ、広がる新しい世界、段階へと船出し、いよいよそこでの役割(仕事)、ライフワークが動き出す。また、様々な活動の中で、それぞれが目標やチャレンジに対して行動を起こしていくという、大きな変化を体現し続ける年ともなろう。
 加えて、その1面に配した書「斂(れん)」に添えられている言葉に「色々な課題が、それぞれ一つ一つまとまって、幸せな年、日本になることを願って」とある。これは、そこにもあるように島(くに)づくりの主役・市民の願いでもある。その願いがまとまって立ち上がり、干支にちなんだ「龍」が、天に向って翔けだして行く姿のように、その変化をこの壱岐の島で実感したいし、それぞれの役割を、それぞれステージで果たしたいものである。


○ひとしずく

本県には現在、シーズン第3週から、定点当たりの患者数が10人を超えたことから「インフルエンザ流行注意報」が発令されている▼全国の患者数は約21万人に達しており、本県の患者数も約1700人と注意報が出された週から急カーブを描くように増加しており、本市の盈科小学校1年1組をはじめ、県内の小・中学校9校9クラス、看護学校で学級閉鎖の状態にある▼壱岐保健所によると、今回の学級閉鎖でも、重症患者は出ていないというから、少しはホッとできるものの、市民に注意が呼びかけられているように、外出から帰宅時の「うがい」や「手洗い」徹底、外出時の「マスクの着用」、咳やくしゃみの際はエチケットを守ることが大切▼また、十分な休憩や睡眠をとり、暴飲暴食を避けてバランスの取れた食事を摂り、抵抗力のアップを心がける。かかったかなと思ったら、速やかに医師の診察を受け、安静にして合併症の予防にも努めたい▼県教委は14日、来年度の公立高校入試の第1次志願状況を発表したが、インフルエンザやカゼが猛威を振るう時期と受験に向けた大切な時期が重なり、社会も新年度を控えて重要な期間である▼病気などに大きな影響があるとされるストレスを、心や身体にできるだけ溜め込まないようにして体調を整え、元気いっぱいこの時期を明るく過ごそう。

2012年2月11日号 第4710号 

2月11日号ー主なニュースー


○体育館に生徒の歓声響くー個人は竹原里夏さん(2-4)、団体は2-4がVー
ー壱岐高校・校内百人一首大会ー


百人一首

壱岐高校(廣瀬典治校長、566人)新春恒例の伝統行事、校内百人一首大会が9日、同校体育館で開かれ、札をめぐり生徒たちの熱い戦いが繰り広げられた。
大会は、個人の部では42枚を獲得した2年4組・竹原里夏さんが優勝、団体の部は平均11・8枚を取り僅差で2位を振り切った2年4組が今大会を制した。
 そのほかの結果は次の通り。


○郷ノ浦中3年生約120人が鑑賞ー知事賞の長嶋くん(沼小 6 )の版画も展示ー
 ー第57回「子ども県展」巡回展ー


こと#12441;も県展

 絵画、版画、デザイン、立体の特別賞の全作品を含む作品426点を展示する県教委、県造形教育研究会主催の第57回県小・中学校児童生徒美術作品展「子ども県展」・巡回展が10日、郷ノ浦町、文化ホール・中ホールで開会、12日まで開催される。


○社説 春の火災予防週間

 県は8日、昨年1年間の県内の火災概況をまとめた。それによると、発生件数は626件で、火災による死者は27人となっており、その前年に比べ発生件数は58件、死者が9人といずれも増えているものの、件数は過去10年で3番目に少なかったとされ、火災の種別では、建物火災が329件でほぼ半数を占め、負傷者は80人で、出火原因はたき火、タバコ、放火とその疑いの順という。
 本市は、「壱岐消防だより」を見ると、39件の火災が発生、前年に比べて9件増加している。このうち建物火災が14件で一昨年より2件上回ったとされ、その主な原因は、コンロや風呂かまどによるものとなっており、壱岐消防署は、てんぷらをする際はその場を離れず、離れる時は必ずコンロの火を消すなど、市民皆の普段からの心がけで火災予防を―と呼びかけている。
 寒気の影響で北まわりの強い風が吹く日が多いこの時季、たびたび乾燥注意報が出されるなど、このところ空気が乾燥した日が続いている。本市も火災が発生しやすい状況にある。これからの時期もたき火や野焼きをはじめ、タバコのポイ捨てはもちろん、子どもの火遊びも含め、火の後始末には十分に注意を払い火災を発生させないように努めたいもの
 消防署は、命を守る7つのポイントとして▽3つの習慣(1)寝タバコは絶対しない(2)ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使用する(3)コンロのそばを離れる際は必ず火を消す▽4つの対策(1)逃げ遅れを防ぐために住宅用火災警報器を設置する(2)寝具や衣類からの火災を防ぐために防炎製品を使用する(3)火災を小さいうちに消すために消火器などを設置する(4)お年寄りや身体の不自由な人を守るために隣近所の協力体制をつくる―をあげて、火災予防への取り組みの徹底をアピールしている。
 「消したはず決めつけないでもう一度」の全国統一標語のもと来月1日から7日までの1週間、尊い生命、貴重な財産の損失を防ぐことなど目的に、春の全国火災予防週間が一斉に展開され、ガスや電気、石油ストーブなどの暖房器具、調理器具の取り扱い、火災に対して油断しないよう訴えられる。火災予防も交通安全への取り組みと同様に、安全で明るい我が家・地域・職場・街・市づくりを目指した、市民一人ひとりの姿勢が問われており、そうした点からも、安心で住みよい島づくりに皆で参加したい。
 その期間だけでなく、安全に対する日々の心がけと注意で、無事で元気に毎日を過ごそう。


○ひとしずく

君がため春の野にでて若菜摘む我衣手に雪は降りつつ」▼壱岐高校で9日、新春恒例、伝統の校内百人一首大会が、1、2年生を対象に開かれ、会場には生徒たちのワァーっと歓声が響き、読み手の声を真剣に聞きながら、頭をくっつけ合うようにして、札を探す姿に高校生らしさが意識され、とても楽しそうに見えた▼生徒たちから伝わる素直さと笑顔は何とも素晴らしく、「今年就職する我が子たちにもこんな頃が会ったんだなぁ」と思い出しながら、感慨深くその様子に見入ってしまった。それにしても素敵なイベントだと思う。家庭では、その機会は極端に減っていようから、是非、長く続けてほしいものである▼今回届いた案内に「日本古来の伝統的遊戯に親しみ、日本文化の一端を知ると共に古人の心に触れ、伝統文化を尊重する姿勢を育む」とあった。日本の伝統的遊戯といっても▽いろはかるた▽すごろく▽羽根突き▽福笑い▽折り紙―くらいしか思いつかない▼折り紙は”現役”と感じられる人も多いと思うが、自分にとっては、どれも懐かしいイメージが広がってくるものばかり。何だか心がホッと和むようにも思えるのは、自分だけなのだろうか▼はたして、生徒たちも楽しそうだったが、教諭らも同様に感じられ、そうした時間を共有する姿が、妙にうらやましくもあった。

2012年2月6日号 第4709号 

2月6日号ー主なニュースー


○年間取り引き5年連続で5千頭超ー総平均価格は約43万円ー
 ー今年の初セリ、市農協2月子牛市ー


牛市

 市農協の今年の子牛の初セリ(2月市)が1日と2日に開かれ、平均価格は約43万1870円で、前回12月市を約1万2千円上回った。
 また今市で本年度の子牛の販売頭数は5029頭となり、5年連続で5千頭を超えた。


○石田でマイナス5.6度を記録ー空港の観測で最も低い気温ー
ー2日、3日の冷え込みでー


校庭

 西高東低の冬型の気圧配置が強まり2日と3日の両日、本市も厳しい寒さに見舞われた。
 3日午前4時2分、石田町(壱岐空港)で観測史上最低となるマイナス5・6度を観測。昨年1月17日に記録した最低気温マイナス4・9度を更新、前日には民家の屋根や学校の校庭などうっすらと雪化粧をしたところもあった。


○社説 2012年の『立春』に

 石田町、壱岐空港で「節分」の3日未明、観測史上最も低い気温、マイナス5・6度を記録した。冬型の気圧配置が強まって日本列島に寒気が流れ込んだ2日には、郷ノ浦町などでは雪が積もり、民家の屋根や学校の校庭などがうっすら雪化粧をした。凍った路面での事故もあったという。とにかくその2日間は非常に寒くて冷たかった。
 続く4日は、1年を360日とした陰暦で、それを15日づつに区切った二十四節気の第一番目・「立春」。だからというわけではなく、この日は冬型の気圧配置は緩んだ。まさに節分の夜に「鬼は外、福は内」と行われた豆まきで、「魔」が払われて冬の寒さから解放されたよう。今年も春を迎えて自然界も生命が息吹く頃に。5日には勝本町の天が原海水浴場横の山からウグイスの鳴き声が聞かれた。暦の上では春になったものの、寒さは今が最も厳しい頃。
 佐世保の友人から届いた便りには、「春は、冷たい風が吹く中で産声をあげるのです。一番辛い日は、一番希望をもてる日でもあります。ひと月の始まりを真っ暗闇の新月としたように『立春』も一年の始まりで、一番希望の持てる日と、昔の人は考えたのでしょう」などとあった。これを読んで、中学二年生を対象に「自覚・立志・健康」のスローガンのもと、昨年まで行われていた旧沼津中学校伝統の岳の辻への「立春登山」が思い出された。
 「14歳の春」を迎えた生徒たちが、深江田原~春の辻遺跡~壱岐水道、玄界灘そして九州の山々を見渡す山頂から日の出を拝し、山頂一帯を満たす清新大気でその胸をいっぱいにして、凛々とした寒気の中で、人生の節目の時を迎え、これから大きく展開し始める自分に臨み、立てた人生の目標、志、決意などを、保護者や関係者ら見守る多くの人たちを前に、力強くはっきりと宣言する生徒たちの勇ましい姿とその時の感動が、「天深く春立つものの芽を見たり」と、芽吹く純粋で新たな力が感じられ甦ってきたようだった。
 今、そうした若者たちが芽を伸ばし根を張ろうとしているこの社会を見渡すと、温暖化による異常気象や大災害が頻発し、内戦やテロ、情報、貧富、世代、地域間などで広がる格差、さらに厳しい状況に突入しそうな将来と、不安で心が折れそうになることもあると思うが、そこにとらわれ続けることなく、心がときめき動かされる感動の体験や発見、学びを積み重ねながら、変化を恐れずに自分づくりに邁進してほしい。
 まさに「あなたこそ世界、社会を変える人、希望」である。


○ひとしずく

威を振るう寒波の影響で大雪が降り、災害が発生したところもある▼よくテレビのニュースでは家屋の雪下ろし作業の大変さがアピールされている。先日は、高齢者らのために雪下ろしのボランティアをする大学生の姿が映し出され、その中でインタビュアーに「役に立てて嬉しい」と笑顔で話す女子大生の姿が素晴らしかった▼6月に百一歳になる詩人・柴田トヨさんの「流行」と題した作品に「やさしさの インフルエンザが 流行しないかしら 思いやりの症状が まんえんすればいい」という一節があり、気に入っている。本当に素敵な言葉である▼「建国記念の日」の11日、一支国博物館で、東日本大震災発生から1か月後に1年を迎えることから、「壱岐の島から東北へ!思いやりのオーナメント(飾り)づくり」が催される。本市からのボランティアも入ったことがある宮城県南三陸町の志津川小学校6年生児童にプレゼントするという。素敵なイベントだと思う▼以前に世界を巡り、飛び切り美しい自然の写真を撮る写真家とエッセイストが作った本の中で「どんなに小さな行為であっても、それが全体のためのものであれば、非常に大きな貢献です。自分を無力だと思ってはいけません」の言葉を見つけて以来、その一節が忘れられずに心に残っており、励まし続けてくれる言葉である。

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