2005年1月11日 第4209号より 

新成人の旅立ち祝う−市内外459人が対象−


壱岐市・第1回成人式


新成人として社会に船出する若者たちを祝福する壱岐市・第1回目の成人式が「成人の日」の10日を前に9日、郷ノ浦町、文化ホールで、スーツや華やかな和服姿の新成人が、旧四町から一堂に会し、晴れやかに行われた。


対象者は昭和59年=1984年=4月2日から同60年=1985年=4月1日の間に誕生した若者たちで、対象者数は市内在住者334人(男186人、女148人)、市外在住者=昨年12月24日現在=125人(同66人、同59人)の合計459人で、新成人それぞれが、社会人、公民としての自覚を胸に、決意も新たに壱岐市として初の成人式、記念すべき式典に臨んだ。


1368人が完走−ゲストはアテネ五輪金・野口みずき選手−


第19回壱岐新春マラソン


2005年の走り初め、本島に新春の訪れを告げるスポーツイベント第19回「壱岐の島新春マラソン大会」(同大会実行委員会主催)が9日、芦辺町、市ふれあい広場をスタート・ゴールする特設コースで開かれ、小学生から一般までのランナーが健脚を競い合った。


壱岐市誕生記念と銘打った同大会は、アテネ五輪女子マラソン・金メダリストの野口みずき選手を招待選手に迎えて盛大に開かれ、2†、3†、5†、ハーフマラソン(21・0975†)の4部門18種目に、過去最高となる1515人のランナーが島内外からエントリー、沿道からの市民の応援を背に、ハーフマラソンに出場の選手たちは、野口選手と一緒に、海を吹き渡る冷たい北風を受けるシーサイドコースで元気いっぱいの走りを見せ、1368人が完走した。


野口選手は、ゴール後のインタビューで「風が強いコースでしたが、沿道からの壱岐の皆さんの応援がとても温かかったです。壱岐で走ったことを忘れずに、今後も頑張ってきたい」などと話していた。 野口選手は今回の来島で、市内の児童、生徒らからのQ&A、講演や世界一長距離教室など行い、トークショーでは、アテネ五輪のマラソンは暑さが厳しく、非常に苦しいレース展開が続いたこと、日々の食事のや目標を持った練習の大切さなど強調した。


また、今年もボランティアスタッフによる豚汁、ぜんざいなどの心のこもったサービス、サポートがあり、大会を大いに盛り上げていた。


〜風のささやき〜


今回、1月11日号は、アテネオリンピック女子フルマラソンの金メダリストの野口みずきさんの特集号のような感がある。その野口さんは、招待された壱岐新春マラソン大会の打ち上げに藤田信之監督と参加、野口さんはあいさつで、大会役員から、長距離走が苦手な小学生が、体が小さい野口選手が走るのを見て、自分も頑張ろうと思ったと話した†と聞かされ、とても感動して「壱岐のマラソン大会に来てよかった。今まで一生懸命に走ってきたことが、子どもたちの励みになっているなんて†」と涙ながらに語り、打ち上げに参加した実行委員らも感動したという。


子どもたちが選手としての野口さんを見る感性豊かな目、純粋な心、そこから溢れるように出て来る言葉を心の奥深いところで受け止めることができる野口さんの澄んだ感性、そして共鳴。スポーツをすることの意義の一端、忘れられていそうなコミュニケイション、大切な人と人の心の交流、何にもかえ難い本物との交流があり、目には見えないが大きな財産となっているように思う。


「交流」は壱岐の多様な地域振興のキィーワードでもある。


松本さん(沼津小6)が優秀賞−社明運動作文コン


「社会を明るくする運動作文コンテスト」がこのほど、犯罪や非行の防止、罪を犯した人の更正について理解を深め、明るい社会の構築を目的に、法務省が主唱する「社会を明るくする運動」の一環として行われ、人と人、心がふれあうことの大切さなど書いた沼津小学校六年、松本めぐみさんの作品「未来への決意」が優秀賞の日本更生保護女性連盟会長賞に選ばれた。


約310万円に−新潟中越地震災害義援金−


日本赤十字社長崎県支部壱岐市地区(地区長・長田徹壱岐市長)は、新潟県中越地震の義援金(昨年11月30日まで)として、地域募金153万8,901円、個人、団体等募金156万9,863円の合計310万8,764円が集まったことを明らかにした。また、壱岐市議会(議員62人)は、県議市会議長会を通じて31万円を被災地へ送った。


ひとしずく


昨年の釣りは、12月に入り1mを超える地グロ(クチブトメジナ)やオナガグロ(オナガメジナ)、2†近いマダイ、40†を超す大イサキ†と、気分よく納竿した


▼今年の初釣りは、北西の季節風が強くシケ模様の8日、オナガグロのしゃぶしゃぶを夢にいつもの渡良・牧崎の釣り場に釣友と行くはずだったが、そうした天候のため行けず、牧崎の「鬼の足跡」を右手に見て岬の先端まで行き、岩場を大瀬(うーせ)灯台が見える左側に降りた釣り場へ立った


▼この釣り場では、1†を超すようなクロは望めないが、毎年、今ごろの時季、強い北西風でシケた日に、チヌ(クロダイ)が釣れていたことから、この場所を選んだ。風も波もこの岬により押さえられ、、1年中、チヌ釣りをしていたころから、こうした日に通う釣り場で、今回も“二尾はイケル”と踏んで釣りを開始


▼海水温は昨年の納竿のころに比べて3度以上下がって16・4度(バケツに汲んだ海水)。一瞬、不安を感じたが打ち消して釣り始めたものの、釣友とともに外道のクサビ(ベラ)、フグが釣れた数匹ずつ針に掛かっただけで、寒さを体感しに行ったような“お寒い”釣りとなった


▼今年も、編集長の牧崎中心の釣行を記録した「編集長の釣行メモ」を4面に紹介したいと思っています。少々偏った釣り紀行ですが、ご愛読のほど、よろしくお願いします。


社説 −2005年の成人式に−


旧四町の合併により市制が施行された本市の記念すべき第1回成人式が、「成人の日」の10日を前に9日、郷ノ浦町・文化ホールで、市内外に住む男女459人を対象に行われ、20歳†はたちの若者たちが、社会的にも法的にも“デビュー”を飾った。


新成人たちが旅立ったこの社会は、景気を建て直すためにと行われる多様なリストラ、大きく変化することが望まれている旧来のシステム†と、人生の目標を定め難い状況であり、そこからの不安、テロ、紛争と不定な国際情勢、国民から乖離しているような政治などからくる不安と、厳しい状況であることは言うまでもなく、果たさなければならない責任は重くなる一方で、そこに無力感や閉塞感が意識されることもあろうが、この予測が困難な現状に、まずは、自分がその場でできるチャレンジにトライしてほしい。


「夢はなんですか」「高い壁にも大きな夢を持ってチャレンジして下さい」「尽きることのない夢、目標に向かって自分の可能性を信じ、自分を見失うことなく、あきらめない先輩たちであってほしい」などと、小、中学校の代表が、式典でメッセージを贈り、「第十九回壱岐の島マラソン大会」のゲストとして来島したアテネ五輪、金メダリストの野口みずきさんは、式典での記念講演で、「小さな目標から大きな目標へと、一段一段ていねいに、あせらず階段を登りながら歩んでほしい。私も皆さんと同様に、近い目標から大きな目標に向かい、練習を積み重ねています」などと新成人たちを激励、壱岐市初の成人式での、金メダリストの講演と、思い出に残る式典になったのではないか。


先にも記したが、漕ぎ出す社会の荒波は非常に高く厳しさを増す一方のようではあるが、本紙の元旦号「元気・活力†“風”が吹く島づくり」コーナーで、壱岐商工会青年部連絡協議会長など務める樋口伊久磨さんが「とにかく『無風』であることは、クリエイティブに、有効に時間が費やされていない状況で、そこからは何も生まれてこない。とにかく自分ができる何かを行動に移し、続けていれば、そよ風にも、何かを生む、変化を呼び込む風にもなる。『元気な島にしたいよね』の風を現実に吹かせて“元気いっぱいになりたい”」−と話し、そのコーナーでは、勝本FMの斉藤智之さんが「夢を遠ざける島の現実があったとしても、夢に向かう意志を絶やさずに」などと述べており、新成人一人ひとりが、そうした風の源となり、変化を恐れることなく吹かせてもらいたい。まさに「たとえ夢を遠ざける現実があったとしても」である。