2008年11月21日号 第4485号 

11月21日号 ―主なニュース―

○優良団体(農林)に壱岐柚子生産組合 ―平成20年県民表彰―

 県は十八日、本年の県民表彰受賞者を発表。本市から壱岐柚子生産組合(馬場忠巳組合長)が優良団体(農林)に選ばれた。

○2斗の実から2升半を抽出 ―まなびの館最後の事業―
 ―壱岐市林業研究同志会―


 市の島内文化財施設再編事業に伴い、今月末で閉館が決まった芦辺町、まなびの館で十六日、おもしろ体験館「椿油しめ」が壱岐市林業研究同志会(市岡賢会長)の主催で行われた。
市岡会長は「一〇〇%地元産で食の安全にも繋がる。益々ツバキを見直し大切に育て、捨てられるものを大いに活用したい。今後も続けていきたい」と感想を述べた。

椿油しめ
蒸した実を絞り油を取る作業

○社説 海や空は世界に壱岐の自然を守る作品コンクール

「世界に国境があっても、海にも空にも川にもさえぎる壁はありません。壱岐の自然だけでなく、世界すべての自然を守ることが大切だと思います」「僕達の学校で校区内のゴミ拾いを行っています。この活動を島内全部、さらに日本全国の学校に広げていきたい」「いつまでも『これが僕の育った壱岐の海』と誇れるように、壱岐に住む僕達から環境について考え、行動していきたい」。
 これは、壱岐の自然を守る会(会長・白川博一市長)が毎年、市内の小・中学生を対象に作文、標語、ポスターの三部門で実施している作品コンクールの中学生の作文・最優秀作品からラストの一節で、作者が自然をとても大切に感じ、人々を癒し育む雄大で美しい自然が、いつまでも豊かであってほしいと願う心、自分たちもそのために何か力を尽くしたいという想いがひしひしと伝わってくる。どの作品も同様に、子どもたちの自然への素直な心がストレートに伝わってくるものばかり。
 今、道脇などに咲くツワブキの黄色い花、真っ赤に染まったカキやサクラ、ハゼの葉など、焦点を当てて眺めてみると見事な紅葉があちこちにあり、そこにはこの島の息吹が感じられ、その作品コンクールの力作がアピールするように、大切に守り育てることの意義の重さが強く意識される。市民一人ひとりがその場でできる行動が望まれていることもわかる。
 それには、大は一般廃棄物処理場建設計画を巡る問題、小は個人のゴミの不法投棄まで、それぞれのサイズに合った取り組みを、今この時から始めることである。例えば釣りに出かけたり、公園に行った際に見かけた空き缶やゴミを持ち帰り処分したりするだけでも、市民総参加で行えば大きな効果が得られるはずで、逆にゴミが不法投棄されているような場所では、世代から世代に継承される自然環境に、黄色の信号が点滅していることが、自然から訴えかけられているのである。まさに、そのコンクールの中学生の標語・最優秀作品「残そうよ未来につながる壱岐の遺産」。
 とにかく、何に関しても物質的な豊かさや利便性を先行させるこの社会は、破綻の兆しを見せているように思うが、これからの社会を担わざるをえない次、そして次の世代には、この島から広がる地球・星の自然の美しさを、今以上に関心を持って日々見つめてほしいし、大人と言われる人たちには、もっと自然と生きる喜びと知恵、必要性について多くを伝えてほしい。環境の悪化は、生命をつなぐ循環の環(わ)を、様々に窮地に追い込むことに直結していることも。

○ひとしずく

この日から冬が始まるとされ、秋分と冬至の中間にあたる「立冬」が七日に過ぎて、明日二十二日は二十四節気の一つ「小雪(しょうせつ)で、北風が強くなる時期という▼まさに、小雪にふさわしく冷たい風が吹き、時折り雨も交じる寒い日が続いており、その二十二日から二十三日・「勤労感謝の日」、二十四日・振替休日の三連休のあと、もう一週間程で十二月・師走(しわす)▼本紙もそろそろ例年と同じように、平成二十一年、二〇〇九年の正月元旦号の準備を始めるころとなり、毎年のこととは言え、今年も「光陰矢の如し」のたとえ通り、時の流れるスピードの速さが意識され、仕事はもちろん、私的な面でも妙に気忙しさが募ってくる▼いよいよ師走ともなれば、実感を伴ってその気忙しさに押し出されるように、毎日がアッというまに過ぎて、いよいよ暮れも押し迫ったころにホッと息を付く―というのが、おおよそ毎年の師走のパターンとなっているが、今年は、その気忙しさに乗らないようにと思っていたものの…▼さて、いよいよこの一年間も締めの一カ月まであと十日、カゼなど引き込まぬよう体調を整えて、仕事も私事も快くフィナーレを迎えたいし、それまでの自分なりの頑張りをちょっぴり褒めて、心身ともに素敵に新たな年をスタートさせたいものである。