2006年7月11日 第4319号
−主なニュース−
自主避難した市民も−壱岐でも土砂災害多数発生−
梅雨末期の集中豪雨災害
梅雨末期となり、活発な梅雨前線の影響で、九州地方は8日、記録的な集中豪雨に見舞われ、それまでの降雨の影響で緩んでいた土地が崩れる土砂災害などが各地で発生したが、本市でも各地で豪雨による被害が発生した。長崎海洋気象台は8日午後2時20分、本市に大雨・洪水警報を発表、それと同時に市は災害対策本部を設置した。その後夕方まで断続的に集中豪雨が続き、芦辺町で1時間あたり85?_の降水量を観測したのをはじめ、郷ノ浦町渡良触の雨量局で同74?_、石田町、幡鉾川雨量局で72?_、勝本町、湯ノ本雨量局で午後3時から4時までで54?_を観測した。当日の24時間雨量は261?_。

空き家情報を募る−市「空き家情報バンク」−
市は定住人口の増加を図るため、本市にUターン・Iターンを希望する人に空き家の情報を提供する「空き家情報バンク」の構築を行うが、それに伴い、市内に空き家を所有し、売却や賃借の意向がある人からの情報を募集している。空き家情報バンクは、市内の空き家所有者と利用希望者の情報を市が仲介するもので、市は情報提供や連絡調整を行うが、当事者間の交渉・契約には関与しないとしている。問い合わせなど詳しくは、市総務部政策企画課企画班(電話48―1111、FAX47―3151)へ。
剣道・柔道・空手道−市防犯協会連合会・壱岐署主催−
第23回市青少年武道大会
市防犯協会連合会、壱岐警察署主催の本年度・市青少年武道大会が9日、郷ノ浦町、大谷体育館で開かれた。昨年度まで青少年柔道・剣道大会として開かれていたが、今年度から空手道が加えられ、武道大会として開催された同大会では、市内各クラブや愛好会などから児童、生徒が出場、同体育館に特設された試合場で稽古の成果を披露した。
最優秀に塩津智美さん(初山3年)−ふれあいと対話が築く明るい社会−
社明運動・中学弁論大会
壱岐地区保護司会(白石政司会長)主催の「社会を明るくする運動・中学生弁論大会」が7日、石田町改善センターで開かれ、市内10中学校から代表者各1人が体験談を中心に熱弁を振った。審査の結果、最優秀賞には「言葉の重さ」の演題で、父の死を経験し、「死ね」という言葉を使う人が許せない。その言葉からは痛みと悲しみだけが残る―などと、命の尊さを力強く訴えた初山中学校3年、塩津智美さんが選ばれた。
雲間から『月』を観察−初日は約120人参加、天体観望教室−
県立佐世保青少年の天地、市教育委員会主催の「天体観望教室」が七夕の7月7日と8日の両日、市内3会場で開かれた。

担当の医師の常駐を要望−市民病院人工透析患者会−
市民病院で人工透析を受けている患者で組織されている「壱岐市民病院人工透析患者会」は6日、同病院に人工透析担当医師の常駐を求める要望書を長田徹市長に提出した。
ひとしずく
福岡市で初の長期滞在のホテルとして建てられ、再開発して現代的なビルが建ち並ぶビル群、オフィス街の雰囲気とその建築デザインがマッチして、人気のあるホテルの総支配人が以前、現在、ホテルの利用者はアジアからの利用者が多く、台湾、韓国、中国などアジアの国々からの宿泊客増が、どのホテルもキーポイントと話してくれたことがある▼様々な事業展開と女将のパワーとリーダーシップ、人情、大将の料理などなど、湯の本温泉の名物旅館、平山旅館の女将が先月下旬、台湾を代表する大企業、新光金控の呉東進会長から招待され、「女将業からの島の活性化について」を演題で、台北、花蓮などで講演、台湾の市場としての大きさを肌で感じてきたという▼また、女将は東京で開かれた「全国・女将サミット」でも、観光業における台湾からの観光客が注目されていることを知り、隣りの対馬が韓国を観光客誘致の目玉の一つとしていることもあり、壱岐は親日の国、台湾をその視野に入れ、県とも協力して商品開発に乗り出し、観光業の振興で活性化を―などと話し、様々な検討を慎重に重ねることも重要であるが、もう、行動を起こす時期が観光業だけでなく、多様な分野で来ており、その行動の原動力は、「次の世代に何をプレゼントできるか―」と話していた▼本当に、もう行動を起こす時期―である。
社説 社明運動、中学生弁論大会
法務省主唱の「社会を明るくする運動」=社明運動=が、「ふれあいと対話が築く明るい社会」を標語に7月いっぱい、全国で一斉に展開され、年齢や性別、考え方や信条の違いなどを超え、対話することで意思を通わせることができる―といった、人々が“キレる”ことがない、また、そうした立場に追い込まれることのない、開かれた人間関係、誰もが暮らしやすい温もりのある社会づくりに向けた、啓発イベントなどが行われている。壱岐では毎年この運動にちなみ、市内の各中学校から代表各1人、10人が登壇し、日々の生活体験で味わった感動、喜びや悲しみ、憤り、新たな出会いや発見から感じたこと、また、そうした事柄から導き出された考え、自分の在り方などテーマに、▽地域とともに▽祖父からのプレゼント▽ある日のできごと▽言葉の重さ▽自分の中の小さな変化▽ただ一人の人▽挑戦が自信へと変わるとき▽揺るがない心▽夢に向かって▽家族―の演題で、皆が熱弁を振るった。
壱岐地区保護司会が主催して開かれているこの中学生弁論大会は、今年で56回目となり、戦後間もなく始められ、半世紀を超えて続けられてきた。この弁論大会では、毎回、中学生たちが、まさに熱く、その時の考えを語ってきたものと思う。そして今回最優秀を獲得した初山中学校3年、塩津智美さんは、父の突然の死からその恐怖を見つめ、生命の尊さと素晴らしさ、大切さを知り、言葉の持つ責任の大きさをも知った。誰かを大切にしたいから「死ね」という言葉は使わない―などと語った。
少子化が著しく進み、核家族化も進む中で、大家族の中で死や生を「家」で見つめ、知る機会が少なくなっていることが、若年者の極端な事件に結びついているのでは―と、評論家らが話していることを聞くことがあるが、今回、この弁論大会で「死」について考えが発表されたことの意義はとても大きいように思うし素晴らしい。この世界の中で戦争や紛争が絶えず生命を奪い合い、また自ら絶たせるテロが頻発し、また一見平和そうに見える社会でも、異なる人格に不安を感じ排除しようとするいじめ、瞬間の急激な感情の高まりに耐えられず、衝動的に弱い立場にある相手を死に追いやるなど、そうしたことを防ぐためにも、「死」「命」について考え、死生観とまではいかなくても、とても結論がすぐに出るテーマでもないが、深く深く正面から考え、自分なりの考えを持つことは、思春期の若者たちにとっても、とても重要なことであろう。それは、生きることについて深く考えることにもなるからである。
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