2008年5月21日号 第4449号
5月21日号 ー主なニュースー
○考古学は未来を学ぶ学問 =学ぶ・ふれあう・楽しむ=
ー県・市、第1回シルクロード講座ー
県立埋蔵文化財センター、市立一支国博物館(仮称)が平成二十二年春に開館するのを前に県と市が企画した第一回「シルクロード講座」が十七日と十八日の両日、勝本町、文化センターなどで開かれた。
シルクロード講座は、古代のロマンあふれる壱岐の歴史、文化、自然、新鮮な食材など「まるごと」体感できる特別企画で、▽学ぶ▽ふれあう▽楽しいーが融合した体験プログラム。
日本を代表する考古学者・西谷氏の講演
○苅谷さんら3人に委嘱状 ー市観光大使・任命式ー
本市観光を広く全国にPRする市観光大使の任命式が十七日に勝本町、文化センターで開かれたシルクロード講座の講演会場であり、久田賢一副市長から委嘱状が手渡された=写真=。
今回委嘱を受けたのは、同講座で講演を行った俳優で日本考古学会会員の苅谷俊介さん、日本折紙協会認定講師・宮本眞理子さん、映画「奈緒子」で監督を務めた古厩智之氏(任命式は欠席)の三人。
○6月下旬には計画を策定 ー市無駄遣いストップ本部設立ー
市無駄遣いストップ本部の第一回会議が二十日、市役所会議室で開かれ=写真=、十六委員に委嘱状が手渡された。任期は二年間となっている。
同本部は提案シートを独自に作成。市の各部課に配布し意見を集約、それをもとに六月下旬までに「市無駄遣いストップ計画」を策定する。また同本部とは別に、部課を超えた職員で組織する「08プロジェクトチーム」(二十六人)を今月下旬までに設立する方針で、部課を超えたアイデアの集約を図る。
〇総会で再建計画案を承認 ー特定調停申し立てへ壱岐建設業協同組合ー
壱岐建設業協同組合(広瀬守孝理事長)に約五億円の使途不明金が見つかった問題で、同組合は十六日に臨時総会を開き、再建計画案を承認した。
同計画案では、銀行への債権放棄など求める特定調停を長崎地裁に申し立てることを決めたほか、不動産処理を進めるという。また、内部調査を進め、責任が明らかになった場合は、関係者の刑事告訴を検討することも決められた。借入金については銀行に債務免除を求めたい考え。
〇上海の高校生が壱岐高を訪問 ー本年度・中国高校生訪日団26人ー
本年度中国高校生訪日団の二十六人が十六日に来島し、壱岐高校原の辻歴史文化コースの生徒と交流した。
政府の二十一世紀東アジア青少年大交流計画による訪問で、今年は中国から約四百人の生徒が来日する予定となっている。
本市に来島したのは長崎コースを選択した上海市、工商外国語学校と華東師範大学第一付属中学(高校)の生徒二十二人、引率教員の四人で、本市に到着後、壱岐高校で交流会が催された。
壱岐高の生徒たちと交流する上海の高校生
○社説 やはり『鍵』は
春の気配が残りながらも「立夏」が五日に過ぎ、新緑に勢いが感じられ、周囲の雰囲気も活き活きと、野山が一年のうちで最も美しく多様な緑に飲み込まれる時季となった。早いもので梅雨の頃、六月も、もうそこである。
美しい自然、環境は一人ひとりの心から、美しい・住み良い・ゴミのないふるさとづくりー、来月一日に島内一斉清掃が予定されているが、郷ノ浦港に流れ入る永田川がある新道地区では、入梅、災害シーズンに入る前に地域の環境整備をーなどと、地区住民総出で、恒例の川の清掃が先週末に行われた。
中国・四川省での大地震災害、ミャンマーを襲ったサイクロン災害の被災状況などに続き、台風4号の強い風雨の影響で交通機関に大きな乱れが生じている東京の様子が、昨夜のTVニュースで大きく取り上げられていた。
この島の規模で意識される自然、環境、産業、暮らしなどへのごく小さな変化が世界的なスケール、各地で発生し、その変化を積み重ねてみると、規模や変化の大きさが少しは理解でき、そうした足元の地域の取り組みの必要性も真実味を帯び、自分が毎日していること、できることの大きさも感じられる。
人間をはじめ、生物を取り巻いて相互に作用を及ぼし合う区域ーの環境には、人の手が加えられない自然的なものと、社会的なものがあり、自然的な方は先にも記した通り、起きる現象は、一人ひとりがその場で送る普段の生活、企業や国の姿勢、農・漁業や商工業などに至るまで、その有り様が多様に影響し合い、個人から地球規模、最近のゴミ問題などは、宇宙規模へと膨れ上がり、宇宙船への衝突も大きな問題となっている。
社会的な方はというと、新市長の公約の中心をなす▽税金のムダ使いストップ本部設置▽市民病院改革▽ゴミ・し尿処理施設計画見直しーの三点から、「無駄遣いストップ本部」が昨日二十日に設置された。この会議が十年、二十年先の本市の到達点を、より前向き、具体的に描いた将来像を基に、活動が展開されることを願って止まないが、そうした身近なものから、最近、廃絶へ国際的な動きが強まっている非人道的兵器・クラスター爆弾の使用、製造禁止、バイオ燃料づくりの影響、貧困、格差、飢餓などなどである。
大きな話しになったが、自然的、社会的とどちらも、環境の前向きな変化への取り組みの「鍵」は人が握っている。となると、個人がその場で何をし続けるかーするかであり、そこにあまり遠くない未来、子や孫の環境がある。
○ひとしずく
「もう咲き始めたかな」と先週末、以前たくさんの花を咲かせていたため池に見に行った▼以前は、そのため池を覆いつくすように葉が繁っていたが、工事があったようで、そのためかどうかはわからないが、葉は少なく、白い花が一輪咲いていた▼まだシーズンには少し早いのか。しかし、その一輪の美しさは格別で、「ひょっとして、今日、見に来た僕のために?」などと、その美しさを写真に収めた。その花言葉に「信仰・純粋な心」を持つ睡蓮=スイレン=である▼その花言葉も素敵だが、英語名の「ウォーターリリィ」という名前も素晴らしい。はたして、スイレンの花の美しさは、名前のどこか優しげなイメージからくる愛らしさ以上に、はっきりとした主張を持っていて、その存在をアピールしているかのような咲き方も、この花が好きな理由の一つである▼「花」というものは、ていねいに育てられたものも、自然の中でたくましく咲いているものも、どれも一つひとつ力強い生命力を感じ、咲ききっているように見えるその姿が、とても美しく感じられるが、どちらかと言えば、野山の見過ごされてしまいそうな場所で咲いている花、小さい花にひきつけられる▼だいたい七〜八月が見ごろとされる。今年は石田町筒城のふれあいセンター前でも見られるだろうか。今から楽しみである。
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