2008年2月6日号 第4429号 

2月6日号 ー主なニュースー

○往復割引きの改善など要望へ ー九州郵船に、市航路対策協議会ー

 市航路対策協議会(会長・長田徹市長)が四日、市役所地下会議室で開かれ、九州郵船(株)に対し、往復割引に関することなどの改善要望書を提出することを決めた。

○中国の商標登録を得る ー「むぎ焼酎壱岐」で玄海酒造(株)ー

 むぎ焼酎壱岐・玄海酒造(株)(山内賢明代表取締役)は中国への焼酎輸出に伴い、「むぎ焼酎壱岐」を中国での商標登録出願を行い、昨年十二月二十一日付けで清酒、日本酒、スピリッツ(飲料)など六種の部門の中で蒸留酒部門で商標登録がなされた。同社は現在、上海に四種類の製品を輸出している。

○今年で50回目の大会 ー総合で郷ノ浦が優勝ー
 ー壱岐1周駅伝大会ー


壱岐一周駅伝大会

 壱岐体育協会主催の壱岐1周駅伝大会が3日、郷ノ浦町、文化ホール前をスタート、ゴール地点に島内を一周する13区間50・7キロのコースで行われた。
 今年で半世紀、第50回目の大会となった同大会には、青年と一般の2部門にそれぞれ郷ノ浦、勝本、芦辺、石田の4地区の体育協会が出場、当日はあいにくの雨と強風の悪天候となったが、選手は沿道の応援を背に力走。総合で青年、一般ともに郷ノ浦体協チームが優勝した。

文化ホール前を一斉にスタートする選手たち

○天ヶ原海水浴場で寒稽古 ー気合いを込めて寒気にカツ!!ー
 ー勝本町、拳心館の25人ー


 寒さに“カツ”と、勝本町、日本武道空手連合会・拳心館(松本龍風館長)の寒稽古が3日、「立春」を前に厳しい寒気の中、同町、天ヶ原海水浴場で行われた。

天ヶ原海水浴場で波打際で海につかりながら、横1列に並び寒さに気合で立ち向かい寒稽古する子どもら

○2年生12人が志、決意新た ー第34回沼津中学校・立春登山
 
 沼津中学校(上田清人校長、三十三人)の伝統行事・第三十四回立春登山が「立春の日」の四日、郷ノ浦町、岳の辻園地東側展望台で行われた。
 同校の立春登山は、元服にあたる十四歳となる二年生が自覚を高め、志を再確認することを目的に毎年行われ、生徒たちは午前五時四十五分に沼津の小岳の辻を出発、岳の辻山頂を目指し歩き、日の出前の同七時ごろ、山頂に到着した。
一年生代表・浦川和成くん、三年生代表・小西美沙さんが祝いの言葉を述べた後、二年生代表の辻川瑞穂さんが「自立し責任感のある大人になるよう、自覚ある行動をします。温かく見守ってください」とあいさつした

立春登山
それぞれの決意を発表する2年生

〇AED10台を市に寄贈 ー会社創立60周年で川添石油(株)ー

川添石油寄贈

 川添石油(株)(本社・芦辺町瀬戸浦、川添英樹代表取締役社長)は一日、会社創立六十周年を記念して自動体外式除細動機=AED=十台(三百万円相当)を市に寄贈した。
 市役所で行われた贈呈式には、川添社長=写真右=と壱岐支店・下条和久取締役支店長が来庁、長田徹市長にAEDを手渡した。

○社説 2008年の立春・立志の時を迎えた若者たちへ

 日に向かうようにスイセンが寒気の中に立ち、春の香りを辺りに漂わせながら咲き始めた。この四日は、この日から春が始まるとされる「立春」で、この壱岐の島でも紅白の梅も咲き、海近くで潮まじりの寒風にさらされ、枯れた芝の丘陵にも、その下にうっすらと緑が感じられるようになってきた。
 今年もその立春の四日、郷ノ浦町、沼津中学校恒例の岳ノ辻山頂への立春登山が、昔なら元服の年齢ーと行われ、未明からその年齢に達した二年生はじめ、全校生徒、教師、保護者らも登り、その立春登山の変わらぬ標語「自覚・立志・健康」の言葉のもと、前日三日の節分で払われたような、早朝の凛として清んだ大気で胸をいっぱいにして、昇り始めた日の光を全身に浴びながら、多くの先輩、関係者が見守るなか、二年生一人ひとりが、抱負や人生への新たな決意をきっぱりと示した。
 その立春登山、立志式が行われた「立春」は、魔を払い春を迎える行事の節分の翌日、一年を三百六十日として、十五日ずつ二十四等分した二十四節気の一つで、月暦では、この日が一年の初めと意識された重要な一日とされており、自然界の生命のリズムが、その輝きを増してくるまさに夜明けのようにその生命の光が昇りはじめ、様々に伸びやかな変化を目の当たりにし、強く観ずることができる頃に入ったことを示し、立志を迎えた若者たちの今と同様の頃。それはまったく「天深く春立つものの芽を見たり」(加藤楸邨)の句のよう。
 今、その「芽」を取り巻く環境は、ちょうどこの立春の頃と似て、寒さが厳しい時期が続くものの、三寒四温の言葉通りの状況を踏まえながら花を咲かせ実りの頃へと向かうが、この壱岐から社会を見渡すと、個人的にも、未だに変化を遅らせようとする意志の流れと、進めようとするそれがぶつかり混沌としているが、徐々に新たな”何か”の勢いが強まり、心の中で妙にざわつくような感覚が、今年に入り強まっている。それは、沸々と高まる新たなエネルギーなのか、「黎明」という言葉が浮かぶ。既に多くの人々は、そのエネルギーを迎え入れる体制が整っていよう。
 立志、その時から自分の人生の創造が始まる。そこには、当然、人生の最先端を行くものにもたらされる喜びと慰めがある。その恩恵と言ってもよい結果を、その道程を含めてしっかりと受け止めてほしいし、その旅を素敵なものとするために、方向を修整したり変化させることをあきらめないでほしい。それは、「あなたこそ世界を変える人」だから。心のどこかで覚えていてほしい。

○ひとしずく

先日、地球温暖化の影響で、融けかかった氷上を彷徨い、北極の海を泳いでいるシロクマの姿が印象的な映画「アース」を観た▼この映画は、BBC(英国放送協会)が、世界の二十五カ国、二百カ所以上を巡り、自然のありのままを映像に記録、五年をかけて制作されたもので、「美しく壮大で素晴らしい自然・地球を観てもらえれば、この星を愛さずにはいられないはず」とつくられたという▼その見事な映像で映し出される数々のシーンが、自然の厳しさや悲しさ、儚(はかな)さ、痛み、恩恵の連鎖、愛ーを映し出し、とにかく自然が見せる驚くべき多様さ、時に腹立たしくさえ感じるシーンもあり、まさに、地球が生きていることを、実感させられるような映画だった▼自然を扱ったドキュメンタリーは、日本でも以前からNHKが多く手掛けており、ずい分様々な映像を観てきたように思われ、BBCの映画に肩を並べるような場面も多く、NHKのそうした番組の質の高さを、再確認したようでもあったし、こうした作品=映画=を、もっとNHKも制作すべきーと思われた▼しかし、アースの監督が「地球上で最も美しいものを目にするこれが最後のチャンスである」と述べているというが、それもテーマの一つであろう。”愛さずにはいられなくなったら、どうすればよいのか”ということには応えなくても…。