2007年10月5日号 第4406号
10月5日号 ー主なニュースー
○市民・事業者・行政の協働推進 ー提言書まとまるー
ー一支国博物館(仮称)等整備推進協ー
一支国博物館(仮称)等整備推進協議会(会長・一支國研究会・山西實副会長)の第四回会合が一日、石田町、改善センターで開かれ、長田徹市長に提出する運びとなっている提言書がとりまとめられた。
同協議会は、平成二十一年秋に開館予定の一支国博物館(仮称)の事業内容や運営のあり方について協議するため、同十七年度八月に設置、農漁業、観光、宿泊、物販、交通、福祉、地域らの代表十一人と市民からの公募委員四人の合わせて十五人で組織され、しまごと博物館、しまごと大学、しまごと元気館の三部会に分かれて、これまで長崎への視察を含む全体会議を八回、部会を二十回開催、各部ごとに計画案を練り、最終回となった今会合で、提言書に盛り込む内容を各部会ごとに発表した。
同博物館部会(部会長・濱裕子公募委員)は、本島を五つのゾーンに分けた観光ルートの設定や観光客アンケートの実施、市民ガイドの養成、長崎さるく博に習った「壱岐さらく」の開催、漁火や星空を活かした夜間体験メニュー、景観条例の制定の必要性、壱岐観光協会発行の一支国国民証の充実などの考えが示された。
同大学部会(部会長・江田和夫市公民館連絡協議会前会長)は、壱岐学の普及・教科書づくり、しまごと大学の設立、小中高校、大学との連携や外国人研究者の招聘、特区を活かした国際学会、大学の誘致を提案した。
同元気部会(部会長・吉田寛壱岐いき名産品協会長)からは、宿泊施設での地元農水産物の活用、当日受け入れ可能なプログラムづくり、空家の活用によるUIターンの促進のほか、しま自慢観光カレッジ卒業生の実質的な参画ーなどに意見がまとめられた。
○横山省三氏を再任 ー門司税関・壱岐地区名誉署長ー
門司税関(高橋麻志夫税関長)は四日、壱岐地区名誉署長に市商工会前会長の横山省三氏(69)を再任した。任期は二年。
○男子は勝本が連覇 ー女子は石田が優勝ー ー男女で大会新ー
ー市中体連・駅伝大会ー
本市中学校体育連盟(会長・田嶋憲治石田校長)主催の市中体連駅伝競走大会が4日、筒城ふれあい広場周回コースで開催され、男子6区20・4キロ、女子5区間13・3キロで健脚を競いタスキを繋いだ。
今回で男子は第44回、女子は27回目となる同大会は、無風快晴の絶好のコンディションとなり、男子はスタートから勝本が独走し2位に最大1分12秒の差をつけたが、徐々に2位の石田が追い上げアンカーまでもつれた。最終的に勝本が1時間7分51秒で2位に2秒の差で逃げ勝ち昨年に続き2連覇を飾った。
女子は1位の石田が49分23秒、2位の勝本が50分00秒で、男女ともに大会新記録を樹立するなどハイレベルなレースとなった。
○アミ撒き餌禁止区域マップ制作 =市水産課=
市は二日、本島の磯釣りでのアミ撒き餌禁止区域マップを作成して公表した。
マップは本年度はじめに観光客の釣り人とトラブルが発生したことに伴い、各漁協が設定する撒き餌禁止区域を分かりやすく周知するため作成された。
図に加えて特記事項として、郷ノ浦漁協管内の撒き餌禁止区域外では、撒き餌量は一人一日三キログラム以内、勝本、箱崎、壱岐東部の三漁協管内の禁止区域外は一人一日二キロ以内と制限されている。また、勝本、箱崎両漁協管内では撒き餌禁止区域の五百メートル以内の海域では船釣りも禁止。壱岐東部漁協管内の名島周辺も撒き餌禁止区域。そのほか、各漁協管内の撒き餌禁止区域内外で海中及び海浜地を汚染するような行為をしてはならないーと定められている。
一方、船釣りについては、各漁協へ問い合わせるよう呼びかけられており、同水産課は十二月号の広報いきにも掲載する予定としている。
※下記の地図は、各漁協管内のアミ撒き餌禁止区域を示すもので、点線内がその区域。 
○子牛の平均価格約53万円 ー市農協10月子牛、成牛市ー
市農協の十月子牛市が一日と二日の両日、成牛市が三日、芦辺町、壱岐家畜市場で開かれ、子牛市は総平均価格が五十二万九千六百二十六円と今回も五十万円台を超えて好調な市となった。
例年春を過ぎた八月から十月にかけて入場頭数が減る傾向にあることから、今回の子牛市でも前回より十二頭少ない七百三十三頭が入場、そのうち七百二十二頭で取り引きが成立し、販売額は前回に比べ千百九十七万円減の三億八千二百三十一万七千六百円だった。
一方、成牛市は箱崎の繁殖農家が前回市(六月市)を最後に廃業したことなどが影響し、前回に比べ百三十五頭減の百五十八頭が入場、販売額も同様に約八千六百四十六万円減の約四千九百九十四万円だった。
これは前回市に廃業する農家が繁殖牛を一斉に売りに出し、それを求め多くの購買者が来島したが、この市では初妊牛の入場が二頭(前回三十八頭)だったこと、比較的高齢の牛が多かったことなどが影響したとみられている。
壱岐家畜市場は今回の市について、「子牛市は、近年の飼料高騰など厳しい状況の中、平均価格が五十万円を上回り好況と言える状況。成牛については今後も繁殖農家の育成事業に取り組みたい」とした。
〇壱岐など平年並み「100」 ー水稲作況指数・九州農政局ー
九州農政局は二十八日、九州各県の水稲の作柄概況(九月十五日現在)を発表した。
発表によると、本年度産の水稲の作付面積(青刈り面積含む)は九州全体で十九万九千九百ヘクタール、前年産に比べ三千二百ヘクタール(二%)の減少。梅雨明け以降高温多照に恵まれたものの、六月下旬から七月中旬の日照不足や台風四号の影響で、早期栽培水稲の成熟が抑えられたことから、十アール当たりの収量は四百八十三キロの作況指数九六が見込まれるとしている。
壱岐・対馬は一〇〇だった。
○社説 岐路に立つ「釣り」
森は愛し地球は呼吸し海は受け入れ山は守るー自然がまだまだ豊かに在るように感じ、その自然に癒しや慰めを求め、また、この島の日常から受けるストレスから逃れ、発散するために、自分のリズムと相性がとてもよいと感じる渡良半島の牧崎で、美しい風景や動植物などから広がるイメージ、直観を様々に感じ取りながら、悲喜こもごも、ここまでなんとかやってきた。
スポーツをすることやおもしろさが理解できない賭事は苦手だが、「食べる」ということには人一倍興味が湧き、好きなこともあり、“うまいもの”との出会いも多くつい過ぎてしまい、壱岐で生活するようになってからは、横に倍近く肥大化してしまった。これには、島の空気のうまさも大きく作用しているものと確信しているが、言い訳をさらにするなら、ストレスによるものでないかと思っており、そうしたストレスを回避するためにも、この島に来ることを決心してから、趣味を最も身近な自然とふれ合える磯釣りとすることに決めた。
それ以来、大切な人の存在を忘れるくらい、針と糸の結び方から、入門書を片手に、少々の暗がりでも結べるようになって、壱岐へ行ったらすぐに釣りに行けるように、釣り場では大抵の出来事に対処できるようにーなどと思い、一人の名人の本数冊を暗記するほど読み込み、来島してからは、入門書と釣り具店のアドバイスを受け、釣り仲間から実際の波の見方など教わり、絶壁から転落したり、九死に一生を得るような事態を経験しながらも、止めることなく釣りを続けてきた。
時に別の磯や沖磯で竿を振ることもあったが、体力的なこともあり、相性が良いと感じる牧崎の「主」と呼ばれるほどに通い詰めてきた。が、市がこのほど制作した「壱岐磯釣りでの撒き餌禁止区域マップ」を見て、そうしたこれまでの“時”をひっくり返される程に驚き狼狽した。それはこれだけの時間を費やし、感動や思い出、様々なパワーを得てきた牧崎が、他の好きな磯と、思い出の磯一か所を除いて全て含まれており、ほんとうに打ちのめされるようなショックを受けた。
そもそも撒き餌をする釣りには、誰のものでもない海・自然にエサを撒くという行為事態に限界がある。河川のように入漁料の徴収、禁漁・解禁、配合エサの見直しなどによる対策で何とかとも思うが、マナーやモラルの問題もある。温暖化などで自然の荒廃が著しく進む今、釣るということそのものの在り方が、岐路に立っていることは確である。
○ひとしずく
最近はやっと秋めいて、夜は少しばかり冷たさが意識されるようになったこともあり、友人との話しの中で、鍋料理を食べる会をいつするか、どんな味にするかーの話題がよく出るようになってきた▼最近、星空を見に出かけることがたびたびある。どれがどの星などということはよくわからないが、「きらめきて銀河に流れある如し」と、澄んだ夜空に輝くようにも見える天の川の淡い光は何とも美しく、長いこの島暮らしで経験した様々な出来事を想ってみたり、ただただ眺めたりと、わずかな時間ではあるがなかなかいいものである▼一支国博物館(仮称)等整備推進協議会の会合が一日に開かれ、漁火や夜空を活かした体験メニューづくりも、まとめられた提言書に盛り込まれているが、市教委の星空観察会の取材で、その楽しさを十分に体験しており、そのメニューの完成が待たれ、できれば参加したい▼たまにはUFOでも見えないものかと、星空をキッとにらみつけてみたりもするが…、突然現れて一瞬のうちに視野を超えて消えていく流れ星が、そんな気負う視線を癒すような間となっていく感覚が、自分としては何とも心地好かったりもしながら、今晩も“やっぱり”と気を取り直して家に戻る時の感覚も、けっこう好きである▼秋の夜長に、それぞれのロマンに想いを馳せながら…いいんじゃないでしょうか。
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