2007年9月21日号 第4403号  

9月21日号 一主なニュース一

○商業地で県下最大の下落地区も 一全地点で前年を下回る結果に一
 一2007年・本市の基準地価一


 県は十九日、一平方メートル当たりの地価の正常価格の公表とともに、土地取り引きの公的指標となる今年の基準地価=県内地価調査結果=(七月一日現在)を発表した。
 発表によると、本市の基準地十五地点(住宅地十一地点、商業地四地点)の価格(一平方メートル当たり)は、住宅地・勝本町湯本浦字潮川12一1が一万六千五百円で、前年に比べて四・一%の下落など昨年に続き全地点で前年を下回った。
 さらに、商業地・郷ノ浦町郷ノ浦字築町45一2は、八万九千円でマイナス一一・九%と、県内の商業地でマイナス変動率が最高だった。
 県は地域経済の低迷や郊外型店舗による既存商店街の商況の低下が反映したものと思われる一と分析している。

〇70歳以上の人口7813人に 一長寿を祝い健康を願う一
 一市内各地区で敬老会一


 本年度市敬老会が十七日=渡良地区は十六日=、市内九地区で開かれ、七十歳以上の高齢者の長寿と健康を祈念した催しが地区ごとに行われた。
 本市の七十歳以上の高齢者(本年度中に七十歳到達者含む)は九月一日現在、七千八百十三人(対前年三百八十七人増)で、喜寿(七十七歳)が四百二十七人、米寿(八十八歳)が百六十六人、卒寿(九十歳)が百十人。


写真、文化ホール仲ホールで行われた武生水地区の敬老会

〇長田徹市長が次期市長選出馬へ 一本市議会9月定例会閉会一

本市議会・九月定例会がきょう二十一日に閉会する。
長田徹市長は、来春に予定される任期満了(来年四月十七日)に伴う次期市長選に向け、正式に出馬表明を行う運びとなっている

〇受講者を募集 一初〜中級中国語会話一
 一壱岐高校一


壱岐高校の地域開放講座・「中国語会話(初級〜中級)」が十月九日から始まる。
 同講座は、上海外国語大学から中国語講師として来島している呉雲珠先生と澁谷憲昭、濱砂美弥子両教諭の三人を講師に、十一月八日まで計十回の講座が開かれる。開講時間はいずれも午後七時から九時までの二時間で会場は同校。受講料は無料で定員は二十人(平成十七年度、十八年度で受講していない人が対象)。

○社説 秋一文化の季節に

 深夜にひとり原稿を書いたり、読書をする時など、集中できるような気がして、よくクラシック音楽のCDをかけている。その中でもバロック音楽が特に効果が上がるように思っているが、”お気に入り”はJ・S・バッハ作曲のマタイ受難曲で、第一曲目のメロディーが奏でられると、きっちりと集中モードにスイッチが入る。
 まだ真夏のような強い日差しが、肌を差すように感じられる日が続いているが、最近はずい分と日没の時間も早まり、今年も早いもので二十三日は秋分、二十五日は十五夜で「仲秋の名月」となる。これからいよいよ深まりを見せる秋の夜長にそうした音楽を聴きながら、物思いにふけったり、本を読んだりと、ゆっくりと過ごす時間が好きである。来月二十七日には、二つのバイオリンとクラシックギターによるバロック音楽のコンサートが午後七時から、郷ノ浦町片原触の壱岐キリスト教会で開かれる。満月に近い月明かりの夜に、心にしみ入るようなバイオリンとギターの音色、アンサンブルが今からとても楽しみ。
 「文化の秋」に先駈けるように第五十二回県展公募展が二十九日まで長崎市、県美術館で行われているが、今年も壱岐から書の部門で本紙元旦号に書を書いた福田敏さんが入選、村瀬加州美さん、中山八重子さんが入賞し展示されており、展覧会は県美術館に続き、佐世保、諫早、新上五島町、南島原市、東彼杵町で移動展として行われる。今回は壱岐では開催されないが、是非、壱岐でも開いてほしいものである。
 美術展は壱岐ではなかなか開かれないが、本市を代表する市民のための美術展(十一月十六日〜十八日、文化ホール)の作品公募の案内が、今秋もそろそろ発表される頃となった。絵画や彫塑・工芸、デザイン、書、写真の各部門で、はたして五十一回目の今回は、どんな力作が出品され、山口幹雄賞や県知事、市長賞を受賞するのか、今から楽しみだし開催が待たれるが、その前に十一月三日の「文化の日」を前後して、市内各地区で文化祭などが行われムードが高まる。
 優れた芸術、文化には、最近またよく言われるようになってきた教育上のキィーワード「情緒」を豊かに育み、精神性や人間性、心の成長を助け、その自立に欠くことのできない力を有している。しかしそれは、目に見えない人間力に関する部分に強く働きかける一つの力であるだけに、わかりにくいとされることも多いが、とにかく素晴らしい作品に多く触れることが大切。機会あるたび、できるだけ会場に足を運んで味わってほしいものである。

○ひとしずく

我が家の近くの田の畦に、一週間ぐらい前からだったか、鮮やかな赤い色の花が美しい彼岸花が、まるで線香花火が弾けているように、すっと伸びた茎の先に咲き始めた▼昨日九月二十日は秋の彼岸の入り。その中日二十三日は「国民の祝日」でもあり、「祖先を敬い亡くなった人を偲ぶ日」という「秋分の日」で、二十六日までの七日間が秋の彼岸となる▼これに対して「自然を讃(たた)え、生物を慈しむ日」とされる三月二十一日の「春分の日」(国民の休日)を中日とする七日間が「春の彼岸」とされている。春の彼岸は、様々に自然界の生命の息吹き、秋の彼岸は、実りというそのサイクルの終えん一と、それぞれに季節を見事に表している▼少し前に秋を意識するような日が二、三日続いた後、日中は、これから夏がやって来るかのような日があったりと、まだまだ暑い日が続いていて、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉に大きな期待を寄せているが少し難しそうで、心境として彼岸の縁(ふち)にはまだまだ遠そうで、まさにこちらの世の中「此岸(しがん)」の煩悩の真っ只中、といった感じであろうか▼それにしても、地球温暖化を考えずにはいられないような暑い(熱い?)日々が、例年になく長いように思われ、無縁のはずの言葉「夏バテ」が、妙に真実味を帯びてきている▼体調を十分に整えてこの季節をしっかり楽しもう。