2007年9月17日号 第4402号  

9月17日号 一主なニュース一

○赤木昭氏に県警本部長感謝状 一壱岐署で14日に伝達式一



 郷ノ浦町本村触、歯科医師、赤木昭氏(78)に十四日、壱岐署での歯牙検視業務などの功労に対する県警本部感謝状が、同署・檀浦栄造署長から贈られた=写真=。

○最優秀賞に市山侑稀さん(武中3) 一県青少年育成県民会議主催県「少年の主張」大会一

 県青少年育成県民会議主催の本年度「少年の主張」県大会が八日、西海市、大島文化ホールで開かれ、本市から応募した武生水中学校三年、市山侑稀さん=写真=が見事、最優秀賞に輝いた。
 市山さんは「三人の母」と題し、自分を産んだ母、祖母、継母の三人、そして父親に育てられた経験をもとに、愛を与えられ育った体験を振り返るとともに、自分も人に愛を与えられるようになりたい一などと発表した。

○本年度「少年の主張」県大会・最優秀 一「三人の母」一
 一武生水中学校3年 市山侑稀一


 私は私を産んでくれた母の顔も、抱いてくれた手のぬくもりも、知りません。
 私は、平成五年の二月一日、とても寒い日に生まれました。私を産んだ母は子どもの頃から体が弱く、病気がちだったそうです。それにも拘らず、自分の命をかけて必死で私を産んでくれました。しかし、その五か月後、母は生まれたばかりの幼い私を残し、この世を去りました。
 その後、父が再婚し、新しい母ができました。そして私は三人の兄弟ができ、お姉さんになりました。母は実の子ではない私を妹や弟と同じように愛情を持って育ててくれています。掃除や手伝いを忘れた時は、「ちゃんとしな駄目やろ」と、きちんと叱り、また勉強や部活で良い成績を取った時は、「すごいね。よく頑張ったね」と褒めてくれます。先日学校で友人と喧嘩をして落ち込んでいたとき、私を心配して「大丈夫、また、すぐに仲良くできるよ」と励ましてくれました。母は私の一番の味方です。もし母がいなかったら、今の私はいないと思います。
 先日、「ゆきちゃんが大事にしまっておきなさい」。祖母がそういって箪笥の引き出しからある物を取り出し私の手に乗せました。それは「母子手帳」。今まで一度も見たことがなく、もう無いものだと思っていた私は何故だかひどく緊張し、一枚一枚そっとめくっていきました。その手帳には、私が生まれてからの健康状態や母の子育てに関する悩みが細かく書かれていました。
 「母乳で育てることができなかった。それは自分のせいだと思う、ゆきには元気で明るい子に育って欲しい」。母が私の事をどんなに心配し、愛してくれていたかがこの手帳に溢れていました。
 「お母さん・・・」。嬉しくて嬉しくて涙が次から次に流れます。泣きながら読んでいると、母が他界した以降もびっしりと私の成長の様子が書かれていることに気付きました。それはこの手帳を大事に今まで取っておいてくれた祖母が書いたものでした。母が亡くなり父が再婚するまで、仕事場に連れて行き世話をしてくれた祖母。たまに焦げて失敗をしたことがあるけれど、いつも私のために一生懸命料理を作ってくれていました。
 「ここにも母がいた」。私は小さい頃祖母を「お母さん」と呼んでいたことを思い出しました。
 私には三人の母がいます。私は幸せです。かけがえのない人達に支えられて、愛情をもらって生きています。植物が太陽や水から元気をもらい育つように、人間も大切な人達から愛情をもらい、育っていくのだと思います。私はまだ若い小さな木でしかありませんが、これからもたっぷりと「愛情」という太陽の光や水をもらい、大きくて丈夫な木になります。周りの人に思いやりや優しさという「愛情」を与え続けたい。そして、いつか私自身が誰かの太陽や水になれるように・・・。

○本番さながらの緊迫感! 一実践的・事故防止訓練、壱岐署一

 壱岐警察署は逮捕術を活用した実践的受傷事故防止訓練を、十三日に勝本駐在所、十四日に石田駐在所で実施した。
 凶器を所持する不審者=模擬犯人=から職務質問中、刃物やピストルを使用した攻撃に対し、装備や機材を活用して制圧、逮捕するための実践訓練として、壱岐署内の駐在所を南北二グループに分け、これにパトロール勤務の署員が加わって、本番もさながらに緊張感のある訓練が展開された。


石田駐在で行われた迫力の実践的訓練

〇本市から書に3人が入賞、入選 一第52回、県展公募展一

 第五十二回県展公募展(県、県美術協会など主催)の入賞、入選作が十四日に発表された。
 同展には県内各地から、日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真、デザインの七部門に千九百十八点の応募があり、入選七百五十二点、入賞百十七点が選ばれ、本市からは、書で中山八重子さん(少数字の部、雅号・八重)が松浦市長賞を、村瀬加州未さん(漢字の部、同・香霞)がNCC賞をそれぞれ受賞、福田敏さん(漢字の部、同・孤舟)が入選を果たした。
 入賞、入選作品の展示は二十九日まで県美術館で行われ、それ以降は佐世保、諫早、新上五島町、南島原市、東彼杵町で移動展が開かれることになっている。

○ひとしずく

子どもたちから大人まで、世界中の人々に愛されている世界一有名なうさぎ、ピーターラビットが主人公の絵本を書いた女性、ビアトリクス・ポター(一八六六一一九四三年、イギリス)の半生を描いた映画「ミス・ポター」を観た▼バイオリンの弦を福岡に買いに行き、帰りの船までずい分と間があいたので、”好きな映画でも”と思い立ち、猛烈な蒸し暑さ対策も兼ねて映画館へ。ちょうどアジア映画祭が行われており、そちらへ行く人が多かったが、アカデミー賞を受賞している女優、レニー・ゼルウィガーがヒロインだったこともあり、その映画を観ることに▼絵本を描くという自分の夢へ向かうポターの情熱、ピーターラビット誕生と成功、恋、時代背景、独特のムードが漂うイギリスの美しい田園風景、何より絵本の収入で、近代化されそうな農場や民家など買い取り、次、次の世代に美しいまま残そう一と、四千エーカー以上の土地と十五の農場などを、イギリス発の環境保護団体・「ザ・ナショナルトラスト」に寄付しているということを、この映画から知ることができたのが一番▼その団体は一八九五年、ビクトリア時代の社会活動家により創設され、国民的財産の美しい自然や風景、貴重な文化財や歴史的景観を保全し、後世に伝承してゆくことを目的に、その所有者となって管理しており、日本にもその協会がある▼とにかく素敵な映画だった。

○社説 基本は思いやりの心 一21日から秋の交通安全運動一

 交通安全キャンペーン全国キャラバン隊の九州地区キャラバン隊が来島、平成二十四年までに交通事故死者を五千人以下にするため、飲酒運転の根絶、自転車の安全利用の徹底など、地域住民と一体となった効果的な交通安全の推進一などとする内閣府特命担当大臣のメッセージを長田徹市長に手渡すなどして「みんなですすめる交通安全」、交通事故防止をアピールした。
 早いもので季節ごとに年四回実施される交通安全運動も、秋の運動が今週二十一日から「夜の道 安全サイン 反射材」をスローガンに、(1)高齢者の交通事故防止(2)飲酒運転の根絶(3)夕暮れ時と夜間の交通事故防止(4)後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底一の四項目を運動の重点に、特別広報の夕暮れ時における早めの点灯、雨天・曇天時の点灯を加え、壱岐署は期間中、取り締まりや指導を強化して、本市の交通安全の徹底に取り組む方針。
 運動のたびに重点項目が掲げられて交通安全が推進されるが、「かけない出ない運転時の携帯電話」「携帯電話利用による迷惑停車はしない」など、携帯電話に関する重点も新たに加えて取り組んでほしいと思うことが、運転しているとたびたびで、携帯電話を利用する際の車の停車位置には十分に注意を払って行わないと、後続の車に対してひどく迷惑になっていることがある。大事な連絡ほど、きちっと停車場所を見つけてすべき一と思うのだが。
 飲酒運転をするドライバーは、最近ずい分減ってきているように思うが、自分はだいじょうぶ一などと、ハンドルを握ろうとするそのこと、そう思うことじたいが、すでに酔いの証明であり、危険な暴走行為への基点であることを忘れてはならない。酒をドライバーが自宅以外で飲む場合は、代行運転かタクシーの利用が当然必要になるが、本市や壱岐署、壱岐地区交通安全協会は、酒を飲まずに仲間と付き合い、自宅へと仲間を送り届ける「ハンドルキーパー」の確保を呼びかけている。とにかく交通安全、安全な地域、社会づくりの基本となるのは「思いやり」で、「どうして」と思うようでは、その人にとっての明るい交通社会への距離は非常に遠く、交通安全への徹底した取り組みを身につける必要がある。
 壱岐署管内の本年の交通事故発生件数(人傷)は八月末現在、発生三十四件、負傷者四十三人で、昨年同期と比べて減少傾向にあるが、事故の原因には、いつも初歩的な運転ミスによるものが多いという。この交通安全運動を機に、初心一自らの交通安全への姿勢を見直し、思いやりの心で今年を無事に過ごそう。