2007年7月2日号 第4387号  

7月2日号 一主なニュース一

○9月末に提言書を提出へ 一一支国博物館(仮称)等整備推進協一

 二年後の二〇〇九年に開館予定の一支国博物館の運営、活用策を検討、協議する一支国博物館(仮称)等整備推進協議会(会長・山西實一支國研究会副会長)の第三回会合が二十八日、石田町、改善センターで開かれた。
 同協議会は七月、八月中に各部会を開催し、九月中に各部会の意見をまとめ、長田徹市長に提言書を提出することにしている。

○壱岐焼酎の歌・歌詞決まる 一7月1日が『壱岐焼酎の日』に一
 一地理的表示産地指定10周年で壱岐酒造組合一


 壱岐酒造組合(山内賢明理事長)は壱岐焼酎の世界貿易機関(WTO)の「地理的表示」の産地指定十周年を記念して壱岐焼酎の歌詞を募集していたが、本年度の総会(五月二十四日)で、入賞した二人の表彰を行った。 同十周年記念事業・壱岐焼酎・歌詞募集で採用が決まったのは郷ノ浦町、藤本健人さんと芦辺町、山本明さんで、この二人には表彰状と金一封、島内七メーカーの焼酎が各一本(一・八リットル入り)が贈られた。

○小説「捨てられた江戸娘」出版 一郷ノ浦町出身 真海恭子さん



 本市郷ノ浦町出身の真海恭子さんがこのほど、小説「捨てられた江戸娘」(A五版、二百三十ページ、東洋出版)を出版した。
 同小説は古き良き時代の人間性、風情を描いた時代小説。定価税込み千五百円。
 真海さんは、武蔵野美術大学洋画科を卒業後、フランスに渡り、パリの美術大学「エコール・デ・ボーザール」に入学、約三十年間のパリ生活の後、ドイツの国立劇場で舞台装置、衣装を手がけるなど活躍している。

○県青少年劇場で狂言を鑑賞 一郷ノ浦、芦辺両町内小中学生一

 本年度県青少年劇場・「狂言」鑑賞会が二十九日、郷ノ浦町、文化ホールと芦辺町離島センターで開かれた。
 優れた芸術を直接鑑賞し、美しい人間形成の一助に一と、県の補助事業で毎年行われている同芸術鑑賞会では、(財)日本青少年文化センターの協力を得て、東京の大蔵流山本会から当主・山本東次郎さんら三人の狂言師を招き、伝統の狂言が披露された。


文化ホールのステージで狂言の技術を習う児童生徒

○社説 一2007年の後半スタート一

「何か大きな一つのまとまり、つながり、ネットワークというか、新たな段階の社会へと向おうとするものの働き、兆しが、ほんのわずかであっても感じられる年に一と思う」「その力、兆しに通じる言葉として自然、環境、食、自然な心・精神、愛などがあげられると思う」「今、伸び始めた芽を枯らすことなく育てていくことも、大人と言われる社会の住人にとっては、望まれる重要な責務である」などと動き出した本紙の二〇〇七年。
 その一年も早いもので半年が過ぎ、昨日一日から後半がスタートした。前半には何と言っても統一地方選挙の県議選があり、現職の山口壮三県議が再選を果たした。壱岐市民の代表として、透明感のある政治、その姿勢を徹底し、何より県政とのパイプ役として、「活力あふれる島づくり」「誠実・実行・対話・即戦力」という選挙時のアピール、農・漁業、商工業などへも大きな波及効果が見込める観光業の振興、雇用の場の創出、「いきいきと活力ある島づくり」を目指したい一とした通り、いまだに明るさが感じられないような現状の中で、これまで以上に初心を忘れることなく邁進していただきたい。
 今年は選挙の年で、特に今月は、公示日・十二日、投票日・二十九日の日程で参院選が実施される。本選挙区(改選数一)には今のところ、自民党・新人で元高校校長の小嶺忠敏氏(62)、民主党・新人で元県議の大久保潔重氏(41)、共産党の新人で党県委員・渕瀬栄子氏(51)と三氏の出馬が予想されており、知名度は小嶺氏が国見高校サッカー部元総監督ということで一歩リードとされているが、年金問題や久間章生防衛相(衆院長崎二区)の原爆投下に関する発言で逆風が強まっているという。
 この選挙が終わると、長田市政の一期目の真価が問われることになる市長選(四月予定)に向け、様々な動きが出るものと思われるが、前回の衆院選の年に「市」へと移行し、いまだに変化したシステムの中で、より前向きな新たなる一歩を実感できず、社会の否定的な局面ばかりが注目される流れを、良しとするような社会の風潮の中で、不安を強く感じている市民も多く、まちづくりに対する確かな信念の足音を、かすかにでも、確実に響かせることが望まれていよう。
 はたして、今の壱岐の現状の延長線上に、北海道の夕張市のような状況を置くわけにはいかない。これまで以上に壱岐の素質、能力の本質を探りながら活用し、市政の主役である市民一人ひとりが、市づくりに参画して変化を起こしていく必要があろう。

○ひとしずく

例えば遺伝子組み換えの種ではない、国産の種を使い育て、収穫後は、ナノハナであれば、搾油した油を学校給食などで使ってもらい、使用済の油は回収してトラクターの燃料に。役目を終えた葉や茎は、他の野菜や野草と刻んでその畑の土に戻す▼こうした循環型の農法を「農産物は命なんだ。単なる商品ではない。農は脳を生かす」などと実践する千葉県旭市、大松農場の米、野菜、タマゴなどをたべさせる店を、福岡県大牟田市のカメラ店の店主が店の三分の二を使いスタート、最近は「懐かしい味」と評判で、近くの高校生たちも友人を誘って来店するなど、人気のスポットになっているという▼本紙四面で連載中の「古代倭人からの教え」を著し、先月二十九日に来島、講演会を開いた山田智之さんも講演で「遺伝子レベルで食に関する情報を破壊したり、脳がだまされるような遺伝子組み換えの野菜、化学薬品をたっぷり使い危険をごまかし、脳がストレスでアレルギー反応を起こさせるような食品をできるだけ口にしないよう心掛けて」などと話し、「地域、国産の旬の食材を食べ、脳の活性を高めたい」「壱岐は、まだそれを育む自然が豊か」とも▼先日、友人から旬のナスをいただいた。そのナスは、心が振るえるほどの力があり、きっと脳の活性が高まるであろう滋味豊かな味わいがあった。感謝。