2006年4月6日 第4300号
−主なニュース−
結束して観光振興を−63人に修了書授与−
壱岐地区「しま自慢」観光カレッジ
「ながさきしま自慢観光人材育成協議会」主催の壱岐地区「しま自慢観光カレッジ」(学長・長田徹市長)の修了式が31日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれた。修了式では、コースにより2回から7回の講義を終えた▽観光ガイドコース14人▽地域コーディネーターコース6人▽ブルー・グリーンツーリズムコース3人▽商品開発クリエーターコース13人▽複数のコースを受講した27人の合わせて63人に修了証が手渡された。
本市分は約55億6千万円−本年度国・公共事業予算−
国の本年度予算がこのほど決定し、本県三区選出の衆院議員2人から、本市関係分の公共事業予算の配分額=国庫補助事業か所別予算額=について連絡があった。それによると、新規分は水産業で漁場に保全に対して7千万円、まちづくり交付金として原の辻遺跡周辺の整備で1億8,100万円、同交付金の郷ノ浦地区の道路整備などで4,400万円の予算が決定している。本市分の全体額は、55億6,004万円となっている。
第1便が半城湾内遊覧−35人が壱岐ヤマザクラ楽しむ−
勝本町漁協・海上見学
本市の観光で今春、注目の」体験型観光メニューの一つ、郷ノ浦町半城湾内での勝本町漁協による「壱岐ヤマザクラ海上見学」の第1便が2日朝、同湾、麦谷漁港から出港した。当日は、海を渡る春風は少々冷たかったが、この季節特有の移動性高気圧に恵まれた好天の中、本島を訪れた観光客35人が漁協の船に乗船し、湾内の斜面に点在するヤマザクラの群生を約50分間の行程で遊覧、カメラを片手に、海面に迫り出したヤマザクラをバックに記念写真を撮るなどゆっくりと楽しみ、乗船した観光客らは、「海から桜を見物するのはとてもユニーク。穏やかで静かな湾は雰囲気がいい」などと話していた。
脳神経外来を毎週土曜日開設へ−品川病院−
郷ノ浦町、品川病院は毎月第3週目の土曜日に脳神経外来を行ってきたが、このほど、脳神経外科医・宮城靖氏の招聘が決まり、今月1日から、脳神経外来を第3土曜日も含め、毎週土曜日の開設となった。
今春も9日に開催−壱岐国牛まつり−
壱岐島の春の風物詩の1つで、村おこしイベントとして定着、畜産振興や無病息災を祈願する郷ノ浦町牛方触、津ノ上山頂の牛まつり「壱岐国牛まつり」が今春は9日に行われる。
モダンアート展に石彫を出品−郷ノ浦町 種田和夫さん−
絵画・彫刻・版画・デザイン・スペースアートの各部門に、モダンアート協会の会員による作品が公開される第56回モダンアート展がきょう6日から、東京都上野の東京都美術館で始まった。会期は17日の休館日を除き21日まで。同会員で彫刻家、本市唯一の私設美術館であり、観光スポットにもなっている小さな美術館=郷ノ浦町石の神=館主・種田和夫さんの250?`を超す作品=石彫=が出品、公開されている。
ひとしずく
県広報広聴課はこのほど「長崎県の日本一・世界一part・10」という冊子(A4版、45?n)を作成した▼「日本で世界で長崎県が誇れるもの」が集められた。長崎は、鎖国時代に西洋に開かれた唯一の窓口であり、そこから始まった歴史、文化が数多くある。若い人の活力や熟練した人の技による世界での活躍もめざましく、県のナンバー1や事始めの情報がつめ込まれている▼県の魅力を知って、さらに好きになる手助けに―とされる冊子は、▽ナンバーワン編、優勝・表彰関係▽事始め編▽オンリーワン編▽日本三大○×編▽百選編―の6コーナーにまとめられており、島の数や面積、農漁業、動植物、自然に関するものなど、多数掲載されていてなかなかおもしろい▼壱岐関係では▽郷ノ浦町黒崎沖とされるサンゴ礁の北限▽原の辻遺跡の船着き場跡・石積み護岸・銅鏃、三翼鏃の出土数・木製楯・床大引材・鉄製金槌、権、歯・口の健康に関する図画ポスターコンクール小学高学年の部最優秀で三島小の高濱修一君、麦焼酎発祥の地、春一番などが紹介されている▼この冊子に関する情報提供、問い合わせは、同課広報班(電話095―895―2023まで。希望者は同広報班へ。
社説 風さそふ……「壱岐やまざくら」
市内のサクラの花はそろそろピークを過ぎたのではないかと思うが、今春は、新1年生を迎えるサクラの花が、例年になく多く残っているように思う。日ごとに鮮やかさが増してきた壱岐の島の野山のあちこちで、見事に花を咲かせているヤマザクラが見られ、注目される半城湾内の斜面に咲くヤマザクラを船が眺める観光メニューもスタートして、好評のようである。本島の照葉樹林の緑の中に、ポッ、ポッ、ポッと、明りが灯るように点々と咲く「壱岐やまざくら」は、「ツクシヤマザクラ」系統で、花が大輪多花性で、色は純白から淡紅色まで品種によって様々で、「天狗巣病」に耐病性、耐潮性、萌芽性が強く、成長も早く寿命が長いなどの特徴があるとされ、まったく美しい花を咲かせている。何かたくましさと生命力が感じられ、市の花木・ヤブツバキと共に、壱岐を代表する花木である。
そのやまざくらの花の特徴から命名された自生の桜は「鶴亀」「恵比須」「大谷」「鯨伏」「若宮」「筒城」「花神」「曽良の夢」「白翁」「越天楽」「龍神」「満天銀河」「天使の舞い」など、所在地の名を冠したものから、イメージが豊かに膨らみそうなものまで20種類にもなるというから、何とも素晴らしい。今、島の自然の中で成長する壱岐ヤマザクラを、是非とも大切に咲かせ続けたい。
壱岐では「花見」のことを「花散らし」と言うが、今週末が天候に恵まれれば、まさに散る花を愛でながらというところであろう。先日、雨が降るなか、毎年、その咲き具合が気になるサクラ=これはソメイヨシノではないかと思う=の花が折からの風に吹かれ花が散る様を見ていると、急に感傷的な心持ちとなり、あの「忠臣蔵」で義士たちの主君・浅野長矩(あさのながのり)が残した辞世の和歌が思い出された。「風さそふ 花よりもなほ われもまた 春のなごりを いかにとかせん」で、「風を誘うように散る花よりも、私は春を名残(なごり)惜(お)しいと思うが、どうすることもできない」という歌とされ、決して今の自分が死を目前にしているわけではないが、その時の自分の心境にも似て、ぐっと込み上げてくるものがあり、その感動は日長一日続いた。そんなシーン、光景が浮かぶサクラの古木、ヤマザクラがある場所、市民それぞれの名所を募り、マップを作成し、巡るコースを設定してみるのも、また、趣きがあっておもしろいのではないか。同時に、サクラを観てその美しさを楽しめる心のゆとりを―とも思うが。
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