2005年9月26日 第4264号 

−主なニュース−



最優秀に鯨伏・都野川秀さん−「第35みやこの8号」−


第2回市和牛共進会


市農協主催の第2回本市和牛共進会が21日、芦辺町、壱岐家畜市場で、49頭が出品され、肉用牛増殖と経済性の高い「壱岐牛」の造成を推進するために―と開かれた。会場には、市内各地から農家や関係者らが大勢詰めかけ、各代表牛の厳正な審査を見守り、各クラスで優秀賞受賞の牛、農家に拍手が送られ、最優秀グランドチャンピオンには、第一部で優秀賞一席に輝いた鯨伏、都野川秀さんの「第35みやこの8」が選ばれ、優勝旗が贈られた。



郷ノ浦町、野元夫妻が知事賞受賞−平成17年度・県農業賞−


県農林部はこのほど、今年度県農業賞の受賞者を公表、壱岐地区では個別経営体部門で、郷ノ浦町、野元勝博さん、芳枝さん夫妻(肥育、繁殖一貫経営)が知事賞を受賞した。同賞は農林業、農村の動向に即応し、地域の特性を活かした創意と工夫で魅力ある経営活動、活力ある地域づくり、ゆとりある生活の実践活動に先進的に取り組んでいる農業者や組織を表彰し、農林業や農村の発展を促進させよう―とするもので、県内から47点の応募があった。野元さん夫妻の受賞理由については▽平成6年から肥育、繁殖一貫経営を開始するとともに、「壱州枝肉研究会」を設立、産肉データを公開したことで、地域の母牛改良と適正交配のシステムを築き、壱岐の子牛の産肉能力評価を高めた▽高い技術と経営感覚を活かした肥育牛経営を実践し、繁殖、肥育一貫経営開始10年目で高所得を確立▽削蹄、市場運搬、除角、粗飼料収穫作業の受託など、率先して地域のヘルパー活動を実践したこと―などとしている。



石田が大会6連覇−市内11チームが熱戦−


第41回市地域婦人会バレー大会


本市地域婦人会バレーボール大会(同連絡協議会主催)が24日、郷ノ浦町、大谷体育館で開かれ、石田チームが見事に大会6連覇を果し、優勝した。2位は武生水、3位は初山、箱崎。



新・市議に聞く?I


今西菊乃(53)


多くの市民の支持により、新市議会の議員26人中の1人となれ、心から感謝しています。「女性の視点」が社会、地域づくりに望まれて久しいが、重要な第一次産業の振興、少子化問題、福祉など、その視点を十分に活かしたいと考えており、様々な生活の不安の軽減による暮らしやすい市づくりを目指して4年間の任期を精一杯努めたい。そのためには、市民の声によく耳を傾けて、行政が取り組む問題、活性化策など、市民の説明する必要があり、できるだけ相方向のコミュニケイションの場をつくり、対話してゆくことが望まれている。少子高齢化など、高齢者の医療費は市の財政に大きなウエイトを占めるだけに、家族に介護を自覚してもらうことも必要となろう。子育て支援は、女性に対する社会の気配りなど、意識改革が大切。子どもたちには、どこへ出ても胸を張って壱岐を語れる教育、自然が豊かな壱岐らしい逞しさを持ち、壱岐を象徴する人物づくり―の視点を持った教育が望まれる。人づくりはまちづくり―合併したからには四町の枠をはずし、普通の方向性を見出し、壱岐の発展に取り組めるようにするのも議員の仕事となろう。腹をくくって尽力したい。



近藤団一(57)


まずは多くの市民の皆様の温かい支援により再度議会に送って頂いた事を心から感謝しています。市になっても変わらない、むしろ悪くなったという意見を良く聞きます。確かに国や県の財政を見ても、中々好転する状況にありません。その中で島の活性化を進めるにはやはり観光振興を軸とした一次産業の振興ではないでしょうか。一次産業も消費があって成り立つ訳で、島外への販路も関係者の努力で開拓はしながらも厳しい状況であります。人口減少の中で地産地消が無理な現在、観光客に新鮮でおいしい物を食べて頂くという事も一つの考えという気がします。福祉や教育については、今まで実践して来た事を活かしながら、今後も様々な施策を提言していきたいと思います。議会の活性化については過去何年も思って来た事であり、議会も議員もこのままでいいのかと自問自答して来ました。やはりイエスマンで終わってはならない。市民の為に、言うべき事は言う、正すべきは正すという観点に立って、もっと毅然とした態度で望むべきではないかという気がします。今後も改革、挑戦を行動で示して参ります。



環濠の一部を確認−九大大学院・考古学研究室−


勝本町立石東触、カラカミ遺跡


九州大学大学院人文科学研究院考古学研究室(宮本一夫教授)は25日、勝本町立石東触、カラカミ遺跡(弥生時代中期後半〜後期)で環濠の一部を確認したと発表した。



25年の歴史紹介するあゆみ展−芦辺町ピア21ギャラリー・壱岐こども劇場−


優れた舞台芸術の鑑賞や地域、年令を超えた集団の中で体験する様々な活動が、子どもたちの豊かな心を育む―と、全国の離島で初めて設立された壱岐こども劇場は設立25周年を記念して、これまでのあゆみを綴った「あゆみ展」を23日から一か月間、芦辺町ピア21ギャラリーで開催している。



ひとしずく


「仲秋」は陰暦の8月に当たり、その15日の夜の美しい満月が「仲秋の名月」となる。その名月、今年は今月18日がその日に当たり、まさに名月と呼ぶに相応しい満月が夜空に昇った▼午後9時過ぎだったか岳ノ辻に行き、頂上の展望台からのんびりと眺めてみようと思ったが、先客があり歓声が上がっていたこともあり、反対側の頂上からよく晴れた夜空に昇ったその見事な満月を味わった。淡く優しい月の光りが静寂を伴って、玄海灘を照らし、何とも幻想的で、かぐや姫がその光の道を通り、月の世界へ帰って行かれるようなイメージが広がるようだった▼壱岐には月読神社もあることだし、今年こそは、友人たちを誘って何かイベントを企てようと思っていたが、日々の気忙しさにかまけて、ついつい忘れていた。すると岳ノ辻に行こうと思う直前に、何かイベントをしているか?との電話が掛かってきた。その友人は自宅で、友人数人を招いて月見を“楽しんでいる”―と話した。まったく“来年こそは”である▼笙を吹く友人や前衛の舞踊家の友人らと“月の祭り”などと銘打ってイベントを是非催したい―などと、様々に想いを巡らせながら、大気が月光で清められたのか、澄んだ大気の中で、心身共に深くリラックスした時間を2〜30分間、岳ノ辻のその場所で過ごした▼月夜の静けさと月明かりの美しさを少人数で味わうイベントも案外いけるかも。



社説  「身土不二」―生命をいただく食育推進に


「身土不二」(しんどふじ)=人間も植物も生まれ育つ環境と一体、ということから、住んでいる土地でできた海、山の幸=旬=を食べると、季節を通して身体の栄養バランスが整い、健康につながる=などとする言葉である。微生物によるたい肥づくり―農地の土づくり―本来の生命力を持った野菜づくり―家族や身近な人たちから観光客に至るまで、心身の健康づくり、人づくりの一助に、また、生ゴミのリサイクルへの自らの行動、本市の豊かな環境を守る元気野菜づくりなどを目標に掲げ、女性たちによる「『大地のめぐみ』の会」が設立され、会長の平山宏美さんは、女将の「平山旅館」近くの畑で実践しており、その活動を理解する女性たちが参加しての発足である。



その大地のめぐみの会による講演会が23日、講師に本県の元農業改良委員でもあり、有機農業のかたわら、生ゴミリサイクルで農薬の使う必要のない元気野菜づくり、土から生命をいただく「食」・生命の循環、日本人の体に合った食教育の必要性を、今、感動が弱い、落ち着きがなくキレる・無気力・学力低下・多動症・学級崩壊・登校拒否・異常過ぎる殺人事件・種の存在を脅かす環境ホルモン―と、子どもを取り巻く非常に厳しい現実は、大人社会の現実を映すものであり、食生活を、大いに見直さなければ―と熱く強く訴える「大地をいのちの会」代表・吉田俊道氏を招き行われた。県の「生ゴミパートナーシップ推進事業」の委託を受け、県内各地に生ゴミリサイクルリーダーを育成を展開している吉田氏は、微生物による土づくり、生命の土壌づくりから産まれた野菜を、皮をむかずに丸ごと食べることで、その生命を丸ごと“いただく”のである―と自分の畑から朝摘んできたオクラを会場の約百人程度の受講者に試食してもらい、濃厚な味わいをプレゼント。その味は、生野菜が少々苦手な自分には、とても濃く、主張が強過ぎるように感じ、これがオクラの味なのか―とも思われた。横に座っていた農業もする知人は、“うまい”と一言感想を話した。きっと「それ」は本物の味なのであろう。



吉田氏は、講演後の座談会で、とにかくプランターからでもよいので、実践してほしい―などと話していたが、まずは“その味”を知ることではないか。その味の濃厚なうまさを、広く多くの人が理解し、ポイントとなる人たちが地域に一人でも多くなれば、「百匹目のサル」現象が起きるのではないか。吉田氏が語った、古くて新しい言葉「人は生きた土から生命を受けた産物の生命をいただく存在」という言葉は、非常に重い言葉で、生命の循環はまさに「身土不二」である。