FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011年11月25日号 第4696号 

11月25日号ー主なニュースー


○大分県臼杵造船所で進水式ー壱岐から名付け親の綿井さんら出席ー
 ー九州郵船(株)新造フェリー「きずな」ー


フェリー

 来年4月1日から博多、壱岐、対馬間に就航予定の九州郵船(株)の新造船フェリー「きずな」(総トン数約1800トン、全長94・6メートル)の進水式が21日、大分県、臼杵造船所であり、真新しい船体が洋上へ船出した。
 旅客定員678人、乗用車67台を積載できる新フェリーきずなの進水式には、本市から久田賢一副市長、名付け親の郷ノ浦町、綿井信久さん(63)が出席。九州郵船の竹永健二郎社長が「きずなと命名する」と宣言し進水。同社や県の関係者、地元住民約200人が見守る中、見事に船出した。


○本市から2氏1団体受賞ー本年度・県民表彰ー

 県は21日、本年度・県民表彰の受賞者を発表した。本市からは2氏1団体が受賞した。
 受賞したのは、元民生委員・児童委員の郷ノ浦町、小嶋八代子さん(78)=社会福祉功労=と地域合唱団コール・リーベ女声合唱団指導者の同町、山内和子さん(65)=教育文化功労=、子どものための優れた芸術鑑賞活動の実施や児童文化の創造発展を実践する壱岐子ども劇場=優良団体・教育文化功労=。


○全日程を好評に終えるー取りは市民劇団「一支国座」ー
 しまごと芸術祭ステージプログラムー


一支国座

 芦辺町、一支国博物館・しまごと芸術祭で、多目的ホールを利用したプログラムが20日、市民劇団「一支国座」の公演「時の贈り物」(監修・市川森一、作、演出・高谷信之)で全日程を終えた。
 市内でヴァイオリンを習う子どもたちや文化ホールジュニア合唱団の発表、ギターの弾き語り、クラシック音楽のプロの演奏によるコンサート、演劇の発表と、ステージでは、プロ、アマチュア問わず出演者の熱演が繰り広げられ、多くの市民らが会場に足を運び好評を博した。


○社説 「師走」を前に

 二十四節気の20番目、「小雪(しょうせつ)」が「勤労感謝の日」の23日に過ぎ、最近は朝晩、吐息が白く見えるようになった。
 この2011年の発行も残すところ来月・師走の5回となり、いよいよこの一年間のラストスパートの時期に入った。毎年毎年、年を重ねるごとに時の流れが加速しているように感じられるが、さらに大晦日に向かってギアを切り換え、より一層スピードを上げて進むように思えてくる頃で、本紙は来年の元旦号について考えなければならない時期でもある。
 今年はその干支(えと)の「卯(う)」の字から、平仮名の「う」は「宇」の草体。宇は▽のき、ひさし▽家、屋根▽天地四方、無限の宇宙▽天、空▽ところ、あたり▽心、魂、精神、器量などとあり、左右に開いた門の象形で、万物が冬の門から飛び出す―の意もある。その勢いを活かして、この年をそれぞれの新たなる取り組み、チャレンジの年として、一時代の支配的なものの見方や思考の枠組みといった錨をはずし、壱岐も自分も新しい世界、ステップへと軽やかに船出したい―などと今年の第1号に書いた。
 また、「万事よい方に開ける一年でありますように」の願いを込めて書かれた福田敏氏の作品「開」を1面に配した。それはまさに市づくりの主役・すべての市民の願いでもある。その願いに添うように本紙の今年、70回の発行が始まった。決してニュースを偏向してとらえることなく冷静に、公正に発信し続けることに心を配り、郷土紙の一紙として壱岐の文化を担い、創り出していることを念頭に置き、その役割をひたすらに果たしたい―とも。
 今年は、あの大震災を機に、それまで見えてこなかった事象が見え始め、見えないものへの、例えば原発の事故による放射線の恐さなど、まだその門はオープンにはなっていないが多くを知り、多くの人々が普段の生活の中で、オープンになっていない部分が開示されることの重要性を考え、結果はもちろん、そのプロセス(過程、準備)がどのように進んだのかを、誰にでもわかるように、明らかにされることが必要なことにも、多くの人々が気づき、考えが及んだはず。
 社会の多くの事柄の中に潜むウサギが、まさに「万物が冬の門から飛び出す」の通りに出てきても、善くも悪くも冷静にそのプロセスや結果を見据え、すぐに理解できなくても、前向きにその歩みを進めたい。それはある意味楽しみでもあるが、何が飛び出しても大丈夫くらいの覚悟は必要となる。これも常に望まれていること。


○ひとしずく

壱岐や対馬、上・下五島など本県の離島をはじめ、全国各地の離島から約200島が参加予定の「アイランダー2011『島へ行こう!島で暮らそう!』」が明日26日と27日の両日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館3階展示ホールCで開催される▼毎年1回、この時期にこの場所で開かれ、全国の島々が集まるフェスティバルで、今年は「島の美しい自然や独自の歴史・文化に惹かれませんか。島での漁業や農業に関心がありませんか。今回のアイランダーでは、島の魅力を体験する情報や島での求人情報など幅広くPRします。アイランダーをきっかけにあなたも島へ出掛けてみませんか!」と多くの来場を呼びかけている▼何年か前に行ったことがある。その時の印象は、非常にヤル気満々の島々とそうでもない島々の落差が激しく、クジラやイルカウォッチングができる南の島々に来場者の人気が高く集中する中、あちこちのブースを回りながら、熱心にIターンに関する情報収集をしている人の姿があったこと▼本市の人口は3万人を割り込み、Iターン希望者の受け入れにも後継者対策と合わせ、より力を入れて取り組みたい。それには市民と同様に、将来のビジョンが描きやすい生活条件が示される必要がある。医療・教育・交通・雇用・環境・暮らし―など、基本的なものばかりである。

スポンサーサイト

2011年11月21日号 第4695号 

11月21日号ー主なニュースー


○輝く市民の力作、熱演ー市美術展・文芸祭・芸能祭ー
 ー壱岐文化協会第55回文化祭ー


山口幹雄賞

 「菊花香る文化の秋」と始まった本市の文化のシーズンもいよいよ大詰めとなり、そのフィナーレを飾る壱岐文化協会主催の「われらみな主役2011文化祭」が18日、郷ノ浦町、文化ホールで市美術展覧会からスタート、19日に文芸祭、20日に芸能祭が開かれた。
 本市最大の美術展となる第55回市美術展覧会は同中ホールで初日の18日に開幕、今回も▽絵画▽書▽写真▽彫そ・工芸の4部門に無審査、審査員の作品を加え、市民78人の力作142点が展示され、注目の山口幹雄賞には絵画部門から、勝本町、渡野栄治さんの作品「平成新山」が選ばれ、最終日の20日、県知事賞や市長賞など各賞受賞者と表彰された。


○14人が28日から南三陸町へー隊長に中山忠治さん・壱岐活き応援隊第2陣ー

災害ホ#12441;ランティア

 市は18日夜、今月28日から12月4日にかけて宮城県南三陸町へ派遣する災害ボランティア「長崎・壱岐活き応援隊」(第2陣)の説明会を市役所で開いた=写真=。
 市は6月に派遣した第1陣に続き今月、第2陣の参加者を募集。第2陣には前回参加した4人を含む一般8人、市職員6人の14人が応募。バスの運転手2人を合わせ16人で被災地へ向かう。
 説明会では自己紹介などした後、市が現地での活動内容や所持品の確認、防寒対策などを説明した。また隊員の互選で隊長に第1陣で副隊長を務めた中山忠治さん(63)、副隊長には市消防本部の小川聖治さん(57)が選ばれた。


○社説 行く「文化の秋」に

 壱岐文化協会の「われらみな主役2011文化祭」が今年も郷ノ浦町、文化ホールで、18日に壱岐美術協会の市美術展が開幕、19日に文芸祭、20日に芸能祭があり、市美術展の各賞受賞者の表彰で3日間の日程を終え幕を降ろした。
 今秋は一支国博物館の芸術祭や各地区の文化祭などが多彩に催され、にぎわいを見せていたように思う。本市では発表の場が増えてきているが、世代間交流というか、新たな顔ぶれがあまりないように見える。美術も音楽も文芸も「一日にして成らず」で、順序はどうであれ、慣れ親しんで「好き」になり、工夫して楽しみながら時に指導者を得ることで、それぞれのレベルアップを図り、年に数回のそうした場でつけた実力を発揮し試す。
 なかなか難しいが、そのためにも、子どもの頃からできるだけの機会、チャンスを与えたい。最近は壱岐子ども劇場などの活動を筆頭に、生の芸術を鑑賞し体感、体験するプログラムを持つ団体、人材も徐々に増えてきているようではあるが、スポーツの活動のように、またそれ以上に文化活動が盛んにならないものかと思う。特にコンサートや演劇など生のステージを、目を輝かせながら観、楽しむ子どもたちの姿を見るたびに考えさせられる。
 県内唯一のプロの室内合奏団・OMURA室内合奏団からアンサンブルが来島、若い演奏家たちが心に残る感動の演奏を披露した。この演奏家の中に、本市の小学校で校長を務める父を持つ演奏家がいたことから、その小学校でコンサートが開かれ、演奏家たちと児童らが一体となりそのコンサートを創りあげ、強く心を打つものとなったという話しを聞いた。さらに、取り巻く環境が厳しくなる一方の子どもたちの心の成長、そして親の心を癒すためにも、音楽など文化に親しむ機会が必要なことをそのコンサートを聞いて痛感した。是非、これまで以上にその機会を―という感想も聞かれた。
 「育てる」という言葉がこれからの時代の大きな鍵となる―とたびたび書いてきた。そして「共に育つ」の「共育」という視点が今後一層求められるようになるとも書いた。一方の存在を軽んじては「育てる」ことにはならない。世界で最も出版されているという聖書の中に「後のものが先になり、先のものが後になる」という言葉が確かにあったように思うが、この言葉の通り常に真摯に対象となる事柄と向き合っていることが望まれ、共育―心を育てることなども同様である。そこに感動を鍵にしたツールとしての芸術がある。すべてに活かしたい。


○ひとしずく

 ブータンの国王、王妃両陛下が国賓として20日に来日、東日本大震災の被災地など訪問したり、人々と接する様子などから、その人柄に多くの日本国民が好感を持ったという▼ヒマラヤの麓にあるブータンは、世界で最も幸福な国といわれ、国王陛下は国民総幸福という概念を世界に普及させ、持続可能な発展の観点から学術的にも大きな貢献をなした―などと、慶應義塾大学から名誉博士の称号が与えられた▼大学での講演で「我々の世代は真の発展とは何かを考え直すことが求められており、そうすることで本当に持続可能な成長が実現できる」などと述べたとされる。大震災の被害や厳しい経済、格差が一層進む社会の有り様を思う時、深く考えるべき言葉である▼政治的西欧化ではなく、国民の幸福を実現するために、伝統、価値観、共同体の存続を重視し、国王である前に一人の良き人間として国民に仕える―とされるその姿勢を、今、社会の中枢にある人々にも学んでほしい▼被災地の子どもたちとの対話で、自分の体験の上に存在し、経験を食べて成長するという心の龍を鍛錬し、感情をコントロールすることが大切などと語ったという。その経験=糧=が問われる素晴らしい話である▼日本列島そのものが龍の姿をしている―と伝説的な話しを聞いたこともある。心にとめておきたい。

2011年11月16日号 第4694号 

11月16日号ー主なニュースー


○社説 冬来たる…火災予防に努めよう

 早いもので今年も11月の後半となり、15日にはハンター待望の狩猟が解禁となった。気がついてみると、暦の上ではこの日から冬に入るとされるものの、九州などではまだ晩秋の気候の「立冬」も8日に過ぎていた。
 一昨日くらいから冷たさがはっきり意識されるようになり、昨日は天気予報で、北海道には雪マークが出ており、壱岐でもまさに”冬来たる”といった言葉が似合う天気となり、昨晩は「冬来れば大根を煮るたのしさあり」の俳句が、心身ともに染みて、豚汁をつくってホッと一息つき、ホットカーペットやストーブを押し入れから出し、エアコンの設定も暖房に。
 例年のように、大陸からの季節風が吹き始め、寒くなってシケ模様の日が続く”冬本番”はまだもう少し先と思うが、福岡管区気象台発表の来年1月までの3カ月予報によると、今月の天気は数日周期で変わり、平年に比べ曇りや雨の日が多く、気温は高い確率が50%、降水量は平年並みまたは多い確率ともに40%。12月は平年と同様に曇りや雨または雪の日が多く、1月は平年と同じく曇りや雨または雪の日が多くなり、気温は平年並、低い確率が40%―となっていた。
 週間予報では、気温は明日17日から19日まで20~22度と高く、20日からまた下がる。これからの時期は、気温の下降に伴って暖房器具の使用頻度が高まってくる。これで空気が乾燥した状態が続くと火災が発生しやすくなり、わずかな油断が思わぬ事態へとつながることもあるが、11月9日の「119番の日」から昨日15日まで、秋の火災予防運動が「消したはず決めつけないでもう一度」を全国統一標語に実施され、尊い生命や貴重な財産の損失を防ぐことを目的に火災予防が訴えられた。
 壱岐消防署は、毎月の消防だよりの中で、住宅の防火、火災から命を守る7つのポイントとして(1)寝たばこを絶対にしない(2)ストーブは、燃えやすい物から離れた位置で使用する(3)ガスこんろなどのそばから離れる際は必ず火を消す―の3項目を習慣とし、(1)逃げ遅れを防ぐため、住宅用火災警報器を設置する(2)寝具や衣類からの火災を防ぐため、防炎製品を使用する(3)火災を小さいうちに消すため、消火器等を設置する(4)高齢者や身体の不自由な人を守るため、隣近所の協力体制をつくる―を4つの対策として、防火に努めるよう呼びかけている。
 今年も残すところ1カ月半。市民皆で火災予防に努め、体調にも注意してカゼなど引き込まぬよう心掛け、この期間を元気で無事に締めくくろう。


○ひとしずく

とても素敵な4重奏=クァルテット=のコンサートだった▼ファーストとセカンドヴァイオリンの息の合わせ方、ビオラとの音色の統一感、チェロとのコンビネーションも見事で、美しい響きを披露した▼ファーストの荒田和豊さんとセカンドの樽見かおりさんのふたりは九州交響楽団でファーストヴァイオリンを担当していることもあり素晴らしい演奏で、ヴィオラの二宮隆行さんと荒田さんは数年前からたびたび共演、壱岐でも数年前にコンサートを開くなど共演を重ねており、音色のバランスは見事▼チェロの松谷明日香さんは、二宮さんにアンサンブルを習っていることもあり、クァルテットならではのメロディー、リズムの受け渡しやヴィオラとチェロが同じ動きをする際の息もぴったり▼そんなつながりのクァルテットの演奏は、先にも記したが3種類の美しい音色が重なり合い、とても上質な織物のような響きとなり、感動と幸福感が会場を包み込む素晴らしいコンサートで、中でも前半に演奏された古典派を代表する作曲家、F・J・ハイドンの「皇帝」の2楽章、後半の久石譲さん作曲の「君をのせて」(映画・天空の城ラピュタより)は名演だった▼今回の演奏会も一支国博物館しまごと芸術祭・音楽祭の企画として開催されたもの。19日にフィナーレを迎えるが、それもまた楽しみである。

2011年11月11日号 第4693号 

11月11日号ー主なニュースー


○壱 岐 に 初 寄 港ー乗客約750人が来島ー
ー日本最大客船「飛鳥Ⅱ」ー


飛鳥Ⅱ

 日本最大の豪華客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万142トン、全長241メートル)が10日朝、郷ノ浦港冲防波堤沖に寄港した。


○福岡でモーターショーー来年1月27~30日ー
 ーマリンメッセなどー


モーターショー

 「クルマと夢見るあしたの暮らし」―福岡モーターショー2012福岡自動車博覧会(同博覧会実行委員会主催)が来年1月27日から30日までの4日間、福岡市博多区、マリンメッセ福岡、福岡国際会議場、福岡国際センターで開催される。
 多くの人に車の楽しさや素晴らしさを体験してもらい、国内はもとよりアジアに向け、北部九州の自動車産業の文化や拠点性をアピールしよう―と開かれ、国内メーカーによる次世代コンセプトカーやバイク、最新型輸入車などが集結する。
 入場料金は、一般1300円(前売り1100円)、高校生800円(同600円)、中学生以下は無料で、チケットは主要プレイガイド、西鉄旅行各支店などで発売中。問い合わせなど、福岡モーターショー事務局(電話092―711―5583)へ。


○社説 壱岐の航路も今以上に楽しめる工夫を

 国内外、世界一周にも出る全長241メートル、全幅29メートル、総トン数5万142トン、乗客数872人、乗組員数約470人、客室数436室の豪華大型客船「飛鳥Ⅱ」が10日朝、郷ノ浦港に入港、接岸はできなかったが、乗客は装備された送迎船で郷ノ浦港に上陸。正午過ぎに郷ノ浦港に入港するフェリーがすれちがった際、飛鳥Ⅱの大きさがはっきりとわかり感心し、客船の中でも最大級なのだろうが、接岸できないのが何とも残念だった。
 郷ノ浦港を眼下に一望する位置にある授産施設「壱岐國の里」前から眺めていると、その柔らかでありながら鋭さを感じさせる美しい船体が素晴らしく、飛鳥Ⅱの船旅を説明、案内するパンフレットにあるキャッチコピー「飛鳥Ⅱというステージには、お客様の数だけ物語がある。日常から離れて、ゆったりと流れる時間に身をまかせる。飛鳥Ⅱの旅は、心と体を解放する旅です。未知なる世界への誘い、新たなる感動との出会い、忘れがたい思い出、憧れの洋上で過ごす、あなた流の休日」が、想像できる気がしてくる。
 客船といえば、3日に長崎市と中国・上海市を結ぶ航路に、上海航路の開設を推進してきたハウステンボス=HTB=の子会社、HTBクルーズの「オーシャンローズ」(約3万トン)が、中国からの観光客の取り込みなど、官民の期待を乗せて就航した。オーシャンローズを紹介するテレビニュースでHTB・澤田秀雄社長が確か「乗っている時間は、お客様にとって楽しくわくわくするような時間になるよう、どんどん改善したい。食事が大切」などと話したように思う。ニュースではホテルにも負けない船室、料金など説明していたが、そのニュースを友人と見て、その言葉に納得し、思わず顔を見合わせてうなずいてしまった。
 壱岐の島も観光業の振興による地域活性化を目指しており、官民が一体に、またそれぞれに様々な取り組みを展開しているが、先日、東京からの旅行者も語っていたが、「仕事で出張の人も含め、壱岐への船の時間も旅の一部分、清潔さや心地好さはもちろん、旅行地への想像が膨らむような工夫が必要」などと話していた。飛鳥㈼やオーシャンローズとまではいかなくても、利用客は、旅の貴重な時間を船会社に預けているのだから、旅行者、島民、そして自分たちのためにも、是非そうした取り組みを、以前よりは改善されてきているとは思うが、今以上に願いたい。
 島に上陸してからは、ずい分以前から指摘され続けている通り、皆が様々にもてなしの心を、発揮しなければならない。


○ひとしずく

水産庁の調査船に船医として乗り組み、インド洋からヨーロッパにかけての航海の体験を基にした「どくとるマンボー航海記」を書いた北杜夫さんが先日亡くなった▼中学生の頃に読んで、苦手の作文を「こんな風に書けたらいいのに」と思いながら読んだこと、小説「楡家の人びと」を夢中になって読んだことも懐かしく思い出される▼その頃から本を読み始めたように思う。コナン・ドイルのシャーロックホームズシリーズ、遠藤周作さんの作品、世界の動物文学などなど、読書をすることの楽しさを体感する入口になったのが、そのマンボウシリーズだった。案外、そうした人は多いのではないかと思う▼北杜夫さんの「どくとるマンボウ」シリーズは、現在でも多くのファンがあり、今読んでも色あせることがない面白い作品で、最近あまり聞けなくなった軽妙なユーモアが何とも素晴らしい―などと紹介している人もあった。近いうちにまた読んでみようと思っている。必ずその頃には気づけなかった素敵な一節、理解できなかった言葉が、たくさん散りばめられているはず▼日刊紙に「マンボウ遺言状」から「人間が生きていく上で、マイナス要因とどう向き合っていくかということは、とても大事です」の一節が掲載されていたが、本当に素晴らしい言葉で、新たな一歩、未来へとつながるものである。ご冥福を祈りたい。

2011年11月7日号 第4692号 

11月7日号ー主なニュースー


○来年2月に焼酎蔵巡り開催ー本市7メーカーなど第1回実行委員会ー

焼酎会議

 市内の焼酎7メーカーなどは来年2月25日と26日の両日、イベント「壱岐焼酎蔵めぐり~冬の壱岐、再発見!」を開催することにした。
 イベントは、島内外の40歳から60歳代、女性グループを主なターゲットとし、「蔵めぐりパスポート」を2000円で販売。1日は各蔵を巡回するバスで酒蔵めぐりを行い、もう1日は農林水産体験、パワースポット巡り、古墳・歴史めぐりを行う。2日間で500人の参加を見込んでいる。予算は250万円で、うち150万円を振興局が拠出。残りはパスポート販売でまかなう


○心をつかむ名演、感動ーバリトン横山浩平氏ら若手演奏家3人が来演ー
 ー一支国博物館「しまごと芸術祭」音楽祭ー


音楽祭

 芦辺町、一支国博物館「しまごと芸術祭」・音楽祭の目玉企画の一つ「一支国浪漫コンサート」が6日午後2時から、同博物館多目的ホールで開かれ、父が本市出身で活躍する声楽家・横山浩平氏(26)=バリトン=らが来演、見事な演奏を披露した。
 コンサートは、横山氏とピアニスト・窪田脩子さん(25)とフルーティスト・森山仁美さん(25)の若手演奏家3人が、クラシックの名曲や耳馴れした親しみやすい曲などを演奏、訪れた聴衆の心をつかむ名演を披露、感動を呼んだ。


○製品「ルート382」発売ー11日から玄海酒造(株)ー

 郷ノ浦町、玄海酒造(株)は11日、壱岐限定の新商品「ルート382」(アルコール度数38度、720ミリリットル入り)=写真=を発売することになった。

○土に親しみ収穫ー 武生水保育所で農業体験交流会ー

 武生水保育所(平田廣子所長)の農業体験交流会が1日、同保育所近くの畑であり、約80人の園児が6月に植えたイモの収穫に挑戦した=写真=。
 子どもたちは長靴を履いたり裸足になったりして、畑に入り、青年農業者の指導を仰ぎながら素手で芋づる引っ張り、自分の顔ほどの大きさのイモを収穫し、土に親しんだ。


○社説 感動を記憶しその心を育てる

父が壱岐出身で本市には親戚も多いという、現在、東京芸術大学大学院・音楽研究科でオペラを専攻、今回、本市でのステージは今回で2回目となる横山浩平さん(バリトン)が昨日、芦辺町、一支国博物館のしまごと芸術祭・音楽祭「一支国浪漫コンサート」に出演、その素晴らしい歌声を披露した。
 「ながさき音楽祭」の一環として開かれた今回のコンサートには、ピアニストとして活躍する窪田侑子さんとフルーティストの森山仁美さんも来演、それぞれに見事なテクニックと豊かな音楽性を発揮したステージを展開、秋雨が時折り強く降るあいにくの天候にもかかわらず、訪れた会場いっぱいの聴衆を、その美しい歌声と音色で包み込み魅了した。
 日曜日の午後に、こんなに素敵なコンサートが催されるのは”何と素晴らしい”と思いながら出かけた。まず3人による演奏、続いて横山氏が「からたちの花」や「落葉松」などの日本歌曲をきめの細かいとても柔らかな歌声に乗せて流麗に歌い、シューベルト作曲「アヴェマリア」などの歌曲が次々と披露された。横山氏の豊かな響きと落ち着いて”柔和なまなざし”とでも表したらいいのか、美しい歌声に引き込まれ音楽に酔いしれた。
 この日はコンサート後のワークショップを前に、その3人へのインタビューがあり▽毎日の練習が日課となり、それが生活の一部になった▽いなかに住んでいて情報が少なかったが、両親は情報を収集して一緒に学んでくれた。家族や周囲の応援は大きな励みとなった。感謝している▽歌は生身のからだで音楽を表現する。感性を磨き高め、人間力で勝負できるように努めてきた▽たくさん、いろいろに勉強し、また遊び、その中で目や心に入るあらゆるシーンを自分に焼き付け、感動したことを記憶する、それは将来必ず役に立つ▽感動する心を育てて▽健康であること、失敗をバネに頑張って欲しい―などと話した。
 次いで3コースに分かれて全体演奏のための準備に入り、ブレスや音の出し方など。受講者も講師も約30分間集中して真剣に取り組み、そのわずかな時間に参加した子どもたちは大きく育ち、全員で見事な発表会をした。ワークショップは、インタビューでの話しも実感される素晴らしいもので、関係者だけでなく、多くの市民にその姿を観て聴いてほしかった。
 美しい音楽に浸り、今、強く望まれる「育てる」の鍵ともなる「伝える」ことの重要性を考える機会ともなり、素敵な日曜日の午後であった。


○ひとしずく

今年の読書週間が先月27日に始まり9日まで行われている▼ちょうど期間中の数日間、帰省していたこともあり、壱岐へ戻る乗り物の中でと、初めて手に取ったころから10年は経っているであろう思い出の多い1冊を買った▼その本は、誰かにプレゼントしたものか、3冊組みの第1巻が行方不明になっており急に最近思い出して―。読み返してみると、読めていなかったのか新たな発見もあり楽しいもの▼例えば今、しおりが入っているページを開いてみると▽真のマスターとは、生徒が一番多いものではなく、最も多くのマスターを創り出す者▽真の指導者とは、追随者が一番多い者ではなく、最も多くの指導者を創り出すもの▽真の教師とは、知識が一番多いものではなく、最も多くの人々に知識を身に付けさせる者―などと書かれている▼その本の後は、楽しみにしている車イスの天才物理学者として有名なスティーブン・ウィリアム・ホーキング博士とジャーナリストで作家の娘、ルーシー・ホーキングさんが子どもたちのために書いた本で、スペースアドベンチャーシリーズの完結編「宇宙の誕生ビッグバンへの旅」をと思っている▼とにかく、本を読む際の刺激される想像力、広がるイメージといい何とも素晴しいものである。皆さんはどんな1冊をこの期間に。

2011年11月1日号 第4691号 

11月1日号ー主なニュースー


○子どもらの演奏、歌声に感動ーフィナーレに会場・全員で「もみじ」歌うー
ー一支国博物館ミュージアムコンサートー


コンサート

 芦辺町、一支国博物館の博物館と市民が一体となり創り上げる企画展「しまごと芸術祭」が今月27日まで、絵画展や音楽祭など多彩に催され好評で、多くの市民が来場して、それぞれの『文化の秋』を楽しみ満喫している。
 同芸術祭・音楽祭の第2弾として、島内で活動する子どもたちや大人によるコンサート「ミュージアムコンサート」が29日夜、同博物館・多目的ホールで開かれ、秋の夜長にヴァイオリンの演奏や子ども合唱団の元気な歌声、シンガーソングライターの演奏と清石浜でのサーフィンの映像などあり、それぞれにこの日のために重ねてきた練習の成果を、そのステージで披露し、フィナーレでは、出演者全員が観客と声を合わせ童謡の「もみじ」を歌い、今回のコンサートの幕が降りた。


○スタンプラリー始まるー壱岐空港・一支国博物館ー

 壱岐空港・一支国博物館スタンプラリーがきょう1日から始まった。
 本市―長崎間の航空路の利用促進を目指した県空港活性化推進協議会壱岐支部の取り組み。対象期間は3月20日までで、応募期限は3月23日までの消印有効。本市―長崎間の定期便就航路線を利用した上で一支国博物館に入館し、それぞれに設置されたスタンプを押し、申し込む。
 商品はA賞が市商工会の商品券1万円(10人)、B賞が本市の特産品5千円相当(30人)。抽選日は来年3月下旬で商品の発送をもって発表とする。
 申し込みなど同支部・市役所総務部総務課(電話48―1111)へ。


○本市でも多彩にコンサートーながさき音楽祭2011ー

 県、県文化団体協議会主催の「ながさき音楽祭2011」が30日から県内各地の会場で開かれ、クラシックからジャズ、歌謡曲など様々な音楽イベントが行われる。
 本市では6日午後2時から、一支国博物館多目的ホールで「一支国浪漫コンサート」が開かれる。出演は窪田脩子さん(ピアノ)、横山浩平さん(声楽)、森山仁美さん(フルート)。入場料は高校生以上500円、中学生以下は300円、4歳児以下無料。また、コンサート終了後の午後4時からは小中高生を対象にしたワークショップ(無料)も開かれる。
 ながさき音楽祭の本市イベントではそのほか、オリエンタルエアブリッジの10周年を記念した「しまの夢飛行コンサート」を開催。OMURA室内合奏団アンサンブルが18日午後4時から壱岐空港ロビーで、19日午後2時から一支国博物館でコンサートを開く。入場は無料。

○社説 音楽が、人が育つ「場」に ミュージアムコンサート

 今秋で2回目の開催となる「博物館と市民が一体となって創りあげる企画展」、一支国博物館のしまごと芸術祭・音楽祭の第2弾、ミュージアムコンサートが29日夜、博物館の多目的ホールで開かれ、今回も壱岐文化ホールジュニア合唱団(園児から小学校6年生の13人)と市内でヴァイオリンを習う小学4年生と5年生の男の子らが出演して、深まる秋の夜長にぴったりの心温まるステージが展開された。
 ジュニア合唱団の子どもたちが、明るく元気に心を込めて歌う様子はとても美しく心打たれるもので、披露された「小さな世界」「この木なんの木」「見上げてごらん夜空の星を」の3曲のどれもが、これまで感じていた曲のイメージを大きく広げてくれ、合唱団を前にヴァイオリンを弾いた子どもたちも、夏休み明けから頑張ってきた練習の成果を発揮して、昨秋の第1回コンサートからの成長ぶりを聞かせ、合唱と合わせ一生けん命に演奏する真摯な姿が感動を呼んだ。
 前半の最後に、久しぶりに自分も人を前にしてヴァイオリンを弾かせてもらった。もう四半世紀以上も前、演奏活動をしていた頃にも、滅多に感じられたことがない充実感、喜び、心地好さを心身で強く感じ取りながら弾くことができた。会場に足を運んでくれた人たちはもちろん、博物館のスタッフ、出演者の皆さんに心から感謝をと、三晩が過ぎた今も思っている。その心地好さは何度経験してもよい心持ちで、また味わいたいもの。
 今回は後半に、シンガーソングライターとして活動する男性のステージもあった。クラシック的なものとはジャンルは異なるが、電気的な機器や装置を頼らず、楽器(ギター)本来の響きと歌声を活かしたアコースティックな演奏で、ステージのスクリーンには、サーフィンの様子が映し出され、客席と演奏者が一体となってそのステージを皆で楽しんでいるようだった。その夜は、最後に出演者と観客が一緒に童謡を歌い、出演者と聴衆(市民)でつくるコンサートが幕を降ろした。
 訪れた人たちから▽映像が素敵で、子どもから大人まで出演する音楽イベントをもっと開いて▽妙に動員をかけられておらず、気持ちのよいコンサートだった▽出演者の成長がわかるような、こうしたコンサートは、小さくても心が温まるもので素晴らしい▽プログラムが素晴らしく、ジャンルの違いをうまく調和させていた―などの感想が聞かれた。今後、さらに回を重ねることで、このコンサートが壱岐の音楽も人も育つ場となることを望みたい。


○ひとしずく

チベット仏教の最高指導者で、宗派を超えて大きな影響力を持つダライ・ラマ14世(76)の「人生の困難を生きぬく力」をテーマにした講演会が30日、大阪市であり「他者への思いやりや優しさをもつことが、自分自身の幸せにつながっていく」など話したという▼この言葉を日刊紙で読み、地球の自然と環境についてのエッセイが、見事な写真と一緒に掲載されている本の一節「この大きな変化の時代の中で、あなたは変化をもたらす触媒であり、私と共に歩み、進化し純化している大いなる循環の一部です」を思い出した▼その報道は、ダライ・ラマが「自分の心をリラックスさせ、周囲の人を信じることができるとき、本当の意味での休息が得られる」とも語ったという。これはつくづくその通りで、友人、恋愛、夫婦、家族ら、仕事など、コミュニケイションの在り方から、自分の心象を知ることにも通じていよう▼その講演では、ダライ・ラマから東日本大震災を含め、今、困難に直面する人たちへのメッセージが語られ、ダライ・ラマはこの後、その大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市と仙台市、福島県郡山市を訪問するという▼その訪問で、危機的な状況に陥っているような人々が、ダライ・ラマから発せられる言葉などで、深く深く心身共に癒されるよう。心より祈念したい。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。