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2011年10月26日号 第4690号 

10月26日号ー主なニュースー


○グランドチャンピオンに ー辻重希さんの2頭ー
ー第1部から第5部に86頭出品ー
ー市農協・第6回市和牛共進会ー


共進会

 第6回市和牛共進会(市農協主催)が25日、家畜市場で開かれ、第5部(高等群)に出品された渡良地区、辻重希さんの「さちさかえ号」と「さつき号」の2頭セットがグランドチャンピオンに選ばれた。


○約300人が来場、大盛況ー壱岐國の里 第1回作品展示会ー

陶芸

 郷ノ浦町、障害者の通所授産施設・壱岐國の里(米田征四郎理事長、通所者26人)初の作品展示会が22日に開かれ、市民ら約300人が来場してにぎわった。


○社説 「備え」と「自助・共助・公助」

大洪水がタイで発生してその深刻度が増している。様々なニュースが報道されており、映像で見た日系企業の工場など、まったくひどい状況であることがわかる。首都のバンコクにも水の流入が止まらず、さらに悪化する恐れがあり、住民に避難勧告が出された地域もあり、中心部の王宮周辺や主要官庁、政府が対策センターを置かれている空港などを守るため、防水堤強化に市民の協力が呼びかけられているという。
 トルコでは23日、マグニチュード7・2の大地震が東部で発生し、被災地では行方不明者の捜索が続いている。25日の日刊紙を見ると、死者は270人、ケガ人は1000人を越えており、都市部でのビル倒壊のほか、地震に弱い日干しれんがの家が多い地区の被害状況は不明で、気象当局はその日、推定5000人から千人が死亡したとの見方を示している。この現状の中で約1300の救助チームが展開し、重機などを使い徹夜の救助活動が行われているが、余震が続くことから、作業はたびたび中断になるという。
 今年はまだ約2カ月間残っているが、東日本大震災をはじめ、豪雨災害もあり、大きな自然災害の発生する年のようである。災害はいつ、どこで発生するか知れない。非常用の水や食料、ライト、簡単なサバイバル用品などを備えておく必要が、この壱岐の島でも望まれよう。毎年、梅雨入り前に書いてきたように、発生した際の避難場所や連絡方法を決めて、家族ら皆で話し合っておくことも、災害多発期だけでなく、その時期が過ぎたと思われる今も大切。
 今号の2面で、本市の活性化を目指し様々な活動を展開する壱岐島活性化集団「チーム防人」の中山忠治代表が、長崎市内で行われた「防災士」を目指すための「県防災推進員(自立防災リーダー)養成講座」に壱岐から初参加、いざ、災害発生時には、「自分たちの身は自分たちで守る」という「自助」の精神が重要で、「自助・共助・公助」の組み合わせで被害の軽減が実現できる―など紹介している。
 まさに、災害に対する十分な知識を備えることにより、生命や財産に対する損害を軽減させることは可能で、地域や企業・団体組織の中で数多くの防災リーダーが活動し、災害に「備え」をすることが必要で、それを担うのが「防災士」とされる存在である。
 壱岐は災害に強い島と言われるが、災害に”想定外”という枠を設け、その中で安心しているわけにはいかないことは、今回の大震災からもイメージできる。本市もさらに「備え」る必要がある。


○ひとしずく

少しばかり朝早く起きて窓を開けると、晩秋から初冬への季節の移ろいが意識されるような冷たい心地好い大気が室内に流れ込んでくる。水の冷たさも意識される頃になった▼鹿児島県の出水平野で越冬するツルの第1陣としてマナヅル1羽がこのほど飛来、昨季より7日早いものの平年並みという。そろそろ越冬地を目指すツルの群れや壱岐へ渡ってきたカモの編隊飛行が見られるのではないかと楽しみにしている▼先月下旬だったか、カツオドリが渡良の牧崎沖を飛び、海中にダイビングしながらハンティングする様子が見られ、海の季節も移行していることが実感された。毎年のことではあるが、そうした季節を意識させてくれ、逃れえぬ自然界のアプローチには感動させられる。その大きさと循環の摂理というか法則に感謝▼「秋深き隣は何をする人ぞ」という芭蕉の有名な句があるが、「彼一語我一語秋深みかも」(高浜虚子)の句も、なんだかじんわりと染みてくるような感覚がして素晴らしく思う。そんな感覚を抱く頃が、今、「秋深し」の頃なのであろう。自分にとっては何とも感傷的な言葉▼季節の表情が空にも風にも海にも、そして野山にも感じられる。壱岐の島はもちろん、都会でも街路樹や公園、ビルのガラス窓に映る風景などからも、心動かされる美しい瞬間があった。素敵な時季である。

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2011年10月21日号 第4689号 

10月21日号ー主なニュースー


○全校児童と園児が土俵入りー元気いっぱいの取り組み見せるー
ー霞翠小伝統の「わんぱくすもう大会」ー


すもう

霞翠小学校(横山秀敏校長、111人)で18日、「わんぱくすもう大会」が開かれ、全校児童と霞翠幼稚園の園児32人が校舎横の土俵で元気いっぱいの取組を披露した=写真=。

○社説 「本物を見極める力」

 日本の江戸時代までのたたずまいの美しさは、訪れた外国人が皆、褒めている。人間の脳を癒すのは「調和」だ。本当に良いものを、心を込めて作ると長持ちする。本当に良いものは何なのかを見極める力が、これからの日本には大切だ。
 だが今、日本人の美意識が混乱している。観光地に行くと、有名人が経営する飲食店があったり、現地を紹介したテレビ番組のVTRが延々と流されていたりする。とても調和しているとは思えない。日本人は高度成長期以降、もうけや利便優先で町づくりを進めてしまった。そういう在り方が支配してきたから文化資産が劣化していった。”本物”を想像させることが重要だ。
 狩野探幽らが手掛けた本物の障壁画が飾られている一方、再現した障壁画がある。文化勲章クラスの人が描いているそうだが、狩野派の絵師たちが描いた絵の方が断然素晴らしい。本物のクオリア(質感)に真剣になるというのは、こうした違いをしっかり感じることだ。
 私たちは本物のクオリアの価値をもう一度、見直す必要がある。その価値を知るためには、多くの本物に触れなくてはならない。本物は歴史的に有名な所だけにあるわけではなく、涵養田の美しさも本物だ。美しいものを見ることは自分の内面を磨くことにもつながる。皆さんぜひ、身の回りを美しいもので囲んでもらいたい。
 これは、西日本新聞社など九州7新聞社が主催、「九州から行動する、地域環境との共生」をテーマに開かれた「九州創発塾2011熊本大会」(9月9日、10日)の成果報告会で、総合コーディネーターを務めた脳科学者・茂木健一郎氏が、「調和。本物を見極める力が大切」とした大会総括の一部で、西日本新聞の19日号朝刊の特集で掲載されたもの。
 この茂木氏の「本物を見極める力」の重要性をアピールした総括は本当に素晴らしい。それは大規模な自然災害の発生や人的災害により、不確実性、不透明感、閉塞感が高まり、旧来のシステムが破綻し始めているにもかかわらず、変化を恐れ小手先の手法で取り繕うとする力に対してや、国やまちづくり、地域の活性化、そして人づくりにも通じるもので、今後、様々に望まれ、強く求められる”人間力”の一つである。
 本市でも、その気になれば”本物”に触れられる機会は多い。その総括にもあったように、周囲の本物に焦点を合わせ、その美しさを深く意識したり、調和を感じるだけでもよい。この行動がその力を養う初めの一歩になる。



○ひとしずく

ラジオからマーラー(1860~1911年、ウィーンで活躍した作曲家、指揮者、交響曲と歌曲の大家)作曲の交響曲第4番が流れてきた▼マーラーは11曲の交響曲を残しており、どれも大曲で演奏時間が1時間を越す作品も多い中、その4番「大いなる喜びへの讃歌」は50分程度でとても聴きやすく、3楽章の「平安にみちて」、続く4楽章「きわめて穏やかに」にはソプラノの独唱もあり、美しく幸福感に満ちている▼そんな第4番の3楽章の後半ぐらいにラジオのスイッチを入れ4楽章が流れた。その間、壱岐の壮麗な夕日が頭に浮かび、その光景を観に行っているような感覚が、瞬間的にではあるが湧き上がり、しばらくその音楽のぬくもりに心身とも包み込まれているようだった▼今、一支国博物館で「しまごと芸術祭」が開催され、この日曜日23日には壱岐商業高校の文化祭、29日と30日には芦辺町文化展と文化祭などがあり、来月2日に郷ノ浦町文化展、「文化の日」の3日にはごうのうらひろばの日が行われるなど、文化イベントが目白押しで、まさに”文化の秋”▼このところ水道の水にも冷たさを感じ、朝夕は次の季節を意識するような風が吹く。この秋の夜長、独り静かに音楽を聴きながら、読書にでも耽(ふけ)りたいなどと感じる”頃”である。

2011年10月17日号 第4688号 

10月17日号ー主なニュースー


○5競技に約660人出場=本市最大の体育イベント=
ー第59回市民体育大会・秋季大会ー


市民体育大会

スポーツの秋―本市最大の体育イベント・第59回市民体育大会・秋季大会(壱岐体育協会主催)が16日、秋晴れの下、郷ノ浦町、大谷グラウンドなどで開かれた。
 大会は、旧4町の代表選手ら約660人が出場して開催され、陸上、剣道、柔道、空手、ゲートボールの5種目が同グラウンドや体育館など各会場で行われ熱戦が展開された。


○今年は白が勝ち豊作にー山田諏訪市長「災害応援協定も」ー
 ー古式ゆかしく勝本浦聖母宮大祭ー


船ク#12441;ロ

 勝本浦700年の伝統を誇る勝本町、聖母宮大祭が今年も10日の「御神幸祭」から5日間行われ、最終日の14日、恒例の御幸船競漕があった。
 御幸船競漕は紅白の2隻にそれぞれ5人が乗り、同浦郵便局前から対岸の「御仮殿(おかりどう)」まで約200メートルを競漕する。白が勝てば豊作、赤が勝てば大漁と古くからその年の吉凶を占う伝統行事となっている。
 また翌15日には例大祭を祝う恒例の勝本港まつりが開かれ、午前中に大漁旗を掲げた漁船団の勇壮なパレード、午後からは町内の児童生徒や漁協、商工会など総勢300人にもなる仮装行列が、不景気を吹き飛ばせとばかりに威勢良く通りを練り歩いた。


○壱岐高校・中庭に記念碑建立

記念碑

 本市郷ノ浦町出身で、福岡壱岐の会の会長、九州電力(株)副社長など務め、壱岐高校第8回卒の豊島令隆氏(73)=福岡市在住、本市政策顧問=の旭日中授章受章を記念する石碑の贈呈式と除幕式が15日、壱岐高校で豊島氏も出席して行われた。


○社説 心が上を向く力、15日から「新聞週間」

 大手日刊紙など新聞、通信、放送の計133社で構成される日本新聞協会が毎年実施、今回で64回目となる新聞週間が15日から、「上を向く 力をくれた 記事がある」を代表標語に始まった。
 新聞社や新聞について、辞書を引いてみると▽新聞社・新聞の発行を事業の中心とする企業。ほかに各種の文化事業や雑誌・書籍の出版も手がけることが多い▽新聞・定期刊行物の一つ。社会的に関心の高い内外の出来事や人々の意見などを、すばやく多数の人に伝達することを目的とする一般紙のほか、特定の読者を対象とする業界・経済・スポーツ紙などを中心に週刊、旬刊などの形をとるなどとあった。
 新聞週間は1948年に創設され、報道の使命と責任を自省・自戒する機会とするほか、広く一般に報道の機能と役割を再認識してもらう週間として定着しているなどと、その週間について、16日の日刊紙に紹介されていた。およそ本紙のような規模の新聞には、遠いイベントのようなイメージを、この週間がくるたびに抱いていたが、今回の標語に、社会の出来事を広く告げ知らせるという報道の一端を、「壱岐」と名付けられた希有な歴史を有する島で担っている事実、重さについて、改めて考えさせられた。
 壱岐の島の一紙として、5日に1回の発行を、今号の4688号にまで積み重ねてきたが、今年の我が国は東日本大震災、その震災による原発事故、大雨、豪雨災害と、大災害に見舞われている年で、国政のもたつきなどから、今後、社会がこれまで以上に深刻な事態を迎えそうな予感を、徐々に実感しつつあるような状況の中で、今回の週間の標語のように、心が上を向き、力をくれるような記事を載せることができたか。不安をあおるような編集になってはいなかったか。歪めずに正確に伝えることができ、その役割を果たせているか―などなど。
 記者・新聞記者について辞書を見ると▽記者・書きしるす人。新聞や雑誌などに記事を取材、執筆、編集する人▽新聞記者・新聞の取材・編集に従事する人々とある。報道するためにその対象を取材、様々に情報を集め、一つの記事を書くための蓄積された情報量はその何倍にもなる。また、特別な力があるように思い込み、歪んだパワーを社会に振りかざしたりすることなどなく、心が上を向く力を生み出せる新聞を―である。
 「私にとって言葉は世界そのもの。文字を綴(つづ)ることにより言葉は愛に変わる」の、友人の言葉を深く心に刻み、これからに励みたい。


○ひとしずく

16日付けの西日本新聞に「北京に肺天気予報」「大気汚染拡大で検討」の記事が掲載されていた▼その隣には、民間宇宙旅行の商業化を目指すイギリスのヴァージン・グループが開発を進める宇宙船で、乗客らが数分間の無重力を体験できる宇宙旅行の実現を目指しており、来年に初飛行を予定。旅行代金は1人約1500万円、日本人を含めて既に455人が予約している―の記事が出ていた▼両方の記事には”驚き”がたっぷり。肺炎天気予報は、排ガスや建設工事の砂ぼこり、黄砂などの影響で、中国の大都市では大気汚染が拡大、医療機関の協力により呼吸器系の病気と気象についての研究成果が得られたとして、その天気予報の発表を検討しているというもの▼黄砂が季節風に乗って飛んできたり、大気汚染の影響も心配される日本の国民にとっては、中国の大気汚染は非常に気になる問題で、その天気予報となると、予報の発表は注目すべきものとなるはず▼宇宙旅行は、数分間の無重力を体験できるものだそう。宇宙空間に行き、地球や月、無数の星を眺めてみたい―という子どもの頃からの夢を実現したいとも思うが、その代金にはまったく手が届かない。最近、格差の是正を求めるデモが世界的な広がりを見せており、そのニュースが思い出された▼この星・地球もまだまだおもしろい。「最も深い海底に到着」のニュースも早く―である。

2011年10月11日号 第4687号 

10月11日号ー主なニュースー


○社説 ポイントは「安全」「安心」市民皆で愛用しよう

 「栗名月」―「十三夜の月」も美しかったが、昨晩の月も素晴らしく、壱岐産麦焼酎の湯割が入ったグラスを手に、おでんを突きながらも、時々にその月を見上げながら、我が家でゆっくりと秋の夜を楽しんだ。
 ”西高東低の気圧配置”という言葉が聞かれるようになり、「鍋本番」の頃も近づいて…などと思っていると、友人から船からの釣りに誘われ、キロを超えるクロ(メジナ)かオナガグロ(クロメジナ)、イサキかマダイを釣って、片身は刺身、片身はしゃぶしゃぶにしてとか、アラカブ(カサゴ)などの根魚だったらちりに―などと、”左党”はもちろん、食いしん坊には、何とも堪(こた)えられない様子をイメージしての出航だったが、食欲が魚の危機感をあおったのか、結局、先に記した月のような坊主な結果となった。
 そう言えば時が経つのは早いもので、来月17日にはあの有名な新酒ワイン「ボージョレ・ヌーヴォー」が解禁になる。が、最近は以前に比べてワインを飲む機会が減り、焼酎をメインに飲むことが多くなった。我が家を訪れる友人たちも、ビールから焼酎というコースをたどる事がほとんどで、市内の農家が作った緑の葉野菜や根菜の葉をたっぷりと使った定番の鍋を囲み、最近の出来事や日々の暮らしで感じていること、学び気付いたこと、マイブームなどについて語り合いながら、じっくりとそのシーズン到来を楽しむというのが我が家”流”?。
 来月11月1日は「いい日いい月」の「本格焼酎の日」で、特に壱岐産の麦焼酎のように、確立された製法と品質、社会的な評価など勘案して国際的にも保護する制度の地理的表示を平成7年に受け、世界に通じるブランドとなった”本物”には、壱岐で収穫された野菜に獲れた魚、育った牛の肉などを使った料理、加工品との相性は素晴らしい。長崎市、諏訪神社の秋の大祭・「長崎くんち」ではないが、まさに「もってこい」の味わいである。島の味わいを堪能できる壱岐産の焼酎と一緒に、そうした産品をより広く伝えたい。市民皆が壱岐のふる里産品振興の応援団員となって利用しPRしよう。
 今年も残すところ3か月を切った。大手スーパーなどのチラシには、来年の正月用「おせち料理」予約の広告が、他の売り出し商品のPRと一緒にチラシに掲載されていた。歳末商戦の頃も近づいてきている。今後、生産者の顔と安全・安心の産地、品であることは、今後はさらに販売時の重要なポイントとなる。普段の生活はもちろん、贈答用にも壱岐のふるさと産品を愛用しよう。


○ひとしずく

一支国博物館の市民参加型企画展「しまごと芸術祭」が7日、市民絵画・写真展、上田清人展の美術展でスタートした。市民絵画展では、100点を超える力作が展示され、視点のおもしろさや自分にはないイメージの膨らみが感じられる作品もあり、楽しく観ることができた▼会場の入り口近くに設置されている本市出身の彫刻家、小金丸幾久氏の作品「万葉の少女」の、とても柔らかな表情が何とも素晴らしく、少し緊張しながら、市民らの作品を見終えた後、心和む”何か”があった▼沼津中学校に勤務した際のインスピレーションが作品となっているのであろう上田清人氏の作品には、それは深く共感を覚えた。まず目に飛び込んできた大作「一支国賛歌」、次に置かれた「大地に遊ぶ」、次の「原の辻伝説」「早春譜」「初秋の台地」「大地の詩」「飛び立つ時」「蛇が谷」そして彫刻の「弥生からの旅人」▼とにかく作品に描き込まれている深さと透明感のあるブルーの美しさに惹かれた。特に「一支国賛歌」の次に「大地に遊ぶ」を観ていると、古事記の国生み神話が連想され、作品の中に入り込んでしまったような心持ちになった▼音楽祭のスタートとなった日韓打楽器の競演も素晴らしかった。来月27日までの期間中、是非一度は博物館に足を運び、「芸術の秋」をゆっくりと味わいたい。

2011年10月6日号 第4686号 

10月6日号ー主なニュースー


○全国4カ所の1つに選出されるー観光庁など主催、外国人観光客の誘致商談会にー
 ー本市・壱岐体験型観光受入協議会ー


 観光庁などが主催する訪日外国人旅行を誘致する商談会「ヴィジットジャパン・トラベルマート2011」が11月22日と23日の両日、横浜市、パシフィコ横浜で開催される。
 この商談会には、本市の壱岐体験型観光受入協議会(末永勝也代表)が出展団体として全国4団体の1つに選ばれ出展することになった。


○社説 ”健康”は市政でも

 白川市政で2回目となる市政懇談会が明日7日夜、石田町、改善センターからスタートする。「市長と語ろう、壱岐市のまちづくり」、市民が主役のまちづくりの推進を―と、来月25日まで4地区の18会場を巡り実施される。市は、自分が住む地区の日程に都合がつかなくても、他地区の会場に足を運び参加してほしいとしている。
 今年も早いもので、10月に入り、9日は二十四節気の一つで、秋が深まり地上に露が降りる頃とされる「寒露」。最近は朝晩だけでなく、日中もだいぶ秋らしい心地の好い気候となり、冷たさが意識される風も吹くようになった。北海道の旭川では統計開始以来2番目に早い初雪が降り、その道内では積もったところもある。
 「秋」はまた「芸術の―」のほかに「読書の」「食欲の」「スポーツの」などを頭につけて、シーズンが表現される。ここ数年の郷ノ浦港内の秋というと、ルアーやエサで狙うカマス釣りが人気を集め、未明から早朝にかけての、いわゆる「朝まずめ」の時間帯にもかかわらず、最近も市農協・武生水支所先から旧観光ホテル前辺りの岸壁は大にぎわいだそう。知人は短時間で集中的にその釣りを楽しみ、秋の味覚を家族で楽しんでいるという。
 早朝は、その冷んやりとした大気を心身で味わい、健康につなげようとウォーキングやジョギングなどをする市民の姿が多く見られる。日中に楽しんでいる人たちも多いが、暑さが去ったこともあり、すこぶる健康そうで感心する。何か目標を持って走っていたり、きびきびとして健康チェックも兼ねるように歩く人たちらの、取り組みの真剣さにも、見かけるたびに感心させられる。
 さて、市政懇談会では当然、市の”健康”についても、様々に語られるものと思うが、単純に、市民の健康度がアップすると、医療費への出費が減り、その分、財政が助かることになる。最近の健康ブームには、関係する省庁や企業などの思惑も絡んでいるのかも?などとも思うが、皆が心も身体も健康を維持、増進させることは、行政の”健康”な運営にもつながっている。
 市政の主役である市民一人ひとりが、それぞれの方法で健康づくりをし元気であることは、まさに元気な壱岐づくりをその場で行っていることになる。今、生活環境の中にストレスを強く意識する人も多いと思うが、市内外でも同様で、いかにそのストレスを発散するかが”健康”への鍵を握っている。先日紹介した高齢の画家の精神「群れない慣れない頼らない」は大いに参考になろう。



○ひとしずく

町内のスーパーなどで、季節の野菜や鮮魚を見るのがとても好きで、島外へ出かけた際にも、大きなマーケットや市場を見かけると、吸い込まれるようにそのコーナーへ足が向く▼何を買いに行くでもなく、こんな魚が並んでいるとか、あんな野菜、果実もあるのか―などなど、ただ漠然と歩いているだけでも楽しいし、料理の方法や食べ方など”これはいったい”などと思うものを発見した時のうれしさは言葉にできないほど▼それが先日、町内のスーパーで鮮魚コーナーを見ていると、麦秋の頃が旬とされる福岡方面ではアブッテカモ、壱岐ではボタツ?などと呼ばれるスズメダイが、数匹ずつパックに入って売られていた。前日に出掛けた席でもその話が話題になっていたこともあり、電話でいろいろと尋ねてみた▼旬の頃には脂がのって塩焼きや中骨ごと薄切りにして食べる背切りなど、好みの食べ方で、まさに旬を味わう食材のひとつで、担当者によると、例年、今の時季はあまり獲れないが、壱岐沿岸でここ1週間程度、網に入り続けており、味は旬に比べると今一歩旨味が足りないそう。それでも珍しさもあり販売しているという。海の中の季節感も薄れてきているのだろうかと、驚くばかりである▼9月26日号で紹介した女性の画家は堀文子さんの誤りでした。お詫びして訂正します。

2011年9月30日号 第4685号 

9月30日号ー主なニュースー


○壱岐市肥育センターの去勢牛が金賞ー第1回「長崎和牛」系統枝肉共励会ー

本年度長崎生まれ「長崎和牛」系統枝肉共励会が24日、佐世保食肉センターであり、出場60頭のうち壱岐からの1頭、JA壱岐市肥育センターの去勢牛が金賞を受賞した。
また、9月15日に開かれた第5回「がんばろう食べてみんね!」長崎和(有)枝肉共進会で、郷ノ浦町志原南触の野元勝博さんと市農協肥育センターの去勢牛が、それぞれ銅賞を受賞している。


○11月は「飛鳥㈼」初寄港=昨春以来の大型客船=
ー通算4度目の壱岐「ふじ丸」ー


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 昨春以来、本年度初の大型客船の入港となる「ふじ丸」(総トン数2万3235トン)が26日朝、郷ノ浦新港に入港した。


○健康な稲わらで復興をーJA壱岐市和牛・肥育両部会ー

 福島原発事故で肉用牛の餌の稲わらが放射性セシウムに汚染されたことを受け、JA壱岐市の和牛、肥育両部会が牛の取引先でもある会津いいで農協(福島県喜多方市)に稲わらを送る。あす1日に佐賀県から発送。3日に現地に届く予定。


○社説 『旅』

 昨春以来、久しぶりに大型客船が郷ノ浦港に寄航、新港の岸壁に接岸した。秋晴れの下、大型客船が停泊する港というのはなかなかいいもので、美しいその姿と青い海、空と一緒に、少々芸術的に写真を撮ったり、絵にしてみたいなどと、多くの人たちが思うのではないか。
 今回、入港したのは「ふじ丸」で4度目の寄航。11月には、そのふじ丸の倍近い大きさと美しさを誇る「飛鳥㈼」が、接岸はできないものの港内に停泊する。新港はまだ整備中で、乗船客からすると残念なロケイションとなっていよう。何とか違和感のない景観にできないものかと思う。例えば、入港の時期はわかっているので、簡単に育つ季節の花の種をまいておくとか―。
 何かと気忙しかったり、プライベートではあまりに人が集中している場所に出掛けるのが苦手だったりなどで、ここ数年、観光というものをあまりしたことがないが、最近は、「旅」というものへの憧れが、自分の中で高まってきており、以前、バタバタと通り過ぎるように行き参拝した熊本県阿蘇の「幣立(へいたて)神宮」から宮崎県高千穂方面、福岡市西区方面の神社など巡ってみたいと、たびたび思うほど。
 知人が、市内観光地の駐車場で、観光バスの運転手と話す機会があり、この秋来島している観光客は、東日本大震災や原発事故の影響もあって、行き先を変更したことにより、多いように感じる―などと話したと言っていた。
 大型バスで市内を巡る観光は、各ポイントで時間制限もあり、なかなかゆっくりと壱岐の島を歩くことは難しい。独(ひと)りから数人単位で、少々ゆっくりとじっくり巡りたいという、その時々の中に楽しさを見出し、創出しながら旅ができる、いわば上級者に添うようなメニューづくり、より専門的な学びを自然豊かな環境の中で―とするグループによるものなど、もてなし力を含め求められているものは多い。
 壱岐は、対馬の太陽に対して、月読神社に代表されるように「月の島」といわれる。そうした壱岐らしさが、訪れる人たちの心に満ちる感動の旅となるようなストーリーづくり、また、そんな物語を語れる人たちの発掘なども必要で、やってくる少々マニアックな旅人たちの想像力をかきたてるような、イメージや言葉のプレゼントができ、そんな旅人たちと一緒になって様々に考え、学び合い楽しめるガイドの存在、ニーズは大きい。
 もちろん、日々の生活で疲れた心身を伸ばし、ゆるゆるとした空気の中に浸れる旅も大切にしたい。


○ひとしずく

最近の夕焼けを見ていると「秋の日は釣瓶落(つるべおと)し」という言葉通りに暮れていく様子が実感される▼本紙の潮どきを見ると、10月1日の日没は午後6時7分で、9月12日の「十五夜」のころからすると、30分近くも早まっている。好きな夕方の釣りも、その時間が日ごとに短くなっているが、海で眺める日の入りはまったく見事で、釣り人冥利に尽きる美しさ▼「釣瓶落しといへど光芒しずかなり」という句があるが、秋の日が、釣瓶が落ちるように水平線へ向い、いよいよ日没の直前、その光が一瞬強まったようにも見えるその光景は、まさにその句の通りにただただ静かで、その彩りが海の彼方に飲み込まれる頃から、沖に漁火が灯り始める▼磯釣りもそろそろ秋から冬のシーズンに入るが、もうしばらくすると、壱岐の西側の磯では、対馬を出航し郷ノ浦港を経由して博多へ行くフェリーが、凪いだ秋晴れの日には、夕日の中を逆光で影絵のようなシルエットを、強烈なその輝きに刻み込むように進む姿が見られる▼この頃、朝晩はだいぶ涼しくなってきた。本社近くの民家のカキの実も、だいぶその朱色の濃さが増し、車で走っていると、色づいたサクラの葉が風に舞う様子に出くわすこともたびたび。そんな時は、よくいうこの季節の感傷に触れたような心持ちに▼大いに楽しみたい。

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