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2011年3月25日号 第4648号 

3月25日号 ―主なニュース―


○市内全中学校で一斉に閉校式―各校の64年間、歴史にピリオド―
 ―4月6日に新中学校・開校式―


閉校式

 市内10中学校の規模適正化に伴う4中学校への統廃合により、本市の中学校を4地区に各1校とする新たな中学校教育が来年度、この4月からスタートするが、各校で24日、一斉に閉校式が行われた。


○運賃を2割程度割引きへ―24年度、高速船、フェリー―
 ―新フェリー就航で九州郵船―


 第3回県離島基幹航路運賃対策協議会が16日、長崎市内のホテルで開かれ、九州郵船・竹永健二郎社長が来年4月の新フェリー就航に伴い、フェリーとジェットフォイルの運賃を2割程度引き下げる方針を説明した。


○「涙が止まらなかった」―派遣隊員3人が帰島報告 東日本大震災で消防本部―

災害支援隊帰島

 東日本大震災の復興支援のため、14日から現地に派遣されていた本市消防本部の消防隊員3人が24日に帰島し、市役所で白川博一市長に帰島報告を行った。
 派遣隊員は齊藤寛消防司令補(36)、立石祐司消防士長(38)、西野亘消防副士長(25)。14日に出発し新門司港から16日に東京に到着。派遣先が岩手県久慈市に決まり17日午前3時に現地に到着し、1時間弱の仮眠後、本県支援隊(陸上部隊)62人の一員として行方不明者の捜索にあたった。 
 齊藤消防士長は「津波で家屋が元の場所になかった。現地の人と話す機会があったが、涙が止まらなかった。壱岐も梅雨時季など災害がある。今回の経験を活かし、臨機応変に対応していきたい」などと話した。
 同じく航空隊として13日から派遣されていた本市消防本部の県防災航空隊派遣隊員、岩本圭助消防士長(34)も22日に県防災航空センターに無事帰県した。


○ヴァイオリンとギターの音が魅了―一支国博物館開 館1周年コンサート―

コンサート

 昨春オープンした一支国博物館の1周年記念・春のコンサート「イタリアンスクリーンミュージックを楽しいお話しとともに」が「春分の日」の21日、同博物館・多目的ホールで開かれ、観客はヴァイオリンとギターの演奏による素敵な時間を楽しんだ=写真=。
 九州交響楽団の第1ヴァイオリン奏者の荒田和豊さんと九州ギター音楽協会福岡支部長でギターリストの松下隆二さんの2人が来演、当日は前半にイタリア人のロドリゴやパガニーニ作曲のギターの名曲が披露され、後半は映画音楽の作曲家として有名なイタリア人のモリコーネが作曲、代表作の一つともされる「ニューシネマパラダイス」「愛のテーマ」「初恋」などを演奏、観客はふたりの演奏が紡ぎ出す音楽に魅了されていた。


○社説 春の観光シーズンを前に

 春の彼岸の中日に当たり、昼と夜の長さがほぼ等しくなる「春分の日」が21日に過ぎ、これから気温も上がって“春本番”と言えるような日が懐かしく思えるくらいに寒い日が続いており、「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」という句を実感するような天候ではあるが、週間予報を見ると、来週、月末にかけて気温が上昇してくる天気となっていた。
 春を代表する島の風物詩として、農家の葉たばこの移植作業がある。豊作への願いを込めて息の合った作業があちらこちらで見られる。今年の移植はほぼ終わったのではないかと思うが、野山では黄色や赤、白、紫など鮮やかに花が咲き始め、草木の芽が「張る」、田畑を「墾(は)る」、気候の「晴る」の意からきているともされる「春」、その爛漫の頃も近まっている。
 そろそろ郷ノ浦、半城湾岸に咲くヤマザクラも咲き始めたのではと、岸沿いの道を車で走ってみたが見つけられなかった。海に映る淡いピンク、白の花が美しく、船上からその花を愛でることができる遊覧船の案内が日刊紙に出ていた。春の観光シーズンもそろそろ開幕であろう。植えたサクラを見にくるグループも。
 しかし、今年は東日本大震災の影響もあり、社会の様相がより厳しい状況になることも考えられ、島の地域振興に幅広く波及効果がある観光業の活性化、交流人口の増加は欠くことができない条件であるだけに、既に長崎市などでは修学旅行などキャンセルが相次いでいる―の報道があっていることなどからも、市や観光協会の事業の方向性やあり方など再検討する必要が出てくるのではないか。それでも基本は、社長であろうと従業員であろうと、関係者の態度や言葉などが▽元気であること▽笑顔があること▽もてなしの心が感じられること▽ていねいであること―で、言い古されたポイントばかりではあるが、春のシーズン入りを前に再チェックしたい。
 島内では、名所をつくるようにナノハナが植えられ、チューリップなどが植えられた花壇、道路沿いに植樹されているサクラと、地域を美しくしよう、季節の草花を植えて、自分たちも花壇の前を通る人たちにも楽しんでもらおう―という心からか、ガーデニングブームも手伝ってか、最近はずい分、島内が“花いっぱい”になってきたように思う。
 環境の美化は「もてなしの心」に通じるものである。公園の駐車場で、弁当などのゴミのポイ捨ては論外である。観光関係者はより一層のもてなしの心で、市民は環境づくりに取り組むことで、観光―地域振興に参加したい。

 
○ひとしずく

中学校の統廃合による閉校式が24日、市内全校で一斉に行われ、64年間にわたる本市中学校教育の幕が引かれた▼郷ノ浦・勝本・芦辺・石田の新中学校4校のスタートとなる開校式が4月6日に予定され、郷ノ浦「厳しく 優しく 逞しく」、勝本「変わらざる純朴、絶えざる向学 大いなる躍進、遥かなる理想」、芦辺「忍耐 自律 友愛」、石田「明朗 積極 創造」と、4校それぞれの校訓の下、新たな歴史がスタートする▼閉校式の白川博一市長のあいさつに「子どもたちは地域の宝、市の宝である。子どもたちの姿は、それだけで地域に元気を与えてくれる。子どもたちが不安なくスムーズに、新たな学校生活が送られるように、地域の皆様にケアをお願いしたい」―とする言葉があった。是非、そうあってほしいと思う▼先生たちには、白川市長の言葉にもあるように、新たな中学校のスタートに、子どもたちが不安や差別感など抱くことがないように指導してほしい。新中学校となる一校で、合同の説明会の際、生徒たちに差別的な言動があった旨を保護者から聞いた。非常に残念でならない。よくよく注意してほしい▼これまでになかった新しい中学校を、それぞれに素晴らしいものとするよう、皆で協調し協力し合い、助け合って、思い出多き豊かな中学校生活を、築き上げてほしい。

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2011年3月21日号 第4647号 

3月21日号 ―主なニュース―


○社説 新しい地域づくり復興に

 マグニチュード9・0という世界最大級の地震、10メートルもある防波堤を軽々と超える巨大な津波、東南東方向へ約5・3メートル移動し、約1・2メートル沈下した宮城県・男鹿半島と、「地球」という星が生きていること、また、危機的な状況にあることを、人類に気づかせるかのように、龍の姿にもたとえられる日本列島の東北地方で11日、東日本大震災が発生し、警察庁によると21日正午現在、死者・行方不明者は2万1526人になった。
 未だ支援の手も届きにくい状態の地域もあるとされる中、国内外から被災者への励ましのメッセージが多数寄せられ、炊き出しなどのボランティアを行う人、募金活動やチャリティーのコンサート、スポーツイベントなどが予定、催されており、本市でもいくつかのそうした動きが起こっている。報道で知る胸が詰まるような家族の絆、消防隊(団)員、警察官、自衛隊員らが、それぞれの精神を発揮して任務を遂行する姿にも感動させられる。
 が、東電・福島第1原発での事故は、目に見えぬ放射線などによる恐怖もあり、憂慮される事態が起き、差別やいじめなどといった人権問題から風評被害、感染症など様々な問題が表面化し始めている。電力不足による問題も含め、この大震災では、電気がストップすると危機的な状況に陥る原発の危険性がはっきりと示されたことで、ドイツでは計画の縮小を決め、イスラエルはテロ対策の盲点として、建設の中止を決定したという。
 枯渇が叫ばれて久しい化石燃料の燃焼による二酸化炭素の排出―地球温暖化が問題となり、太陽光発電や風力発電など、自然の力を利用した環境汚染の心配がない、クリーンエネルギーが注目される現在、東北地方をクリーンエネルギーによる新たな地域づくりの地、また関係する政策が展開される特別な地区としての復興が、そのテーマに相応しく思われる。原発を推進する国策は、これを機に安全対策、災害・事故対策はもちろん、見直しなどの方向転換も視野に入れ検討されなければならない。
 西日本新聞の20日の朝刊で、東京大学大学院・姜尚中(かんさんじゅん)教授が「こんな時だからこそ、打ちひしがれた東日本の被災地の人々にエールを送るためにも、九州は元気でなければならない。意気消沈した日本をけん引するほどの気概をもったビジョンを示すことができれば、それは必ずや日本復興のダイナミックな原動力になるに違いない」などと述べている通り、九州の果たすべき役割は大きい。壱岐の地域振興にもつながろうそうしたビジョンを、是非。

 
○ひとしずく

町内のスーパーで数日前、セリを地元野菜コーナーで見つけ2袋買った▼知り合いから「セリの鍋はまだしないのか」のリクエストもあり、壱岐牛の切り落としと壱岐豆腐、根深ネギ、ミズナ、シメジなど買い込み、カツオのダシがきいた醤油味のスープをつくり、セリ独特の香りと苦味、春の味を味わった▼セリはもちろん、タケノコ、ウド、フキ、ゼンマイなど、春にそうしたあくの強い野菜を食べると、身体にあくへの免疫ができ、一年中食べる野菜のあくから身体を守る能力を持つことができる―という研究者の言葉などを思いだしながら食べた▼もうシーズン終盤あたりと思うが、刻んだメカブを生のカキに乗せ、ポン酢で食べた。これもまた季節の逸品といった味わいで、左党にはたまらない一品である。そういえば、そのスーパーの鮮魚コーナーには、この時季、磯や防波堤で釣れるササイカも並んでいた▼ずい分前、まだチヌ釣りに燃えていた当時、石田町、錦浜の磯で、何本も竿を出しそれを狙う釣り人とよく出会ったことが思い出され、最近もその磯で釣りをしているのか、偵察に行ってみようかと思う▼とにかく壱岐は、季節の食材が豊かで素晴らしい。喰いしん坊の自分にとっては、過ぎなければ最高の環境であり、そうした見事な食材を育む壱岐の自然にひたすら感謝するばかり。

2011年3月16日号 第4646号 

3月16日号 ―主なニュース―


○「心磨きて技を練りいざや進まん箱中生」―箱崎中学校記念誌「翠巒」発刊―

市立中学校の統廃合により、3月末日をもって閉校となる芦辺町、箱崎中学校(松野周司校長)で15日、同校最後の卒業式が行われたが、このほど閉校記念誌「翠巒」(すいらん)」(А4版、109ページ)ができた。


○社説 オープン1周年一支国博物館

 一支国博物館の2年目がスタート、13日に1周年記念イベントの開会式が開かれ、須藤正人館長の「一支国博物館は市民皆の博物館であり、自由な発想で多目的に活用できる施設もある。スタッフは一つでも多くの市民の希望を叶えられるよう心掛け、気軽に博物館へ行くという生活習慣を作る手伝いをしたい」「壱岐は日本のふる里だと思っている。全国各地から壱岐を訪れた人々が、それぞれのふる里に帰ってきたような懐かしさを感じる壱岐であり、博物館でありたい」などとした挨拶でイベントの幕が開いた。
 一支国博物館は、本市の歴史、文化を学び、ふる里をバックボーンにした誇りと自信を育てる教育の場、観光や産業など地域振興、交流人口拡大を目指す本市の拠点施設の一つとして、大きな使命を担っていることもあり、県下の埋蔵文化財の調査・研究機関としての県埋蔵文化財センターと併設されているという、ユニークなそのスタイルなどから、また、運営や様々な企画からも市内外から注目されていよう。
 知人が「ひとりできても1日ゆっくりと博物館で過ごし楽しめるための何か“もう一工夫”がほしいように思う」「展示物は素晴らしいし、肝心のトイレも明るく清潔に保たれていて、飾られている季節の花も美しく、とてもリラックスできる」などと話していたがまったく同感で、スタッフの中には壱岐の野鳥に精通している男性も務めており、見かけた野鳥について尋ねたり、観察できるポイントを教えてもらったりと、こんなことも博物館へ行く個人的な楽しみの一つ。2年目のこれからは、博物館側が何か企画するのを待つばかりではなく、市民の博物館のプロデューサーになったつもりで、様々に企画を立てて提案し、利用することなども楽しみ方の一つとなる。
 しかし、まずは博物館に足を運び、心を素(す)にして多くの展示物と向き合い、素直に気に入ったり驚いたり感動したりする展示物を見つけよう。素晴らしく思えたり、逆にそんな感じを持てなくても、心が反応する、動くものを探そう。展示物でなくても映像や照明、工夫された演出などでもよいし、展望塔や広場からの風景、博物館の外観やシルエットでも構わないので、探しに出掛けてみるのも案外おもしろいもの。きっと何かが“あなた”を待っているはず。
 是非、博物館で、須藤館長が言う「壱岐の“ものすごさ”」を、多くの市民に直感してほしい。大人でも楽しめるキッズ考古学研究所などもある。自分の中のイメージも新たに、気軽に足を運んでほしい。



○ひとしずく

「何という圧倒的な自然の力なのか」と、11日午後に発生した東日本大震災で、津波が街を飲み込み何もかも破壊しつくした後、一面ががれきの山と化し、埋もれた地域を撮影した映像を見て思った▼壱岐でも2005年3月20日に発生した福岡県西方沖地震の際、岸壁に亀裂ができたり、軽傷を負った人、ローソクがその揺れで倒れ出火したと思われる火災が発生しており、「もしあの地震が」などと思うとゾッとする▼国難と言っていい程のまさに激甚な災害、未曾有な、歴史的な―くらいにしか表しようがないが、昨日は、まだ何にも救援物資が届いていない避難所があると、テレビニュースで報道されていたが、ヘリコプターからの投下など方法はないものかと思う。報道を見聞きしていると、メディアは現地に入れるのだから―とさえ感じて焦燥感が募る▼東京電力の福島第1原発で、次々と発生する爆発や火災などによる緊急事態は、東京電力と政府の姿勢も合わせて大いに問われよう。情報の操作などないと思うが、あの対応の仕方では、国民の不安は高まるばかりで、はっきりと国民にわかるように現状と今後を発表すべきであり、それが生活の最もベーシックな部分を支える企業の責任でもある▼が、とにかく多くの犠牲者のご冥福を心から祈念し、その死を無駄にすることなく生かさなければならない。

2011年3月11日号 第4645号 

3月11日号 ―主なニュース―


○壱岐で発掘の魚類化石は新種 芦辺町、長者原で10年前に見つかる
 「イキクルター・チョウジャバルエンシス」


イキクルター

 本市芦辺町、長者原崎で数10年前に発掘された淡水魚の化石が、新種であることがわかった。北九州市立いのちのたび博物館(八幡東区)で標本が展示されている。
 化石は「イキクルター・チョウジャバルエンシス」。体長13・5センチのコイ科魚類で、約1500万年前に生息していた。
 壱岐の名前が入った化石としては、日本で初めて学名が付けられた淡水魚類「イキウス・ニッポニクス」(1919年、スタンフォード大学学長・デイビットスタージョルダン命名)に次いで2例目。


○「倫と輝く」出版パーティ開催―4月21日ばさらの会・大野二三四代表理事―

 本市勝本町出身で、福岡市で女性の社会参画によるまちづくりを提唱するNPO法人 : ばさらの会・大野二三四代表理事の人生を書いた西日本新聞の聞き書きシリーズ「倫と輝く」が本にまとめられ出版されることになった。
 その出版を記念するパーティーが4月21日午後6時半から2時間、同市、西鉄グランドホテルで、麻生渡福岡県知事、松尾新吾九電代表取締役会長、山口淑子元参院議員、川崎隆生西日本新聞社代表代表取締役社長ら10人を発起人として開かれる。会費は1万円(本代含む)。
 問い合わせなど詳しくは、ばさらの会事務局(電話092―513―0286)まで。


○社説 春の定期異動に

 4月の統一地方選挙での選挙違反取り締まり体制の確立で、例年より異動が早められたという、県警の定期人事異動が内示されたが、今年も県内外へと転勤する人たちが利用する船、空の便やトラックの手配に関する話題が、聞かれる頃となった。今月下旬には県教職員や県職員の定期異動の内示が続く運びとなっている。
 毎年この時期になると、この島で知り合い、趣味などを通して友だち付き合いをしていた人たちの異動があり、様々な感情が胸にグッと込み上げる瞬間を見送りのたびに味わう。これから郷ノ浦、芦辺、印通寺の各港では、島を後にする人たちと見送る人たちの心を結ぶかのように渡された5色の紙テープが、ドラの音を合図にゆっくりと岸壁を離れるフェリーに引かれ、壱岐の島での数年間の思い出をも断つかのように切れて春風に舞うという、離島(しま)ならではの別れのシーンが展開される。
 市内、県内、九州ブロック、全国、そして海外と、勤務地、職場がおよそ2~3年間のサイクルで変わる公務員やサラリーマンらの異動に関しては、本人はもちろん、家族があればそれぞれの思いがあり、心身はもちろん経済的にもストレスがかかる。それは、春の景気は異動をする職種の人たちの負担に支えられているのでは―と感じられるほどである。毎年この一年間を締めくくる年度末に内示、発令されるのは、馴れてはいても各職場でも大変なことであろう。
 異動には、転出・転入どちらにも、新たな顔ぶれによる変化があり、その風の力で弾みをつけて新年度のステップアップを―というポイントもあるが、それにプラスしてスペシャリスト的な働きのできる人材を育てることも、最近の社会情勢の中では望まれていよう。そのプロセスでは、性別や年齢などにとらわれることなく、自由な発想ができるコミュニケイションづくりが重要で、より専門的な視点を活かすためのより柔軟な環境づくりも必要となる。魅力ある職場は、効率やスキルアップにもつながり、様々に活性を高めてゆき、そこから生み出される実践力は、地域をも動かす力となる。
 さて、今回の異動で壱岐を離れる皆さんには、これまでの様々な地域振興への尽力に対し感謝し今後の活躍を祈念したい。加えて、新たな勤務地では、壱岐の自然、味覚、歴史の豊かさなど、その魅力を大使になったつもりで大いにPRしてほしい。また、壱岐が新任地の人たちには、存分にその実力の発揮を仕事に、その魅力発見に―である。


○ひとしずく

よく出かける磯に今年は例年になくイワノリが付いていた。釣りをしながら時々、岩に張り付くようにして乾いているものをはがして食べた▼海の塩味がよくきいた中に、磯の香りというか独特の風味が口に広がって何ともうまかった。一ヵ月も前は岩の上を歩くだけで、磯釣りに使う専用の長ぐつに付いていたりしたが、最近では、切れて流れていないものは色が褪せて変色している。わずかに色つやがよく“うまそう”なものが付いている▼その話を友人にすると、大物を狙って釣りをするより、目の前のイワノリを採ってきた方がよい―などと言われたが、乾いたものをちょっとはがして食べるのとは違って、持ち帰って酢の物にしたり佃煮にするほどとなると、そう簡単に採れるものではないし、釣りの最中に少しつまむのが素晴しいのである▼先日は30センチを越えるメバル(眼張)が釣れたので、九州を代表するチヌ(茅渟)釣り名人で仙人とも呼ばれた若松敬竿さんの著書にあった酒とメバル釣り、エビのむき身でつくるエサの話、俳人・種田山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」をかえた「分け入っても分け入っても青い海」など、若松名人の洒落っ気を思い出しながら味わった▼まったく素晴しい滋味に富んだ旬の味わいだった。どちらも美しい壱岐の海とその環境に感謝の逸品である。

2011年3月7日号 第4644号 

3月7日号 ―主なニュース―


○開館307日で入館者約13万人―13日にオープン1周年・一支国博物館―

博物館

 昨年3月14日にオープン、間もなく開館1周年を迎え、式典など記念イベントが多彩に企画されている一支国博物館は、2月中の入館者数を発表した。
 2月の入館者は4370人で、そのうち常設展入館者は2158人(49・4%)で、市内外の内訳は市内が984人、市外が1174人だった。有料入館者数は1674人(38・3%)。開館以来307日の総入館者数は13万1753人となった。有料入館者数は7万1596人(54・3%)。


○壱岐の魅力を再確認―延べ160人がバスで名所巡る―
 ―チーム防人第1回壱岐学実践講座―


バスツアー

 第1回壱岐学実践講座のバスツアーが2月27日と今月6日の2回開催され、歴史ファンや一般の参加者延べ約160人が壱岐の歴史に触れ、魅力を再確認した。


○社説 まずは自分から交通ルールを守ろう

 壱岐地区交通安全協会主催の交通事故犠牲者慰霊祭が14日、芦辺町、壱岐消防署で、今年も遺族をはじめ関係者多数が出席して行われる。
 慰霊祭は「これ以上、犠牲者を出さない」と毎年行われて本年で33回を数え、1957年から昨年末までに交通事故の犠牲となった122柱の霊を慰め、出席者全員で「死亡事故ゼロ」、交通安全実践への誓いを新たにするためのものでもあり、市民皆で交通事故のない明るく住みよい地域社会、島づくりに取り組むための契機としたい。
 本市では、交通死亡事故が682日間発生していないが、昨年中の交通事故のうち人傷事故は51件(対前年2件増)で、傷者は72人(同7人増)となっている。死亡事故は起きていないが、油断はできない状況であり、相変わらずシートベルトを着用していなかったり、信号無視やスピードの出し過ぎ、わき見運転などするドライバーをよく見かける。
 本県では5月20日と9月30日を「交通事故死0(ゼロ)を目指す日」、毎月20日を「交通安全の日」として、全県民で交通安全に取り組み、年間を通して▽高齢者、子どもの交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽夕暮れ時の早めの点灯、雨天・曇天時の点灯▽走行中の携帯電話使用の禁止▽暴走族の追放が重点とされている。交通安全年間スローガンは「守ろう交通ルール高めよう交通マナー」。
 その重点にもあるが、悲惨な大事故に直結するおそれがある飲酒運転をするドライバーは跡を絶たない。若者から高齢者まで多くのドライバーが、所属する各種団体や職場などで、飲酒運転根絶宣言や交通ルール遵守による交通安全宣言をしているはずである。よく報道されている通り、交通事故の発生現場は悲惨で、特に死亡事故は、犠牲者はもちろん、その家族や周囲の人たちを、記憶がそこでストップしたままのような状態で、図り知れない悲しみの渦へと巻き込んでいく。それだけに慰霊祭の意義は大きく重い。
 安全、安心のまちづくりに事故のない交通社会づくりは欠くことができないし、壱岐でもドライバーをはじめ、子どもから高齢者まで一人ひとり全員の参加が必要となる。それは住みよいまちづくりにも通じており、市民それぞれが主役になり、それらをテーマに本気で実践しなければならない。交通安全も地域振興、まちづくりも、そこがポイントであり、決して他人任せではうまくいかない。まずは自分のアクションからである。


○ひとしずく

名調子まではあと1歩という感じのウグイス。あの愛らしい鳴き声が島内のあちこちから聞かれる頃となった▼昨日6日は二十四節気の一つで、暖かくなり、冬ごもりしていた虫が地上に出てくる頃とされる「啓蟄(けいちつ)」だったが、雨が降る寒い1日となった。今のところ今週末はまずまずの天候となり気温も上がってくるとの週間予報▼よく出かける郷ノ浦町、牧崎の草原でも枯れた草の下から新しい緑が目立ちはじめ、春本番へ季節が移っていることが実感され、「ピーヒョロ」のトンビの鳴き声も一際高く上空からも聞こえてくる。ここでも雑木林の中からウグイスの鳴き声が聞かれ、口笛で真似てみると、おもしろいようにあちこちで鳴き始める▼最近、今が見頃というシダレ梅をよく見かける。流行しているのかな?と思うほど、あの美しく咲く花が目に飛び込んでくる。よく晴れた日に島を巡って探してみたいと感じることもたびたびで、「流行」というよりは、心がそちらの方向に向いているから目に入るということか▼三寒四温。春とは言え寒暖の差が激しく、身体が除々に春モードになり始めると、急な寒波が一層厳しく感じられる。インフルエンザも流行して注意報が発令され、周囲にはカゼをひいている人も多い。体調を万全に、島の春を感じながら元気に過ごそう。

2011年3月1日号 第4643号 

3月1日号 ―主なニュース―


○壱岐高で披露式開く―豊島氏寄贈のグランドピアノ―

ピアノ寄贈

 元九州電力副社長で、本市出身の豊島令隆氏(73)はこのほど、母校の壱岐高校(廣瀬典治校長)にグランドピアノ1台を寄贈、28日に同校体育館で全校生徒を前に披露式が行われ、3年生の蓬莱奏恵さんが記念演奏でショパン作曲「幻想即興曲」を披露した。


○壱岐ジュニアランナーズが受賞―個人65人、18団体を表彰―
 ―平成22年度県教委・スポーツ表彰―


ランナーズ

 壱岐ジュニアランナーズ(西雪晴代表、約50人)は2月15日付けで県教委「県スポーツ表彰」を受けた。


○文化・芸術は世界の懸け橋―画業30周年に作品集出版パーティー―
 ―福岡でも記念パーティー画家・濱 英 二氏―


ホファン氏

 郷ノ浦町麦谷触、画家、濱英二氏(62)の「一本の画筆に懸けて『濱英二の歩み作品集』三十周年記念出版パーティー」が27日、福岡市、西鉄グランドホテルで、白川博一市長や福岡壱岐の会・幡鉾賢輔会長、韓国・前釜山市立美術館長で東京・多摩美術大学客員教授のホ・ファン氏ら来賓、関係者ら約150人が出席して開かれた。



○社説 本市両高校の卒業生に

本市の壱岐、壱岐商業両高校の卒業式が、今年もきょう1日にそろって行われた。
 壱岐高校は男子116人、女子86人の合計202人、壱岐商業高校は男子49人、女子57人の合計106人、両高校合わせて308人(男子165人、女子143人)が、人生で16~18歳という最も多感な頃とされる3年間を過ごした、思い出でがいっぱいに詰まった学舎を巣立ち、それぞれの新しいステージへと羽ばたいてゆく。
 ある者は大学、専問学校などへと進み、またある者は就職と、多くがここ壱岐を後にして、新たな舞台に立つことになるが、その前途は、まさに厳しい現実の大波が次から次へと迫る荒海への船出のようにも感じられよう。はたして、そんな荒海の航海でもかじを取るのは自分で、いつか教わった言葉「涙して祈る時は、まだ自分を自覚していない時。どの道を行けばよいかわからずとも、涙ふくその足で進み行く道の中に、その道程にこそ求める道がある」が実感され、この言葉をどこか、心の片隅にでも―と思う。
 人も社会も一大変革期の渦の中にあるとされる現在、従来の『寄らば大樹の陰」「減私奉公」「金」「権力」などといった言葉が象徴する、ピラミット型のパワー構造を持ったシステム、人、物に頼る―依存するかのような状態から、何に寄りかかることもなく、個々がその実力、特徴、それぞれの違いを認めて生かいし合い、「1+1」を無限大とするようなネットワークを築き、共感、共鳴をキィワードにつながり、目的や目標をシェアしながら、周囲の状況に左右されずに何かを創出するという流れに移行し変化し続けてゆく―ともされ、それだけに個々の前向きな生き方が問われる。
 「陽は万民すべて、万物すべてに光をなげかけている。かさをさして陽の光を避けるのも、全身で浴びるのも、人の心一つ」という言葉があるが、陽の光のもとで、それぞれに自分を伸びやかに様々な局面で発揮する。また工夫を積み重ねながら、刻々と表情を変える社会、自分を冷静に見つめ、不安を増幅する言葉を出したり行動を起こすことなどないように心掛け、変化を喜びや楽しみにするほどにこれからをより積極的に生きてほしい。
 3月は、芽吹いた草木の芽が、若葉へと成長していく頃であり、冬ごもりをしていた虫たちなども、それぞれの活躍の時に胸をふくらませなが寝ぐらから出てくる頃で、気候も三寒四温の頃。「光り行く日々の大気を感じつつ夢見る花の開花を示さん」のスピリットでこれからを、である。


○ひとしずく

先月21日号に掲載した本市の人口・世帯数調べ(1月末現在、住民基本台帳)によると、本市の人口は3万303人とあった▼3万人台を切る日もそう遠くないなどと思っていたが、昨年10月1日現在で実施された国勢調査・人口集計の速報では、2万9373人となっており、すでに2万人台に入っていることがわかった▼読者の皆さんはどう感じたのかと思う。個人的には“やはり”という感想と漠然とした不安がわいた。何と1世帯当たりの人口も3人を下回り2・83人となった▼商店街の活性化を目指して行われている様々な取り組みや地域おこしの事業の今後が、不安や無力感にとらわれることなく、前向きにチャレンジし続けるものであってほしい▼ずい分以前、「師」と仰ぐことのできる人との出会いが、ハプニングがいっぱいの社会の中で、勇気や創造性、アイデア、実行力と多くの要素と共に必要であり重要―などと記したが、今でもそう思っている▼この50数年間の人生を見渡してみると、「師」と呼ぶべき人たちのサポートを受けながら、あちこちの角にぶつかり大きく寄り道し、自分の中の無価値感を癒しつつの道のりで、そこに「師」の力が発揮されたからこそ、今があるのだとも▼さて、人口減少を止めるのは極めて難しい。交流人口の拡大に一丸となり本気で取り組めれば―。

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