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2010年10月26日号 第4620号 

10月26日号 ―主なニュース―


○社説 秋―思い出される友人の姿に

 もう10年以上も前のことになるが、本県の語学指導助手=A・L・T=として来島、高校、中学校の生徒たちはもちろん、市民の語学力アップに、また出身国と日本、異なる文化の交流など、親善の架け橋的な役割の一端を担うべく、活動をしていた友人の姿が、この時季になると、たびたび懐かしく思い出される。
 それは、赴任した高校の上司から、その友人のために合気道の先生を紹介してほしいと頼まれたことからスタート。運動、中でも武道に関しては“まったく”だっただけに、福岡市に住む知人の息子が通っていた古武道・大東流合気柔術の演武大会を、この時季に一緒に見学に行ったことがきっかけとなり、友人付き合いが始まったからである。
 その演武大会では、外国人も多く出場しており、その友人の母国の人もいて、福岡市、大濠公園にあった道場に通い、日本人の自分ですらしたことのない作法を習い、技を熱心に学びながら、指導者を目指して取り組んでいた。その直向きな姿勢には、頭が下がる思いがしたことをよく覚えているし、その頃は小さかった子どもたちの大好きな青年で、我が家に遊びに来るのを楽しみにしていた。
 技を通して古えを稽し 教えを通して人に達する事 人と比べる心を去り 絶対に通ずる心を養うべし 道は深遠なるが故に 器量を大にして保ち置くべし―これは、その当時の大東流会訓で、希望する者はそれを求めようとする熱意により与えられ、古えの人の高い達人性を現代に生きる自分自身の中に再興し、それを礎にさらに高き不偏の世界を目指す。自分の中に潜む嫉妬、恨み、羨望、怒りなどに自身を引っぱられ心が支配されることを、ただ非難し排除するのではなく、そこへ陥ることがないようよく見張ることが大切。比べられることから自分が向く方向性を学び、その機会を与え、考えやり直す機会を与えてくれた相手に感謝する―の境地を目指していると、友人は語っていた。
 その会訓を読むたび、松永安左エ門翁の訳したサミュエル・ウルマンの詩「青春」が思い出される。武道の稽古を通して、自分のより深遠なる境地を目指すその情熱や臨む姿勢に、何か共通点というか井戸の水脈のような、よりベーシックな人の在り方のようなものが感じられるからかもしれないし、かなり厳しいが、自分もそうありたいと思う願望のような感情が働くためであろうか。
 はたしてその友人は、ヨーロッパでその武道の精神を広めたいと語り、師範の免状を取ったと思うが、今、どうしているのだろうか。


○ひとしずく

数日前に、壱岐の深江田原にでも上陸するつもりなのか、上空を10数羽で編隊を組んで飛び行くカモの群れを見た▼今年はまだ、シベリア方面から越冬のため、鹿児島方面へと向かうナベヅルの群れを見ていないが、暑かった夏の記憶のせいか、秋を感じるシーンを見ると、急に秋の深まるスピードが早まったような気がしてくる▼「気がつけば、もう降りる駅」を標語に明日27日から、「文化の日」の11月3日をはさみ、今年の読書週間が9日まで行われる。今年はどんな本で、この夜長を過ごそうかと思う▼先日、NHKで放送された「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル教授の著書「これから『正義』の話をしよう:いまを生き延びるための哲学」や持っている本を読み直してみるのもいいかも。はたして、ページを開くだけで眠りの世界に…▼九州に冬の訪れを告げる大相撲九州場所が来月14日から28日まで、福岡市、国際センターで開催される。ぼやぼやしていると今年も“アッ”という間だったということになる。そう、今号を発行すると、今年の発行も残すところ2か月間で、年間の70回を終える▼そういえば、来年の正月元旦号への掲載に関する問い合わせが来はじめ、印刷もする当社には、少し前からカレンダーの見本が届いている▼この秋を様々、十分に味わって元気で無事に。である。

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2010年10月21日号 第4619号 

10月21日号 ―主なニュース―


○6競技に約650人出場―陸上で新記録も―
 ―第58回市民体育大会秋季大会―


市民体育大会

 スポーツの秋。第58回市民体育大会・秋季大会(壱岐体育協会主催)が17日、郷ノ浦町、大谷グラウンドなどで開かれ、旧4町の代表選手ら約650人が出場。陸上、剣道、柔道、空手、ゲートボール、ボウリングの6種目が各会場で行われた。
 開会式では、陸上に出場の芦辺町、長山尚平さん(18)の選手宣誓で、選手全員が日頃の練習の成果を存分に発揮したプレー、健闘を誓い合い、各競技が行われた。


○社説 『自然』に

 心地好い秋の風が吹き抜ける中、日中の釣りも心地好く―と楽しめるはずだった先日、先客が残し散らかったゴミが、せっかくの場所の雰囲気、気分の高まりを台無しにした。
 釣り場に持ち込んだエサのパッケージなど残すことは、どんなに高価な道具を手にしてウェアーに身を包み、大物を釣り上げたとしても、釣り人としてはまだまだの存在。タバコの吸い殻を海や周辺にポイ捨てするのも同様。釣りなど自然や豊かな環境の恵みを直接、間接的に手にするような趣味を楽しむ人たちはもちろん、職業にする人たちや住民も同じである。
 ところで、今月11日から名古屋市で、世界的に損失が続く生態系の保全策や、自然資源の持続可能な利用について話し合う生物多様性条約の国際会議に続き、多様性保全の国際目標や遺伝資源の利益配分を話し合う生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が29日まで、各国の利害、思惑などが複雑に絡み合う厳しい展開の中で行われているという。
 国の利益にまで及ぶ会議となると内容があまりに大き過ぎるが、巨大な経済活動レベルの協議であることが大きく扱われているようで残念にも思う。個人はそれから言えばミクロで、自然について思いを巡らせてみると、自分にとっては、様々な考えや行動の支えとなっている力であり、例えば疲れている時は、ただその中に在るだけでリラックスできたり、焦点を合わせて眺めてみると心打つ感動、喜びがあり、何かをする際には、多様な方向を示す直観が湧いてきたりと、毎日の暮らしから趣味に至るまで自然に依っている。それは生命のリズムそのものであるから。
 「自然」という言葉を辞書に探すと▽人間の存在・意識の成立に無関係に存在する外界▽天地間の物質的事物▽造化の力▽人の力では及ばない力▽天地万物▽自然科学の対象として因果法則の下にある、ありのままの現象世界▽人や物の固有の性格。もとから備わっている性質▽人為を加えられていないこと・さま。わざとらしくないこと・さま―などとある。
 本紙は「生命・環境・人は一体です」とアピールする社告を掲載し続けているが、今のように体に影響があるとされる電磁波に常にさらされ、口にする物は添加物や汚染が常に心配され、逆に心身をリフレッシュさせ生命に輝きを与えるような自然が豊かに残るとされるこの島のような場もあるが、その自然に対し、島民としてどんな役割、責任が果たせるのかなど考え、足元から行動をそれぞれに起こしたい。それこそが―である。



○ひとしずく

久しぶりに私事で実家に帰ってきた▼用件を済ませた後、懐かしい町を訪ねてみると、よく利用していた駅周辺の街並みはすっかり変わり、静かな住宅地区だった辺りにまで、商業スペースが広がってずい分以前の面影はなく、しばらく歩いてやっと落ちついて懐かしさが浮かぶ雰囲気の地区に着いた▼そこにはケヤキの大木がある小さな公園があり、ベンチに座って話しをする人たち、花壇の手入れをしている人たちに混じり、何かを探しているカップルがいたので見ていると、四ツ葉のクローバーを探していた▼その公園周辺は、びっちりと住宅が建て込んでいる環境で、土が見え感じられるスペースは、その公園だけで、近くを流れる川は全面コンクリートで覆われた用水路のような川。今夏の大雨の際は”これ以上降ると危険だ”と思える程の水位に達したと、住民が話していた▼それでも公園は、近くに住む住民の憩いの場となっているようで、次から次にやってくる住民の姿があり、皆それぞれに寛いだ時間をたっぷりと楽しんでいた。しばらくベンチでその様子を眺めていると、そのケヤキの大木を中心に、都会の生活を癒すように広がる優しい気の流れのような雰囲気が感じられた▼駅へ向かう途中、懐かしいラーメン屋の入口に下がった「営業中」の札、古本屋の変わらぬ様子にも妙に安心して帰ってきた。いいものである。

2010年10月15日号 第4618号 

10月15日号 ―主なニュース―


○中国船領海侵犯で政府に意見書―市政懇談会の状況報告も―
 ―市議会第6回臨時会―


 市議会本年第6回臨時会が13日に開かれ、総額1915万円の本年度一般会計補正予算案など2議案を原案どおり可決した。
 一般会計補正予算は、7月の豪雨と8月の台風4号による4漁港施設災害復旧費。補正額を加えた本年度一般会計予算額は239億757万3千円となった。
 また、9月7日に発生した中国漁船による領海侵犯、海上保安庁の巡視船に対する衝突事件の発生を受け、町田正一議員を提出者に政府に毅然とした対応を求める意見書を全会一致で採択。㈰国境・外洋離島の現状を認識し、国防上の観点からも住民が安心して生活できるようさまざまな施策の実施㈪国境・外洋離島が有人であることが、国土の防衛にいかに役立っているかを考え、交通、医療、福祉、税の軽減などの施策の実施㈫領海侵犯事案に関しては国内法に基づき、毅然とした対応をする―の3点の要望を内閣総理大臣らに提出することにした。


○海から壱岐に上陸の可能性も―渡来なのか噂のイノシシ―
 ―佐賀県伊万里湾で泳ぐ姿見つかる―


イノシシ

 11日午前10時ごろ、佐賀県伊万里湾で、鼻を水面に突出し、湾内を悠然と泳ぐイノシシの姿がカメラに収められた。本市では最近、郷ノ浦町初山東触でイノシシと思われる動物の目撃情報により、市農協や壱岐森林組合などで組織された壱岐地域鳥獣被害防止対策協議会が現地を確認、捕獲わなの設置を決め、対馬市から講師を招いて情報交換などを実施した。
 このことからもイノシシが海を渡ることがわかり、本市で話題になっているイノシシも海を泳ぎ渡って渡来したものか、市民誰かのペットだったものかなど、注目されるところ―。


○社説 「教育」への想い

 スウェーデン王立アカデミーの本年のノーベル化学賞を、製薬や電子産業などの幅広い分野で使われる有機化合物の合成技術を開発した北海道大学の名誉教授の鈴木章氏(80)とアメリカパデュー大学特別教授・根岸英一氏(75)ら3氏に授与すると発表した。
 鈴木、根岸両氏については、新聞、テレビなどで報道され、特別番組なども放送されているが、確かテレビのニュースで鈴木氏が語った「日本は資源がない国、だから知力が重要」というような内容の言葉が、受賞の感想にあったと思うが、その素敵なフレーズが聞いた時から頭に引っ掛かっている。それは壱岐にも、人材育成という点から、マッチし重要と感じているからである。
 後進の指導に鈴木・根岸両氏とも熱心で、鈴木氏は「教科書に載るような仕事をしよう」が口癖で、ありふれた事象から大切なものを見抜く能力を意味する「セレンディピティ」という言葉の大切さを説き、「自然を直視する謙虚心、小さな光をも見逃さない注意力と旺盛な研究意欲を持ってほしい」と後輩を激励し、根岸氏は「教え子たちには恐い先生と思われているはず。いつか僕が教えたことを思い出してくれると幸せ」などと語っていたが、その言葉からは、育てることへの両氏の想いが伝わってくる。
 NHKで先日、アメリカの名門ハーバード大学で、最も人気があるとされるマイケル・サンデル教授(アメリカの政治哲学者で、共同体主義=コミュニタリアニズム=の代表的論者として知られ、道徳や正義を強調する点に特徴がある。57歳)が、東京大学・安田講堂で行った講演会を収録した「ハーバード大学白熱教室」が放送され、サンデル教授が「正義について話そう」と約1000人の受講者に話し掛けて講義がスタートした。
 イチローとオバマ大統領らの年俸の比較による富の分配、税金、戦争責任についてなど、十人十色の考え方、答えがある問題に、「君ならどうする。その理由は」などと受講者に問い掛け、それに対する考えを受講者が発表、サンデル教授によりディベートが進み、徐々に「正義」があぶり出されてくるといった講義で、サンデル教授の教育に対する責任、熱い想いが伝わり、発表した若い受講者たちの素晴らしさもあって非常に感動した。
 同じく教育テレビで17日午後6時から、「白熱教室の衝撃」のタイトルで放映される予定で、講義に参加した人のインタビューやその講義が日本に与えた教育、社会への衝撃についての特集という。是非、観て様々に考えてほしい。


○ひとしずく

最近、イノシシらしい動物の出没が続き、話題となっている▼以前、勝本町、若宮島に放されたシカが、泳いで本島に渡り、あちこちに出没、食害情報が聞かれたことも。今回シカではないかとの説もあったが、足跡の確認などから、イノシシの可能性が高く捕獲わなの設置が決まり、対馬から講師を招いて情報交換などあった▼それが11日、佐賀県・伊万里湾内を泳いで渡るイノシシが発見され、海上保安官により写真や動画に収められたことから、“ひょっとして”の考えも浮かんできたものの、シカもよく泳ぐ。対馬からは約68キロ、ずいぶん近まって呼子からでも約26キロもあり、この間、潮の流れが早い海域もあったりで、“渡来”説はやはり難しいのか▼そのイノシシは3面で紹介している通り、悠然と泳いでいてなかなか“達者”な感じを受けるし、陸上での猪突猛進のイメージとは異なり、鼻を突き出して泳ぐ姿はとてもユーモラス。エサを求めての移動なのか、湾内の岸に上陸するまで約10分、約2・5キロも泳いだというのだから驚きである▼イノシシは、日本にはニホンイノシシとリュウキュウイノシシが分配しており、犬と同じ様に鼻がとても敏感で、神経質で警戒心が強く、不用意に接近した人間を襲うケースがあり、牙によるケガもあって非常に危険とされる。山、やぶに入る際は十分に注意したい。

2010年10月11日号 第4617号 

10月11日号 ―主なニュース―


○集中改革プランのヒアリングを開始―第2回市行政改革推進委員会―

行革委

第2回市行政改革推進委員会(長岡信一会長)が7日、市役所で開かれ、市行財政改革実施計画(集中改革プラン)の事務事業116項目の改善策について、各課からのヒアリングを始めた。
 市は集中改革プラン(21~23年度)に記される事務事業を▽事業内容▽効果・目標▽目標達成状況▽問題点▽今後の方策などを記入するチェックシートを設け、行政サービスの向上やコストの低減に取り組んでいる。


○8日に来館者10万人達成―10万人目は筑紫野市 尾園晴香ちゃん―
―本年3月オープン、一支国博物館―


博物館10万人

 今年3月にオープンした芦辺町深江鶴亀触、市・一支国博物館(館長・須藤正人教育長)の来館者が8日、福岡県筑紫野市から訪れた尾園晃さん(41)一家3人で10万人を達成した。
 ちょうど10万人目の来場者となったのは長女の晴香ちゃん(5つ)。尾園さんは、家族旅行で20年ぶりに、マイカーを利用して前日の7日に来島、一支国博物館へは、九州国立博物館(太宰府市)で開館を知ったという。


○イノシシが上陸か?!―足跡確認で可能性高まる―

 郷ノ浦町初山東触でこのほど、イノシシと思われる動物の目撃情報が寄せられたことから、JA壱岐市や壱岐森林組合などで組織される壱岐地域鳥獣被害防止対策協議会は6日、現地を確認。今後、捕獲わなを設置することにした。


○社説 スポーツの「秋」に

 秋が深まって、地上に冷たい露が降りる頃となったことを告げる二十四節気の「寒露」が8日に過ぎ、今年2010年も早いもので「晩秋」である。朝晩はその通りに冷たさが感じられるようになり、日中は少々暑く感じられることはあっても、過ごしやすい気候の毎日である。
 今日11日は「体育の日」で、昨日10日は日曜日ということもあり石田町ではソフトボール大会、郷ノ浦と芦辺の両町で体育祭、スポーツを通じて住民の親睦と融和を―と開かれ、参加した住民たちは、秋空が広がる快晴のもと、爽やかな汗を流し”スポーツの秋”を満喫しているようだった。
 来週17日には郷ノ浦町、大谷グラウンドをメイン会場に、▽陸上▽柔道▽剣道▽空手道▽ゲートボール▽ボウリングの6競技により、市民スポーツの祭典・第58回市民体育大会が予定されており、各競技に出場する選手たちの、日頃から積んできたトレーニング成果を発揮したプレーが注目される。
 例年、会場に足を運び、試合を終えた選手たちの表情を見ると、その結果に対する喜びや悔しさ、また心地好さや爽快な心持ちが感じられ、スポーツをすることがあまり得意ではない、どちらかと言えば苦手とする者からしても、勝ち負けなどそれぞれの結果を超えて、プレーすること自体の楽しさが伝わり、「何か自分にあったスポーツはないものか、チャレンジしてみようかな」との思いにかられることも多い。
 最近はスポーツの秋と呼ぶにふさわしい気候の毎日が続き、自分の健康の維持や健康的なダイエットのためなどと、ウォーキングやジョギングをする人たちや様々なトレーニング機器を購入したりスポーツセンターで筋力トレーニングに励む人も多く、スポーツ人口は壱岐でも増えていよう。成人病の予防にも効果があるからと、多くの人々にすすめられるまま、時々チャレンジしてはみるものの長続きせずにいたが、先日、初めて効果が感じられたような気になった。それ以来、またまた休憩中である。
 はたして、これから負担の割合が増加するであろう医療費への個人対策、自治体の医療対策の一環としても、個々の身体にも合ったスポーツを、普段の暮らしの中に取り入れることは、個人はもちろん、社会全体に「健康」であることをキィーポイントに、活き活きとした楽しい自分の人生を生きるためにもなどと、より一層求められよう。
 そう思うと、所得の伸びが今後あまり期待できない以上、国策的にも”そちらの方へ”ということであろうか。


○ひとしずく

昨日、郷ノ浦町、牧崎に夕日を写しに行った。「秋の日は釣瓶落とし」とはよく言ったもので、あれよあれよという間に沈んでしまい、そこで感じる”もう少しゆっくり”などといった感覚がまたよい。▼昨日は、観光客なのか2人連れの女性の一人が、「もう少し早く来ればよかった」などと言いながら、記念写真を写していた。日は沈んだばかりで、その水平線上空や辺りの美しさは見事で、スケールの大きさが感じられたのではないか▼釣りをしている時など、雄大な朝日と夕日は釣り人の特権などと、独り言をブツブツと言いながら肝心のウキも見ずに、その光景に見入り、自分もその大自然の一部になっているのだ―と悦に入っていると、案の定、魚に先手を取られて逃げられたりすることがある▼それにしても、この島の中には、牧崎のようなスポットが、きっとそれぞれにあるのだと思う。数年前には、その牧崎にテーブルとイス、コーヒーなどを持って夕日をお洒落に演出して楽しんでいる女性グループに出会い、とても驚いたことを憶えている▼こうした島ならではのシーンの楽しみ方もまた一興で、今の時季などちょうどよいのでは。特に夕日は、静けさの中、美しく燃えるように沈む様を独り占めしたつもりで、刻々と変化する色合いも含めて愛でる。これは全島民の”特権”である。

2010年10月6日号 第4616号 

10月6日号 ―主なニュース―


○社説 見つけた「小さな秋」に

 「野ざらしや心に風のしむ身かな」。あさって8日は、秋が深まり地上に冷たい露が降りる頃という二十四節気の「寒露」。最近は野山や海辺に立つと、吹く風に先の句が染みてくる。その風に揺れる赤や白、ピンクのコスモスと広がる青空のコントラスト、柔らかい日ざしにこの季節が一層美しく感じられる。
 夕暮れには、「此道や行く人なしに秋の暮」が浮かび、刻々と変化する雲を美しく染める夕日、触れる風の冷たさ、意識される感傷など、この季節をより実感するような旅にでもと、この季節にはそう思わせる風情がある。「寝たいだけ寝たからだ湯に伸ばす」と温泉にでも浸りながら、刻々と変化する空、目に入る景色などからイメージを膨らませ、ゆったりと流れる時を実感してみるのもまた、この時季ならではの心の動き、感性である。
 ベランダから見えるこの島の夜は、漁火がともり水平線に並ぶその光も見事ではあるが、そうした明るさも気にならない田んぼの横のマイポイントに車を止め、見上げる夜空は「更け行くや水田の上の天の川」「きらめきて銀河に流れある如し」と、瞬く輝きは何ともロマンティック、幻想的で、息を飲むような素晴らしさ。一つだけ見えたように感じた流れ星には「星一つ命燃えつつ流れけり」の句がピッタリと心に重なるようで、流れ星が走り、天の川が広がる大宇宙の懐に抱えられ、自分が解放されてゆくようだった。
 その夕暮れ時に友人から掛かった電話で、秋が「馬肥ゆる」「食欲の秋」であったり、趣味の釣りのシーズン到来だったり、様々な実りのイメージ、芸術や文化、趣味、スポーツなどにチャレンジ、スタートするイメージであったり、もちろん過ごしやすさもあり、一番好い季節と話がまとまったが、島は今、この句「新米の其の一粒の光かな」。その一粒への思いを深く深く味わっていただき明日へとつなげたい。
 岸壁から海をのぞきこむようにして釣りの大先輩が先日、ハゼ釣りをしているのを見掛けた。その太公望ぶりは「鯊(はぜ)釣れず水にある日のうつくしく」で、1センチでも100グラムでも大きな魚をと、せっせと出掛ける自分の姿が少々恥ずかしく思え、「島を寄せたる根釣日和かな」くらいのユーモアがあり、釣果やサイズで判断して何かを競うように行うスタイルから、早くその先輩のような境地に達し、自分らしく楽しみたいものと、その先輩の釣りを見掛けるたびに思う。
 まさに触れる「小さな秋」を見つけ、その瞬間、至るプロセスを、喜び味わえる心を、それぞれに育みたいもの。


○ひとしずく

明治45年(1912年)に建築された国の登録有形文化財、勝本浦の旧松本薬局=木造2階建て、一部平屋建て瓦ぶきの造りで、建築面積110平方メートル=▼その旧松本薬局を利用して茶道教室がスタートし、その薬局内を見学することもできるというので出掛けてみた。内に入ってみると、それは見事な造りで、大工道具の一つ「曲尺(かねじゃく)」をあちこちの角にあてたくなるほど▼未だにきっちり直角につがれている美しい木と木、素晴らしい材料で作られているであろう作り付けの棚、太く見事に切り出されている梁(はり)、趣のある絵が描かれている襖(ふすま)などなど、その指定で「良質な民家建築として貴重」とされる通り▼茶道教室開催を企画したのは、一級建築士の森田健太郎さんで、森田さんが代表の「壱岐町並み再生応援団」の活動の一環として、古民家の再利用で古民家に再度息を吹き込むことなどが、地域の活性化の一助になれば―と取り組んでいる▼茶道をするには、まさに”もってこい”の建て物で、百年近い時を経てもなお、その家が漂わせる風格のような重厚さが、何ともふさわしく感じられ、今後、その茶道教室が月1回ではなく、2回、3回になり、訪れる心ある人々の気というかエネルギーが、その家はもちろん、勝本浦発、壱岐全域の活性化につながればと思う。

2010年10月1日号 第4615号 

10月1日号 ―主なニュース―


○ケーブルテレビ加入率68%―一支国博物館入館者今月中10万人突破へ―
 ―市長定例記者会見―


 白川博一市長は30日、市役所で定例の記者会見を開いた。地域情報通信基盤整備事業に関連して、ケーブルテレビの加入者が同日現在、7935世帯となり、全世帯1万1690世帯の約68%になったことなど報告した。家庭世帯での集計で、事業所の加入状況は現在集計中という。
 市は今月28日午後6時から、文化ホールで熊本県の総合通信局の協力を得て「情報化推進フォーラム」(仮称)を開催し、市民に島内の情報通信についての啓蒙を行う予定としている。
 また、一支国博物館の入館者数が29日現在、9万7589人になり、10月中に10万人を突破する運びになったという。


○「壱岐ちゃり」レンタル開始―電動アシスト自転車、市観光協会―

壱岐ちゃり


 市観光協会(長嶋立身会長)は18日から、電動アシスト自転車「壱岐ちゃり」のレンタルを始めた。


○社説 第19回国勢調査

 今年は国勢調査の年で、5年ごとに行われているその調査は10月1日現在で実施されることになっており、調査用紙が各家庭に配られているはずと思うが、調査用紙は7日まで回収するが、未提出世帯には調査員が訪問する。
 国勢調査は、人口や世帯数、就業の実態などを把握するために行われ、国内に住むすべての人が対象で、調査結果は国や県、市町村の行政の基礎データとなり、学術研究や企業活動などにも幅広く活用される最も重要な統計調査。今回の目的はやはり、人口減少社会となって初の調査でもあることから、急速に進む少子高齢化、産業や就業の構造の変化、人口構造など、日本の現状を正確に知ることであり、壱岐、日本の将来像を描く際など、最高に信頼性のある基礎資料として役立ててほしい。
 それだけに、市はもちろん国や県、調査員らは、プライバシーの保護を徹底して守り、厳重に注意しながら調査を進めてもらいたいし、先日、以前に住んでいた場所近くで、調査員と出合い、留守が多くいついるのか見当がつかない上、連絡がつかない人もいる―など、難しい状況を聞いた。市(国)民も正確な記入と迅速な回答を心掛けて協力したい。
 今回は大規模調査の年に当たるが、その調査項目は、統計に対するニーズや住民の生活実態、意識の変化など踏まえて見直し、2項目減らして20項目で、近年の雇用情勢をより的確に把握するため回答の選択肢を改め、▽正規の職員・従業員▽派遣労働者▽パート・アルバイトなど―のように、正規・非正規雇用の別に統計を作成できるようにしており、その結果は、最も早い総人口と世帯数に関する人口速報集計で、平成23年1~2月に公表される運びとなっており、高齢の夫婦やひとり親世帯などの世帯の動向や男女別の未婚率、女性の就業率などの推移も注目されるという。
 この調査は19回目で、第1回目の調査は1920年(大正9年)に行われ、本市の総人口が最も多かったのは1955年(昭和30年)の調査で、51765人となっており、前回、平成17年(2005年)の調査によると、男性14,782人、女性16,632人の合計31,414人(10,560世帯)で、平成12年(2000年)に比べて全体で2,124人(101世帯)減っている。
 5年ごとに実施される国勢調査の歴史は、壱岐、日本の歴史の裏づけでもある。とにかく地域から国へとその現状を知るための重要な調査である。ありのままを記入し提出しよう。


○ひとしずく

”スーパー残暑”と呼ばれるほど暑い日々が、最近はまるでウソのように涼しくなった。虫の声や田の畦に咲くヒガンバナ、道路沿いに咲くコスモスがより秋らしさを演出しているようである▼こうなると、一番の趣味である釣りのフィールドも防波堤など湾内の釣り場から磯へと移行して、秋からスタートの磯釣りシーズンへと突入する。すでに沖の瀬や夜釣りでは大物、好釣果が得られているが、出掛けた際には、40センチには届かなくても30センチ代のメジナ(クロ)を釣りたいものである▼例年、シケ後の少し波が残る磯では、これからのシーズンへの期待が高まる、ふかせ釣りによる好釣果のニュースが、釣友たちから飛び込んでくる頃ではあるものの、そのスーパー残暑の影響が気になり、今月中旬以降の潮回りぐらいからの本格始動に向け、道具もきっちり揃えてその時を待っている▼以前から日没近くや日の出の頃に魚の活性が高まることから、その時間帯を狙って近場の磯へ足を運んでいたが、最近のあまりに高まる期待感が魚に伝わり、キープできるような対象魚のメジナをゲットできるかどうか、気になっている▼そろそろ脂が乗ってくるころでもあり、刺身はもちろん煮つけもよいはずで、その両方を突つきながら、壱岐焼酎の湯割りでもと、海の中の秋の深まりを、とても楽しみにしている。

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