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2010年9月27日号 第4614号 

9月27日号 ―主なニュース―


○研究を街づくりに役立てて―住民センターに宿泊、調査実習―
 ―京都立命館大学・原尻英樹教授ら―


立命館

 立命館大学産業社会学部の原尻英樹教授と2年生10人が19日から25日まで、石田町池田仲触周辺で社会調査実習を行った。
 原尻教授はこれまで、韓国済州島と本市の宗教観念を比較する研究を行っており、約10年前から本市に来島。これまで勝本浦、八幡浦、瀬戸浦などで調査を行ってきた。2年前にも1週間程度、学生を伴い同町山崎触で漁業活動と宗教や葬式の変遷、老人会のあり方など調査した。原尻教授によると、本市内で念仏組織が残るのは同触と郷ノ浦町原島の2地区。金、太鼓を鳴らし念仏を唱える方法やそのリズムが韓国など大陸文化の影響が見られるという。


○壱岐の方言調査で来島―山口大学有元教授ら5人―

方言調査

 山口大学教育学部・有元光彦教授ら学識者5人が23日に来島し、翌24日にかけて、本市の方言を調査した。=写真=
 この調査は、日本学術振興会の科学研究費を受けて取り組む「西日本海域方言における“海上ネットワーク”検証のための記述的・理論的研究」の一環。
 発音の聞き取りを行った有元教授は、「五島に比べ共通語に近い発音だった。どこの地域でも高齢者と若者など年齢で差がある」などと話した。


○社説 ポイントは食中酒 壱岐焼酎の未来を考える会

 本市の天の川酒造(株)と壱岐焼酎協業組合、重家酒造合名会社の3社が共催して25日、3社の特約店や得意先の飲食店など対象にした「若き造り手と壱岐焼酎の未来を考える会2010in壱岐」が島外からも約30人が参加して開かれ、パネルディスカッションや3社の製品の試飲、壱岐の食の提案会、懇親会が催され、翌26日のメーカー見学などと合わせ1泊2日で、壱岐焼酎と食が一体となり「壱岐の島を全国に」の思いで行われた。
 3社の代表と市内酒販店、飲酒店の代表5人が登壇、本格焼酎に関する様々な情報を提供する情報誌「焼酎楽園」の小林昭夫編集長をコーディネーターに行われたパネルディスカッションでは、焼酎はブレンドして製造する酒。壱岐焼酎は米こうじと麦により造られる伝統の製造方法を継承することで、麦こうじと麦による麦焼酎とは異なり、柔らかで優しくふくよかな味わいの焼酎に仕上がり、「食中酒」としての優秀性がアピールされた。
 壱岐焼酎は400年を超える時間をかけて島の風土に磨かれ、生活に溶け込み馴染みながらの現スタイルの中で、食中酒と改めて意識してみると、郷土料理はもちろん、多くの魚や肉料理に対しても、確かに個性が出過ぎて料理に対するようなこともなく、パネルディスカッションでも言われていた通り、当然のように相性が素晴らしい、全国の食材ともマッチするはず。であるなら各製品ともに、どんな食材、料理ともより相性が良く、調理方法についてなど、PRの仕方も自ずと―である。
 そんなことは、とも思うが、壱岐の焼酎、食材をPRする際は、「壱岐の」という言葉で、どの産物とも同様に一つの大きな枠組みにあること。そこからより多くを販売する方向へと進路を定めるのか、より味わい深い製品づくりに進み、受け入れられる拠点づくりに力を傾けてからなど、各メーカーによって様々だとは思うが、社会の中で酒離れが進んでいるとされる今、「食中酒」という言葉の意に未来へのポイントがある。
 招待された原料の生産農家から「誇りを持って生産しており、まったく安全、安心な原料。広めてほしい」の声が聞かれ、関西から参加の飲食店経営者からは、「表示法の改正など恐れずに、メーカーとしての自信を持って造り、各メーカーが製品の資質を信じて堂々と販売してほしい」とする声が上がった。壱岐市民の一人としてとてもうれしい一言である。”若い造り手”として、変化を恐れず、壱岐の島の文化の担い手としても気概を持って頑張ってほしい。


○ひとしずく

市民病院の眼科に勤務する竹下弘伸医師がヒマラヤ地域の人たちの眼科医療をサポートする団体でボランティア活動をしている―との声が寄せられ、竹下医師を訪ねた▼竹下医師は「現在の日本では考えられないと思うが、ネパールでは数年前まで、失明の原因の99%が白内障で、1年間の失明患者は15万人にもなり、このうち10万人は手術で光を取り戻せる」などと話し、最近参加したネパールでの医療活動の様子を、写真を使いながら説明してくれた▼現地のホテルでは、虫がいてベッドに寝袋を敷いてその中に寝たり、日本から行った医師や看護士らで、寺院や学校などに仮設の治療室、手術室、病棟などを設ける。無料で受診できることから、その開設を聞きはるばるやってきた大勢の人たちを次々と診察、治療する▼ネパールの人たちは、僻地に住み貧しさも加わり、病院に行けないことも。白内障の多くの患者が瞳から光を失い闇の中で暮らしているが、医薬品を含め1人の患者を手術するのに1000円あれば足りるのだそう▼竹下医師の参加しているのはNGO法人「チベタンとヒマラヤの人の眼科医療を支援する会」で、失明から人々を救い、それにより貧困の環を絶つことなど目的に活動している▼近く本紙で、竹下医師が参加するその支援する会のヒマラヤ地域での活動など紹介したい。

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2010年9月21日号 第4613号 

9月21日号 ―主なニュース―


○社説 魚の消費拡大に皆で一役買おう

 釣友と共通の友人が久しぶりに帰省、その釣友が釣ってきたメーター級のアカヤガラ=赤矢柄=と40センチ級のキジハタ=雉羽太=などを刺身につくり、脂がのった見事な味わいを堪能したが、最近は、スーパーの鮮魚コーナーで、秋を代表する魚・サンマ=秋刀魚=の刺身がよく並んでおり、たびたび買ってその旬の味わいを楽しんでいる。
 春はマダイ=鯛=、アマダイ=甘鯛=、イカ=烏賊=、夏はアジ=鰺=、イサキ=伊佐木=、アワビ=鮑=、秋・サバ=鯖=、アゴ=トビウオ・飛魚=、ヒラメ=鮃=、冬・イワシ=鰯=、ブリ=鰤=、フグ=河豚=と、四季折々の県を代表する魚としてその12種類の魚が県魚として1996年に選定されており、どれも馴染みある魚ばかりで、今の時期なら、それにカツオなども加えたいと個人的には思う。
 壱岐地域の漁業生産量、額をパソコンでのぞいてみると、平成17年の統計ではその生産量は9355トン、16年の生産額は79億4400万円で県全体の7・5%に当たるなどとあり、釣漁業が主体で、イカ類の生産量は58%となっている。関係者によると、生産量、額ともに減り続けており、温暖化による異常気象、海水温の上昇、磯焼け、海砂採取による環境の激変、景気の低迷、燃料の高騰、魚価の低迷や資源の減少など、多様な原因により漁業者を取り巻く環境は厳しく、知人は値段が安く水揚げせずに配った方がいいと思うこともたびたび―と話す。
 東京で先日、サンマ祭りが開かれ7000匹が見物客の胃袋に―というニュースを聞いたが、福岡市のベイサイドプレイスにできた”海の駅”というべきスペースはもちろん、大都市圏へのイベント、企画への参加、アピールなど、壱岐の島として一丸となった取り組み、メディアのこれまで以上の利用、インターネット事業の推進、ネットワークの掘り起こしとより積極的な利用と、漁業の振興にどれもずい分以前から指摘され続けていることばかりではある。
 はたして、数日前にあるスーパーでは”壱岐産”という札を付けて様々な魚が売られていた。これは本当に素晴らしい取り組みであり、そのスーパーの鮮魚部門への熱意が感じられたようだった。壱岐に来て壱岐の味を覚えた東京や大阪、名古屋、福岡に住む友人たちは「やっぱり壱岐の魚は最高」と語る。この冬にはアラ=●=料理を楽しみ来島する知人らもいる。とにかくストレートに壱岐の魚の味を届けたい。加えて市民皆で消費拡大に努め、基幹産業・漁業の振興に一役買い、その積み重ねで活性化への芽を育てたい。


○ひとしずく

9日の毎日新聞「あなたのニュース写真」コーナーに「よく、こんな風に撮れたな」と思える作品が大きく扱われていた▼京都で8月16日に毎年行われている「京都五山送り火」=盆にこの世に迎えた先祖の魂を再び送り返す行事=の五山の一つ「如意ケ岳」の「大文字」を撮影したもので、炎が列をなして歩く仏様のように見える▼原因は撮影の際の手ぶれとか。それにしてもその期間にふさわしくまったく不思議な一枚である。見た人の中には「私には観音様のように見える」という人もあるほど。しかしそう見える▼いろいろと不思議に思える写真はあるもので、岳の辻で写した写真には空に浮かぶ強い光を放つ物体、虹色の光の玉がいくつも写ったサクラを撮ったもの、ヨットの帆に虹色の光が反射しているように見えるものなど、様々なそうした写真を、職業柄なのか多数見ているが、自分が撮影した写真の中には1シーンしか記憶にない▼まぁそれにしても、そうした不思議な写真をたびたび写す人が知人にいるが、話を聞いてみると「ファインダーをのぞき風景や植物を写す際、その中には不思議なものは見えていないし、特別にそれを狙って撮影したことはない」と言っていた▼しかし、それは何ともありがたい写真で、偶然でも写してみたい…かも。

2010年9月16日号 第4612号 

9月16日号 ―主なニュース―


○10月24、25日に開催―参加者を募集中―
 ―第1回「一支国ウォーク」―


  第1回一支国ウォーク(主催・同実行委員会)が来月24日と25日の両日、島内を巡る「日本市民スポーツ連盟」と「日本ウォーキング協会」の公認500選コースなどで開催されることになった。
 ウォーク初日の24日は、「お気軽マーチ5キロコース=壱岐対馬国定公園指定筒城浜―白砂青松の道巡り」と「同10キロコース・美しい日本の歩きたくなる500選一支国博物館と白砂青松の道巡り」の2コース、2日目の25日は「お達者マーチ・15キロ」と「同20キロ」に加え、3キロ「エコウォーク」(遺跡巡り、専門ガイド付)が行われる。


○下條雄太郎選手2度目の優勝―小さな島でも夢はでっかく!―
 ―スポニチ杯争奪、尼崎競艇―


 勝本町出身の競艇選手、下條雄太郎選手(24)が14日の尼崎競艇で開かれた「スポーツニッポン杯争奪・伊丹市施行57周年記念競走」の優勝戦に出場し、見事優勝した。


○社説 温暖化防止キャンペーン

 市地球温暖化防止対策協議会の地球温暖化防止キャンペーンが先週末、ダイエー壱岐店前で行われ、キャンドルづくり、自転車発電、ソーラー発電を利用した模型の展示のほか、様々な展示や実演が行われ、会場を訪れた市民に、それぞれの日常生活での取り組みが重要なことなどアピールしていた。
 朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきたが、夏から異常に暑い日が続き、地球温暖化を意識するような気象が、世界各地で発生しており、この夏、日本列島は完全に熱帯になったのではないかとさえ思え、納得したくなるような毎日で、釣友によると、今夏の海水温は31度に達したこともあるという。それは自分にとって非常に衝撃的で、その熱帯的暑さが妙に腑に落ちたようだった。
 温暖化など環境危機を思う時、正木高志氏の著書「木を植えましょう」が思い出され、「―文明とは森林を資源にして築かれたのだ。だから文明はエコシステムの外にあるのではなくて地球環境の一部である。しかしこの文明という地球の新生物は、周りの細胞を食い荒らし、それを栄養源にして加速度的に増殖する。そしてある大きさになると各地に転移してコロニーをつくり、新たな破壊をはじめる。―人類はこれからどこへゆくのか。それは現代のぼくたちの行動にかかっている。このまま森林が破壊されるなら、人類は文明によって滅びるしかない」が頭を過ぎる。
 そのキャンペーンで配布された資料・県未来環境推進課が発行の「美しい地球を子どもたちへ、温暖化防止かわら版」第3号で、芦辺町、八幡小学校はじめ、県内10地区の取り組みが紹介されていた。クリーン作戦や漁業者との交流、地域の人たちや世代を超えたコミュニケーションを図るイベントなどについての報告があり、そこからは、日常、暮らしがある環境をよく知り、誇りに思えるようになること、愛を育むことが大切である事に再度気づかされ、大人とされる人たちの地球温暖化防止、豊かな自然、生活環境に対する毎日の行動は―と考えさせられる。
 その資料には、▽冷房の温度を1度高く、暖房を1度低く設定する▽主電源を切り、コンセントを抜くなど待機電力の削減▽シャワーを1日1分家族全員が減らす▽風呂の残り水を洗濯に使う▽買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ▽1日1時間テレビの利用を減らすなど、家庭でできる取り組みも紹介されていた。そうした個々の行動は、小さくても郷土―地球への愛を発揮する力である。積み重ね統合し大きなうねりとしたい。


○ひとしずく

このところ朝晩は随分と秋めいてきた。夜の大気は心身に心地好く、月が一段と美しく感じられるようになった。昨晩の上弦の月(半月)もとても素晴らしかった▼そう言えば来週月曜日・20日は、春分・秋分を中日にした前後7日間の彼岸(秋)の入り。月は21日が待宵月、22日・仲秋の名月・十五夜で、23日(秋分)十六夜、24日・立待月と月の美しい夜が続く。ちなみに24日夜の金星は最大光度▼「仲秋や漁火(ぎょか)は月より遠くして」。そんな名月にススキや団子など供え、願い事や収穫への感謝をする観月イベントを今年こそは実行しようと思っているが、雨が降ったり、曇ったりで月が見えない時は、少し違ったスタイルで、釣友らを招いて近づくこれからのシーズン入りに思いを馳せながらのイベントに変更して…▼それにしても、月を観賞するには秋のさわやかさが感じられて、とてもよい気候となりだした。気分も大いに秋を意識して、感傷的―ロマンティックな時を感受しながら、自分の内にある何かを表現したいなどと、少々、アーティストを気取ってみるにもよい頃である▼晴れた日の海近くでは、「葉月空海は千筋の紺に澄み」の句のように空の青、海の青さが澄んで深まる様が感じられ、まさに壱岐の島の際立つ美しさの1シーンがある▼さて、あなたはそこから何を。

2010年9月10日号 第4611号 

9月10日号 ―主なニュース―


○民間の8氏に委嘱状交付―会長に長岡信一氏を選任―
 ―市行政改革推進委員会―


行革委

 市行政改革推進委員会(以下、行革委)が6日、市役所で開かれ、白川博一市長が九州電力(株)壱岐営業所長・牛島幸信氏ら民間の8委員に委嘱状を交付した。
 会長には委員の互選で長岡信一氏、会長指名で会長職務代理者に日保光子氏が選ばれた。任期は2年間。市無駄遣いストップ本部(本部長・白川市長)の委員も兼任する。


○社説 基本は思いやり 秋の全国交通安全運動

 昨日は、携帯電話で話しながら運転するドライバーが、ずい分こちらの方へ膨らんで走ってきてビックリさせられたが、このところ携帯電話を使用しながらのドライバーが増えてきているように思う。停車して使っている人の中には、こんな所に止めなくても、と思うような場所に停車している人もいる。やはり、交通安全は「思いやり」の精神をいかに発揮するかという点がポイントである。
 秋の全国交通安全運動が21日から十日間、「その電話運転席では圏外です」をスローガンに実施され、運動の重点は▽高齢者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶で、壱岐署をはじめ関係各機関、団体が連携し、市民に交通ルールの遵守とマナーアップ、交通安全の徹底と参加を呼びかける。
 スローガンに取り上げられているように、運転中の携帯電話使用で、先のように他の車両の妨げになったりと、ドライバーは自分の運転を再点検してほしい。あまりにゆっくりの走行、速度オーバーの車、カーブを曲がる合図をせずに突然ハンドルを切り横道へ入ったり、一時停止をせずに、一時停止の車を追い越すドライバー。「それはないだろう」と、驚きの瞬間が運転中にはあるだけに―。
 走行中の車からの空き缶やゴミ、タバコのポイ捨て、生活ゴミを自分の住む地域外での山の斜面に投棄するなど、奉仕作業やクリーンアップ作戦を行い。地域の環境美化に努めることを思うと、マナーアップ、思いやりの精神の重さが実感されるよう。最近、壱岐でも新しい旅行のあり方として、環境美化活動に参加することで美しいと感じる景色との差を肌で感じ、自分の日々の生活を見直し、環境に優しいライフスタイルに活かしながら、その輪を広げよう―といった取り組みがある。これも同様にポイントは”思いやる心”である。
 今年8月末現在の壱岐署管内で発生した事故の件数は、物損180件、人傷事故は▽発生34件▽傷者52人などとなっている。総人口が3万人規模の島である。もう少し事故が減ってもいいように思うが、読者、市民の皆様はどのように感じているだろうか。ドライバーだけでなく、歩行者も十分に注意すべきで、少々ルール違反しても車が避けてくれるだろうとか、自分だけは大丈夫といった思い込みは、非常に危険であり、歩行者もマナーアップに努めたいもの。
 この秋の運動だけでなく、市民皆の思いやりで交通事故ゼロを実現しよう。


○ひとしずく

冷気が増して、草葉の上に露が結んで白く涼しく見えるようになるという二十四節気の一つ「白露」が8日に過ぎた▼この日は台風9号の大風と雨の影響なのか、それまでの「スーパー猛暑」がどこかに飛ばされ、地表、海水面が冷まされたのか、とても心地好い秋風が吹き渡る涼しい一日となり、まぁ久しぶりにエアコンに頼らなくてもよい日だった▼わが家の月の暦を見ると、その8日に、「葉月」旧暦の8月がスタート、8月朔日(8月1日)の略で、農業をはじめとして様々な行事が行われた日という「八朔(はっさく)」で、本市ではこの日、芦辺町、寄八幡神社では、「八朔雛」の祭りが行われた▼その日は夕方から、釣りをする友人たちの姿に触発されたのか、先月下旬につくって冷凍した練りエサを持って、その友人らが釣りをする郷ノ浦港で一緒に釣りをし、2匹のメイタ(クロダイ=チヌ=の幼魚)が針にかかったものの、網を使わずに岸壁に揚げようとして逃がし、”メイタのメイタ”のような20センチ程度の1匹が釣れたものの、放流するという結果に終わった▼昨日はせっかくの秋らしさも一夜にして遠ざかり、猛暑がぶり返してきたような一日となった。予報によると、今月中は平年より高温の日が多い見通し。体調、熱中症に注意して元気な毎日を。

2010年9月6日号 第4610号 

9月6日号 ―主なニュース―


○社説 「海」から「文化」のシーズンへ

3日の夕方だったか、夕空が美しく染まり始めたので、久しぶりに渡良の牧崎へ日が沈む様子を見に出掛けた。着いてみると親子連れが夕日と雄大な海、牧崎を背景に写真をとっていた。刻々と色合いを深めながら変化する雲、空、海、大自然のパノラマの中で、少々疲れた心身が癒されゆくような感傷を意識するうち、見事な日が水平線の際に広がる雲の向こうへと没していった。
 今年は全国的にまれに見る暑さで、残暑とは言いにくいほど。「立春」から数えて210日目で、台風が多くやってくる時期を言う「二百十日」も過ぎて週末は「二百二十日」となるが、今日6日は台風9号が東シナ海を北上して壱岐や対馬、北部九州方面を目指すような進路で近づいてきており、明日にかけて猛威をふるいそうな勢いで向かってきている。そのコースが最悪の進路とらなければいいと思うが。
 この台風の通過後には、青さが深まり高い空、日陰を吹きぬける心地好い風、夜、外から聞こえてくる虫の鳴き声などあちこちに、次の季節、秋の彩りが感じられ、先の牧崎のような島の大自然の中では、遥か彼方から言葉にはならぬ呼び声のようなインスピレーション、イメージのようなものが心に広がり、その瞬間を、何とか自分なりに表現したい―というような思いが湧きあがる頃となることを、誰よりも楽しみしている。
 発足35周年記念コンサートを先月29日、コールリーベ女声合唱団が開いた。本市郷ノ浦町出身の市山惠一氏が見事なテノールの歌声を披露、マリンバ、ピアノとゲストの演奏がコンサートに彩りを添えた。合唱団は35年間、積み重ねてきた女声コーラスの素晴らしさを、会場の文化ホール・大ホールいっぱいに響かせた。また昨日5日には、壱岐高校の文化祭が催された。壱岐の島の自然が、これから日ごとに秋色を深めるように、「文化の秋」の序奏が始まったよう。暑さが続くとされる10月には、一支国博物館で「しまごと芸術祭」が多彩にスタートする。
 海のシーズンに続く文化のシーズンに、島のダイナミックな自然、また日常の中で、それぞれの心に訴えかけてくるような“何か”を絵画や写真、詩や俳句など文芸、音楽、料理などで様々に表現し、普段の生活にアクセントを添えて、ちょっとした“楽しみの演出”をしてみるのも、「秋」という感傷的で美しい季節に、この世知辛い時代に、一服の豊かな時ともなろう。それは潤いの演出でもある。そうした創造的な時間を意識的に日々の生活に取り入れたいもの。


○ひとしずく

だいぶ日の入りが早くなってきた。本紙の「潮どき」を見ると、今日6日の日没は午後6時41分、明日7日の日の出は午前5時59分で、子どもたちの夏休みに入った頃に比べると、日没はおよそ50分早まり、日の出は30分程度遅くなって、こんなところにも秋の微かな気配が感じられる▼それを意識したわけではないが、これからのシーズンにさきがけて先日、スーパーの壱岐産野菜のコーナーに、あまり大きくないもののコマツナとミズナがあったので、シメジを島外産のコーナーで買い、友人と3人で鍋を囲んだ▼コンブ風味の和風だしに中華料理用のスープの素を入れた塩味のスープをつくり、これにたっぷりと酢を入れトリ肉とブタバラ肉、シメジを入れ、煮えたら大きく切った野菜を入れ、野菜の緑が鮮やかに変わったら、ポン酢をスープで割ったり、スープにキムチを入れるなどしてそれぞれの好みで食べる▼ちょうどその友人宅でこの夏を過ごしていた男性が過労で体調を崩していたこともあり、野菜たっぷりの鍋と料理店を経営する友人が、ちょうど頃合いの焼き加減に仕上げたレバーとで“よく食べよく飲む”暑気払いの夜となった▼案外、暑い時期の鍋料理もなかなかいいもんで、以前、友人が来島した際の、アラのしゃぶしゃぶの豊かな味わいは、今でも忘れられない壱岐の夏の味である。

2010年9月1日号 第4609号 

9月1日号 ―主なニュース―


○発足35周年記念コンサート―市山惠一氏らゲストが彩り添える―
 ―愛に包まれ歌を紡いでコールリーベ女声合唱団―


コンサート

 本市を代表する女声コーラスグループの一つ、コールリーベ女声合唱団(山内和子代表、33人)の発足35周年を記念するコンサート「コール・リーベ 愛に包まれ歌を紡いで」が29日、郷ノ浦町、文化ホール・大ホールで開かれ、ホールいっぱいに美しいハーモニーを響かせ聴衆を魅了した。
 同合唱団は1975年、音楽教室に通う子どもたちの母親を中心にスタート、5年後に「コールリーベ女声合唱団」と命名、現在は山内代表が指揮、ピアノ伴奏に音楽教室をする菊田紀子さんを迎え、会員は35歳から85歳までの女性33人(郷ノ浦町18人、勝本町6人、芦辺町4人、石田町5人)で、コンサートを開いたり招かれたり、音楽祭に出演するなど、様々に活動を展開しながら、本市の音楽による文化の普及と振興に尽力してきた。


○宇宙でも応用の折り紙など―文化ホール 市民共有いこいスペース―

ハマスペース

郷ノ浦町、文化ホールの旧郷土館コーナーを利用した「市民共有いこいのスペース」が毎月第4日曜日に開かれており、市内の子どもたちの作品や手づくり小物や布の製品、絵画、写真などが様々に展示されてきた。
 先月22日の同スペースでは、大阪府立大学・航空宇宙工学科2年生、深見祐二さん(壱岐高卒)の航空・宇宙分野などにも応用されている折り紙みの実演が行われ、数学的パターンを利用した設計図を書いた紙を使い、深見さんの指導で会場を訪れた人たちがチャレンジした。

○社説 それぞれに高めたい防災力

今日9月1は、このころ台風の襲来が多いとさる「二百十日」で、その通りに台風7号が朝鮮半島を横切り日本海へ抜け、北海道方向へ向かう勢いで、続く台風6号、熱帯低気圧の動きを含め、今年は九州に近づく台風のコースが壱岐、対馬の上を通るものばかりで、十分な注意をしておく必要があろう。
 最高気温が連日30度を超え、気象庁によると、8月の日本列島は、沖縄・奄美を除く地域の月平均気温が地域別のデータの取りまとめを始めた1946年以降で最高となり、全国154カ所の観測地点別でも、月平均気温が85地点で最高か過去タイとなり、「スーパー猛暑」を、データからも裏付けているという。
 これは▽偏西風の吹く位置が北に偏り、太平洋高気圧が北に強く張り出した▽大陸からのチベット高気圧の勢力も強く太平洋高気圧と重なり覆われている―が要因とされ、地球温暖化に伴う長期的な気温上昇が背景にある可能性も指摘されており、まさにその“地球温暖化”を体感しているようにも感じる暑い毎日である。
 日本列島でも豪雨災害が発生したが、大雨災害が地球規模で起きており、日本の家電メーカーや自動車産業など大企業を支えるための政策による“エコ”へのチャレンジもよいが、いよいよ普段の生活の中で、これまで以上に環境に配慮した取り組みを、より意識的に実践していかなければならない事態になっていることを、一人ひとりに地球が突きつけているかのようでもある。
 以前に参加したワークショップで、講師の一人が「自分の呼吸を静かに整え、鼓動を地球の鼓動に合わせるように意識して、瞑想、心静かな時を僅かでも、1日のうちに持つようにしたい」と話し、「その行いは、人々の様々な生活、自然を含めたあらゆる環境へのストレスを和らげ、調和の方向へと向わせる力があり、そうした時間を持つために工夫する人、心掛けて行う人、無理をせず自分のリズムで毎日行う人が増えれば増えるほど、地球、自然の素晴らしさがよりダイナミックに観じられるようになり、自分、生命、宇宙の美しさ、尊さへもつながる」と話したが、この暑さ、各地の異常な気象にも実感させられる。
 8月30日から「あなたの行動と地球のつながりで高める防災力」を標語に、今月5日まで「防災週間」が実施されており、きょう9月1日は「防災の日」で、災害は“いつ・どこで・だれに”起きるか予想できない。それぞれに「いざ」という時にパニックにならないためにも、備えておく必要がある。


○ひとしずく

「40周年のコンサートは無理かも」というあいさつに続き、発足35周年の記念コンサートのアンコールが、出演者全員がステージに上がり始まった▼これは29日、文化ホールで開かれたコールリーベ女声合唱団のコンサートの一幕で、もうずい分長い間、この女声合唱団を取材を含めて聴いてきたが、私生活でも様々に思い出が重なる合唱団であり、そのアンコールを聴きながらあれこれ思い出され、ふた昔以上の壱岐での生活の長さが思われ、音楽を通して少しずつでも伸びゆく市民文化の芽に感動を覚え、うれしく思えた▼文化、芸術というと、現在のような社会の状況の中では、忘れられがちな、強くは役に立たないような言われ方をすることもあるが、こうした世相の時ほど重要であることは、心の豊かさや強さ、人間力を高める上でも、肉体とのバランスをとるためにも大切なジャンルであることは以前から叫ばれている通りである▼そうしたことを思いながら聴いていると、この合唱団がコツコツと積み重ねてきた35年間にもわたる活動の大きさが、ホールに響く美しい歌声にのり、ヒシヒシと伝わって素晴らしかった。コンサートに彩りを添えたゲストの音楽も見事で、合唱団への敬意に満ちていたようにも見えた▼とても大変とは思うが、40周年に向けて変わらぬ活動を続けてほしい。

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