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2010年5月26日号 第4590号 

5月26日号 ―主なニュース―

○ホタルの舞いに歓声あがる!―刈田院川、前田橋で観賞会―

ホタル

 勝本町、立石前田地域資源保全活動組合(松永隆諸代表)、立石仲触実行組合(白川高久組合長)は二十三日夜、同触の刈田院川に架かる前田橋でホタル観賞会を開いた。
 この鑑賞会は「地域の友は父であり、美しき自然は母である」をテーマに活動する地元住民らが、活動成果を祝おうと毎年行われ、今年で九回目。


○飛来したのはセイタカシギの群れ?―海田新田の田に2グループ約30羽―

シギ

 郷ノ浦町内の読者から、「見慣れないチドリのような鳥が、郷ノ浦町庄触、海田新田近くの田んぼに三十羽近くいる」の連絡を二十四日朝にもらい、早速現場に出掛けた。
 その群れを写真に撮り、当社近くに住む野鳥などに詳しい友人に見てもらうと、「細く長いピンクを濃くしたような色の足に、背と翼が黒く、目の周囲などが黒っぽいような感じで、胸や首などが白い、背の高さが四十センチ程度でとてもスマートなスタイルなどという特徴から、セイタカシギ=チドリ目セイタカシギ科=ではないか」とのことだった。


○社説 生の舞台、絵本―心躍るひと時を

 「~子どもに夢をたくましく豊かな創造性を~」をモットーに、子どもたちの情操教育に生の舞台芸術を、と活動を続けてきた壱岐子ども劇場が昨年九月、創立三十周年を迎え記念の第百六回例会を来月五日午後七時から、勝本町、文化センターで開く。
 その記念例会に出演するのは、壱岐子ども劇場設立の際、初めて来島したプロの人形劇団で創立八十周年の人形劇団プークで、劇団員十六人が「エルマーのぼうけん」を上演する。劇団プークはあの名作「ひょっこりひょうたん島」をはじめ、NHK教育テレビで「ガンコちゃん」「新三銃士」を手掛けている。
 今回、上演される「エルマーのぼうけん」は絵本でも子どもたちに人気の作品で、ストーリーを通しての冒険や空想、子どもたちがおもしろいことや楽しいと感じること、ドキドキ、ハラハラ、笑ったりと、心が溌剌と躍動する世界が描かれた作品であり、舞台、物語と一体となりながら受ける感動は、きっと心に残る素敵なシーンになるはず。
 舞台で観たことはないが、すぐに思い出される子どもの頃に何度も読み、空想の世界へと誘ってくれた本は、ジュール・ベルヌ作の「十五少年漂流記」やコナン・ドイル作のシャーロックホームズシリーズで、年齢と共に本を持ち換え、ずい分、長い間、読み続けていた。今でもこうして思い出し始めると、その時のワクワク感が鮮明によみがえってくる。
 最近は、もっと身近にその感動を―と絵本などの読み聞かせが、壱岐でもあちこちで様々に行われているようで、そのグループの一つ、そらまめ劇団が今月二十九日から六月、十一月、十二月に全五回の講座を、「絵本で子育て~子どもと絵本の旅へ~」と開く。初回は文化ホールの会議室で、午後二時から二時間、ブックドクター・あきひろさんが講師を務める。その翌日には一支国博物館でも午後二時から一時間、あきひろさんによる読み聞かせの会が予定されている。
 そらまめ劇団の講座のチラシに民俗学者・柳田邦男氏の言葉「絵本とは人生の過程で、三度出会うもの」が紹介されている。テレビのニュースだったか、絵本の読み聞かせの広がりが大人へと広がっているという内容のものを見たが、以前、巣立った子どもたちが残していった絵本や本屋で見かけた童話など数冊買い込み、我が家を空想の小部屋にして、その世界を楽しんだ(む)こともあるだけに、その報道を共感しながら見た記憶がある。読んでみると案外いいものである。是非、そうしたひと時を―。


○ひとしずく

六月五日は、国民の環境保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的な活動への意欲を高める―の「環境の日」▼六月は、国民一人ひとりが自分の生活や行動を見直し、様々な環境保全に関する活動に参加したり、国や地方公共団体、企業、民間団体などの参加協力のもと、地域の活性化にも視点を置いた各種行事などが各地で展開される期間とされている▼本市ではその環境月間を目前に、五月三十日(ゴミゼロの日)に島内一斉清掃が実施される。市内の各公民館主体で毎年行われており、市民皆で「あぁさっぱり」といきたいところだが、その”さっぱり”とするはずの道路などへのポイ捨てが、最近また増え始めているように感じている▼地域内のゴミやアキ缶拾いに汗を流してみると、それら不用物のポイ捨てなど、とてもできるものではないなどと思うはずで、道脇のフラワーポットや花壇、植え込みなどに、捨てられていたり、アキ缶をわざわざ道の中央に立てて置き捨てている様を見ると、それをする人たちを見たいと思う▼先日もまた、よく出掛ける景勝地の駐車場で、おそらく車の灰皿からであろうタバコの吸い殻が山盛りに捨ててあった。清掃活動が観光のメニューに入る時代ではあるが、自分たちの島は自分たちで美しく―の精神のもと、捨てない心をとも思うが。

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2010年5月21日号 第4589号 

5月21日号 ―主なニュース―

○社説 近づく災害多発期

 福岡管区気象台が発表した五月から七月までの三カ月予報によると、平均気温が平年並みか高い確率は四〇%で、今月は、天気は数日周期で変わり、気温が高くなる確率は五〇%、六月は、平年同様曇りや雨の日が多く、気温が低くなる時期がある見込み。七月・平年に比べ曇りや雨の日が多く降水量は平年並みか多い確率四〇%―などとなっている。
 今年の天候も、地球の温暖化によるという異常気象が、当たり前のようになってきており、最近までの寒暖の差の激しさなどに加え、アイスランドの火山の大噴火の影響なども含めて、怖さを感じている人も多いのでは。海の魚の北限が種類によっては上がってきている―と、ニュースで聞いたような気もする。まったく想像できないような事態へと、これ以上向かわぬようにと思う。
 一支国博物館の展望所から見渡す原の辻遺跡一帯の麦畑では、毛足の長いとても心地好さそうなじゅうたんのように色づいた穂が、五月の風に波打つようにうねっているが、暦を見ると、およそ三週間ばかりで梅雨入り(六月十一日)となる。その後三十日間がその期間とされるが、先に記した長期予報で六、七月は曇りや雨の日が多いとされているだけに、やってくる雨のシーズンはシトシトと降り続く長雨型か、それとも豪雨型か。
 壱岐警察署はそのシーズン入りを前に二十六日、市内三箇所で災害危険箇所実地踏査を実施する。市や県壱岐振興局など関係機関による防災パトロールも来月七日に予定されているが、自然災害から自分を守る心得として、自宅や地域、職場、通勤、通学路など行動範囲内の自然を日頃から心掛けて観察し、これまで水が出ていない場所から湧き水があったり、土砂の流出がわずかづつでもあったり、山から妙な音が聞こえたり、振動が伝わったりした際は、市役所などに連絡を取り十分に注意しておく必要がある。
 今日二十一日=旧四月八日=は、農耕で種まきの目安になっていたとされる日で、山の神が田に降りてくるともされた日「卯月八日(うづきようか)」とされ、草木が青々と繁って天地に生気が満ちてくる頃とされる二十四節気の一つ「小満(しょうまん)」でもある。最近の本島の野山を眺めてみると、その緑のうねりはもちろん、天候に恵まれれば空も海の色も青く輝き、「小満の風を青しと遊びけり」の句がピッタリとその心持ちにはまる。
 が、自然災害多発期を前に、災害発生時の避難場所、連絡方法などの確認を各家庭や職場などでも話し合っておこう。


○ひとしずく

少しばかり朝早く起きて窓を開けると、ウグイスをはじめ様々な鳥の鳴き声があちこちからにぎやかに聞こえてくる▼猛スピードで飛び回るツバメの姿も見られ、海に面した絶壁の頂上には、壱岐では最近、その数が若干増えたように感じられるミサゴがペアで、人をはじめトンビやカラスが近づき過ぎなければ、ゆっくりと羽を休めているようである▼今月十日から十六日まで、野鳥を大切にすることで自然を守ろう―と今年の愛鳥週間が実施された。種類ともに多くの野鳥が生息する環境は、まだまだ豊かに自然が残っており、そこには人にも優しい環境があるということで、周囲が海の島であっても、市民皆がそうした自然、環境を残すための行動をそれぞれの場で起こしたい▼そうした行動は小さくても地球環境にとっては重要で、野鳥など身近な自然環境を観察するなどして、その大切さを再認識しながら、この星・地球に優しい社会づくりを目指したいもの▼先日、この壱岐の島でも、光化学スモックに注意するよう市が防災無線で呼びかけていた。大気汚染は今や、一つの国だけの問題に留まらず、大きな視点に立って対応することが望まれるが、自然と人との調和、ハーモニーを意識しながら、共生して生きる―という姿勢も求められていよう▼まさに”野鳥を大切にする心”である。

2010年5月17日号 第4588号 

5月17日号 ―主なニュース―

○農家に緊急支援対策―無利子融資や餌代助成など―
 ―6月の牛市延期で市農協―


 宮崎県での家畜伝染病・口蹄疫が発生したのを受け市農協(吉野誠治組合長)はこのほど、六月一日から三日まで予定していた六月セリ市の延期を決定したが、同農協はこの措置に伴い、農家への無利子融資や餌代助成などの緊急支援を実施することにした。
 延期した六月分のセリ市は七月初旬に開催する予定で、八月の定期セリ市は予定通り実施するという。


○地区大会、勝本から始まる―小型ポンプ第7分団、ポンプ車第2分団が優勝―
 ―消防ポンプ操法大会―


 今年は2年に一度の消防ポンプ操法大会が開催される年で、市消防ポンプ操法大会への出場チームを決める地区大会が16日の勝本地区から始まった。
 大会は離島センター横の操法訓練場で実施。勝本地区大会には小型ポンプ操法の部に10チーム、ポンプ車操法の部に2チームが出場した。
 審査は放水に到るまでの時間や選手の姿勢など県の大会審査要綱に基づき採点され、競技の結果、小型ポンプ操法で第7分団(布気)が優勝。ポンプ車操法では第2分団が優勝した。


○関西壱岐の会・会員ら40人来島―『ふるさと訪問・壱岐の旅』で―

 関西壱岐の会(立石英隆会長)の会員ら七人と関西大阪長崎県人会(塚本政治会長)の会員ら三十三人の合わせて四十人が十六日、本市の名所旧跡、グルメなど楽しむ「ふるさと訪問・壱岐の旅」で来島した。
 「壱岐の旅」は長崎県人ではあるものの、壱岐を訪ねる機会はめったにないことから、一支国博物館のオープンに合わせ、本市の歴史や自然、新鮮で豊かな味わいの農水産物、食材を知ってもらい、多くの友人や知人に壱岐を紹介してもらおう―と行われ、同壱岐の会の初企画。
 一行きは初日、左京鼻や安国寺、旅の目玉の一支国博物館、原の辻遺跡の復元建物などに行き、二日目は月読神社や男岳神社の石猿群、焼酎工場見学などして、三日目はカラカミ遺跡、鬼の足跡、黒崎砲台跡を巡り、宿泊先などで壱岐の味を堪能するなど、二泊三日の壱岐旅行を楽しむことにしている。


○社説 心ひとつに―「壱岐の旅」

 関西壱岐の会は三月の一支国博物館のオープンを機に、関西大阪長崎県人会の協力による「ふるさと訪問・壱岐の旅」を二泊三日で企画、両会の会員や家族、友人、仕事上で付き合いのある人らを「私も行きますから、一緒に行きませんか」と誘い、総勢四十人で十六日に来島した。
 関西壱岐の会・立石英隆会長は「一人でも多くの参加者に、壱岐の旅は良かった、楽しかったし素晴らしかった。二泊三日では足りないので友人らとまた来たいなどと感じて貰えるよう、リピーターづくりの旅にしよう、その輪の広がりを期待して、ふるさと壱岐の活性化に何かできることから―と、友人らを壱岐に案内することが、今できることと企てました」などと初日の取材の際に語った。
 さらに「博物館や美術館が好きで、年間四十館程度巡っていますが、一支国博物館は内容、外観ともに素晴らしく、この旅の参加者の多くが感動していました。壱岐は埋蔵物の発掘や遺跡の研究も進み、博物館、埋蔵文化財センターも開館し、児童、生徒たちはもちろん、小、中学校の先生全員に壱岐を学んでもらい、子どもたちに”次の休みには博物館に行くぞ、皆で一緒に勉強しに行こう”などと、豊かな歴史遺産を子どもたちと学びながら、壱岐に生まれ育ったことへの誇りを育んでやって欲しい」などとも。
 北海道名寄市出身の父が生前、東京、東海、関西、福岡など、各壱岐出身者の会の総会や懇親会をはじめイベントなど、活動の様子を伝える記事や寄稿をこの紙上で読み、「ふる里への熱い想いは地方出身者の誰もが強く心に抱いている。壱岐の会の人たちの活動は活発で素晴らしくうらやましい。自分の郷里でも子どもらにその精神、誇りを伝えたいし、そうした活動に取り組みたい」などと話し、晩年には様々に尽力していたことが、その取材中に懐かしく思い出された。
 壱岐出身者による壱岐の旅での来島はこれまでも多く行われてきた。今年は特に一支国博物館、県埋蔵文化財センターの完成、オープンによりその機会を得て催され、三十日から六月一日まで二泊三日の日程で、東京雪州会が企画した「一支国博物館開館記念ふるさとツアー」が、雪州会の関係者だけでなく、壱岐出身者以外の人たちも多く参加して行われる。
 縁あって壱岐に来て以来二十四年、仕事や趣味も手伝いあちこちを様々に見聞きし生活するうち、壱岐出身者のふる里への想いが、少しは理解できたかなと思う瞬間が時々ある。ありがたいものである。壱岐の市民、出身者が”心一つに島の活性化に”である。


○ひとしずく

もうずい分前のことになるが、アメリカ・ニューヨーク市出身の英語指導助手=ALT=を本紙で紹介したことがある。そのALTはクリスチャンで、郷ノ浦町片原の壱岐キリスト教会に通っていた▼とても明るい聡明な女性で、外交官として数年働いた後、NGOをつくって、医療や教育などを中心に、様々な分野のプロフェッショナルを集めて発展途上国でボランティアとして働くのが夢、発展途上国では是非、日本の教育システムを生かしたいなどと話していたが、その女性と出会ったのがその壱岐教会▼三面に紹介したバラがその頃からあったかどうかは記憶にないが、花を見かけるたびに、珍しい薄紫色が印象的で、現在の教会の長尾知明牧師は、入口に咲いて美しく飾っていてくれること、素晴らしい香りが心を和ませてくれることに感謝しているなどと話していたが、花の落ち着いた色合いは、訪れた人たちをリラックスさせていよう▼カリブ海に面したハイチ共和国で今年一月十三日午前七時前=日本時間=、マグニチュード7・0の大地震が発生、約二十二万人もの人が犠牲となったとされ、陸上自衛隊が国連平和維持活動=PKO=で復興支援活動を展開、様々な支援が行われているが、そのALTは壱岐にいた頃、”子どもたちの拠り所に”とハイチの教会の支援に力を入れていた▼懐かしく思い出される。

2010年5月11日号 第4587号 

5月11日号 ―主なニュース―

○社説 ホタルの光り―島づくり

ホタルが見られるようになり始めた―の便りが寄せられたこともあり、昨夜、見物に出掛けてみた。
 あの淡い蛍光のようなグリーンの光が、辺りが闇に包まれるとあちこちで点滅し始め、夜空の中を不思議に光る点が飛び交い、フワリ、フワリ、スーッとその光が糸を引くように目に残る様は、とても幻想的でロマンティックでもあり、妙に感傷的な気分がその点滅に意識され、毎年のこの時季を楽しみにしている。
 今シーズン初のホタル見物は、まず、国道を郷ノ浦から住吉方面に行く途中を湯ノ本方向に入った綿内橋一帯、石田方面に国道を行く途中の清水橋一帯へと行ってみた。両地点ともにホタルが光り、その夜は清水橋方面が多く見られ、橋を挟んで川下側の土手、道路沿いの木や竹の枝から、あの妖しくもある光が、まだ少し早いのか「天ノ川」とはいかないまでも、藍色の空間に流れ、瞬くようで何とも美しいその光を楽しむことができた。
 環境省の環境月間が今年も六月、一斉に展開されることになっている。この月間を前に、機会を作って子どもたちと是非、各地のポイントへ出掛けてほしい。ホタルを通して地域の自然環境に直接触れられるチャンスであり、身の周りの多様な環境を見つめ直し、その時の感動を、改めてそうした環境を守り育てゆく行動の基点、きっかけとしたいし、その積み重ねは様々に、子どもたちの心を支える郷土への誇りともなろうから。
 弥生の原風景が残る自然豊かな島とされる本島でも、昔ながらの照葉樹の林や海辺の景色、環境など少しずつ減少し形を変化させているが、先日、市民ボランティアグループ・チーム防人がボランティア活動と観光によるボランツーリズムを、郷ノ浦町内の海岸で実施した。こうした取り組みも本当に素晴らしい。弁当のパッケージや空き缶、様々なゴミを人目につかない場に捨てるような”大人”にならぬよう、なぜそうした行動が、してはいけないことなのか―など説明し続け、環境への意識を育てることが望まれていよう。「なぜ」という基本的な質問に真摯に答えることは、非常に難しいことではあるものの、「育つ(てる)」という言葉は、こんなところでもキィーワードになっている。
 美しく幻想的なホタルの光が当たり前に見られるような島づくり、生活も含め環境の維持、保全への意識の醸成、身近な場所から始めるそれぞれの行動は、本市の農漁業や観光、商工業など各種産業の活性化、人材育成にもつながろう。非常に遠回りに見えたとしても確実な取り組みである。


○ひとしずく

そろそろ黄金色に色づいて刈り取られている畑もあるようだが、五月の抜けるような青空に向かい、穂をツンと伸ばしている麦は、麦秋の頃となった▼東京などからやってきた友人たち三人と先日、釣れたカンダイ(寒鯛・ベラ科の海水魚、コブダイとも呼ばれ、壱岐ではノボスとも)の料理を肴にしながら、これからの時季、ボタツやカジキリなどの呼び方があるスズメダイが旬を迎え、その次にクサビ(ベラ)も控えている▼スーパーでもパックに詰めて売られる程ポピュラーなそのボタツは、磯釣りではエサを取りの”やっかい者”なのだが、よく出掛ける場所では水温が例年になく低いのか、今シーズンはまだ釣れていないし、エサに群がるその姿も見ていない。しかし、麦秋の頃が旬とされるのでそろそろ、間もなくではあろう▼島の旬の味とその料理方法などから始まり、時間が経つほどに熱を帯びて、壱岐の生活の中での驚きや発見、出身地との違い、果ては沖縄の米軍基地の問題、宗教観にまで話は発展して楽しい時間を過ごし、最後に旬の肴と壱岐焼酎に乾杯ということで”お開き”となった▼それにしても、壱岐で島暮らしを始めた友人たちが、来年の今頃、その生活に何を感じ、どんな感情を抱きながら―と考える時、是非、前向きであってほしいと思うし、その辺を尋ねてみたいと思う。

2010年5月6日号 第4586号 

5月6日号 ―主なニュース―

○一支国博物館など観光PR―福岡壱岐の会、岳の辻会、福大学生の協力も―
 ―博多どんたく港まつりで、壱岐宣伝隊―


どんたく(パレード)

 ゴールデンウイーク期間中、国内最大級のイベントとされる「福岡市民の祭り・博多どんたく港祭り」=どんたく=が今年も三日と四日の両日、福岡市の博多や天神両地区の中心街で開催され、二日間とも好天に恵まれたこともあり、二日間の人出は、「福岡市民の祭り振興会」によると、昨年より二十五万人多い約二百二十五万人。
 今年も本市から、一支国博物館のオープン、歴史と自然など観光をPRする「壱岐どんたく隊」(隊長・長嶋立身観光協会長、約八十人)を組織し、約百二十万人の人出があった初日、パレードやベイサイドプレイス、JR博多駅、市役所前などに設けられた特設ステージから、本市の観光の魅力など、訪れた各地からの観光客や見物客らにアピールした。


○社説 『子は島の宝』、『子どもの日』に

 壱岐の島の野山もすっかり若葉、青葉の頃となり、豊かな緑が薫風に大きくうねり、草花の赤や紫、黄、白と鮮やかな色彩の花があちこちに咲いて、深江田原などの麦畑は麦秋の頃を迎えている。
 今年のゴールデンウイークは、天候に恵まれて今の時季らしく気温が上がり暑くなる日が続いて、最終日の五日・「こどもの日」まで初夏らしい毎日となり、島内あちこちの公園や観光地、施設も観光客や帰省客、家族連れと、まずまずの人出があったようで、レクリエーション、ふれあいの時をそれぞれのスタイルで楽しんだのでは。
 総務省が「こどもの日」にちなんでまとめた人口推計(四月一日現在)が五日、日刊紙に掲載されていた。それによると、十五歳未満の子どもの数は▽男子・八百六十八万人▽女子・八百二十六万人▽合計・千六百九十四万人で、前年比十九万人減で二十九年連続の減少という。本県は約十九万六千人で過去最低だった前に比べ四千人も減っており、今年の総人口に占める子どもの割合は一三・八%となっており、五十六年連続で減り続け、少子化は進む一方。
 本市の十五歳未満の人口は三月末現在千五百二十二人で、前年の千五百六十二人から四十人減少している。この現実は国レベルの問題でもあり重要な政治課題ともなっている。出生率の低下や若者たちの就職難、変化せざるを得ない結婚観、子どもたちを巡る社会環境などが少子化の主な原因とされているが、本市はこのまま進むと二万人そこそこの人口になるとの推計もある。目先の対策と同時に大きなビジョンを持って、それこそ目に見えるような一大変革を、行政や政治に携わる人たちはもちろん、ごく一般的な市(国)民も起こさなければ、行く先はとても厳しい。
 厚労省、全国社会福祉協議会、こども未来財団主唱の本年度の児童福祉週間が「地球はね 笑顔がつまった星なんだ」を標語に「こどもの日」の五日から十一日まで、次世代を担う子どもが健やかに生まれ育つための環境づくりを積極的に推進するためには国民一人ひとりが家庭のあり方や男女共同による子育て、企業や地域社会の果たし得る役割や問題など考え、意見を交わし行動することが重要で、この週間を機に親子でふれあう時間を―などと様々に行われている。


○ひとしずく

四月二十九日の「昭和の日」から「子どもの日」の昨日五日まで七日間のゴールデンウイーク期間中は、以前ほどではないにしても、本市にも多くの帰省客や観光客が来島していたようである▼我が社から見る郷ノ浦の本町通りにも普段以上の人通りがあったし、よく行く釣り場では帰省客らしき若者たちが、ふる里での久しぶりの釣りを楽しんでいた。イベントで訪れた一支国博物館・駐車場には、九州各県ナンバーの乗用車にまじり、北海道の北見ナンバーの車もあり、とても驚かされた▼福岡の知人を起点に発信された、作家で講演活動などする小林正観氏の壱岐の旅に全国から二十八人が参加して二日から三泊四日の日程で来島、「みどりの日」の四日にはその一行が、石田町に島さくら・壱岐がサクラを植樹して整備する「愛パーク」で、苗木を記念植樹した▼「来春には花をつけるそうなので、またツアーを企画してもらい、その頃にまた来たい」「パワーストーンがある神社としても紹介されているという御嶽(おんたけ)神社や清々しい気、雰囲気が素敵な住吉神社など巡り、サクラの記念植樹もさせてもらえて感謝です」などとする感想が、ツアーに参加した女性から聞かれた▼非常にマニアックなツアーであるが、ここにも観光振興へのヒントがある。NHK総合テレビで三日夜、「子は島の宝」のタイトルで、地域の子育てと子どもたちの成長の軌跡を取材した番組が放送された。「島」は地域であり国であり家族でもある。そのタイトルにこそ一大変革への道筋がある。

2010年4月30日号 第4585号 

4月30日号 ―主なニュース―

○新鮮、安全、安心の地場水産物―芦辺浦に4月28日オープン―
 ―東部漁協直販店「壱岐のうみ」―


壱岐のうみ

 芦辺町、壱岐東部漁協(浦田俊信組合長)の直販店「壱岐のうみ」が二十八日オープン、午前十時の開店を前にテープカットなどセレモニーが浦田組合長、白川博一市長、県壱岐振興局・山崎直樹局長、荒川誠同局農水部長らが出席して開かれた。
 魚価が低迷し漁業を取り巻く環境が厳しさを増す中、組合員の様々な経費、負担の軽減、漁業者の収入拡大による経営の安定など目指し、芦辺浦の金融課芦辺本所を改修して直販店として、新鮮で安全安心の地場産水産物による地産地消の推進、情報発信の拠点に―などと設けられた。
 観光振興、交流人口の増加などによる地域振興に果たす役割も期待される壱岐のうみの佐藤新太郎代表は「直販店として良い品を安く市内外多くの人に提供したい。すでに島外を含め旅館やホテル関係者からの問い合わせもあり、そうした方面にも力を入れたい。地方発送や予算に応じて鉢盛りもできるので、市民の方多くに利用してもらいたい」などと抱負を語った。


○社説 安全対策の徹底で楽しくマリンレジャーを

壱岐の島もサクラのシーズンから若葉の頃へと移行し、例年なら心地好い初夏を思わせる風、日差しを満喫する日も多いはずだが、このところ寒暖の差が激しく、冷たい風が吹き荒れるような天候にも負けず、野山は、色鮮やかで多様な緑色のコントラストが美しい季節へと入っているようである。
 春爛漫の陽気となり休日と重なると、島内各地の公園には、家族連れなど多くの人出があり、子どもたちの歓声が広場や遊具からあがり、花壇の花や自生する名も知れぬ小さな草花がある場では、多くの市民はもちろん、訪れた観光客たちにとっても、笑顔、心和む姿が見えるようなシーンが多く展開され、その様子に島の行楽シーズンがやってきていることを実感する。
 この行楽シーズンは、四月二十九日の「昭和の日」から、五月一日、二日の週末、三日・「憲法記念日」、四日・「国民の休日」、「こどもの日」で五日まで七連休になる人もあるという今年のゴールデンウイーク=GW=期間がピークとなる。この連休を利用して実家へ帰る人、気の利いた旅行を家族や友人らと計画、出掛ける人たちも多いのでは。
 そのGW最終日の五日は、季節が春から夏へと移り変わる頃という「立夏」でもあり、マリンレジャーがそろそろ活発になることから、GW期間中の海難事故防止を訴える海上保安庁の「マリンレジャー安全推進期間」(四月二十九日から五月五日)が全国一斉に展開されている。唐津海上保安部・壱岐分室から平成十七年四月一日に昇格して六年目に入った壱岐保安署も期間中、海難事故の防止、行方不明者の減少を図るため、プレジャーボートなど小型船舶への指導、取り締まりを実施している。
 期間中の重点項目は、(1)ライフジャケットの常時着用↑浮力の確保㈪携帯電話など緊急時の連絡手段確保(2)海上保安庁への「118番通報↑海のもしもしは118番」の三点による自己救命策確保の推進、釣り愛好者、小型船舶乗船者の安全対策の推進、フェリーターミナルでの安全推進の呼び掛け、不審者や不審物の警戒など。
 最近は多くの観光客に加え、大勢の釣り客が来島する上、自分のプレジャーボートで釣りを楽しむ市民も多く、十分な注意と釣りやプレジャーボートからの海中転落事故で、ライフジャケット着用者の生存率は約九割にもなるとされ、その正しい着用とルールの遵守が、その期間だけでなく常に望まれている。
 せっかくの休日である。安全への徹底したこだわりで、マリンレジャーを楽しみたいものである。


○ひとしずく

数日前の夜、少し遅くなったものの晩酌の肴でもと、スーパーに行き鮮魚コーナーをのぞいてみた。食べたかったカツオやマグロの刺身がすでに売り切れていて、ガッカリして帰宅した▼が、ゴマだれにワサビなど加えて漬け込んでいたアジの刺身などを肴に、このところ”お気に入り”のビールと焼酎で、”ご機嫌”な状態となり、テレビを漠然と観ているうちに、すっかり夢の世界へと入り込んでいた▼壱岐東部漁協の直販店・壱岐のうみが二十八日に、芦辺浦にオープン、店内の水槽では見事なサイズのヒラメやイシダイ、オコゼなどが生かしてあり、刺身のコーナーでも、まさに獲れたて、この上無く新鮮なマグロやイサキ、タイ、イカなどのそれが多数あり、一本もののコーナーにも美しいマダイなどが並べられて、一度買い物にと思っている▼壱岐のうみでは、予算に応じて鉢盛りや島外への発送もするというから、友人らとの席や贈答用などその利用範囲は広い。取材の際に刺身数パックを買った女性に尋ねてみると、「値段は割安な感じがします。身の色も良くとても新鮮でおいしそうですね」と話してくれた▼楽しみな店のオープンである。仕事などで芦辺方面に出掛けた際など、是非のぞいてみたいし、それを肴に…である。さて今晩あたり、そのつもりで買い物に。

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