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2009年10月26日号 第4550号 

10月26日号 ―主なニュース―

○光ファイバー網23年3月供用開始へ―2議案を可決、市議会臨時会―

 本市議会・本年第六回臨時会が二十三日に開かれ、市汚泥再生処理センター建設工事請負契約の締結と一般会計補正予算案の二件を原案通り可決した。
 市汚泥再生処理センター建設工事の請負契約金額は十九億三千九十五万円。工期は平成二十四年三月末まで。
 一般会計補正予算は、地域情報通信基盤整備推進事業四十六億二千八百万円、観光アドバイザー招へい事業二百七十五万円、農林漁業体験民宿施設整備事業補助金二千六百五十六万円を盛り込んだ総額四十六億五千九十九万六千円。
 地域情報通信基盤整備推進事業は、市内全世帯、全事業所に光ファイバー網を整備。さらに郷ノ浦にセンター(スタジオ)、勝本、芦辺、石田の三か所にサブ施設(送出系設備)を整備し地域内の出来事やイベントを製作し自主放送するサービスも予定されている。本年度中に実施設計を行い、約一年間かけて工事を実施し二十三年二月までに完成、同三月に供用開始を予定している。


○公演前にワークショップ開く―来月10日文化センターで上演―
 ―人形劇「はこ/BOXESおじいちゃんのオルゴール」―


ワークショップ

 文化庁、(財)現代人形劇センター主催の人形劇「はこ BOXES おじいちゃんのオルゴール♪壱岐公演」が十一月十日午後七時から、勝本町、文化センターで開かれるが、公演を前に二十一日夜、旧壱岐子どもセンターで、長野県在住の演出家、くすのき燕さん(48)がワークショップを開き、劇の楽しさを紹介した=写真=。


○創立60周年を盛大に祝う―翌日には記念文化祭開催―
 ―県立壱岐商業高校―


商高60周年式典
商高60周年式典

商高文化祭
商高文化祭

 県立壱岐商業高校(川上久夫校長、三百八人)の創立六十周年記念式典が二十四日、同校体育館で開かれ、本市選出の山口壮三県議、江頭明文県教育次長、白川博一壱岐市長、福岡壱岐の会・村井省三事務局長、東海壱岐の会・永田強会長ら来賓多数が出席して開かれた。


○社説 壱岐商業高校創立60周年式典に

 「伝統~受け継ぐ歴史生み出す未来~」と、県立壱岐商業高校の創立六十周年を祝う記念式典が二十四日、同校の体育館で、多くの来賓や関係者、職員、生徒らが出席して盛大に行われ、出席者全員で創立六十周年を祝った。
 壱岐商業は昭和二十五年(一九五〇年)五月、県立壱岐高等学校定時制(昼間)勝本分校として霞翠小学校内仮校舎で開校、同三十一年四月、壱岐高校勝本・田河両分校の統合により県立勝本高等学校として設立され開校、七月に県立壱岐北高等学校と改称、同三十四年四月、県立高等学校としてスタートし、今年で六十周年を迎え、記念式典を前後して体育祭、文化祭と記念行事が行われたが、式典での生徒たちの立ったり座ったりする際のきちっと揃った音に心地好さを感じ、現在の壱岐商業の有り様を見たような気がしたのは、自分だけだっただろうか。
 壱岐商業高校に関係してたびたび思い出す人物がいる。その人はカナダから来てALTをしていた男性で、「技を通して古(いにし)えを稽し 教えを通して人に達する事 人と比べる心を去り 絶対に通ずる心を養うべし 道は深遠なるが故(ゆえ)に 器量を大に保ち置くべし」を会訓とした古武道を学びながら、常に前向きに生きる彼は当時、古武道の心をヨーロッパで伝えたい―などと鍛錬に励み、壱岐でのALT生活を終えた後も、福岡市内の大学などで教鞭を取るなどしてその古武道の練習を続け、以前会った際に袴(稽古着)を着けて行うヒザ歩きやすり足の作法は大変と話してくれ、今も印象に残っている。
 その彼が伝えてくれたその会訓は、希望する者にはそれを求めようとする熱意により与えられ、古えの人の高い達人性を現代に、また自分の中に再興し、それを礎にさらに高き不偏の世界を目指す。自分の内に潜む嫉妬、恨み、羨望、怒りなどに自分の足を引っ張られ、そういった心が支配権を得てしまうのを、非難するのではなく冷静に見張ることが大切であり、人と比べるのではなく、心の針が示す方向性を知る。そのための機会を自分に与え、その機会を与えてくれた向う相手に感謝しながら、容易には理解が及ばない、奥深い境地を目指す過程を行きなさい―というものであるが、その式典での生徒たちの動作にもつながるものがあろうし、「伝統~受け継ぐ歴史生み出す未来~」の言葉の精神につながるものである。
 今年は壱岐高校が百周年、本市両高校は思い出の年となった。共に育つというスタイルを常に持ち、新たな歴史を―と思う。


○ひとしずく

ほのかに昆布だしの香りが漂う湯豆腐、壱岐の代表的郷土料理のひきとおし、地魚などのしゃぶしゃぶ、壱岐牛を使ったすき焼きなどなど▼地元産の野菜をたっぷりと使った鍋料理の季節である。二十四節気の一つで、初霜が降りる頃とされる「霜降」が二十三日に過ぎ、本紙の次号は十一月一日号となる。季節が行くスピードに驚いていると、今年もいよいよの時期に入る▼来月は七日に、いよいよ冬に季節が入ることを告げる二十四節気の「立冬」。大相撲九州場所もあり、季節の風物詩もその時期に入ったことを知らせており、残る一年の六分の一の期間をより充実させていたいものと、考えているだけで気忙しさが募ってくるようでもある▼さらに一日は「本格焼酎の日」で、先に記した鍋料理、エスニック風や西洋風、煮込み的なもの、各家庭でそれぞれに工夫された独創的なものまで、様々にあり、そのどれもが風味豊かな壱岐産の本格麦焼酎にはピッタリくる味わいがあるのではないか。この秋には、まだ二、三回しかつくっていないが、一日は鍋料理で”その日”を味わいたい▼ここに欠かせないのが、家族はもちろん、気の置けない仲間たちであったり、その席を囲むメンバーである。たまには鍋を囲み、家族や仲間たちと語り合ったり、○×談義を楽しみながら、夜長を過ごすのも…。

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2009年10月21日号 第4549号 

10月21日号 ―主なニュース―

○多彩に開催、大盛況!―市民、観光客ら約2300人が来場―
 「一支国弥生まつり2009」


にぎわう広場
にぎわう広場

火まつり
火まつり

牛車
牛車

蔵シック
蔵シック

来年三月の一支国博物館開館に向けたプレイベント「一支国弥生まつり」(同実行委員会主催)が十七日と十八日の両日、原の辻遺跡・体験広場など会場に、今年は「火」をテーマに開かれ、二日間のイベントに延べ約二千三百人の観光客、市民が来場して大盛況だった。


○社説 新聞週間に

 日本新聞協会の今年の新聞週間が十五日から、きょう二十一日までの一週間、「新聞は 地球の今が 見える窓」を代表標語に実施されている。このような標語は、本紙のような島の郷土紙にはずいぶんと重過ぎるように感じられるが、その中の「地球」を「壱岐」に置きかえると、本紙が目指す新聞づくりにもふさわしく、壱岐から地球の今が意識できるような新聞を目指したい。
 島の郷土紙の一紙ではあるが、使命や人権問題はもちろん、市民の暮らし、生活などに関する理念など、なにも日刊紙と変わることはなく、まずは市内の情報を正確に市民に提供することを中心に、決して一方的ではなく、どちらかの方向に向けて市民多くの思考性を引きつけたり、その思考性から生み出される力を利用することなど決してないように、記事を読み考え何かを判断する読者に対して、ニュースソースに対しても、常にフェアでなくてはならないし、決して何かの力に捻じ曲げられるようであってはならない。
 小さな新聞ではあっても島の発展、市民の笑顔、幸福な毎日に寄与し尽力するものでなくてはならないことは、まったく当然のことで、まさに”今さら”なことであるが、チェック機能を欠き新聞を私物化して暴走させ、私情に加えて人権やプライバシーを侵害するなどあってはならないしもってのほかで、そうなることはまさに、正義という仮面をかぶった社会の凶器となり下がったということでもある。
 「政権選択」を最大の争点に行われた結果、国民の意志が歴史を動かし、民主党による連立の「鳩山由紀夫内閣」が誕生した衆院選、財政改革、農・漁業や観光・商工業の活性化、地域、広域といった点からも再編成されようとしている医療、小・中学校の統廃合など、大小様々な問題を抱える本市の住民の代表を決める市議選など、政治や経済も含め、人間の営み―社会の多様な事象を見つめる洞察力も新聞づくりには、以前から変わらずに求められていよう。それは当然、記者にも求められ、ニュースの真実、本質を見抜き記事として表現する力、また、起きた事実を在るままに伝える厳しさも望まれている。その信念を支えるのが、先に記した高く掲げる目標や理念である。
 加えて、新聞が真実を伝え、壱岐市民がより幸せに、文化が向上するように、その使命を果たしているかを見守り、より公正でバランスのとれた新聞に育てるのは読者の力である。今後も市民、読者に信頼され、市の発展にひたすら尽力できる新聞づくりに精進したい。


○ひとしずく

町内のスーパーの地元産野菜など販売するコーナーで、「ルッコラ」(イタリア語)という葉野菜(ハーブ、地中海沿岸原産、よくイタリア料理に使われ、ゴマのような風味がある)を見つけ、コマツナなどと一緒に買った▼ちょうど来客もあったので、夕食のメニューを鍋料理に決め、いつもの緑色の葉野菜を主役に、クレソンなど香りのよい野菜も加えてトリとブタ肉の鍋料理をつくり、我が家の鍋の新食材として、そのルッコラが初登場、なかなかの味で高評を博した▼最近は、日が沈むと少々冷たさすら意識されるような季節となったこともあって、鍋料理を中心に我が家の夕食のメニューが組まれるようになることは間違いないが、ビール、焼酎がすすみ過ぎる点が気になっている。年齢や体形など脳にしっかりインプットして、上手に美味しく食したいもの―と思うのは自分だけだろうか▼だいたい旨い食べ物があるとついつい食べ過ぎ、アルコールが過ぎてしまう方なので、「馬肥ゆる」という言葉がつくほど、美味しい食材が溢れるこの時季、「秋刀」と漢字で書く魚のように、脂が乗っても「刀」の字が示すようなスリムな体形とは逆に、さらに体重が増えてはと―▼とにかく、美味なものが多くなるこの季節に、”過ぎない”ことを宣言して、その壱岐の味わいを楽しみたい。

2009年10月16日号 第4548号 

10月16日号 ―主なニュース―

○『体育の日」ちなみスポーツ行事
 =芦辺町は今年で第50回=
 ―体育祭・ソフトボール大会―


体育祭

 「体育の日」の12日、石田町と鯨伏地区でソフトボール大会、芦辺と郷ノ浦の両町で体育祭が開かれ、住民相互の親睦と融和が図られた。


○プロの技、美しい音楽に感動―壱岐で6回目のコンサート開く―
 ―ヴァイオリニスト・豊嶋泰嗣リサイタル―


コンサート

 本市の文化イベントの中心的イベント、「われらみな主役 文化祭」が来月十二日から、郷ノ浦町、文化ホールで、十二日は県展移動展(~十五日)、十三日・市美術展(同)、十四日・文芸祭、十五日・芸能祭の順で開かれる。
 「文化の秋」を彩るこの文化祭を目前に今月十三日夜、同ホール・大ホールで、正統派ヴァイオリニストとして国際的に活躍、オーケストラやアンサンブルのリーダーとしても、国内屈指の演奏家と高い評価を受ける豊嶋泰嗣さん(45)のリサイタル(独奏会)=本紙協賛=が文化ホール大ホールで開かれ、豊嶋さんが奏でるストラディバリウス作の一七一九年製の名器から発せられる、独特の明るく美しい音色に魅了され、伴奏のピアニスト・藤田雅(46)さんのピアノ演奏とで創造されるスケールの大きい音楽に感動していた。


○社説「感動の豊嶋泰嗣 ヴァイオリンリサイタルに」

 オーケストラのコンサートマスター、アンサンブルのリーダーとして、数多くの著名なソリストたちと共演、高い評価と信頼を集めているヴァイオリニスト・豊嶋泰嗣さんのリサイタルが連休明けの十三日夜、郷ノ浦町、文化ホール大ホールで開かれ、ヴァイオリン音楽の傑作とされる名曲の数々が、豊嶋さんの見事なテクニックと美しい音色、豊かな響きで披露され、大きな感動を呼ぶコンサートとなった。
 今回の演奏会は、豊嶋さんの北部九州を巡る演奏会の第一夜として催され、バッハやベートーベン、サン・サーンスの名曲、アンコールではかねてから親交がある”宮崎アニメ”の音楽で有名で、レコーディングなどにも参加している作曲家・久石譲さんの作品も、市内の”豊嶋ファン”から是非とのリクエストで演奏され、全聴衆が、豊嶋さんが奏でるストラディバリウス作の愛器(一七一九年製)から紡ぎ出される、確かなテクニックに裏打ちされた明るく伸びやかで、聴く者の心を包み込むような柔らかな音色により表現される音楽で、会場には、とても幸福な時間が流れているようだった。
 二十数年前のデビュー以来、七回目となる壱岐でのコンサートも、百五十人程度の聴衆だったが、是非、今回のような様々な音楽機器も使用しない生の演奏で本物のコンサートを、市役所の管理職につくような職員や市議らに聴いてもらい、本物の舞台芸術、文化がどれほど触れた者に幸福感を与えられるものかを、より一層厳しさが増す島の社会の現実の中で味わい、その意義について考えてほしいものと思われた。芸術には何より、心の拠り所としての強さや柔軟さがあり、弱々しい優しさではなく、公正でたくましい心、人々を育む力があると信じるからである。そのためには、時の流行よりも時代を経た「本物」ということになろう。
 このリサイタルで伴奏を務めた藤田雅さんの演奏も素晴らしく、アメリカで第一級アンサンブルピアニストと評され、日本人で初めてオペラコーチ・ピアニストとして最高位の賞を受賞したことが、豊嶋さんの演奏を深く理解し自分の個性も発揮しながらという、その夜の演奏スタイルからもよくわかる出色の出来映えだった。
 「芸術の秋」である。市の美術展や県展移動展、文化講演のある文芸祭、毎年多彩な発表がある芸能祭が文化ホールで来月中旬に開かれるなど、各地で多彩に文化行事が行われる。会場に足を運び、大いに楽しんでほしい。文化―芸術は人と人を結び育てる心(魂)の力である。


○ひとしずく

最近はずいぶんと日の入りが早まってきた。”この秋の夜長”をいかに…などと思う▼映画が好きな自分としては、話題となっていたものの観に行けなかった作品のDVDを借りてきたり、大好きな作曲家の心癒される一曲を聴きながら、物思いに耽ったり、友人を招いた際に出す料理を考えたり、作ったりしてみるのもいいのではとも思う▼先日の早朝、水の冷たさに秋の深まりが意識され、その夜、街灯が少ない取って置きの場所へ星空を観に出掛けた際にも同様に感じられ、きらめく星の美しさに感動しながら、合わせて凛とした大気の冷たさ、流れがとても心地好くて、ずい分何回も深呼吸をしながら星を眺めたが、こんな過ごし方もまた―▼友人から先日、「これ、なかなかおもしろいよ」と、「目からウロコの古事記講義」のキャッチコピーが付いた「学び直しの古典 からくり読み解き古事記」(山田永著、絵・おのでらえいこ、A4版、百十一ページ、小学館)が届いた▼古事記を文学作品として読むことで、その面白さを読者の皆さんと共有したい―と作られた入門書で、訓(よ)み下し文を上段に、現代語訳と解説が下段にあり、読みやすく作られており、この一冊では”夜長”を持てあましそうではあるが、複合的に素敵な夜を楽しみたいと考えている。

2009年10月12日号 第4547号 

10月12日号 ―主なニュース―

○蘇る幻想的な一支国の王都―18日夜は環濠にたいまつ1000本―
 ―一支国弥生まつり2009―


博物館

 幻想的な一支国の王都が『原の辻遺跡』に蘇(よみがえ)る―。
 来年三月十四日の一支国博物館開館に向けたプレイベント「一支国弥生まつり」(同実行委員会主催)が今年は十七日と十八日の両日、郷ノ浦町、文化ホールや原の辻遺跡体験広場などで多彩に催される。
 今年のテーマは「火」で、初日は文化ホールで神話・民話劇や和太鼓、壱岐神楽が午後一時から上演される。原の辻遺跡の体験広場では同六時から、千本のたいまつで環濠を囲むほか復元建物をライトアップし弥生時代の「火祭り」を再現。その中で壱岐商業高校・壱州荒海太鼓部や玄海怒涛太鼓の演奏やファイヤーダンスショー、民族楽器の演奏家「VIENT」のライブなどがある。
 二日目は同遺跡周辺でファミリーオリエンテーリング(午前九時半~)や牛車「やよい夢号」運行(同十一時~)に加え、弥生鍋・弥生市場と題した弥生時代を再現した鍋が振舞われる。時間は午前十一時から午後三時まで。


○社説 '09芸術の秋に

 「体育の日」(十月十二日)にちなんで、市内でも各地区、学校で多彩に行われてきたスポーツ行事も十八日に開催される市民体育大会でいよいよフィナーレの頃となる。
 季節が霜降(二十三日)、立冬(十一月七日)と晩秋から初冬へと移行するように、スポーツの秋から芸術・文化の秋へとその彩りを鮮やかに深め、子どもらの学芸会や各地区の文化行事、神社の祭りなどが各地で目白押しで、次々と行われている。
 本市のそうしたイベントの核となっている郷ノ浦町、文化ホールでは、市民の力作や熱演に触れる最大の文化行事、われらみな主役・文化祭が、県展移動展(11月12日~15日)をトップに、県知事賞など各賞の受賞作品が注目される市美術展(同13日から15日、いずれも中ホール)、文化講演や公募入選作品、入選者の表彰など楽しみな文芸祭(14日午後2時~3時半、大会議室)、子どもから高齢者まで、ステージでの熱の込もった発表が素晴らしい芸能祭(15日午前10時~午後3時半、大ホール)が開かれる。
 「今度リサイタルがあるヴァイオリニストの豊嶋さんが題名のない音楽会にコンサートマスターで出演してましたよ。指揮者を強力にアシストするコンサートマスターって素敵ですよね」などとする電話が数件かかった。その豊嶋さんのリサイタルは明日十三日午後七時から、文化ホールで開かれる。伴奏はアメリカでオペラコーチ・ピアニストとして最高位の賞を日本人で初めて受賞、「第一級のアンサンブルピアニスト」と評価された藤田雅さん。豊嶋さんが”あの”ストラディバリウスで奏でるヴァイオリン音楽の名曲の数々に、どのような伴奏をつけるのか、大いに興味が持たれるところである。
 また、音楽による地域活性化など目的とする「ながさき音楽祭」の一環として、十八日、郷ノ浦町、玄海酒造で午後二時からと七時からの二回、酒蔵コンサートが「秋風の歌」をテーマに、ヴァイオリン・斎藤享さん、ソプラノ・垣内永圭さん、メゾソプラノ・古賀令子、ピアノ・大塚裕子さんが出演して、日本歌曲や世界の叙情歌が披露される予定で、とても楽しみな企画。この他に一支国弥生まつりの神話・民謡劇の上演(17日午後1時~文化ホール)、十一月十日には勝本町、文化センターで午後七時から、文化庁の舞台芸術の魅力発見事業で、ろう者と聴者が共につくる「デフ・パベットシアター・ひとみ」の公演も予定されている。
 楽しみな時季の幕開けである。多くの市民に会場に足を運んでほしい。


○ひとしずく

P(プラン、計画)・D(ドゥ、実行)・C(チェック、評価)・A(アクト、改革)=PDCA=が、今の時代に必要な経営革新、経営改善、課題を洗い出す上で、重要のようである▼一年間で何をしたいかを考える上で、一日、月間のスケジュールを立てる。意識を持って時間の見積もり(仕事の効率につながる)をする。今日の計画を立てて、PDCAのサイクルを基に評価する。手を抜かずコストをかけることも大事▼自分やスタッフがよりどん欲に人の動き、地域を知る。自分がプレゼントしたくなる物、ツールを利用した口コミ。短く紹介しやすい、わかりやすいキャッチフレーズは重要。地域戦略、マスコミの力などなど、初回のプログラムで、紹介した言葉が印象に残った▼これは、市商工会で行われた経営革新塾~企画力アップ!売れるアイディア発想法~第一回講義の前半でのもの。この塾はこのあと二回行われる計三回のコースで、従来の取り組みでは、グローバル化、情報化、少子高齢化、経済構造と社会の大きな変化の中で生き残りが難しい状況を、経営革新で新たな事業展開、収益力向上を―とスタート▼島としてのリスクなど、どのように革新され、それぞれの経営に活かされてゆくのか、最終講座のラストテーマ・ビジネスプランの作成と発表が今から待たれる。

2009年10月6日号 第4546号 

10月6日号 ―主なニュース―

○意志新たに次の100年へ―壱岐高校創立100周年記念式典―

壱岐高式典

 壱岐高校(廣瀬典治、六百四十九人)の創立百周年記念式典が三日、同校体育館で開かれ、生徒はじめ同窓会関係者、藤井健副知事、白川博一市長ら来賓含め約九百人が出席した。


○社説 人づくり・島(国)づくり

 大型客船「ぱしふいっくびいなす」が郷ノ浦港に五日に入港した。大きく美しい船体が港に接岸しているシーンを見るのはなかなかよいもので、夢やロマンといったものが感じられ、年間を通して六~七回程度、入港するようにならないものかと思うが、来春の一支国博物館、埋蔵文化センターのオープンが、その大型客船入港はもちろん、本市の地域振興を担う観光そのものの大きな力となることが期待される。
 今、経済のグローバル化が進む中で、相手をねじ伏せる「ハードパワー」より、能力や魅力などで人々を引きつける「ソフトパワー」の重要性が様々に指摘されており、官民一体となった人材育成や個人の能力開発、さらに次の世代、子どもたちを含めた「教育」、「教育環境」に対し、「投資」といった視点に則った機会の均等化など、新たな教育システムの構築こそが、超大型の輸出企業に頼るだけではなく、負担は大きいものの、資源に乏しい日本の経済の再成には不可欠とされている。
 そもそも「観光」という言葉は日本で造られた言葉で、地域づくりや人づくりを意味しており、中国の周代に成立した占いの書で、陰・陽を組み合わせて自然と人事の諸現象を顕し、宇宙の法則を説くという易経(えききょう)に「観光之光 利用賓干王」=国の光(地域・自国のよさ)を観(しめ)すことは、(王が)お客様をもてなすのによいこと=とあり、それは国の光を観ること観(し)めすことによる国づくり、人づくり、国威発揚の意味がある―などとする講演を聞いたことがある。
 そのためにも、人づくり・教育の重要さが意識されるが、「日本という島国のなりたちに対して重要である」などと、国の特別史跡に指定されている原の辻遺跡のように、国のひな型といった呼ばれ方をされることもある壱岐の島が、先に記したように投資という視点からそのシステムを「子ども、人材は社会の宝」という方向に移行させてゆくことが、進められている小・中学校の統廃合においても、「教育」に関係する様々な立場の人々にも望まれていよう。
 そうした人づくりが、島の個々の能力、魅力アップにつながり、九州の人・物・情報が集中する福岡、北部九州都市圏の頭上にあり、月のような大きな存在感を観(し)めすことができるかどうかの分け目となろうし、教育が島としての個性を活かしたより主体的な地域づくりを展開することにもつながるが、それには変化に対する覚悟、本気度が試されることもあろう。決心がネックとなることは言うまでもない。


○ひとしずく

それにしても、美しい月だった。三日の晩、よく晴れた藍色の夜空を照らすような月明かりのみごとな仲秋の名月。翌四日の晩の十六夜の月も雲のある中で素晴らしかった▼月を眺めていると福岡市在住の造形書家・江島康子さんが書いてくれた作品「満つるも欠けるも同じつき。どこから見ているのか、そこに気づきましょうか。不思議と見る場所が見つかりますよ」が思い出される▼この作品は今、自分が在る位置、場を意識して、月の満ち欠けを観じながら眺める中で、人生という自分の往く道、方向が見え定まってくる―といったことを表しているのであろう。何と言っても人生は他人のものではなく、自分の生きた軌跡であるだけに、目に見える映された形が様々に変化したとしても同じ月、つまり自分の人生ということか▼それにしても、その幻想的な美しさ、魅力から受けるインスピレーション、感受性を高め創造へと精神を揺さぶる神秘的なイメージなどが調和して、様々な芸術作品にその形を変えて表現される月。音楽でもその優しさや月明かりをテーマにして、直観的に生み出された名作も多い▼自然の美しさや神秘を在るままに感受して、表現してみたいものとよく思うが、その心境にはいまだ遠い。秋の夜長にそうした分野、例えば自分の内なる世界を旅してみるのも、案外よいのでは。

2009年10月1日号 第4545号 

10月1日号 ―主なニュース―

○ダイヤ見直し、フェリー省エネ化など―壱岐対馬航路活性化協議会―

 将来に向けた安定的な航路の確保を目指す壱岐・対馬航路活性化協議会(会長・財部能成対馬市長)の本年度第三回会議が二十九日、対馬市交流センターで開かれ、本年度補正予算案と事業案の二議案が原案通り承認された。


○勝本浦、旧松本薬局が登録有形文化財に―国・文化審議会が答申―

 国の文化審議会(西原鈴子会長)は二十五日、本県の長崎市、中川橋と本市勝本町、旧松本薬局店舗兼主屋を、登録有形文化財(建造物)に登録するよう、川端達夫文部科学相に答申した。


○許斐誠仁、市子夫妻に県知事賞―大原・志原西生産組合に運営委員会長賞―
 ―ながさき農林業大賞―


 本年度ながさき農林業大賞の受賞者がこのほど発表され、郷ノ浦町、許斐誠仁・市子夫妻がしまの農林業経営部門で県知事表彰を、同町、大原・志原西生産組合が高度生産集団部門で運営委員会長賞をそれぞれ受賞した。


○社説 名月―月を楽しむ心に

 「名月を取てくれろと泣く子かな」=一茶=。今年の「仲秋の名月」は、西暦にはない「潤(うるう)五月」もあってか今週末十月三日の晩となるように、その名月の日取りは毎年動いていき、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれる名月の「十三夜」は三十日で、仲秋の名月と同様に供え物をして祭る習慣があるともされ、その月の光は先の名月のころより澄んで冷めたく感じられるという。
 「月」といえば、壱岐から京都や三重県伊勢などに伝えられたという、「記紀神話」で「伊弉諾尊(いさなぎのみこと)」の子とされ「天照大神」の弟で、「夜の食(お)す国」を治めたという神「月読尊(つきよみのみこと)」を祭る月読神社が芦辺町にあり、全国から参拝者があるが、洋の東西を問わず「月」の持つ再生と不死に象徴されるイメージ、例えばウサギ、カエル、カニなど月の中に住むとされる動物も同様という。
 仲秋の名月の夜に、月の美しさを様々にイメージの中で膨らまさせながら眺めたり、季節の深まりに歩を合わせるように色合いを深め、外気の冷たさが感じられるほどに美しく見えて、何か宇宙のメッセージ、人知れぬ物語を自分だけに語りかけているようにすら感じられる星空を眺めながら、以前に「ひとしずく」のコーナーでも記したように、「寝たいだけ寝たからだ湯に伸ばす」と、露天風呂にでも浸かりながら、できれば旅の彼の地で、ゆっくりと味わいたい。
 最近は自然豊かな地であっても、夜の「暗さ」をしっかりと意識することができ、その中の月の光や星の瞬き、山影などをじっくりと楽しめる場が減ってきているという中で、十五夜、十六夜、立待月、居待月、寝待月、などの月がなくも満天に散らばる星の光が月夜のように明るいことをいう「星月夜」など、その暗さゆえに体感でき、寝ころびながらでも家族やカップル、まあ一人りでも楽しめるポイントが、この壱岐では増えこそすれ、減らないようにと月夜を見上げるたびに思われる。これも自然を守る行動へとつながりゆくもの。
 自然の明るさに対しその暗らさから体験する「弥生の壱岐・原の辻」などというイベントでもあれば、案外いけるのではないかと思われるし、不死と再生という月のイメージも大切に活かした、溢れる優しさ、心遣いがうれしくなるような旅のメニューづくりも、観光、個々の生活などにおいても、今のこの島には必要と思われる。
 日々のストレスで疲れた心身を、誰にとがめられることなく伸ばせるような島づくり―でもある。


○ひとしずく

「秋分の日」(九月二十三日)も過ぎて、日没の時刻の早まりがだいぶ意識されるようになり、秋の夜長を実感できるころとなってきた▼虫の声や優しく柔らかな月の光、星の瞬き―と、秋の感傷が心を包みこむように感じられ、その感傷を高めるような演出を、静かに流れるようなクラシックのバロック音楽、自然音を収録するなどした心癒されるCDなど聴きながらじっくりと味わってみるのもいいかも▼今月二十七日から読書週間が「思わず無中になりました」を標語に始まるが、そうした演出の中で”お気に入り”の一冊を手に、また普段はあまり読まないような難しい書籍へのチャレンジも、集中力が否応(いやおう)無しに高まってきそうなこの時季、楽しみながら普段とは一味違った時間を創出してみるのも、毎日にアクセントができて―▼以前は、少し早起きをして、晴れている日は好きな場所へ行き、澄んだ空気で胸を一杯にして帰り、大切にしている一冊を直感的に開き、真っ先に目に飛び込んできた言葉を、「今日の言葉」としたりしていた▼この秋一押しの一冊は、車イスの物理学者として世界的に著名な理論物理学者、スティーブン・ホーキング博士とジャーナリストで娘のルーシー・ホーキングさんの共作となる児童書「宇宙への秘密の鍵」「宇宙に秘められた謎」。読み応えのある作品である。

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