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2008年11月26日号 第4486号 

11月26日号 ―主なニュース―

○本市・古墳群国史跡に ―原の辻遺跡の指定追加も文科相に答申―
 ―国・文化審議会―


 国の文化審議会(石澤良昭会長)は二十一日、新たに指定すべき文化財等を文部科学大臣に答申した。
 本市関係では、勝本町の双六古墳、対馬塚古墳、笹塚古墳、掛木古墳、芦辺町の兵瀬古墳、鬼の窟古墳の六基からなる「壱岐古墳群」を新規追加。
 今回は古墳群に加え、「国指定特別史跡・原の辻遺跡」の深江鶴亀触に位置する千七百四十一平方メートルの土地を追加指定した。

鬼のいわや
写真は芦辺町、鬼の窟古墳石室入り口付近

○壱岐島の方言実例集を刊行 ―勝本町、鳥巣修さん―

方言集

 勝本町百合畑触、鳥巣修さんはこのほど、本市の方言の意味や使い方を収録した「壱岐の島の方言事例集~きーちみ しゃべっちみ~」(A5版、百二十三ページ)を刊行した。
 今回は千部刊行し、学校や図書館などに百冊を無償配布。一般販売用は八百冊で、島内書店にて近日中に発売予定という。一冊千二百円。

○社説 『一支国弥生まつり』終わる

 壱岐出身の女子高校生の独唱、壱岐商業高校の和太鼓、舞踊「天女の舞」、天御中主命(あめのみなかぬし)役・金子原二郎知事、倭一支国国王(わのいきこくこくおう)・白川博一市長のあいさつなどのイベントで十五日に開幕した「一支国弥生まつり」が、県・埋蔵文化センター、市・一支国博物館の二〇一〇年春オープンのプレイベントとして催され、全日程を二十四日に終え閉幕した。
「市川森一の世界」と称しての映画会、食の祭り、壱岐神楽、様々なスタイルのコンサート、子どもたちの神話創作朗読劇、全国から公募したその朗読劇優秀作品3編の上演、「邪馬台国と一支国」がテーマのパネルディスカッション、島内の自然と社寺、歴史を巡るワンコインバスの運行などなど、とても多様なイベントが目白押しで、なかなか関係していない市民が、どのイベントを選んで楽しめるのか少々情報不足の点、悪天候による会場の変更があったりと難しい点などあったと思う。
 が、のぞいてみると、どのイベントもそれぞれに楽しく素敵なものばかりで、この弥生まつりの雰囲気を盛り上げようとイベントに参加したりせず、ボランティアとして表舞台に出ることもなく、自分の役割に徹していた裏方の人々の頑張りは素晴らしく、十日間にも及ぶまつり期間を引き締め、そうしたボランティアらの動きは、吉田繁まつり実行委員長が閉会イベントで話した通り、今後の大きな財産となるものであろうし、ボランティアやスタッフから感じられた一体感もまた素晴らしく、次につながるとても貴重な経験となったのではないか。
 今回そのまつりのすべてのイベントを見たわけではないが、個人的には子どもたちの神話朗読劇の上演には強い感動を覚えた。極端ではあるが、出演した子どもたちの表情が輝いて素晴らしかったこと、子どもたちにあのような発表の場、チャンスが与えられただけでも、人づくりという点からは、それだけでも大きな成功を収めたとしてよいのではないか。さらに、最終日に催された第2回シルクロード講座、九州大学名誉教授・西谷正、佐賀女子短期大学学長、高島忠平、作家・中山千夏、原ノ辻遺跡調査事務所長・安楽勉の四氏によるパネルディスカッションも良かった。
 費用対効果などについては、疑問符を投げかける人もいると思うが、オープニングのあいさつで金子知事が語った言葉「批判することは易しい。それを自分がするのは大変なこと。壱岐が生きるも死ぬもその頑張りにかかっている」がすべてを語っていよう。
 皆さん”お疲れさん”。

○ひとしずく

早いもので次号は本紙の師走第一号。来年の新年号の発行準備にいよいよ追われる頃となった▼来年の干支(えと)は「丑(うし)」で、十二支の中で最も粘り強く誠実な干支とされている。来年はそれぞれの頑張りに福が来る一年となるのであろうか▼その干支の「長崎三彩」製置き物が郷ノ浦町、壱岐國の里に展示されている。横二十六センチ、高さ十七センチ、奥行き十四センチのどっしりとした置き物から、楊枝立て用のものまで六種類(五百円~三千五百円)がある▼この壱岐國の里では、原ノ辻遺跡から出土したココヤシ製の笛を、一支国弥生まつりのイベントリーダー・福田敏さんと同里の小畑雅信さんにより土笛として再現され、ボール箱入り千円と桐箱入り二千円の二種が販売されており、いずれにも吹き方の説明書が付けられている▼気象庁は二十五日、十二月からの三カ月予報を発表、来月は西日本を中心に寒さが厳しくなる恐れがあり、西日本の日本海側は曇りや雪、雨の日が多いとの予想で、来年正月の気温は全国的に平年並みか高めの可能性が高いとされている▼これからの時期、忘年会などで飲酒する機会が何かと増えるが、飲酒運転はせず、暴飲暴食に注意して、万全の体調で無事に師走を送り、粘り強い頑張りが福を招くという、来年を迎えたいものである。

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2008年11月21日号 第4485号 

11月21日号 ―主なニュース―

○優良団体(農林)に壱岐柚子生産組合 ―平成20年県民表彰―

 県は十八日、本年の県民表彰受賞者を発表。本市から壱岐柚子生産組合(馬場忠巳組合長)が優良団体(農林)に選ばれた。

○2斗の実から2升半を抽出 ―まなびの館最後の事業―
 ―壱岐市林業研究同志会―


 市の島内文化財施設再編事業に伴い、今月末で閉館が決まった芦辺町、まなびの館で十六日、おもしろ体験館「椿油しめ」が壱岐市林業研究同志会(市岡賢会長)の主催で行われた。
市岡会長は「一〇〇%地元産で食の安全にも繋がる。益々ツバキを見直し大切に育て、捨てられるものを大いに活用したい。今後も続けていきたい」と感想を述べた。

椿油しめ
蒸した実を絞り油を取る作業

○社説 海や空は世界に壱岐の自然を守る作品コンクール

「世界に国境があっても、海にも空にも川にもさえぎる壁はありません。壱岐の自然だけでなく、世界すべての自然を守ることが大切だと思います」「僕達の学校で校区内のゴミ拾いを行っています。この活動を島内全部、さらに日本全国の学校に広げていきたい」「いつまでも『これが僕の育った壱岐の海』と誇れるように、壱岐に住む僕達から環境について考え、行動していきたい」。
 これは、壱岐の自然を守る会(会長・白川博一市長)が毎年、市内の小・中学生を対象に作文、標語、ポスターの三部門で実施している作品コンクールの中学生の作文・最優秀作品からラストの一節で、作者が自然をとても大切に感じ、人々を癒し育む雄大で美しい自然が、いつまでも豊かであってほしいと願う心、自分たちもそのために何か力を尽くしたいという想いがひしひしと伝わってくる。どの作品も同様に、子どもたちの自然への素直な心がストレートに伝わってくるものばかり。
 今、道脇などに咲くツワブキの黄色い花、真っ赤に染まったカキやサクラ、ハゼの葉など、焦点を当てて眺めてみると見事な紅葉があちこちにあり、そこにはこの島の息吹が感じられ、その作品コンクールの力作がアピールするように、大切に守り育てることの意義の重さが強く意識される。市民一人ひとりがその場でできる行動が望まれていることもわかる。
 それには、大は一般廃棄物処理場建設計画を巡る問題、小は個人のゴミの不法投棄まで、それぞれのサイズに合った取り組みを、今この時から始めることである。例えば釣りに出かけたり、公園に行った際に見かけた空き缶やゴミを持ち帰り処分したりするだけでも、市民総参加で行えば大きな効果が得られるはずで、逆にゴミが不法投棄されているような場所では、世代から世代に継承される自然環境に、黄色の信号が点滅していることが、自然から訴えかけられているのである。まさに、そのコンクールの中学生の標語・最優秀作品「残そうよ未来につながる壱岐の遺産」。
 とにかく、何に関しても物質的な豊かさや利便性を先行させるこの社会は、破綻の兆しを見せているように思うが、これからの社会を担わざるをえない次、そして次の世代には、この島から広がる地球・星の自然の美しさを、今以上に関心を持って日々見つめてほしいし、大人と言われる人たちには、もっと自然と生きる喜びと知恵、必要性について多くを伝えてほしい。環境の悪化は、生命をつなぐ循環の環(わ)を、様々に窮地に追い込むことに直結していることも。

○ひとしずく

この日から冬が始まるとされ、秋分と冬至の中間にあたる「立冬」が七日に過ぎて、明日二十二日は二十四節気の一つ「小雪(しょうせつ)で、北風が強くなる時期という▼まさに、小雪にふさわしく冷たい風が吹き、時折り雨も交じる寒い日が続いており、その二十二日から二十三日・「勤労感謝の日」、二十四日・振替休日の三連休のあと、もう一週間程で十二月・師走(しわす)▼本紙もそろそろ例年と同じように、平成二十一年、二〇〇九年の正月元旦号の準備を始めるころとなり、毎年のこととは言え、今年も「光陰矢の如し」のたとえ通り、時の流れるスピードの速さが意識され、仕事はもちろん、私的な面でも妙に気忙しさが募ってくる▼いよいよ師走ともなれば、実感を伴ってその気忙しさに押し出されるように、毎日がアッというまに過ぎて、いよいよ暮れも押し迫ったころにホッと息を付く―というのが、おおよそ毎年の師走のパターンとなっているが、今年は、その気忙しさに乗らないようにと思っていたものの…▼さて、いよいよこの一年間も締めの一カ月まであと十日、カゼなど引き込まぬよう体調を整えて、仕事も私事も快くフィナーレを迎えたいし、それまでの自分なりの頑張りをちょっぴり褒めて、心身ともに素敵に新たな年をスタートさせたいものである。

2008年11月17日号 第4484号 

11月17日号 ―主なニュース―

○撤回求め1298人の署名など提出 ―中学校統廃合計画案めぐり瀬戸・箱崎地区住民代表ら―

 芦辺町、瀬戸・箱崎両地区の代表五人は十一日、市中学校規模適正化〔統廃合〕計画案の白紙撤回を求める要望書を同地区の小学生以上千八百九十二人の署名とともに白川博一市長、須藤正人市教育長へ提出した。
 現計画案で芦辺町は箱崎、那賀両中学校を廃校にし田河中学校に統合、通学する計画となっているが、計画の白紙撤回を求める理由として要望書には(1)瀬戸・箱崎住民に説明もなく進められた計画であること(2)田河中学校への通学が負担になること(3)数年後には小学校でも複式学級になることが予想されることから小・中学校併せて考える必要性があること(4)理解が得られるまで保護者・地元住民との話し合いを求めること―の四点をあげている。

○ソフトボール壮年SPで優勝 ―陸上5000メートルで重田一成さんV―
 ―健闘!県体・壱岐選手団―


 第60回県民体育大会が8日と9日の両日に開かれ、テニスの本市開催を含め34競技が7市1町で行われたが、壱岐選手団はソフトボール壮年SPで優勝、実年SPで準優勝を飾ったほか、陸上男子30歳未満5000メートルで重田一成さん、同女子40~49歳3000メートルで丸米信子さんが見事優勝を果たすなど活躍が光った。

○勝本文化センターで開幕 ―金子原二郎知事も出席―
 ―24日まで「一支国弥生まつり」


 県・埋蔵文化財センター、市・一支国博物館のオープン・プレイベントとして十五日、「一支国弥生まつり」(同実行委員会主催)が勝本町、文化センターで開幕した。
 本市最大のイベントとして二十四日までの十日間行われ、「月」をテーマにした一支国弥生まつりのオープニング第一部は、本市出身で唐津市在住の高校二年生、武田美香さんの独唱で始まり、壱岐商業高校・玄海太鼓部の演奏へと続き、女優・柴田美保子さんの司会で、舞踏家・浅野瑞穂さんの舞い、コーラスグループの子守唄と銘打たれた第二部へ。
 悪天候で、原の辻の特設会場での開催から、同文化センターでの上演となった第三部では、「卜骨占いの儀式」を郷ノ浦町、有馬黎子さんが演じ、夜の闇を表すような火の舞いが、福岡拠点に活動するダンスチーム・「楽焔(らくえん)」により踊られ、「天女の舞い」と評される浅野さんの舞いのあと、ラストを壱岐神楽で締めくくった。

一支国弥生まつり
神々の降臨をイメージした浅野瑞穂さんの舞い

○社説 文化力アップで島・人づくり

 県美術館の名品展移動展が十四日から、郷ノ浦町、文化ホール中ホールで始まった(二十三日まで)。本市出身の深見隆、山口幹雄、長岡秀星三氏の作品や巨匠シャガールの作品など絵画と彫刻三十二点が展示公開され、初日のオープニングセレモニーに続き鑑賞した武生水中学校の生徒から、「小さな絵や彫刻から、いろいろなものが見て取れて芸術ってすごいなぁ」の声が聞かれた。
 翌十五日には、文化ホール大会議室で、壱岐文化協会のわれらみな主役・文化祭の文芸祭が催され、公募した俳句や短歌、川柳の中から優秀な作品が選ばれ表彰などあり、続いて十六日には大ホールで芸術祭が開かれ、この日のために練習を重ねてきた成果をそれぞれに発表、子どもたちの民話劇の披露、舞踊、詩吟、大正琴、コーラス、三味線、のステージがあり、今回、久しぶりに聴いた琴の演奏は、この耳にはとても心地好く、曲調も新しいもののように感じられ、これまで自分の中で固まっていたイメージが新たなものに変化したように思われ素晴らしかった。
 その週末、十五日には「一支国弥生まつり」、夢の一支国が、勝本町、文化センターで、天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)に金子原二郎知事、倭一支国国王(わのいきこくこくおう)に白川博一市長、一支国防人頭命(さきもりがしらのみこと)を藤原敬一県壱岐地方局長、一支国島県掛橋命(しまあがたかけはしのみこと)の山口壮三県議らが、政所(まんどころ)の要職に任じられるという”遊び心”も満点にスタート、吉田繁まつり実行委員長以下スタッフ、関係者らのこのまつりにかける意気込みと同時に洒落っ気というか、楽しむ心が観じられた
 ずい分以前から、イベントには遊び心が必要―とされ、久しぶりにこのイベントでその心が感じられた。福岡を拠点に高齢をものともせず、精力的に多様な活動を展開する勝本町出身の女性が主宰し、九州を代表する人物らが参加する集まりの精神、「人はみな役者、人生は劇場」を観たような気もした。加えて、金子知事があいさつで語った言葉「批判することは易しい。それを自分がやるのは大変なこと。一人ひとりのそうした心(イベントを起こす人たちの心)、壱岐が生きるも死ぬもその心、頑張りにかかっている―」も。
 この週末は、心を新たにする素晴らしさ、流れるユーモア、見事な作品や熱演、文化の力・生命力にふれ、考える期間となり、壱岐の今後に文化力のアップによる島・人づくりの必要性が強く意識された。

○ひとしずく

群青色の美しい空に、大きな月が映えて素晴らしい夜の日があった。最近、季節の色合いが深まってきたためか、月明かりが強まってきたように感じられる▼このところ星を見に海田新田近くに出かけたり、日の出を見に岳ノ辻に行くと、だいぶ辺りの空気が冷たく感じられるようになり、カゼなどひかぬように、寒さ対策をしっかりして―などと実感するようになってきた▼スーパーなどに夕食の買い物に行くと、ついつい鍋料理のメニューが頭に浮かび、カゴの中へ食材を放り込んでいる時がある。はたして鍋料理という言葉に、生活の中の季節感が馴染んで違和感がなくなってきたのである。もちろん自分の中で▼大相撲九州場所も始まり、狩猟も解禁されるなど、イメージする料理や季節感のある食材が、どうも自分の中で”それ”を作らせ、一人よりは気が置けない友人たちと囲む。もちろん片手には人肌に温めた日本酒か、湯割りでもいいが壱岐産・麦焼酎のロック▼寒気のためか夜空の星もまた一際美しく、「いつまでもひとつのままに冬の星」と感じられる一面も好き。少し寒いのを我慢するぐらいの服装で出かけ、冬の星空のロマンに巡る思いを馳せながら、じっくりとその心の動きを見つめるなどしたあと我が家に戻り、すっかり用意をしておいた「鍋」を温める▼これもまた美味しさの一つ―か。

2008年11月11日号 第4483号 

11月11日号 ―主なニュース―

○壱岐の観光について意見交換 ―「ながさき旅の案内人モニターツアー」―

モニターツアー意見交換会
 長崎県観光連盟主催の「ながさき旅の案内人モニターツアー」の一行が六日、一泊二日の日程で対馬から来島、同日夜、郷ノ浦町のホテルステラコート太安閣で市、壱岐市観光協会関係者との意見交換会が開かれた。 意見交換ではまず、市観光商工課・市山等課長が文化財などについて説明、「全国一千万ともいわれる歴史愛好家にとって、魅力的な島。一つでも二つでも旅行商品を企画して全国にPRしていただきたい」などと本市を紹介したほか、一支国弥生まつりの内容や一支国博物館の概要の説明があった。
 続いて行われた質疑応答では、参加者から「観光素材が多いためイメージが絞りにくかったが、博物館ができることで、歴史の島というポイントを絞った商品が作りやすい。九州国立博物館、長崎歴史文化博物館と合わせたツアーを作りたい。観光ガイドの養成を」、「今まで食をテーマに企画してきたが、また行きたいと思う目的を持った旅を探さなくては。現地の最新情報を教えてほしい」、「五島列島は食事場所に風情がある。風情で取り込む策を」「二〇一一年に九州新幹線が全線開通する。チャンスと捉えPRしてほしい」などの意見、アドバイスが出され、今後の戦略の参考にされた。

○社説 9日「119番の日」から秋の火災予防運動

 来年のお年玉付き年賀はがきの販売が始まり、その年賀はがきを当社で印刷する人たちの来社や問い合わせが多くなる頃となった。「霜月」・十一月の七日は「立冬」で、九州に冬の到来を告げる大相撲九州場所が九日、福岡の国際センターで初日を迎えた。
 東京では既に木枯らし一号が吹いたというが、本市でも木枯らしかな?と思わせるような北まわりの冷たい風が強く吹く日もあり、最近になりシケ模様の天候が続いたこともあり、まだ記憶に残る残暑の暑さから、立冬が過ぎて季節が帳尻を合わせるように、足早にやってきて肌寒さをアピール、そろそろストーブや炬燵(こたつ)、ホットカーペットなど、暖房器具が必要―と思えるようになった。我が家ではエアコンを暖房に切り替えて時々利用している。
 これからの時季は、季節風が吹いて空気が乾燥し、乾燥注意報がたびたび発令されるようになり、たき火や野焼きはもちろん、最近も時々見かけるタバコのポイ捨てはもちろん、火災を起こさないため、火の後始末に、十分に注意するよう、本市の消防本部でも市民に訴えている。
 火災予防を住民に強くアピールする秋の全国火災予防運動が、「119番の日」の九日から一週間、「火のしまつ 君がしなくて 誰がする」を統一標語に展開され、各地で様々な啓発イベント、訓練など行われ、(1)寝たばこは絶対やめる(2)ストーブは燃えやすいものから離して使用する(3)ガスコンロのそばを離れる時は必ず火を消す=三つの習慣=、(1)逃げおくれを防ぐため、住宅用火災報知器などの設置(2)寝具や衣類から火災を予防するため防火製品を使用する(3)火災を小さいうちに消すため、住宅用消火器などの設置(4)お年寄りや身体の不自由な人を守るため、隣近所の協力体制をつくる=四つの対策=など強調されている。
 壱岐消防本部がまとめた十月末日までの市内の火災発生件数は三十二件で、損害額の累計は、調査中を除き三千九百十万四千円となっており、火災予防運動初日に郷ノ浦・勝本・石田の三地区の消防団が火災予防パレードを行い、郷ノ浦町、壱岐油槽所で、市消防団郷ノ浦地区消防訓練が実施されるなど、防火・安全意識の向上も運動を機に呼びかけられている。もちろん尊い人命や貴重な住民の財産の焼失を防ぐためにも。
 火災の予防は春、秋の運動期間だけではなく、調理中のコンロのそばから離れない、タバコやローソクの火の消し忘れなど普段から十二分に注意して火災防止に努め、特にこの時期は年末を無事に過ごし、明るい新年を―である。

○ひとしずく

前号・社説で、本市出身で山梨県在住の水木希さんの著書「究極のアメリカンライフ」(A5版、二百五十三ページ、定価千五百円、東洋出版)を紹介したところ、読者の方々から善くも悪くも様々な声が聞こえてきた▼その究極のアメリカンライフでは、水木さんが憧れのアメリカ留学の七年間で驚くべき体験を選択し重ね、その中から「人」という存在はもちろん、「人生」、さらに「水木希」という自分についての考えを腑に落としてゆくという作業の中で、留学の本当の目的、人生の核心に触れられている一冊のように思う▼その本を読んで、脳障害をしていると言う友人の言葉「人は愛を全身で表す。言葉は人間として生まれたからには重要な付属品だ。言葉を持つことにより愛はますます高まった。私にとって文字は世界そのもの、文字を綴(つづ)ることにより言葉となり愛へと変わる」が今更のように思い出された▼その一冊は少数派と思われることを恐れず、生命の自由さを愛するという姿勢に貫かれた一冊でもある。水木さんが「無限の可能性をもつあなたへ あなたの”考え”が未来をつくっています。平和のかけらを合わせましょう」のメッセージとサインを記した三冊を本紙の読者にプレゼントします▼希望者は官製ハガキに住所、氏名、年齢を記入し十七日(必着)までに本紙編集部へ。

2008年11月6日号 第4482号 

11月6日号 ―主なニュース―

○吉田正明氏に瑞宝双光章 ―本年度秋の叙勲―

吉田氏叙勲

 本年度秋の叙勲の受章者が三日に発表され、本市からは、勝本町勝本浦、元勝本町消防団長、吉田正明氏(70)が瑞宝双光章を受章した。

○今年も15日解禁 ―ハンター待望の狩猟―

 ハンター待望の狩猟が今年も十五日に解禁される。期間は来年二月十五日までの三か月間で、ハンター、市民双方に十分な注意が望まれている。
 本年度の県壱岐地方局への登録者数は▽網猟一人▽第一種銃猟(散弾銃)二十三人=うち、第一、二種併願は十二人=▽第二種銃猟三人(空気銃、ガス銃)。

○東京、大阪の13人が体験観光 ―=壱岐の魅力を商品の素材にPR=
 ―福岡・唐津・壱岐旅行関係者招聘事業


 福岡・唐津・壱岐旅行関係者招聘事業として三日、十三人の旅行団が本市に来島し、一泊二日の日程で市内の観光名所、施設を体験観光した。
 壱岐観光の魅力を旅行商品の素材としてPRする目的で福岡、唐津、壱岐三市が経費を折半して共同企画されたもので、ツアーには東京、大阪方面の(株)JTB法人東京や(株)阪急交通社、東京新聞などから代表者が参加。一日から福岡市、唐津市を周遊後、最後に本市に来島した。

モニターツアー
原の辻展示館で福田さんから説明を受ける参加者

○社説 山梨在住の壱岐出身者 水木希(みずきのぞみ)さんの著書を読んで

 昨日五日の夜も、星が瞬く夜空が美しく広がり、近所のいつもの場所に出かけてしばらく眺めていると、晩秋の冷たい夜の大気に優しく照る半月に近い月が震えているように見え、冷えた体にコーヒーでも、と我が家へ急いだ。
 戻って部屋の月暦を見ると明日七日(月暦の神無月十日)は、列島の一部に観月と農耕儀礼の日という「十日夜(とおかんや)」で、季節が冬を迎えたことを告げる「立冬」とあり、妙にその冷たさを納得しながら、我が家から街灯でその輝きが薄まった星空を見上げ、今頃、島根県の出雲大社に集まり、人々や仕事など様々な縁について話し合うという神々のことを思った。
 少々寒さが意識される晩秋の頃の夜は、物思いに耽ってみたり読書にはもってこいの時季で、最近、山梨在住の壱岐出身者、水木希(みずきのぞみ)さんから届いた著書「究極のアメリカンライフ」(A5版、二百五十三ページ、定価、千五百円、東洋出版)を読んだ。そこには高校を卒業してから三年後、初めて観た洋画をきっかけに、抱いたアメリカへの憧れをかなえ、留学生活をスタートさせたことで、「今を生きる」ことに夢中にならざるをえなかった驚くべき現実―まさに究極のアメリカンライフが展開されていた。
 水木さんのアメリカ留学の七年間は、目次だけでも追ってみると▽アメリカス発▽振り返ったら運命の人▽幸せの扉 オープンセサミ▽私を変えたフクロウ▽なんてったってギャングスター▽「Gカード」と冷たいブレスレット▽永遠の愛の一瞬▽B型男の疑惑▽「究極貧乏駅」に途中下車▽世界はアメリカだけでじゃない▽オーマイガーで棚からぼたもち―と、想像と現実の世界を入ったり来たりするような展開のストーリーが続く。
 ラストの章「この本を読んでくれたあなたへ」で、「人は真っ白なキャンバスに人生を描き、それを創造していく」、大切なことは、心が望むように生きているか、毎日に幸せがたくさんつまっているかどうか、自分自身の存在を幸せと思えるかどうかというポイントに着き、その章を、私は私で在り続けることと、他者をそのまま受け入れることで、世界中の人々が家族のように暮らせる日がくると思っている。小さな雪の結晶が完璧な形をしている様に、私の人生も完璧なはず。完璧かそうでないかを決めるのは私の心。と作品を結んでいる。
 とにかく共感した。その共感の輪を丁重につなげたいと思えるほどの魅力に満ち、本質を体験から示す一冊。多くの市民に読んでもらえれば、と思う。

○ひとしずく

三日の文化の日にちなみ、各地で文化行事やふるさとイベントが先週末から三連休で多彩に開催された▼会場には、愛情を込めて育てた菊の花、子どもから高齢者まで出品者たちの力作が並び、舞台では練習の成果を発揮した発表があった。中でも芦辺町文化展で展示されていた町内の小、中学生を対象に公募したという短歌、俳句、川柳の入賞作品の出来は素晴らしかった▼特に、短歌では小学生の部特選・六年間最後の夏の作品は親子で作った第二恵比須丸(八幡6、酒井仁汰)、俳句・小学生の部優秀作の一つ・追っかけるあみの向こうに赤とんぼ(瀬6、豊永明日香)、川柳中学生の部で兼題「音」の天・練習で叫び続けるコーチ陣(箱崎1、川添宗和)と同じく「雑詠」の天・長雨の孤独の旅ぞかたつむり、地・夏空や雲の切れ間に明日がある(以上、箱崎2、末永大地)の作品が目にとまった▼これ以外の作品もレベルが高く、その目、感覚の豊かさ、表現力など、素晴らしいものばかりで、次号から四面で、一般の優秀な作品も含めて紹介していきたいと思う▼今月は壱岐文化協会の文化祭もあり、短歌・俳句・川柳の三部門で先月末日まで作品を募集していたが、そうした若者たちにも様々に応募してほしいし、これからも作品にかけた思い・心を忘れずに、作品をつくって―と思う。

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