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2008年1月25日号 第4427号 

1月25日号 ー主なニュースー

○議員定数20で委員長報告へ ー市議会・議会活性化特別委員会ー

議会活性化特別委員会

 本市議会・議会活性化特別委員会(小金丸益明委員長、十三人)の第十一回会合が二十二日、勝本支所会議室で開かれ、三月定例会本会議で委員長報告を行う運びの議員定数条例の改正や予算・決算特別委員会の委員選任についてなど五件の方向性をまとめた。
議員定数条例については、委員から定数十八、二十、二十二などの意見もあったが定数二十で採決を取った結果、賛成多数で決定し、委員長報告には現在二十六の定数を六人減の二十とすることにした。

○修学旅行で特産品販売など商人体験 ー壱岐商業高校2年生

 壱岐商業高校(川上久夫校長、三百二十人)の二年生八十五人は二月五日から八日まで三泊四日の日程で、大阪方面へ修学旅行を実施するが、今回も「商人体験」として初日の五日午後二時半から、大阪市港区八幡屋商店街のロータリーで特産品販売実習を行うことにしている。

○県内の離島で初の立地 ー市民8人を雇用の予定ー
 ー福岡県行橋市(株)マツオー


 福岡県行橋市に本社を置く(株)マツオ(松尾信芳代表取締役、従業員数五十六人)の製造工場がこのほど、本市に立地することが決まり、二十五日、郷ノ浦町、ホテル太安閣で立地発表式が開かれた。県内で離島への創造業の立地は初。
 同社は主に精密機械加工、精密板金加工などを行い、九州で四千億円を売り上げる安川電機と取り引きがある有力企業。

#65533;マツオ立地発表式
松尾社長と握手をする長田徹市長

○社説 118・110・119 緊急通報

 ▽見かけない船や漂流物を発見した▽油の排出や不法投棄など発見した▽密航・密輸・密漁などの情報を得た、目撃した▽海難事故に遭遇した、目撃した▽もしもの時の自己救命策確保ーなど、海上の緊急通報「118番」が平成十二年五月からスタートした。
 この118番通報にちなみ、一月十八日を「118番の日」と定め、第七管区海上保安本部はこの日から一週間を「海の緊急通報『118番』周知週間」として、海での事件、事故に遭遇した際は、「忘れずに118番通報を」と住民にアピールし、事件、事故の防止、安全確保のためにも協力を訴えている。
 壱岐海上保安署はその期間中、この時季は冬型の気圧配置が強まり、強風によるシケ模様の日が多くなることから、巡視艇にじぐもに周知用の横断幕を取り付けたり、のぼり旗の設置、漁船や遊漁船に対する訪船周知など行う方針で、釣り人らにライフジャケットの着用と携帯電話の携行を呼びかけて、安全への対応を怠らぬよう心掛け、悲惨な事件、事故に巻き込まれたりせぬようアピールし、さらに海のライフラインの確保のための取り組みを強化している。
 また、海上保安庁は昨年十二月十日から本年一月十日までの一か月間、年末年始の特別警戒を全国一斉に実施、壱岐海上保安署でも期間中、フェリーや高速船、漁船への安全指導を行うなど、船舶の交通安全を確保するための活動を展開、海難事故防止はもちろん、不審物の捜査など事件の防止、郷ノ浦港フェリーターミナルの三階待ち合い室に、本年度・未来に残そう青い海図画コンクールに出品された本市児童、生徒たちの力作を、海の環境保全、大切さを再確認してもらおうと展示した。
 陸上では昨年末、十二月二十五日までの一週間、年末の交通安全県民運動が展開され、本年一月七日には交通安全祈願祭が行われるなど、飲酒運転の根絶と交通事故防止への市民総参加による取り組みが再確認され、交通ルールの遵守とマナーアップが、指導、取り締まりの強化と合わせて実施され、火災予防についても、壱岐消防本部が、暖房器具などの取り扱いに注意して火災予防に努めるよう訴えている。
 はたして、海上保安部の118番、警察の110番、消防署の119番の緊急通報は、緊急事態発生時に使用されるためのもので、”イザ”という時に、その事態への対応を要請するもの。いわば住(市)民の安全確保のために設けられたホットラインである。肝心な時に受ける側が即応できるよう、むやみやたらな利用は慎みたい。

○ひとしずく

月の暦で見ると昨夜は、師走(しわす)十七日の夜▼冬型の気圧配置が強まり、とても冷たく凛とした大気のなか、清んだ柔らかな光で、この星・地球を照らすように輝く立待(たちまち)月があり、その姿はまるで十五夜か十六夜(いざよい)の月のように美しく見えた▼寒気で引き締まるように感じられ、見上げた夜空には、まるで熱を持ったこの星のその熱を、解かすように光を放つ月と一緒に、その瞬きで熱から癒すように、語りかけるような輝く星があった▼四面に東京の読者からの寄稿文「宇宙のロマンに想う」を掲載していたが、「ーいかなる高性能の電波望遠鏡も観測不能な世界が広がる。ここが宇宙の地平線である。その先にどのような世界が広がっているのか。未知の世界がある方がロマンとしては面白い。空想のイメージが果てしなく広がるからだー」という一節があった▼「ー大空は広い。しかし、大空よりもっと広い世界がある。それは人間の心の世界と、インドの詩人・ゴダールが歌ったように、宇宙の話は必然的に人間そのものの探求と、人間の心の世界の不思議さにつながっているのである」ともある▼昨夜のような夜空を眺めていると、そうしたことがフッと実感できたような一瞬、瞬間があるように思う。何とか持続できないものかと思う。

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2008年1月21日号 第4426号 

1月21日号 ー主なニュースー

○第1期生の3人が上海外語大へ進学 ー壱岐高校・原の辻歴史文化コース中国語専攻ー

 壱岐高校(川本敏光校長、六百九十五人)原の辻歴史文化コースで、中国語を専攻する三人が四月から、上海外国語大学国際交流学院(学部)中国語専攻(学科)に留学することがこのほど決まった。
 留学するのは中国語専攻コースが新設された平成十七年四月に入学した同コース一期生の川村志保さん(武生水中出身)、久田理博くん(同)、離島留学生として入学した山本裕介くん(福岡市立長尾中出身)の三人。

上海外国語大学留学(3人)
写真左から川村志保さん、久田理博くん、山本裕介くん

○中国語で国際交流 ー壱岐高校で北京大学副教授らー

 中日文化交流史九州考察団として北京大学外国語学院・日本文化教研室主任・滕軍(ト・グン)副教授(52)と日本語文化系などを専攻する学生三人が十九日から来日し、福岡博物館や九州歴史資料館など巡っているが、十九日、壱岐高校を訪れ原の辻歴史文化コースの一、二年生十五人と交流した。

北京大学来島
交流する北京大学の一行

○ロードレースで殿川さん大会新でV ー駅伝は準優勝と大健闘ー
 ー小学生クロスカントリーリレー研修大会県予選で壱岐Jrランナーズー


 第10回全国小学生クロスカントリーリレー研修大会県予選会が12日、県立総合運動公園陸上競技場で開かれ、本市・壱岐ジュニアランナーズが駅伝の部で準優勝、ロードレースの部(1000メートル)で殿川桃香さん(霞翠小4年)が女子の部で1位に、倉本昴洋くん(鯨伏小5年)が男子の部で2位に輝いた。

壱岐ジュニアランナーズ
見事な成績を残した壱岐Jrランナーズのメンバー、写真左から、前列・殿川さん、石橋さん、下口さん、城成さん、後列・横山くん、中尾くん、山口くん、倉本くん

○新記録ラッシュに!! ー男女14チームが健脚競うー
 ー勝本町内1周駅伝大会ー


 新年を迎え、先週13日に新春マラソン大会が開催されるなど、マラソン・駅伝シーズンは本番を迎えたが、勝本町内1周駅伝大会(勝本町体育協会、同町中央公民館主催)が19日に開かれ、寒気を突いて健脚を競いあった。
 勝本町では一般の部5チーム、中学校の部4チーム、高校の部3チーム、女子の部2チームの合わせて14チームが出場、今年も勝本漁協石油部前をスタートし、途中、風土記の丘で再スタート、湯ノ本を経由し勝本地区公民館前でゴールする7区間20・2キロでタスキを繋ぎ、気温も低く絶好の駅伝日和となったせいか、選手は沿道の応援を背に終始ハイペースで走り、団体の部では全ての部門で新記録を樹立した。

勝本町内一周駅伝大会
集中力を高め再スタートした選手たち

○ 茶の間に潜むDVの寸劇など ー「男女共同参画フェスタin壱岐」ー

男女協働参画フェスタ

 県、本市、本市の男女共同参画推進グループ「ぼちぼちいこう会」が主催して二十日、郷ノ浦町、文化ホール中ホールで、約三百人が参加して、「男女共同参画フェスタin壱岐」が開かれた。
 同フェスタでは、老人会の協力を得て、ぼちぼちいこう会のメンバーにより、茶の間で三世代が展開する普段の生活の中に潜むDV=ドメスティックバイオレンス=を表した寸劇「壱岐家の人々」が、ユーモアを交えながら上演され、多くの共感を得ていた。

〇 壱岐八朔雛作り体験など ーモニターを募集中ー

雛人形(宮本さん)(修整1)

 おりがみの作品展やおりがみの指導などする郷ノ浦町、宮本真理子さんは二月七日から十日までの四日間いずれも午前十時半から約三時間行われる壱岐の「八朔雛(はっさくびな)作り体験昼食会」のモニターを募集している。
 モニター希望者は期間中のいずれか一日を選び宮本さん(〒811ー5133郷ノ浦町本村触631ー4,電話・ファックス0920ー47ー1940)へ来月五日までに申し込む。費用は三千円(昼食代、材料費含む)。

○社説 ”大人”の姿勢

 本年度・市PTA連合会研究大会が十九日に開かれ、講演で県こども政策局こども未来課地域子育て支援班の赤瀬明子課長補佐が、テレビゲームや携帯電話、インターネットの悪用、悪書など、そうした環境から子どもたちを守り、向き合う大人の姿勢を見て育つ子どもたちに、昨年を象徴する漢字として発表された「偽」は必ず影響する。まず大人が変わり凛とした社会づくりをしたい。子どもは大人の鏡などと訴えた。
 本市でも行われた昨秋の民生委員制度・創設九十周年記念イベントの講演では、福岡市で「地域ぐるみで子育てをすすめるひだまりの会」の支援アドバイザーを務め、大学で教鞭を執る講師が、テレビやビデオ、DVDなど映像メディアの視聴は、乳幼児から子どもたちの発達にとって、その内容に関係なく、必要な人とのかかわり、遊び、生活体験が奪われることが問題。情緒が未発達で、心身の痛みなどに共感できない状態に陥り、成長すると親になりきれない親になり、様々な問題行動へつながるとして、脱メディア漬け、子どもと人の居場所がある空間、地域づくりを強く訴えていた。
 現在の社会のように、経済活動につながらない結果を有するものの切り捨て、権力・支配欲など強欲さを、偽という漢字がつく「豊かさ」や「美しさ」「正義」などといった言葉で飾って包み隠し、似て否なる良好な環境、つまり悪環境を創り出すことにやっきになっている時が続く時代はないのではないか。その結果が、例えば最近の親、兄弟、子どもをめぐる殺人事件の多発、地球の温暖化による異常気象につながっているとしても…である。
 世界銀行で、日本人女性初の人事担当マネージャーとして、その手腕をふるった中野裕弓さんは、二十一世紀、次世紀型の社会の有り様として、異なる存在がその違いで争うことなく認め合い、権力・金・セックスによる支配から離れ、自立した個と個が、共通の目的の下で規模の大小にかかわらず、寄らば大樹というこれまでのスタイルではなく、自由に環(わ)をつくり、和しながら進む社会、目的のために何かを決して排除しないリラックスした社会を迎えるーなどと著書や講演で述べている。
 そうした”大人の”姿勢は、昨日行われた男女共同参画型の社会づくりを訴える大会で取り上げられた暴力や高圧的な言葉使い、支配から依存に向かわせる不安と、笑えそうで笑えない茶の間のドメスティックバイオレンスを表した寸劇のテーマでもあろうし、子どもたちにも反映される姿勢である。

○ひとしずく

ずい分以前に「壱岐にはC型肝炎にかかっている人が多い」と、医療関係者から聞いたことがあるように思う▼厚生労働省は十七日、「C型肝炎ウイルス検査をお受け下さい」と、(1)平成六年以前にフィブリノゲン製剤の投与を、出産時や手術、ケガ、血が止まりにくい部分の止血などの治療を受けた可能性がある人(2)病気で入院、血液凝固因子製剤の投与を受けた可能性がある人らに対し、政府広報を出した▼本市では、(1)の場合にフィブリノゲン製剤納入医療機関として、廃院している二病院を含め次の六病院がその政府広報に掲載されている。その病院は(1)品川病院(2)公立病院(市民病院へ移行)(3)赤木病院(4)平山医院(5)松本医院(廃院)(6)保仁病院(廃院)で、これらの病院だけでなく、市外の病院で治療を受け思い当たるふしがある人は、検査を受けることが望まれる▼また、平成四年以前に輸血を受けた人、大きな手術をした人、長期に血液透析を受けている人らも検査がすすめられ、「もしかすると」などと不安のある人は厚労省窓口・専用フリーダイヤル0120ー509ー002(土日、祝日を除く二月末日まで)、本県・薬務行政室・電話095ー895ー2469,医療政策課・095ー895ー2466、壱岐保健所・0920ー47ー0260などへ問い合わせたい▼早期発見、治療が重要とされているだけに、である。

2008年1月16日号 第4425号 

1月16日号 ー主なニュースー

○公民の自覚、決意新た ー市内外から361人出席ー
 ー平成20年・市成人式ー


成人式

 二十歳・はたちの新成人として社会に船出する若者たちを祝福する平成二十年の市成人式が「成人の日」の十四日を前に十三日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれ、スーツやあでやかな和服姿の新成人たちが一堂に会し、公民としての自覚と決意を新たにした。
 対象者は、昭和六十二年(一九八七年)四月二日から六十三年(一九八八年)四月一日の間に生まれた市内外に居住する男女三百九十五人(市外百四十二人=今月四日現在の申し込み者数)で、式典には三百六十一人が出席して、人生二十年の節目と門出を出席者全員で祝った。

○新春恒例・壱岐高校『百人一首』大会

百人一首大会

 来年、創立百周年を迎える壱岐高校(川本敏光校長、六百九十五人)の伝統行事・新春百人一首大会が十一日、同校体育館で開かれた=写真=。

○恒例の合同寒稽古開く ー児童、生徒ら105人が参加ー
 ー年間努力賞の表彰も、空手道修練会ー


空手寒稽古

 国際沖縄剛柔流空手道連盟長崎県支部「修練会」主催の合同寒稽古が14日、石田スポーツセンターで開かれた。
 同会の寒稽古は、新年のスタートを力強く踏み出す目的で二十年以上続いている伝統行事。当日は空手道修練会、勝本、芦辺、石田町の4スポーツ少年団と壱岐高校から合わせて105人の児童、生徒が参加、約1時間半、突きや蹴り、学年別に分かれての型の練習を行った。

○寒気を突いて1090人が完走 ーハーフ39歳以下は川下和明さん2連覇ー
ー第22回壱岐の島新春マラソン大会ー


 2008年の走り初め。
本市の新春の訪れを告げる「第22回壱岐の島新春マラソン大会」(同大会実行委員会主催)が13日、芦辺町、ふれあいグラウンドをスタート・ゴールとするコースで開かれ、各クラス合わせて1090人のランナーが出場、同町、八幡半島など往復するコースを疾走、自己ベストを目指して走る選手や夫婦で手を繋いでゴールする選手など、選手それぞれのレースが展開された。
 開会式後、ハーフマラソン、3キロ、5キロ、2キロと部門別にスタートを切った選手らは、沿道に詰めかけた市民と玄海怒涛太鼓の応援を背に力走、ハーフマラソン・39歳以下では市農協勤務、川下和明さん(28)が1時間10分9秒のタイムで優勝、昨年に続き2連覇を果たした。

新春マラソン川下さんゴール
ゴールする2連覇達成の川下和明さん

〇虹の原養護学校分教室も出演 ー壱岐商業高校新春コンサートー

壱岐商業高校(川上久夫校長、三百二十二人)の「新春コンサート2008」が十三日、今年も勝本町、文化センターで開かれ、吹奏楽部と壱州荒海太鼓部が心の込もった素晴らしいステージを披露した。
 フィナーレでは昨年四月に盈科小学校内に分教室として開校した虹の原養護学校の児童・生徒九人と壱州荒海太鼓部、風舞組ジュニアの合同合奏も行われ、自己紹介を交えた演奏で「風に舞う」を演奏、心温まるステージとなり、最後に観客も含めた合同演奏があり、「明日があるさ」の合唱で締めくくられた。
 また、ステージ部門に加えロビーでは、虹の原養護学校児童らによる書初めや商業科のデジタルアート、おやきの販売、カレンダーの配布なども行われ、多くの市民が会場を訪れ楽しんでいた。

壱岐商業高校新春コンサート
虹の原養護学校の児童・生徒も参加した合同演奏

〇新事務局長に下平わか奈さん  ー壱岐観光協会ー

観光協会事務局長’

 壱岐観光協会(村田好弘会長)の新事務局長に長野県出身、下平わか奈さん(37)が決まった。

○社説 市民皆でエールを! ー観光協会・新事務局長決まるー

新しい壱岐島の観光・ブランドイメージの定着化、法人化、対馬・五島と共同の誘客促進事業の展開など、本市観光業の振興に取り組む壱岐観光協会はこのほど、事務局長を全国に公募、二十人の応募者の中から、新事務局長に長野県松本市出身、下平わか奈さん(37)が決まった。
 下平さんは平成三年、京都府立大学生活科学部住居学科卒業、筑波大学大学院・芸術研究科建築デザイン専攻修士課程を平成五年に修め、翌六年には同建築デザイン専攻研究生を修了し、大阪府立工業高等専門学校・建設工学科講師を平成十七年三月まで十一年間務め、その間に京都大学大学院・工学研究科生活空間学専攻期限付研究員を一年間努めるなどまさに才媛で、観光・地域振興はじめ観光協会の活性化にも、熱く力強い風となり心地好く吹き渡って、と思う。
 「観光」は、本市の多様な産業、歴史、文化、自然とつながり、さらなる発展に向けて活性を高めるため、どの産業とも深く結びつくことができ、波及効果からも非常に重要な役割りを担う産業である。その要となるべき観光協会のレベルアップ、より創造的な商品、企画開発など、新たな物事がスタートする年ともされる「ねずみ年」の今年、今さらではあろうが観光というものを市民にも問い、協会会員、役員ら皆と考えるなど、様々にコミュニケイションをとりながら、妙に丸味を帯びたりせず、その方向性をはっきりと打ち出し、存分に力を発揮してほしい。
 今月下旬には着任するが、先にも記した通り、早々から対馬・五島との共同事業、法人化などに加え、印通寺ー唐津航路を活(い)かした交流人口の拡大につながる企画づくりなど、事務局長が協会内で、どのような位置付けになるのかわからないが、大きな課題が山積している。大きな期待が掛けられるだけに、肩の荷は非常に重くなろうが、これまでになかった斬新、新鮮なアイデアでクリアしてーとも思う。また、長野県には「海」がないだけに、着任早々に少々意地が悪いかもしれないが、壱岐と九州本土を隔てる海、距離感について、自身の想いを聞いてみたい。この島に対するそれとも合わせて。
 新事務局長にとってこの一年は、本当に驚くべき経験、カルチャーショックの連続かも?と思う。じっくり見つめて受け入れ、その理由を考えながら自分の反応が左右に大きく振れぬように心掛け、徐々に壱岐をわかってほしい。
 市民はまた、彼女のような優秀な人材による久しぶりのIターンに、皆でエールを贈ろう。

○ひとしずく

2008年の”走り初め”を壱岐の島の特設シーサイドコースでーと、今年で二十二回目の大会となった壱岐の島新春マラソン大会は十三日、市内外からランナー千九十人が出場して開かれ、ハーフマラソン・三十九歳以下で市農協職員、川下和明さんが優勝、二連覇を達成した▼約二十一キロを走るハーフマラソンのその距離を、どのようにとらえ何を感じて走っているのかなど、自分にはまったくイメージすらできないし、その上、連覇を目指すような練習となると、いったいどのようなものなのか、見当もつかない▼それにしても、このマラソン大会の開催日は、どうも大陸からの冬将軍の影響で、シケ模様の天候が多いように思う。今回も前日からの悪天候が心配されたが、千人を越えるランナーの参加で開催できたことは何よりである。シケの海を渡るための距離には、本当に残酷な現実が見えるようでもある▼福岡管区気象台が発表した北部九州地方の一月~三月までの長期予報によると、今月は、平年と同様に曇や雨、雪の日が多く、寒暖の変動が大きい見込みで、来月は、曇や雨、雪の日が多く、気温は平年並みか高い確率はともに四〇%、どちらにしても寒い時季は続く▼今月二十一日は「大寒」である。日ごろから体を鍛えるなどして、年末・年始の疲れから、カゼなどひき込まぬよう、明るく元気に過ごそう。

2008年1月11日号 第4424号 

1月11日号 ー主なニュースー

○2月11日”壱岐ロードショー” ー文化ホールで上映、画映『奈緒子』ー



 昨年六月から七月にかけて、本市と長崎市を中心に撮影が行われた映画「奈緒子」(監督・古厩智之氏、配給・日活)の“壱岐ロードショー”が二月十一日午後一時から(開場午後十二時半)、郷ノ浦町、文化ホールで特別上映会として開かれることが決まった。
前売り券は、JA壱岐市本所、各支所、出張所で二月八日まで(平日・午前八時半~午後五時)販売されており、席に限りがあることから完売次第、販売終了となる。
 問い合わせは日活・映像事業本部映画営業部(電話03ー5689ー1019)へ。

○九州国立博物館で観光PR ー市、壱岐観光協会ー

 壱岐観光協会と市は合同で十八日、「壱岐観光PR展」を福岡県太宰府市、九州国立博物館で実施する。
また、ステージでは、新壱州おけさと本市を代表する伝統芸能・壱岐神楽=国指定・重要無形民俗文化財=の舞もそれぞれ四回ずつ披露、本市観光をPRし、観光客の誘致を狙う。

○無事故への決意新た ー昨年は死亡事故ゼロ ー新春交通安全祈願祭ー

 平成二十年・新春交通安全祈願祭が七日、芦辺町、住吉神社で開かれた。
 祈願祭には市、壱岐地区交通安全協会、壱岐交通(株)、壱岐地区自家用自動車協会など十機関から二十三人が参加した。全員が「交通安全」とかかれたタスキを掛け、神事で一年間の交通安全を祈願し、事故のない安全で住みよい明るい交通社会づくりへの決意を新たにした。

○13日10時号砲!! ー島外から369人走り初めー
 ー第22回壱岐新春マラソン大会ー


新春の“壱州路”を駆け抜ける第22回壱岐の島新春マラソン大会(同実行委員会主催)が13日、芦辺町、ふれあいグラウンドをスタート・ゴールするコースで開かれる。
 今大会には、ハーフマラソン、3キロ、5キロ、2キロの部に市内から879人(昨年比133人減)、市外から369人(同64人増)の合わせて1248人(同69人減)が申し込んでおり、市外からの参加は、福岡が最も多く200人(同48人増)、本県内73人、佐賀48人(同15人増)のほか、東京、大阪、宮崎、北海道、青森など今年も21都道府県から選手が来島、エントリーする予定。

○新壱州おけさ隊メンバー募集 ー壱岐観光協会ー

 壱岐観光協会は「新壱州おけさ隊」の踊り隊の募集を始めた。
 申し込み問い合わせなど詳しくは、郷ノ浦港ターミナルビル・同協会事務局(電話47ー3700、FAX47ー5302)へ。

○『110番の日』に 講話 ー壱岐高校で壱岐警察署ー

 壱岐警察署は十日、壱岐高校(川本敏光校長、六百九十五人)で、一一〇番の適正利用を呼びかける講話を開いた。
 「一一〇番の日」にちなんで行われたこの講話には、壱岐署から生活安全刑事課・中村悟係長、地域課・中村篤則係長ら署員三人が来校、全校生徒を前に一一〇番通報の仕組みなどについて説明した。

110番の日講話
壇上で通報体験をする生徒

○社説 平成20年の新成人へ

 本市の二〇〇八年・平成二十年の成人式が十三日、郷ノ浦町、文化ホールで、市内外に住む一九八七年四月一日から一九八八年四月二日の間に誕生した市内外に在住する男女三百九十四人(市外百四十一人)を対象に開かれ、社会的・法的にも二十歳=はたち=の若者たちが、人生の新たな門出を祝う式典に臨む。
 総務省の人口推計(本年一月一日現在)によると、平成十九年に成人した昭和六十二年(一九八七)生まれの新成人は男性六十九万人、女性六十六万人と女性が三万人少なく、合計百三十五万人で、昭和四十一年(一九六六)の丙午(ひのえうま)の年に生まれた成人百三十六万人を一万人下回り、人口推計を始めて以来、二十一年ぶりに過去最低を更新したという。総人口に占める割合も一・〇六%で、同様に過去最低を更新、やはり少子化は確実に進んでいる。
 その新成人たちが生まれた昭和六十二年、この壱岐では▽毎年恒例、島おこしイベントとして定着した石田町、綱引き選手権スタート▽郷ノ浦町牛方触、津神社の牛まつり復活▽壱岐初の露天風呂が勝本町湯の本、平山旅館にオープン▽旧印通寺ー呼子航路に、九州郵船の新造フェリー「あずさ」(六九九トン)が就航▽最大風速五十二・五メートル、それまでにない最大級の台風12号の直撃、被害総額百五億円▽九州本格焼酎協議会が「本格焼酎の日」(十一月一日)を制定▽壱岐一本化の研究と行動をーと、民間初の壱岐四町合併促進研究会が発足ーなどの出来事があった。
 さて、今回の新成人たちが旅立つ社会は、まず都会と地方、飽食と貧困、機会、経済など、様々に一層拡大する格差と不透明感、地球温暖化による驚くべき現象や被害など世界的な自然災害、テロや紛争などによる不安定な国際情勢、北朝鮮問題、原油高、一般的な国民の感覚からは、まったく掛け離れた一部の政治家、官僚らの意識、今後、背負わなければならない負担ーなど、まさに、目の前が不安で覆いつくされてしまいそうである。
 が、自分が自分に正直に生き抜くため、本来備わっているはずの可能性、底力を信じ、目標を定めて腹を据え、変化を恐れずにあせらずじっくりと自分を育て、見出す自分の方向性については熱く語れ、向かう相手との違いを否定せずに認めた上で接点を探り、冷静に和していけるような人物を目指してほしい。すでにその芽の成長は各分野で観じられる。前号にも記したが、鍵は共生する生き方の知恵とネットワーク、結いの精神と行動である。
 新成人の皆さん、成人おめでとう。

○ひとしずく

「素敵=素晴らしい=・美しい・神秘的!さぁ島しましょ!」とでも訳せばいいのか、今月から「ながさき『しま』誘客促進事業実行委員会」主催の「『島食』を楽しむ食のキャンペーン」が、壱岐・対馬・五島で一斉にスタートした▼県の観光振興・地域振興策の一環としてスタート、三地区の四観光協会の共催で実施され、「島を食す」「3島対決宣言!壱岐VS対馬VS五島」と行われ、▽壱岐・二つの海流で育った壱岐自慢が旅情をかきたてるサザエ・アワビを使った料理▽自然の島▽対馬・国境の島、対馬ならではの贅沢(ぜいたく)さは漁師ゆずり、石焼き料理▽五島・五島灘でとれた幻の魚を豪快に味わう、あら鍋ーの料理で展開中▼三地区それぞれの料理名が入ったこのイベント用のぼりを立てている飲食店や旅館、ホテル、民宿で三月いっぱい実施されているが、訪ねる場合は一応、壱岐・対馬・上五島・五島の各観光協会に参加店舗の確認をして予約したい▼この「島食」キャンペーンのパンフレットには、壱岐は一泊二日、対馬と五島は二泊三日のモデルプランも掲載されており、食を楽しみながら各地区の「旅」の味わい、エッセンスを楽しんでーと紹介、福岡方面はもちろん、各地から多くの旅行者をとも思うが、その一人になり各地区を巡ってみたい。

2008年1月7日号 第4423号 

1月7日号 ー主なニュースー

○防火・防災への決意新た
 ー新春恒例・消防出初式ー
 =市消防本部、消防団=

放水訓練

 市消防署本部と市消防団の消防出初式が六日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれ、署員、団員が一堂に会し、防火・防災への決意を新たにした。
 今年は署員、団員をはじめ、長田徹市長ら来賓合わせて九百三人が参加、はじめに初纏(まとい)が披露され、長田市長は式辞で「市民が安心して暮すため装備の近代化を進めたい。自らの地域は自らで守るという姿勢で一層尽力していただきたい」などと激励の言葉を述べた。

○対象者は市内外394人 ー平成20年・市成人式ー

 平成二十年・市成人式が十三日午後二時から、郷ノ浦町、文化ホール大ホールで開かれる。
 今年の該当者数は市内二百五十三人と市外百四十一人の合わせて三百九十四人(昨年比十二人減)となっている。

○知事賞に版画山川拓也くん(三島小6)
 ー絵画酒井兼二郎くん(八幡小4)が教育委員会賞ー
 =第53回子ども県展=


 第五十三回県小・中学校児童生徒美術作品展「子ども県展」の審査結果がこのほど発表され、本市から三島小学校原島分校六年、山川拓也くんが版画の部で知事賞、八幡小学校四年、酒井兼二郎くんが絵画の部で教育委員会賞と、それぞれ特別賞を受賞した。

小4絵画教育委員会賞 八幡小学校酒井兼二郎(修整1)
酒井くんの作品

小6版画知事賞三島小学校原島分校山川拓也(修整1)
山川くんの作品

○濱さん(郷ノ浦町)が銅賞受賞 ー第2回「こころのコトバ大賞」ー

 郷ノ浦町麦谷触、詩人、濱裕子さんはこのほど、九州電力福岡支店など主催の第2回「こころのコトバ大賞」に作品「海峡を越えて」を出品、銅賞を受賞した。

○“神様に会いに神社巡り” =ガイドブック『壱岐式内社二十四座』=
 ー3年がかりの労作、伊佐藤由紀子さんー


 郷ノ浦町、壱岐交通のバスガイドとして活躍する伊佐藤由紀子さんはこのほど、市内の式内社を巡るためのガイドブック「神様に会いに神社巡り『壱岐式内社二十四座』」(A4版、60ページ)をつくった。
 このガイドブックは、勝本町、風土記の丘に見本が展示されている。

神社巡りの本(修整1)
労作の神社巡り・壱岐式内社24座

〇素敵な女性を募集! ー壱岐観光協会キャンペーンレディー

 壱岐観光協会はこのほど、新たな壱岐キャンペーンレディの募集を始めた。
 応募資格は、本市内か壱岐出身で福岡市近郊に住む十八歳以上三十歳以下(学生可)の身長百六十センチ以上の人となっている。募集定員は二人。
 応募は同協会にある申し込み用紙に必要事項を記入、六か月以内に撮影した写真を貼付し申し込む。一次審査(書類審査)、二次審査(面接)がありいずれも非公開。
 任期は今年四月から平成二十二年三月末日までの二年間。制服は支給される。申し込み締め切りは二月一日(必着)。
 申し込みなど詳しくは、同協会事務局(電話0920ー47ー3700、FAX0920ー47ー5302)へ。

○社説 平成20年スタート

 平成二十年の今年は、強い寒気により雪まじりの強風が吹き、冷たくシケ模様の天候でスタート、まさに冬の玄界灘のイメージにぴったりの空模様だった。
 本年は四月、六日・告示日、十三日・投、開票の日程で、任期満了に伴う市長選挙が実施される。平成の大合併により郡から市へと移行した壱岐丸の船出、航海四年間の市政運営が問われる選挙で、三位一体の改革による地方交付税の削減による深刻な財政状況など、非常に厳しい社会の流れ、現実の中で、リーダーを目指す立候補予定者たちが、市政のかじ取りをどのように進めようと考えているのかなど、有権者は様々な機会をとらえて、選ぶための考えをまとめたい。
 その顔ぶれは今のところ▽現職・長田徹氏(62)▽旧芦辺町長・白川博一氏(57)▽旧郷ノ浦町長・長嶋立身氏(59)の三氏で、四年前の第一回市長選と同じ顔ぶれである。その争点として行政サービスを維持しながら、行財政改革の推進による市の基盤づくり、各産業の振興による地域活性化、市民病院の経営改善、雇用の確保などが上げられているが、その三氏には、格差社会の拡大など地方にとって厳しさが増す一方のように感じられる中で、より具体的に「育てる」をキィーワードにした取り組みに対する考えを示してほしいものと思う。今後の市政の前向きな展開にとって、時間はかかるが重要なポイントの一つとなろう。
 西日本新聞の正月三日号に、同社などが加盟している日本世論調査会が、昨年十二月に実施した全国面接世論調査の結果が掲載されていた。その中で六三%の人が、現在住んでいる市町村の将来について、自治体の財政難や高齢化、人口減少、医療・福祉サービスが不十分などの理由から、不安を感じているーとしており、好景気の恩恵が行き渡らず、中心市街地の衰退や医師不足などが深刻化する小規模な自治体の疲弊感をうかがわせ、高まる夕張化への危機感がにじんでいるという。まるで、本市の実情のようでもある。
 友人から届いた便りには、今年は直観的に行動する年で、干支(えと)の順番を決める競走で、牛に乗り神殿に一番乗りをしたねずみが、大国主命(おおくにぬしのみこと)を野火から救った手柄で使者となり、機知と行動力と繁栄の象徴となった。国の繁栄につながるアイヌの自然と共生する生き方の知恵、人とのつながりを大切にする沖縄の結いの文化の広がりーが望まれているという。
 その言葉は、「海とみどり、歴史を活(い)かす癒しのしま壱岐」にとっても、今年一年のテーマにもしたい言葉である。

○ひとしずく

この年末・年始は特に帰省や旅行をするわけでもなく、一人のんびり過ごし、六日間の正月休みの期間、初詣に神社へ出かけたくらいで、とにかくゆっくりとできた▼例年なら、磯釣りざんまいの期間となるが、海が大シケであったり、それまで、“お気楽”に楽しみ凝り、その凝りように友人たちから「“道”をつけたら」とも言われた磯釣りも、取り巻く世知辛さばかりが気にかかり出かけることもなく、釣友たちの好釣果を耳にしたまま、壱岐の島に住んで二十一年間で、初めての寝正月となった▼それにしても、全長が四十センチを優に超えた一キロオーバーのクロ(目仁奈=メジナ)、中でも尾長(オナガ)グロの刺身にした時の身のぎらつき、旨味が濃くシコシコとした歯ざわり、味わいなど、釣り人の特権と思うが、釣趣と合わせその味を思い出すと、例のあの場所へ、の思いが急激に高まるが、その世知辛さに…である▼例えば、年間用のライセンスの販売でもしてもらえればーなどと思いながら、その刺身やしゃぶしゃぶ、ムニエルなど、滋味に富んだ壱岐の島の一級の旬の味に思いを馳せながら、自分の昨シーズンの勇姿?を思い出しながら、釣友たちの話しを耳に、様々な情報と合わせイメージを自分なりに広げて▼それでも、そうした魚を育む壱岐の島の自然には“感謝”である。

2008年1月1日号 第4422号 

1月1日号 ー主なニュースー

○本市で硬式テニスを開催 ー選手230人が来島、第60回県体ー

 平成20年度・第60回県民体育大会=県北大会=硬式テニス大会(11月8日、9日)の会場がこのほど本市に決まり、県体育協会と県テニス協会から三人が12月18日に来島、現地視察を行った。
 来島したのは県体育協会の鹿摩幸政さん、中山文夫さん、県テニス協会理事長の菊田広さんの3人で、本市体育協会の担当者らに案内され、会場として使われる予定の芦辺町、ふれあいグラウンドテニスコート4面と郷ノ浦町、大谷テニスコート6面を訪れ、芝や観客席などを確認した。大会には県内各地から、220人~230人の選手が来島する予定。大会前日の7日には、石田町、筒城浜ふれあいセンターで選手の交流を目的に、初の前夜祭も開きたい方針という。

テニスコート視察
コートを確認する県テニス協会理事長ら

○新壱岐物語 ー~異なる壱岐の島の魅力と活性化 ~ー
 ー県しま自慢観光カレッジ壱岐地区担当講師・坂元英俊ー


しまの道先案内人

 長崎県が進める壱岐地区『しま自慢観光カレッジ』で最初の講演会(共通編)に講師として出席するため、平成17年10月15日に初めて壱岐の島を訪れた。
『しま自慢観光カレッジ』は、長崎県の島々の中から対馬、五島、上五島、壱岐の4地区を指定し、島の活性化をになう“観光”の先導役となる人材を育成し、観光分野の活性化と雇用の創出をめざすものだ。
私は、しまの観光の道先案内人「観光ガイド」コースの担当だった。過去形で表すのは、3年間に亘る長崎県の事業として講座は、平成19年12月で終了したからだ。
 通常、観光事業は地域の歴史遺跡や伝統文化、山や海の自然景観などの観光スポットを決め、この観光スポットを観光バスやレンタカー、マイカーで巡る。旅の行程の途中で地元の土産店で買い物をし、食事処で昼食や夕食を食べる。旅館・ホテルに宿泊する。
壱岐の島の場合、ジェットフォイルやフェリー、飛行機で島を訪れた観光客に対して、このパターンをあてはめることになるが、島内を観光バスで回ると、すでにスケジュールがきっちり組まれており、地元の「観光ガイド」も歴史や史跡の知識を話すだけで、おもしろみにかけることが多い。
これまでは、観光バスガイドさんが観光スポットの案内をする役割を果たしていたが、地域を専門的な立場から紹介できる地元の「観光ガイド」が、地域の持つ魅力を地域の言葉で訪問客に伝えることができるので、近年は旅先で「観光ガイド」が求められるようになってきた。
しかし、職業のレベルまで達するには案内人の経験は元より、案内人の組織化、案内人を広報する情報発信等の課題もある。現状は、どこの地域でも自然や歴史好きの定年退職をした世代が、ボランティア的にガイドをするボランティアガイドが主流となっている。

超古代遺跡としての鬼の足跡

 さて、私の場合、初めて訪れる地域は、あまり先入観を持たずに訪問するようにしている。ただ、今回は観光ガイドの育成なので、地元の観光スポットの中から、興味を持った場所に行くことにした。自分なりに、壱岐の島がどのような地域なのかを掴みたいと思っているからだ。今回の訪問でも同じである。
観光カレッジの壱岐地区担当の長岡理枝子さんが、郷ノ浦港まで迎えにきてくれたので、さっそく案内をお願いした。普通、観光パンフレットで目を引くのは原の辻遺跡や古墳群、なんと言っても猿岩はユニークな大岩で、壱岐の島に来ると誰もが一度は見てみたいと思う場所だ。
しかし、私の興味は、牧崎の鬼の足跡。鬼の足跡という名前に惹かれる。鬼の足跡は牧崎の海岸線にあり、荒波によってできたとされる海食崖が連続する景観。牧崎の岬に広がる草原の一角にできた直径110mの海蝕没の大穴のことである(写真:牧崎の鬼の足跡遠景)。
写真0:牧崎の鬼の足跡遠景

海蝕によって草原の下に空洞ができ、陥没したと考えられており、海とつながっている。また、地元では大鬼のデイが鯨をすくい取るために踏ん張ってできた足跡だという伝説もある。このときのもう片方の足跡は、勝本町辰の島の蛇が谷にある鬼の足跡である。いずれにしても、海蝕没で自然にこの大穴ができたという解釈である。観光客はここへ来て、バスガイドや案内人の民話や海蝕没の話を聞くなど10分から15分で駐車場へ引き返す。これだけでは、「観光ガイド」はおもしろくない。
 私は、鬼の足跡の別の解釈を持っている。それは、鬼の足跡がすり鉢状に削った人工の大穴ではないかとの仮説である。というのは牧崎の鬼の足跡で、海とつながる穴の正面の位置に立ち、方位磁石を向けると、穴の方向はおおよそ真西を示す(写真:真西を示す方位磁石と海をつなぐ削り穴)。
写真1:真西を示す方位磁石と海を繋ぐ穴

つまり、春分または秋分の日にこの大穴の底に降りて、夕日を見ると大穴の向こうに見える水平線に太陽が沈む(写真:平成18年10月7日17時52分に水平線に沈む夕日)。
写真2:水平線に沈む夕日 �6.10.07

これは偶然なのか。また穴の上は4m程度の幅で歩くことができる橋のように残っている。(写真:海につながる穴と左右を繋ぐ橋岩)
写真3:海に繋がる穴と橋岩

その穴をよく見ると、人工的に削られたような痕跡がある。古代人たちは、波が打ち寄せるすり鉢状の底にある小さな海岸からこの太陽を祀り、1年に2度太陽が行き来する、この場所に帰ってくるよう祈ることで、時計のように正確に繰り返す一年の季節の移ろいを確かなものにするのである(写真:すり鉢状の底から見上げた美しい曲線に縁取られた空)。
写真4:すり鉢状の底から見上げた空

 また、鬼の足跡から北西へ50mほどの地点に、祭祀の中心的な場所ではないかと思われる石の台座がある(写真:方位がわかる石の台座)。
写真5:方位がわかる石の台座

また、南へ200mほどの場所には、玄武岩の丸い石のカタチがいくつも残る不思議な岩場などがある(写真:丸い岩場の空間)。
写真6:丸い岩場の空間

 紀元前2000年(今から4000年)前、エジプトのピラミッドやメソポタミアのシュメールなど古代文明は星信仰を行っており、太陽や星を神として崇る。日本の各地にもこの名残が数多く残っており、私が地域振興や観光振興の仕事をしている阿蘇地域にも押戸石の巨石群など太陽信仰の場が残っている。山に配置された巨石は石と石の間に太陽が沈む。こういった場所では、夏至の日の出、春分や秋分、冬至の日の入りのいずれかに太陽が石の間に収まることが多い。したがって、太陽の祭祀場所は、壱岐島だけではなく九州や全国に残されていると言っても過言ではない。
 ただ、日本の考古学は、発掘考古学で地面の下から遺物を掘り出して年代を特定していくものである。また、戦前までは2000年続く天皇制以前に、日本の古代文化があったことは否定されている。
 壱岐の島は壱岐国(一支国)として、歴史舞台に登場し、原の辻遺跡も紀元前2世紀から紀元3世紀ごろに形成された多重環濠集落とされている。私の仮説は、それ以前に壱岐の島に住んでいた人々の話をしているのだ。
 2000年前、紀元0年前後の日本は、大きく見ると縄文時代後期から弥生時代への移行期であり、大和朝廷が西日本を国家統一していく時代でもある。倭国として、今で言う中国や韓国と交流が始まった時代と考えればよい。しかし、それまでは国としてではなく、自由に人々が交流していた時代ではないかとも考えられる。
 その記述は、古代文字で書かれた文献に残っているかもしれないが、その存在は時の権力者からは否定されていくものでもある。
 自然の恵みや人の精神的な安定をもたらす太陽や星を祀るために、海岸に太陽祭祀の大穴を掘り、山に巨石を配置する祭祀場を造った壱岐人たち。超古代の風景を色濃く残す壱岐の島の記憶は、古代からそこに住む人々を消していくことにより消滅し、鬼の足跡は超古代遺跡から海蝕没の自然景観へと変わる。

鬼退治された壱岐人たち

 壱岐の島には、百合若大臣の鬼退治の物語が残る。百合若大臣は、京都の時の権力者から派遣された使者。鬼は壱岐の島に古代から住む独自の歴史や文化を持つ壱岐人。そして、壱岐の島を守る人々の代表が悪毒王と呼ばれる鬼と考えれば、京都から送り込まれた朝廷からの支配者が作り上げた原住民を鬼と見立てた征服の物語ではないかとも考えられる。
 島の人々は、侵略されると当然抵抗する。鬼の立場に立ってこの物語を読むと悪さの限りを尽くす鬼と表現されたハヤテの太郎、遠見の次郎、ツブテノ三郎、そして、寝島に残された百合若大臣の世話をする木の葉隠れの子鬼と称する壱岐人たちがいじらしくなる。
 鬼は、壱岐の島に住んでいた古代日本人たち。現在、壱岐の島に住む皆さんは、百合若大臣の武勇伝を自分のことのように話す。それは、壱岐の征服者の視点でもある。壱岐を征服するのは、この島が古代から外交上の要所だったからに他ならない。どんなに素晴らしい壱岐遺産が残されていても、それに気づかなければ、単なる奇岩・景観。どうやって造られたかわからない石の建造物になってしまう。

古代ロマンに溢れる島

 鬼の足跡の他にも猿岩の前にある巨石祭祀遺構(写真)、
写真7:猿岩遠景(猿岩の左手に巨石祭祀遺構)

巨大な岩を積み上げた鬼の窟古墳(写真:鬼の窟古墳の内部)、
写真8:鬼の岩屋古墳の内部

辰の島には大穴を横にほがしたマンモス岩(写真)
写真9:辰の島のマンモス岩

や海の中から四角柱がまっすぐ伸びる屏風岩(写真)、
写真10:辰の島の屏風岩(4角柱)

そして辰の島の蛇が谷にある鬼の足跡(写真)
写真11:辰の島の鬼の足跡

も海を繋ぐ穴に向かって、方位磁石は真西を向く(写真:辰の島の鬼の足跡も4mほど橋が残る)。
写真12:辰の島の鬼の足跡も4mほど橋が残る

これらの古代壱岐人たちが残した遺跡を単なる民話上の観光スポットや奇岩の景観にしていくにはあまりにも惜しい。
 したがって、私は「観光ガイド」の講座では、壱岐の島の古代にまつわる別の視点からの話もしてきた。壱岐の島の素晴らしさを民話や景観だけでなく、古代からの歴史的・文化的な価値を持った島として誇りを持って欲しいからでもある。
 そんなことは、考えられないと言われる人々も多いかもしれない。しかし、2つの鬼の足跡の海とつながる穴の方向を方位磁石が示すのは西であり、陥没は削りあとのようにも見える。従って、『壱岐の古代ロマン』と考えてもよい。「観光ガイド」の役割は、訪問客に壱岐の島がどれだけすばらしい島なのかを伝え、壱岐で過ごす時間を大切にしてもらうことでもある。
 古代人が祭祀の場所として造形を残し、星や太陽とつながり、豊かな自然を大切にした聖なる島。だからこそ数百もの神社やお寺、古墳群が残された伝説の島なのである。今回は、牧崎の鬼の足跡を中心に筆を進めたが、猿岩周辺、辰の島周辺、男岳・女岳の巨石群と磁気異常石、龍神崎など壱岐の古代遺跡には、それぞれを分析すると目を見張るものが数多く存在する。
「観光ガイド」の受講生にも、3年の間に壱岐の古代から見たすばらしさに気づいた人たちも多い。特に、受講生の石井敏夫さんや田口勇さん、占部英幸さんは、壱岐に対する造詣が深い方々であり、多くの遺跡場所にもお連れいただき、ご示唆も頂戴した。
 今後、原の辻遺跡の公開と共に多くの観光客が訪れる。これらの観光客に、少しでも“壱岐の素顔”に触れる機会を創って欲しい。その役を担うのが、『しま自慢「観光ガイド」』であり、壱岐人たち島民でもある。その活躍に期待したい。

◆プロフィール
▽坂元英俊(さかもとひでとし)
(財)阿蘇地域振興デザインセンター事務局長・昭和29年、熊本県南阿蘇村生まれ。

坂元英俊(顔)

●大学卒業後、農林水産省の外郭団体である財団法人日本農業土木総合研究所研究員として、全国の農村総合整備計画などの策定に携わる。その後、民間のコンサルタントで九州各県の地域振興計画や特産品等のブランド開発を行う。
●平成10年4月 福岡県八女郡星野村・(財)星のふるさとの専務理事に就任。
●平成13年10月 熊本県と阿蘇郡12町村で設立された(財)阿蘇地域振興デザインセンター事務局長に就任。
◎熊本大学大学院・公共政策学・博士課程にも在学中
阿蘇地域(平成の合併後:1市7町村)の広域連携プロジェクトを県・市町村・民間団体などと協働し、推進している。特に、自然や温泉、商店街、農村地域の資源活用とJR九州や域内循環バスなどの公共交通連携やマイカー時代に備えた地域連携は、ゆっくり・のんびり過ごす長期滞在型のスローな阿蘇づくり「阿蘇カルデラツーリズム」として展開している。
 平成19年11月からは、阿蘇ツーリズム・コンソーシアムを立ち上げ、阿蘇地域の旅行事業者3社の地域密着型旅行商品の開発および販路開拓を目的とした経産省の地域資源活用プログラムの事業推進を行っている。
【現在の主な役職】
▽国土交通省・地域振興アドバイザー▽経済産業省・国土交通省、農水省・地域中小企業サポーター▽環境省:阿蘇草原再生協議会委員▽熊本県観光審議会委員
同地域づくりコーディネーター▽同ツーリズムコンソーシアム運営委員▽熊本市基本構想策定委員等

〇拡大12事業、休廃止18事業など ー来年度予算に反映、市行革推進委ー

市行政改革推進委員会(松尾榮子会長)の第二十九回会合が二十日、市役所本庁別館会議室で開かれ、市は平成十八年度事業の政策評価結果を明らかにした。
 政策評価は、より効率的・効果的な市政の実現を目指し昨年度から導入された制度で、今年二年目。担当職員の一次評価、副市長、総務部長ら評価委員会で二次評価が行われ、拡大、現状維持、縮小、廃止ーなど七項目に分類、次年度の予算編成に反映される。昨年度は四百三十二事業を評価、そのうち拡大は十五事業、休廃止は十八事業だった。

〇九州民俗学会も来場 ー住吉神社で奉納神楽ー

奉賛神楽

 年末恒例の奉賛神楽(壱岐大大神楽)が二十日、住吉神社で開かれた。
 今年一年間の御神恩に感謝を捧げる目的で毎年この時期に行われているこの奉賛神楽(磐戸神楽)は、壱岐神楽保存会の神官十二人が午前二時から午後九時ごろまで約七時間かけて奉奏し、終日、静かな境内に神官の声や笛の音が響いた。

○社説 2008年の幕開けに

 満四歳の誕生日を三月に迎える本市の二〇〇八年、平成二十年が明けた。はたして、今年はどのような出来事が起き、その歴史の一ページに何を刻むことになるのだろうか。
 市という新たなスタイルをとって動き始めて四年、そろそろ市としてまとまった壱岐の息吹が感じられる頃のはずであるが、いまだに旧来のスタイル、残像が見え隠れしており、最近では、その力が増しているようにすら感じられることもある。そうしたイメージを今年こそ払拭して、市民にとって市としての確かな足取りが実感でき、その方向、進路に一体感を見出しながら、手応えを意識できる年に、と一年のスタートに思う。
 今年は、初代市長・長田徹市長の第一期目の信任を問う、任期満了に伴う市長選挙が四月六日を告示日、十三日が投・開票の日程で実施される。今のところ、再選を目指す現職の長田徹市長(62)と白川博一氏(55)=旧芦辺町長=、長嶋立身氏(59)=旧郷ノ浦町長=の三人が、立候補の意志を明らかにしており、ほぼ三つ巴の選挙戦になるものと予想されている。いよいよ年が明けて、水面下での動きは、前回市長選でのいきさつもあり激しさを増してこよう。
 告示後は、どの候補も市民にわかりやすく、自らの政策や信条、公約を訴えてもらいたい。加えて本市のマイナス面をピックアップして正すばかりでなく、それぞれのプラス面は具体的にどのようなものがあり、どうやって伸ばし市の魅力や力とするのかについても近い将来~やや先~もう少し先と、描かれる三~五年単位の将来像と合わせ、その考えをより具体的に示してほしいものである。企業は人なりという言葉があるが、社会の先行きが不透明な時期だけに、人材の育成は非常に重要であり、同様である。
 今年の干支(えと)は「子(ね)」で、ねずみ年だからといって、ひそかにコソコソと今夜は何をかじろうかーではなく、市民一人ひとりが、それぞれに社会の主役として、昨年を表した漢字「偽」のようなことがないよう、一歩づつ堂々と本道を行き、前向きな一体感を皆で共有したいものである。そのためにはやはり、行政、政治がオープンであることが望まれ、その姿勢を保ち続けることが重要である。
 さて、この四千四百二十二号から本紙の一年間、七十回の発行が始まった。今年もニュースを偏向してとらえることなどないよう深く胸に刻み、冷静に考え、公正にニュースを発信することに心を砕き、一郷土紙としての役割を、ただひたすらに果たし続ける一年としたい。

○ひとしずく

本紙もこの日から新年二〇〇八年が動き始めた▼今年も、社会的には昨年とも似て、都市と田舎、機会と収入など格差が拡大するものと予想されているが、年号の平成の意のように、「人も社会も穏やかでやすらかに治まりゆく」のようであってほしいーと神々に願いたい▼個人的にも、その年号も二十年目という節目の年に当たり、干支(えと)でも第一番目の「子(ね)」の年と、何かしら意味がありそうな年で、先に記した通り自然、環境、社会、壱岐、日本、国際社会と、大事無き年であることを…と思う▼来たる明るく温かな芽吹きの季節に向け、それぞれに得意、好きな分野で力を蓄えながら、また発揮しながら、自分を整えるための一年のようにも観じられる▼キィーワードとなるのは、やはり▽愛▽平和▽調和▽自由▽喜び▽融合などといった、目には見えないものの誰もが知っていて、既に一人ひとりの胸の奥深くに刻み込まれていよう言葉である。それらの言葉から自分を素直に見つめ直し、自分の行動の基に据えられるなら、きっと向かう新たな時代にも明るさが感じられるはず▼さて、いよいよ希望に向かう一年の始まりです。読者の皆様、本年もまたご愛読のほど、よろしくお願いします。

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