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2007年10月26日号 第4410号  

10月26日号 ー主なニュースー

○市民の関わり方、活かし方など提言 ー一支国博物館(仮称)等整備推進協議会ー



 一支国博物館(仮称)等整備推進協議会(会長・山西實一支國研究会副会長)は二十三日、同博物館整備事業に伴う提言書(A4版、八十一ページ)を長田徹市長に提出した。
 提言書は、▽しまごと博物館▽しまごと大学▽しまごと元気部会ーの三部会が取りまとめた博物館の活用策、市民ガイドの育成、小中高、大学との連携、体験メニュー、地場産品の振興など多岐にわたり、市民に親しまれる内容にーと、“壱州弁”を使っている部分もある。市は来年度予算から、実現に向けた取り組みを行うこととしている。
 同協議会は平成十七年八月、長田市長から諮問を受け、同博物館と県立埋蔵文化財センター、原の辻遺跡のオープンに向け、これらの施設が研究、地域振興の拠点となる方策に加え、市民がどのように関わりを持って施設を活かしていくかなど、全体会を八回、部会を二十回開き協議してきた。

○不戦の誓い新た ー本市戦没者追悼式・慰霊祭ー



 戦後六十二年となる今年、県戦没者慰霊奉賛会壱岐支部(支部長・長田徹市長)主催の本年度市戦没者追悼式と同奉賛会(市戦没者慰霊奉賛会主催、会長・同)が二十三日、芦辺町国分郷、忠魂碑前で開かれ、参列者全員で戦没者の冥福を祈った=写真=。

○11月にスタート ー国指定・壱岐神楽夜神楽特別公演ー

 昨年から始められ好評の壱岐観光協会主催の国指定重要無形民俗文化財の壱岐神楽の「夜神楽文化遺産の舞」特別公演が今年は十一月一日から、芦辺町、住吉神社特設会場で始まる。
 申し込みなど詳しくは同協会内壱岐体験紀行予約センター(電話47ー6912、FAX47ー5302)へ。

○日高洋三さん(郷ノ浦)が公式戦初V ー第22回シニア選手権ゴルフ

 壱岐カントリー倶楽部主催のシニア選手権がこのほど、同ホールで開かれた。
 今回で22回目を迎かえる伝統ある同大会では、55歳以上のベテラン選手がハンディキャップなしのスクラッチプレーで27ホールを回り、前半の18ホールをパープレーで通過、後半の9ホールを1オーバーでホールアウトした郷ノ浦町、日高洋三さんがグロス109の成績で初の公式戦制覇を飾った。

○「NO(嫌だ)・GO(逃げる)・TELL(相談する)」 ー子どもの人権説明など親と子安心安全講習会ー



 NPO法人・子どもの人権アクション長崎(通称あじじの会)主催の親と子の安心安全講習会「CAP公開ワークショップ」が二十日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれた。
 「あじじ(安心、自信、自由)の会」は、いじめや誘拐、性暴力などの様々な暴力から自分の身を守り、子どもが本来持っている暴力から逃れる力を育てることを目的に、一九九五年から県内を中心に活動しているグループで、二〇〇四年二月には壱岐グループ(篠崎由加利代表、五人)も結成された。
 当日は、市内の児童十三人とその保護者が参加、来島した同会スタッフ二人と壱岐グループによる子どもと大人をそれぞれ対象にしたワークショップが開かれた=写真=。

〇「地域を盛り上げよう」と再開 ー昨年から田河青年団夏祭りー

 芦辺町、田河青年団(山川徹団長、十人)主催の第二回「田河青年団夏祭り」が二十一日夜、同小学校体育館で開かれた。
 この祭りは、同青年団が「地域に役に立てることは」「祭りで地域の活性化を」と立ち上がり、人手不足で休止中だった地域の行事を、昨年夏に九年ぶりに再開、今年は二年目で、当日は地域住民約二百人が詰め掛けた。


呼び込みの太鼓をたたく青年団員

〇岳の辻園地などを散策 ーひとあゆみの会ー



 在宅重度身体障害者の会・ひとあゆみの会(松山桂子会長)の第四十一回秋の集いが二十一日、郷ノ浦町、岳の辻園地と石田スポーツセンターで開かれた。
 今回は会員十五人はじめ、壱岐、壱岐商業両校や一般ボランティア、社協などから合わせて五十三人が参加、当日は気持ちの良い秋晴れに恵まれ、午前中に岳の辻園地を訪れ、西側展望台から中央展望台まで散策、昼食時は公園で弁当を食べ、気持ちの良い時間を過ごした。午後からはバリアフリー化されている石田スポーツセンターに場所を移し、体育館の設備の説明など受け、ボランティアとともに体育館内を散策、最後に風船バレーも行い=写真=

○社説 来月1日は「本格焼酎の日」

 毎年今頃の時季になると、暑かった頃がうそのようで”冷たさ”がだいぶ意識されるようになり、朝晩吐く息が白く見える日もあり、「寒」がぐっと近づいてきたーなどと書きたくなるが、どうも順調にはいかないようで、昨日は「暑いですね」という言葉があちこちで聞かれた。
「ひとしずく」の欄に以前、友人らとの鍋料理の話題を書いたが、もう少しその季節は遅れそうで、鍋料理からイメージされる家族はもちろん、友人や仲間たちとのコミュニケーションに、心身共に暖まる様子ーがあまりしっくりこないし、壱岐の代表的な味、豆腐や地鶏、牛肉、季節の魚を使った鍋を囲む姿、そのイメージがはっきり見えないためでもある。
 はたして次号を発行する五日後から、今年のラストの二カ月、十一月がスタートする。そして、その一日は「いい日いい月」の「本格焼酎の日」である。最近は、少し前の異常と思えるような芋焼酎ブームも落ち着き、それぞれにマイブームというか、好きな銘柄の焼酎を手にする”ファン”が増えているように感じられる。
 女性のグループが、数種類の銘柄を皆で味わいながら飲んでいる姿も見られるようになった。それぞれの個性が深い味わい、豊かな香りとなっている壱岐産麦焼酎には、自分のような”酔いたがり”とは別の、「大人の嗜好」とでもいうような新たな流れが、ひたひたとさしてきているようにも思う。
 最近も日本を代表するバイオリニストの豊嶋泰嗣さんや友人の音楽家たちとの食事の席で、女性のバイオリニストたちの焼酎の飲み方がそうしたもので、妙に感心しながら一緒させてもらったが、豊嶋さんが壱岐で覚えた味、釣り、絶景の素晴らしさ、温泉、そしてこれまで壱岐で開いてきたコンサートの話を展開し始めると、彼と壱岐で共演した女性が、盛り上げ役を買って出て、是非、壱岐でコンサートをーと、話題がスライドして…。
 それにしても、島外で偶然入った店で、壱岐産の麦焼酎が並び、飲まれている姿を見るのは、関係者でもないのにうれしいものである。壱岐産の焼酎は、島の自然、環境、人、歴史、伝統ーが、悠久の時をかけて育んできたもの。酒類の確立された製法と品質、社会的評価など勘案し、原産地を特定して国際的に保護する制度・地理的表示を受けた、言わば”別格”のもので、これから壱岐の食材とともに旨さが膨らむ時季を迎える。様々にその旨さを楽しみながら地産地消を推進したい。
 注・その時の一番の心得は飲酒運転をしないこと。

○ひとしずく

気象庁は昨日、十一月から来年一月までの三か月予報を発表した。それによると、来月は暖かく、十二月、一月は平年並みの寒さになる予想という▼南米・ペルー沖にラニーニャ現象が起きている時は、日本の冬は寒い冬になる傾向が強いものの、今年は北極からの寒気の南下の勢いが弱くなりそうで、現在の気温が高いこともその要因と見られ、とにかく暖冬なのか冬らしい冬となるものか、予想が非常に難しいーとテレビニュースで取り上げられていた▼今年は、真夏の暑さが少々遅れぎみだったが、いきなり酷暑となり残暑も長く、広島では例年に比べてあの松茸の収穫時期がほぼ一か月間遅れたというから、冬らしい天候となるのも、それぐらい遅れるものと思っていたが、北極上空でできる寒気も、シベリアなどの溶け始めている永久凍土、北極圏の氷りーが示す通り、温暖化の影響を強く受けているのだろう▼最近は開発された充電池により、停車駅でパンタグラフを上げ、高架線から電気をわずか数十秒で充電しながら走る新型路面電車ができて実用間近ーという報道もあり、ヨーロッパの国々の中には、通勤などマイカー利用を極力減らし、路面電車やバスなど公共の乗り物に転換するなど、より排出される二酸化炭素を減らすことで温暖化に挑んでいる国もある▼さて、我が国では?

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2007年10月22日号 第4409号  

10月22日号 ー主なニュースー

〇県内初の高校生・模擬裁判 ー裁判員制度の施行前に長崎地方検察庁ー

 長崎地方検察庁は平成二十一年五月までに始まる裁判員制度広報活動の一環として十八日、壱岐高校(川本敏光校長)で、模擬裁判を実施した。高校生による模擬裁判は県内初。
 設定は、認知症で寝たきりの実母を二年間介護していた娘が、介護疲れから自宅で絞殺してしまうという実際の事件を基に作られた「介護疲れによる実母殺人事件」で、同校一年生が裁判官二人、検察官三人、弁護人三人、裁判員六人を担当、裁判長役の同地検検事が裁判を進行し、生徒は検察庁職員が演じる被告人らに、事件当日の様子を質問するなど、緊張感のある”裁判”が展開された。
 判決では、検察側から人道に反する悪質な犯行として懲役八年の実刑、弁護側から介護の大変さや反省の念があることなど考慮し執行猶予付き判決を求める意見がそれぞれ出され、それを踏まえ裁判員六人と裁判官三人が評議、「介護疲れのため精神的に追い詰められており、同情の余地がある」「疲れを理由に殺害は良くない」などと話し合われた結果、懲役五年の実刑を言い渡した。
 模擬裁判を傍聴した同地検・荒木俊夫検事正は「人の人生を決めてしまう裁判で、率直な意見を言っていただき成功だったと思う」と感想を語った。


真剣に取り組む生徒たち

〇社会の変化に対応する活動 ー約400人が参加、第49回市公民館大会ー

 市公民館連絡協議会、市教育委員会主催の第四十九回市公民館大会が十八日、芦辺町、離島センターで「社会の変化に対応する公民館活動」をテーマに、市内公民館長ら関係者合わせて約四百人が参加して行われた。
 大会は、最後に▽環境問題を積極的に取り入れ、産業廃棄物を持ち込まない持ち出さないの原則を重視し、環境の美化を▽生涯学習の拠点として魅力ある企画を考案し、公民館の充実発展を▽青少年健全育成のため、学校・家庭・地域の密接な連携を強化し、子どもの奉仕活動、体験活動の促進に努めるーの三点の大会宣言を採択、今大会でも産廃など環境問題、少子高齢化に伴う人口減や子どもが被害者となる事件を防ぐーなど、今日の社会情勢を反映する内容となった。

〇秋晴れの下、6競技で熱戦 ー約700人の市民が出場ー
 ー第55回市民体育大会ー


 スポーツの秋、本市最大のイベント・第55回市民体育大会(壱岐体育協会主催)が21日、郷ノ浦町、大谷グラウンドをメイン会場に開かれた。
 郡民体育大会から数えて第55回大会となった今年は、旧四町の代表選手ら約700人の市民が出場、開会式で本年度体育協会表彰に続き、空手に出場の石田町、真弓直樹さん(35)が「不撓(ふとう)不屈の精神で力いっぱいプレーします」などと力強く選手宣誓した後、陸上、剣道、柔道、空手、ゲートボール、ボウリングの6種目が各会場で行われた。


選手宣誓をする真弓直樹さん

〇感染者からの感染の可能性なし ー芦辺町松嶋病院で結核集団感染ー

県は十六日、芦辺町、松嶋病院(松嶋喬院長)の職員十二人が結核に感染、うち三人が発症したと発表、この日、松嶋院長らは市役所で会見を開き、感染の経緯など説明、その後、職員と入院患者の検査結果が判明した十九日に二回目の会見を開き、最終的な検査結果を発表した。
発表によると十九日現在、全職員四十四人と全入院患者二十六人の七十人中、感染者は十五人でそのうち三人が発症、このほか八人が判定保留で、いずれも同病院の職員となっている。入院患者への感染はなかった。感染の可能性の有無を調べる喀痰塗沫(かくたんとまつ)検査では職員、入院患者ともに全員陰性で、患者、感染者から感染する可能性はないという。

〇石包丁で穂の刈り取りも ー原の辻遺跡赤米稲刈り体験ー



 原の辻遺跡保存等協議会主催の本年度「赤米稲刈り体験」が二十日、同遺跡調査事務所前のほ場で開かれた。
 今回は、壱岐高校歴史文化コースの生徒十六人はじめ、市内ALT四人、小学生ら合わせて約百三十人が参加、六月に植えた赤米(約十アール)を約一時間で手早く刈り取った。今回は稲の刈り取りに加え、児童は弥生時代に使われていたとされる石包丁を使い、穂の刈り取りも行った=写真=。

〇華やかなハーモニー披露 ーシエナ・ブラスー

 トロンボーン、ホルン、トランペット、チューバで編成される金管アンサンブル、シエナ・ブラス(十人)の壱岐公演が二十一日午後、郷ノ浦町・文化ホール・中ホールで開かれ、聴衆はプロの金管楽器奏者たちの見事なテクニックと輝かしい金管楽器のハーモニーを楽しんだ。


素晴しい演奏を披露したシエナ・ブラス

〇社説 市民皆で「文化の秋」

 ”寒波”が上空を通過してなどという言葉が、こんなに早く聞かれるようになるとは思えないくらい、あの暑さは引かないように感じられていたが、季節が霜が降りる頃となったことを知らせる二十四節気の一つ「霜降」が二十四日に近づき、日差しは強いものの吹く風にはその頃になったことがわかる”冷たさ”が実感される。まさに晩秋の頃。
 きょう二十二日の日の出は午前六時三十一分、日没が午後五時四十一分と、本紙の潮どきにもあるように、季節は夜長の頃に入り、澄んだ夜空の月明りが冷たい外気の中で、この島のシルエットを際立たせるように柔らかに降り、星の輝きも一段と美しく際立って感じられてーなどと、物思いに耽りながら、その静けさが心に染み入るような夜に、それぞれが心の内の詩的でファンタスティックな、ある意味本質的な世界へと、読書や音楽鑑賞、瞑想などといったそれぞれのツールを使って、季節的な心地好さもあり向かいやすい時季である。
 晩秋(陰暦の九月の異称・今年は十月十一日から十一月九日)から初冬(同じく十月の異称・十一月十日から十二月九日)にかけては、自由と平和を愛し、文化をすすめるーと制定された「文化の日」(十一月三日)を前後して文化のシーズン。本市でも様々な文化行事が展開されるが、そのシーズン開幕を告げるファンファーレのように、母が勝本町出身のトロンボーン奏者、郡恭一さん率いる金管楽器のアンサンブル、「シエナ・アンサンブル」の演奏会が、武生水中学校と壱岐高校の吹奏楽部、市内のコーラスグループとの共演などあるプログラムで開かれ、金管楽器の明るく輝かしい音色のハーモニーが文化ホールに響いた。
 このあと二十七日夜には壱岐キリスト教会(郷ノ浦町片原)で、九州交響楽団の首席奏者らによる二つのバイオリンとギターによるバロック音楽コンサート、十一月二十三日夜には文化ホールで、和太鼓の「ジパング」による演奏会が予定されるなど楽しみなコンサートが続き、市内では文化の日に郷ノ浦町で「ごうのうらひろばの日」、芦辺町文化祭(二日から文化展)が離島センターとまなびの館で、勝本町では来月十日と十一日の両日、文化センターと勝本支所、石田町では二十五日にそれぞれの文化行事が予定されている。
 さらに壱岐文化協会の文化祭が文化ホールで▽十六~十八日・壱岐美術展▽十七日・文化祭▽十八日・芸能祭と、まさに、「文化の秋」のフィナーレを飾るよう開かれる。心を育て情緒を育む文化、その精神性を謳う市民の文化イベントを、皆で楽しみたい。

〇ひとしずく

「最近、ツツガムシ病で亡くなられた人がいる。市民に注意を呼びかけて」という連絡が勝本町の読者からあった▼さっそく壱岐保健所に尋ねてみると、先日、同様の問い合わせがあったが、そのような報告はあっていない。これから初冬にかけて発症の連絡があるので、注意を喚起するため、市民への広報を考えているーと担当者が話した▼ツツガムシはダニの一種で、この虫がいる草むらなどで菌を持つこの虫の幼虫に刺されると感染し潜伏期間は五~十四日。典型的な症例として三十九度以上の高熱を伴い、皮ふに特徴的な刺し口が見られ、数日後に発疹ができ、患者の多くが倦怠感と頭痛を訴え、治療が遅れると死に到ることもあり致死率は高い。春から初夏、秋から初冬にピークがあり、一年を通して注意する必要があるという▼以前は山形、秋田、新潟などで夏に感染する風土病とされ、「つつがない」「つつがなく」という慣用句の語源とされたが、「恙」=つつが=は災難や病気という意味で、ダニの一種による感染症であることがわかり、そのダニに命名されたそう▼とにかく、その虫がいそうな場所(草地、山林、耕作地など)に行かないことが一番だが、入る際は刺されるのを防ぐような服装をし、ダニ忌避剤を使用するなどして、その後は早目に入浴、洗濯しダニを洗い流すことぐらいが予防法という。

2007年10月16日号 第4408号  

10月16日号 ー主なニュースー

○今年は「白」が勝ち豊作ー古式ゆかしく盛大にー
 ー聖母宮大祭、勝本港まつりー




安産、子宝、海の安全、勝負の神様として知られる勝本町、聖母宮の例大祭が今年も十日の御神幸祭から五日間行われ、最終日の十四日、御幸船の競漕など盛大に例大祭が開かれた。
 御幸船は「一の船(白色)」「二の船(赤色)」の二隻にそれぞれ五人が乗り込み、同浦の郵便局前から向かいの岸壁まで約百メートルを競漕。古くから白が勝てば豊作、赤が勝てば大漁ーとその年の吉凶を占う伝統行事で、乗り手の一人が水竿(みざお)を掲げ、漕ぎ手の四人が勇壮に漕ぐ姿に、当日岸壁に見物に詰め掛けた市民、観光客約五百人から盛大な拍手が贈られた。今年は僅差で白が勝ち、豊作と出た。

○『長崎かすてら』の認定受けるー壱岐 長崎かすてら工房ー
 ー勝本町東触、堀之内製菓ー

 


 勝本町東触、壱岐長崎かすてら工房・堀之内製菓(村井雄二代表)がこのほど、ながさきで開催された「長崎かすてら認定審査会」(県菓子工業組合主催)で長崎かすてらに認定された(地域団体商標・長崎かすてら認定登録5003044)。
 本市、対馬市からは初めての認定で、堀之内製菓は壱岐の地卵を使うなど、伝統的な手焼き製法により、心を込めて丁寧に製造しているという。商品に関する問い合わせなど詳しくは、堀之内製菓(電話42ー0117)へ。

○社説 ー国際的建築家、黒川紀章氏死去にー
 
 「グローバルな視野から壱岐市=壱岐島=の大きな発展への可能性については、まちづくりのベースとなる思想とも言える方向性、考えを、住民はもちろん、自然環境に対しても押しつけず共生することが重要」「原の辻遺跡など壱岐にしかないものを活かせば、壱岐は新しい都市のモデルとなる可能性がある」。
 これは、日本を代表する建築家で、都市デザインなども行い、作品は、国内では東京・国立新美術館、大阪・国立民族博物館など、海外ではオランダ・ゴッホ美術館新館など二十カ国以上にあり、カザフスタンの新首都アスタナ、中国・鄭州などで都市計画も手掛けており、「共生」や「生命の時代」などの言葉で近未来像を先駆的に論じ、フランス建築アカデミーゴールドメダルをはじめ、内外で受賞多数、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランスの建築家協会・名誉会員に選ばれ、日本芸術院会員、二〇〇六年、文化功労者でもある黒川紀章さんが、二〇〇四年十月に開かれた県政タウンミィーティングで語った言葉である。
 そこで黒川氏は”壱岐の島応援団長”的な口調で、市民を元気づけながら、まちづくりへの総参加を鼓舞するように熱く語っていた姿が、今、印象的に思い出される。その黒川氏は十二日に心不全で死去した。本県では長崎市、長崎歴史文化博物館、諫早市、旧県立成人病センター多良見病院、(現、諫早市、日赤長崎原爆諫早病院)、長崎新聞社を手掛け、本市でも二〇〇九年秋に開館予定の県立埋蔵文化センター、市立一支国博物館(仮称)の設計を担当、八月に辞任するまで壱岐しまづくりプロジェクト推進会議の総合プロデューサーを務め、「壱岐の歴史をよみがえらせ、地域振興に貢献したい」などと話していたという。
 最近では当たり前に使われるようになった共生という言葉は、およそ五十年前に黒川さんが、仏教用語の語義を広げた造語で、主著や都市計画、晩年の政治活動では、その思想を前面に掲げた活動を展開、その強烈な個性から誤解や反発を招くこともあったが、意見が異なる相手の話しをよく聞いて理解する人だったという。最近のように、異なる考えや意見を持つ相手、存在を否定し、従わない場合は排撃するような風潮が高まるなかで、そうした姿勢を貫けるということは素晴らしい。どんな時にもかくありたいものである。
 ほぼ三年前に「合併後のまちづくり~みんなで考えよう明日の壱岐~」のテーマで開かれたそのタウンミーティングでの姿が懐かしく思い出される。
 壱岐から黒川氏のご冥福を祈りたい。

○ひとしずく 

先週末のテレビ番組で、地球温暖化がこれまでの予想をはるかに上回るスピードで進行していることで、極地の氷りも驚くべき早さで溶け出し、特に北極のそれは、絶滅の危機に瀕しているシロクマの生息状況と合わせ深刻であることが、よく報道されている▼先日、テレビ番組で、北極圏の氷りが薄くなってきたことで、アメリカ、ロシア、カナダが石油の利権を巡って激しいバトルを展開しているーなどと話していた。未だ温暖化につながる燃料の争奪にやっきになっていることに腹が立った▼アメリカの拝金主義に、地球環境ビジネスは金になると、目先を変えられれば、少しは温暖化を減速できるのでは、とする声も聞かれた。また、化石燃料をできるだけ使わないようにするために、モンゴルのゴビ砂漠に発電パネルを敷いて発電、世界各国に光ケーブルで送電すると、かなりの需要をまかなえるーの意見も示され、とにかく欲が絡んだ循環を絶つことが急がれる。などと話していた。▼温暖化防止の重要性を訴えているアル・ゴア前米副大統領と、温暖化問題の影響や対応策について報告する国際組織「気候変動に関する政府間パネル」=IPCC=が、ノルウエーのノーベル賞・平和賞に選ばれたが、ゴア氏が制作したドキュメンタリー映画「不都合な真実」を借りるなどして観て、温暖化について考えるための材料としてほしい。

2007年10月11日号 第4407号  

10月11日号 ー主なニュースー

○相談数327件中168件が多重債務 ー開所1周年、法テラス岐壱法律事務所ー

 郷ノ浦町郷ノ浦、吉田ビル三階で昨年十月四日に開所し、今月で開所一周年を迎えた法テラス壱岐法律事務所の所長・浦崎寛泰弁護士は九日、同事務所で記者会見を開き、一年間の事業内容や成果など報告した。
 発表によると、相談件数は開所から今年九月三十日現在の一年間では三百二十七件で、そのうち多重債務相談が百六十八件(うち受任百二十七件、自己破産申立十二件)と最も多く、全体の約半数を占める結果となった。
 多重債務による過払金の回収状況は同日現在、入金済みのもので約六千四百八十万円。金融業者に対する請求は延べ百八十五件(七十五人)で、そのうち請求に対し応じない業者に対しては、一斉訴訟計四回を含む八十五件(四十三人)の返還請求を実施するなど、厳しい態度で回収に努めてきた。回収金額は現在継続中の訴訟もあり、今後も増える見込みという。
 このほか一般民事事件相談は百五十三件で、内訳は▽家事(離婚、相続など)四十二件▽不動産(土地、貸借など)二十件▽損害賠償九件▽交通事故四件▽消費者被害十六件▽刑事事件相談六件▽その他三十七件で、以下▽破産管財人六件▽不在者財産管理人一件▽刑事当番出動六件▽刑事被疑者弁護受任二件▽刑事被告人弁護受任十三件となっている。

○来年は1月13日に開催 ー出場者の募集始まるー
 ー第22回壱岐の島新春マラソン大会ー


 壱岐の島に春の訪れを告げる壱岐の島新春マラソン大会(同実行委員会主催)の第22回大会が来年1月13日(雨天決行)、芦辺町、ふれあいグラウンドをスタート・ゴール地点に開かれることに決まり、大会出場者の募集が始まった。
 大会は▽ハーフマラソン▽3キロ(中学女子)▽5キロ中学生▽5キロ一般▽二キロの5部門が行われる運びで、今回も中学女子3キロの部優勝者に野口みずき賞として、野口みずき選手直筆のサイン入りシューズが贈呈されるほか、本年度大会から始まったハーフマラソン各種目優勝者など合わせて8人を「千歳JAL国際マラソン」に招待する特典も引き続き行われる。

○子どもから大人まで45人が参加 ー=県神社庁の特別表彰も=ー
 ー 国分天満宮例祭・奉納相撲ー


 壱岐の秋の風物詩ー。芦辺町、国分天満宮例大祭・奉納相撲が五日、国分相撲協会(村田武続会長)の主催で国片主神社境内の土俵で行われた。
 奉納相撲は、江戸時代に島中の力士が集い大相撲が行われ、四百年余りの伝統を誇る宮相撲で、昔のままの形で現代に継承される唯一の奉納相撲として地元住民らに親しまれており、今年は大人二十七人、子ども十八人が出場、市内各地から市民約二百人が見守る中、力量が同じくらいの力士が土俵に上がる取組みに加え、三人または五人に連続して勝つまで次々に対戦する花相撲が行われ、会場に詰め掛けた市民から歓声が上がっていた。
 また今年は、国分天満宮の祭典に長年にわたり貢献した国分相撲協会と、神社に十年以上、毎年一斗(約十五キロ)のもち米を奉納し続けた同町国分本村触、重谷正強さん(72)に県神社庁から特別表彰が贈られた。


渾身の力を込めてぶつかり合う“力士”

○社説 ー活性化も健康からー

 最近までの暑さもあっというまにひき、朝晩だけでなく日中もだいぶ秋らしい心地好い気候となってきた。九日には二十四節気の一つで、秋が深まり地上に冷たい露が降りる頃ー「寒露」が過ぎ、時折吹き抜ける風に冷たさが感じられるようになってきた。
 先日、朝が明けきらぬうちに、早朝の清々しい空気をーと、今期の攻略プランを練り始めたばかりで、撒き餌釣り禁止との事態に、今後、「道」にも近い趣味の釣りをどのように見つめ直すべきか、いまだ途方にくれる状況に追い込まれており、通いつめて釣りを学んだ場、言わば道場でもある渡良半島・牧崎の磯へと向かった。
 その途中、グループや個人でウォーキングをする人たちを見かけた。最近の気候は、ウォーキング、ジョギングのどちらも気持ちよく楽しめるのではーなどと、ウォーキングをする人のきびきびとした歩きっぷりに、自分の健康チェックもできる釣りへの情熱より”熱そう”などと感心した。
 もう特別なことには見えない歩く姿に、健康のためにも”そろそろ始めなきゃな”と思いつつ車を走らせ、牧崎に着くと磯近くまで上半身を回したり、手足を少々体操的に動かしながら歩いた。夕方は案外人が多いので、早朝に出かけ、健康対策の一環としてちょっとした体操でも…とは思うばかりで。
 今月は「スポーツの秋」の言葉通り、「体育の日」の八日を前後して運動会(体育祭)が市内各地で行われ、二十一日に運動会シーズンのフィナーレとなる市民体育大会(大谷グラウンドなど、陸上、剣道、柔道、空手、ゲートボール、ボウリングの六競技)があり、中体連駅伝大会、ソフトボールやバレーボールの大会、老人スポーツ大会などが相次いで催され、スポーツ好きの市民は”大忙し”の時季でもあろう。
 それでもスポーツの秋は”そろそろ終盤”といった感が「体育の日」の後、季節の深まりと同様に日ごと強まってくるが、本市の活性化、明るく安全・安心のまちづくりのためにも、元気ー健康であることは、その主役・市民一人ひとりにとっても重要なポイントで、まずは肉体的にも精神的にも、ストレスを溜め込まないように心掛けたい。多様なストレスがうず巻く今の社会環境の中で、いかにそれを発散する(できる)かが、健康への鍵を握っていようし、今後その負担が増加するであろう医療費対策としても重要で、さらには市民病院が担うべき市民の健康の増進や医療・サービスの充実にもつながってくる。
 市民皆で健康づくりに励み、残すところ二カ月半の本年を無事に過ごそう。

○ひとしずく

きょう十月十一日は、我が家の月と季節の暦(太陰太陽暦)によると「朔(さく)」で月歴九月=長月=の一日。月は今晩から旧暦三日の三日月、九日の上弦と満ちて、旧十六日=十六夜=の満月(望)をはさみ、下弦、二十六夜、晦日と欠けてゆく▼今月二十三日=旧九月十三日=は十三夜で、旧八月十五日の中秋の名月に対し、後(のち)の月、豆名月、栗名月、名残(なごり)の月などと呼ばれ、月光は仲秋の名月の頃より澄んで、深まる秋の夜の冷たさに、まだ満月には足りぬ月の趣、感傷がまた、詩情をそそるーなどと、古くから日本人に愛されてきた月▼その月を観測するため、種子島宇宙センターから打ち上げられた宇宙航空研究開発機構の衛星「かぐや」が、月の周回軌道に入りその裏側の重力分布の様子を、世界で初めて直接観察するための子衛星一基を分離、アンテナ監視用カメラで撮影した地球からは見えない、月の裏側が写った写真が報道された▼”やっぱり”とその大小多数のクレーターが写る写真を見た。これで”月のうさぎ”ではないが、その裏に寄せていたファンタジーが消えた。それでも月は、自分にとって古(いにしえ)の人たちと同様に幻想的な存在であることは紛れも無く、二日後の月・三日月から続く十三夜、望と、どんな直観を受け取れるのか…とても楽しみ。

2007年10月5日号 第4406号  

10月5日号 ー主なニュースー

○市民・事業者・行政の協働推進 ー提言書まとまるー
 ー一支国博物館(仮称)等整備推進協ー




 一支国博物館(仮称)等整備推進協議会(会長・一支國研究会・山西實副会長)の第四回会合が一日、石田町、改善センターで開かれ、長田徹市長に提出する運びとなっている提言書がとりまとめられた。
 同協議会は、平成二十一年秋に開館予定の一支国博物館(仮称)の事業内容や運営のあり方について協議するため、同十七年度八月に設置、農漁業、観光、宿泊、物販、交通、福祉、地域らの代表十一人と市民からの公募委員四人の合わせて十五人で組織され、しまごと博物館、しまごと大学、しまごと元気館の三部会に分かれて、これまで長崎への視察を含む全体会議を八回、部会を二十回開催、各部ごとに計画案を練り、最終回となった今会合で、提言書に盛り込む内容を各部会ごとに発表した。
 同博物館部会(部会長・濱裕子公募委員)は、本島を五つのゾーンに分けた観光ルートの設定や観光客アンケートの実施、市民ガイドの養成、長崎さるく博に習った「壱岐さらく」の開催、漁火や星空を活かした夜間体験メニュー、景観条例の制定の必要性、壱岐観光協会発行の一支国国民証の充実などの考えが示された。
同大学部会(部会長・江田和夫市公民館連絡協議会前会長)は、壱岐学の普及・教科書づくり、しまごと大学の設立、小中高校、大学との連携や外国人研究者の招聘、特区を活かした国際学会、大学の誘致を提案した。
 同元気部会(部会長・吉田寛壱岐いき名産品協会長)からは、宿泊施設での地元農水産物の活用、当日受け入れ可能なプログラムづくり、空家の活用によるUIターンの促進のほか、しま自慢観光カレッジ卒業生の実質的な参画ーなどに意見がまとめられた。

○横山省三氏を再任 ー門司税関・壱岐地区名誉署長ー

 門司税関(高橋麻志夫税関長)は四日、壱岐地区名誉署長に市商工会前会長の横山省三氏(69)を再任した。任期は二年。

○男子は勝本が連覇 ー女子は石田が優勝ー ー男女で大会新ー
 ー市中体連・駅伝大会ー




 本市中学校体育連盟(会長・田嶋憲治石田校長)主催の市中体連駅伝競走大会が4日、筒城ふれあい広場周回コースで開催され、男子6区20・4キロ、女子5区間13・3キロで健脚を競いタスキを繋いだ。
 今回で男子は第44回、女子は27回目となる同大会は、無風快晴の絶好のコンディションとなり、男子はスタートから勝本が独走し2位に最大1分12秒の差をつけたが、徐々に2位の石田が追い上げアンカーまでもつれた。最終的に勝本が1時間7分51秒で2位に2秒の差で逃げ勝ち昨年に続き2連覇を飾った。
 女子は1位の石田が49分23秒、2位の勝本が50分00秒で、男女ともに大会新記録を樹立するなどハイレベルなレースとなった。

○アミ撒き餌禁止区域マップ制作 =市水産課=

 市は二日、本島の磯釣りでのアミ撒き餌禁止区域マップを作成して公表した。
 マップは本年度はじめに観光客の釣り人とトラブルが発生したことに伴い、各漁協が設定する撒き餌禁止区域を分かりやすく周知するため作成された。
 図に加えて特記事項として、郷ノ浦漁協管内の撒き餌禁止区域外では、撒き餌量は一人一日三キログラム以内、勝本、箱崎、壱岐東部の三漁協管内の禁止区域外は一人一日二キロ以内と制限されている。また、勝本、箱崎両漁協管内では撒き餌禁止区域の五百メートル以内の海域では船釣りも禁止。壱岐東部漁協管内の名島周辺も撒き餌禁止区域。そのほか、各漁協管内の撒き餌禁止区域内外で海中及び海浜地を汚染するような行為をしてはならないーと定められている。
 一方、船釣りについては、各漁協へ問い合わせるよう呼びかけられており、同水産課は十二月号の広報いきにも掲載する予定としている。
※下記の地図は、各漁協管内のアミ撒き餌禁止区域を示すもので、点線内がその区域。 




○子牛の平均価格約53万円 ー市農協10月子牛、成牛市ー

市農協の十月子牛市が一日と二日の両日、成牛市が三日、芦辺町、壱岐家畜市場で開かれ、子牛市は総平均価格が五十二万九千六百二十六円と今回も五十万円台を超えて好調な市となった。
 例年春を過ぎた八月から十月にかけて入場頭数が減る傾向にあることから、今回の子牛市でも前回より十二頭少ない七百三十三頭が入場、そのうち七百二十二頭で取り引きが成立し、販売額は前回に比べ千百九十七万円減の三億八千二百三十一万七千六百円だった。
 一方、成牛市は箱崎の繁殖農家が前回市(六月市)を最後に廃業したことなどが影響し、前回に比べ百三十五頭減の百五十八頭が入場、販売額も同様に約八千六百四十六万円減の約四千九百九十四万円だった。
 これは前回市に廃業する農家が繁殖牛を一斉に売りに出し、それを求め多くの購買者が来島したが、この市では初妊牛の入場が二頭(前回三十八頭)だったこと、比較的高齢の牛が多かったことなどが影響したとみられている。
 壱岐家畜市場は今回の市について、「子牛市は、近年の飼料高騰など厳しい状況の中、平均価格が五十万円を上回り好況と言える状況。成牛については今後も繁殖農家の育成事業に取り組みたい」とした。

〇壱岐など平年並み「100」 ー水稲作況指数・九州農政局ー

 九州農政局は二十八日、九州各県の水稲の作柄概況(九月十五日現在)を発表した。
 発表によると、本年度産の水稲の作付面積(青刈り面積含む)は九州全体で十九万九千九百ヘクタール、前年産に比べ三千二百ヘクタール(二%)の減少。梅雨明け以降高温多照に恵まれたものの、六月下旬から七月中旬の日照不足や台風四号の影響で、早期栽培水稲の成熟が抑えられたことから、十アール当たりの収量は四百八十三キロの作況指数九六が見込まれるとしている。
壱岐・対馬は一〇〇だった。

○社説 岐路に立つ「釣り」

 森は愛し地球は呼吸し海は受け入れ山は守るー自然がまだまだ豊かに在るように感じ、その自然に癒しや慰めを求め、また、この島の日常から受けるストレスから逃れ、発散するために、自分のリズムと相性がとてもよいと感じる渡良半島の牧崎で、美しい風景や動植物などから広がるイメージ、直観を様々に感じ取りながら、悲喜こもごも、ここまでなんとかやってきた。
 スポーツをすることやおもしろさが理解できない賭事は苦手だが、「食べる」ということには人一倍興味が湧き、好きなこともあり、“うまいもの”との出会いも多くつい過ぎてしまい、壱岐で生活するようになってからは、横に倍近く肥大化してしまった。これには、島の空気のうまさも大きく作用しているものと確信しているが、言い訳をさらにするなら、ストレスによるものでないかと思っており、そうしたストレスを回避するためにも、この島に来ることを決心してから、趣味を最も身近な自然とふれ合える磯釣りとすることに決めた。
 それ以来、大切な人の存在を忘れるくらい、針と糸の結び方から、入門書を片手に、少々の暗がりでも結べるようになって、壱岐へ行ったらすぐに釣りに行けるように、釣り場では大抵の出来事に対処できるようにーなどと思い、一人の名人の本数冊を暗記するほど読み込み、来島してからは、入門書と釣り具店のアドバイスを受け、釣り仲間から実際の波の見方など教わり、絶壁から転落したり、九死に一生を得るような事態を経験しながらも、止めることなく釣りを続けてきた。
 時に別の磯や沖磯で竿を振ることもあったが、体力的なこともあり、相性が良いと感じる牧崎の「主」と呼ばれるほどに通い詰めてきた。が、市がこのほど制作した「壱岐磯釣りでの撒き餌禁止区域マップ」を見て、そうしたこれまでの“時”をひっくり返される程に驚き狼狽した。それはこれだけの時間を費やし、感動や思い出、様々なパワーを得てきた牧崎が、他の好きな磯と、思い出の磯一か所を除いて全て含まれており、ほんとうに打ちのめされるようなショックを受けた。
 そもそも撒き餌をする釣りには、誰のものでもない海・自然にエサを撒くという行為事態に限界がある。河川のように入漁料の徴収、禁漁・解禁、配合エサの見直しなどによる対策で何とかとも思うが、マナーやモラルの問題もある。温暖化などで自然の荒廃が著しく進む今、釣るということそのものの在り方が、岐路に立っていることは確である。

○ひとしずく

最近はやっと秋めいて、夜は少しばかり冷たさが意識されるようになったこともあり、友人との話しの中で、鍋料理を食べる会をいつするか、どんな味にするかーの話題がよく出るようになってきた▼最近、星空を見に出かけることがたびたびある。どれがどの星などということはよくわからないが、「きらめきて銀河に流れある如し」と、澄んだ夜空に輝くようにも見える天の川の淡い光は何とも美しく、長いこの島暮らしで経験した様々な出来事を想ってみたり、ただただ眺めたりと、わずかな時間ではあるがなかなかいいものである▼一支国博物館(仮称)等整備推進協議会の会合が一日に開かれ、漁火や夜空を活かした体験メニューづくりも、まとめられた提言書に盛り込まれているが、市教委の星空観察会の取材で、その楽しさを十分に体験しており、そのメニューの完成が待たれ、できれば参加したい▼たまにはUFOでも見えないものかと、星空をキッとにらみつけてみたりもするが…、突然現れて一瞬のうちに視野を超えて消えていく流れ星が、そんな気負う視線を癒すような間となっていく感覚が、自分としては何とも心地好かったりもしながら、今晩も“やっぱり”と気を取り直して家に戻る時の感覚も、けっこう好きである▼秋の夜長に、それぞれのロマンに想いを馳せながら…いいんじゃないでしょうか。

2007年10月1日号 第4405号  

10月1日号 ー主なニュースー

○3年後に40人体制へ =文化ホールで立地発表式=
 ー(株)ランドコンピューター壱岐支店ー




 十月一日から市役所別館二階に立地することが決まった株式会社ランドコンピューター(本社・福岡市、松尾哲雄代表取締役)の立地発表式が二十八日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれた。
 同社は昭和六十三年設立のソフトウエア事業の会社で、資本金は六千万円、従業員数は四十四人。本市に立地する会社は壱岐支店として、主にソフトウエアの開発を行う。現在同社から来島している五人に加え、初年度五人、次年度以降七人、二十人の新規雇用を計画、三年後には四十人体制としたい考えで、社員の八割を壱岐出身者としたいとしている。同社は初年度五千万円、二年目以降一億円以上の売上げを見込んでいる。

○池田西上生産組合に県知事賞 ー地域営農部門でながさき農林業大賞ー

 県の本年度「ながさき農林業大賞」の受賞団体が二十五日に発表され、本市から地域営農部門(げんきビレッジ)で石田町、池田西上生産組合(二十人)が知事賞を受賞した。

○今年はカップル8組が誕生 ーこれまでに22組がゴールインー
 ー第10回壱岐いきウェディングー




 壱岐いきウェディング実行委員会主催の第十回壱岐いきウェディングの第二ステージが二十九日と三十日の両日、ボウリング場や弁天崎公園などで開かれた。今回は四組のカップルが誕生した。

○社説 ー秋、観光シーズンー

 朝晩の外気の冷めたさに季節の移り変わり、深まりを感じる頃となってきた。健康の増進、生活習慣病の予防などでウォーキングなどしている人たちは、そのコースを行くたび様々に季節の変化を意識しながら、それぞれに楽しんでいるのではないか。
 その季節の深まりを身の回りに見つけるたび、温泉にゆっくりと身を浸して、手足を伸ばせるどこかへ、「旅」に出たいような気分にもなる。日刊紙の旅行案内の広告の中にも「一年で一番美しい季節、紅葉シーズン到来」や「秋のおすすめ旅物語」「絶景と名湯・秘湯めぐり」などの言葉が並び、国内版では東北方面や京都方面などへの観光商品がPRされている。
 「旅」=住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと(古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて『旅』と言った)。「旅行」=徒歩または交通機関によって他の地方に行くこと。旅すること。「観光」=他の土地を視察すること。また、その風光などを見物すること?などと「旅」「旅行」「観光」について広辞苑にはあり、これまでの経験を思い出しながら、次の旅・旅行について思いを巡らすだけでも、ほんとうに楽しいものである。
 例えば、数種類のパンフレットや旅行関係の雑誌を集め、その情報から一度旅してみたかった土地を想像しながら、自分らしい旅の行程をアレンジするのも案外おもしろいもので、それは現実にたっぷりと時間を取って、その土地へ行けなくても楽しいが、最近はよく「自分へのご褒美」などと表現される通りで、この壱岐でもこれからの時季、自慢すべき海山の旬の味、絶景、歴史探訪など、“旅気分”を刺激するには、十分な魅力を備えたポイントは豊富にある。
 是非一度、島巡りのバスに乗り、知っている観光地を旅人になりきって見つめ直してほしい。善くも悪くも壱岐の観光の一面を知ることになろうし、知らないことも案外あって楽しいものである。ただ、島外から来島する観光客には船、飛行機の運賃がかかっている。そうなると、原油の高騰による運賃の値上がりなど、ただでさえも観光客が年々減少している中で、その内容を削るわけにもいかず、何とも厳しい状況となっていよう。
 それでも旅行者の選択肢の拡大、マニアックな企画ハイレベルなガイドによる新たな知識や体験などプレゼントできる商品づくり、自由なアレンジなど、発想?行動?ネットワークをフルに発揮し、現況の打破を?と、地域の活性化に最も波及効果があるとされる観光業に思う。

○ひとしずく

「暑さ寒さも彼岸まで」の通り、このところ朝晩はだいぶしのぎやすくなってきたこともあり、先週末からこの週末にかけて、渡良半島の牧崎の磯で夕方二回竿を出した▼夕方の牧崎は、涼しい秋風が吹いてとても心地好く、その夕景も見事で、まさに“釣り人冥利(みょうり)に尽きる”といった感。二回とも今日こそは!と勇んで出掛けてみたが、釣果の方はというと、一匹もキープできるサイズの魚は釣れず、こちらの方は、腕にも“秋風”が吹いているのか、さっぱり強い手応えを感じることができずに?▼牧崎での二回の釣りは、いずれもウネリが強く、一度目は、いよいよクライマックスと気合いが入る時間にウネリが大きくなり、撤収したほどだった。二回目は、押し寄せる波が磯でくだけ、かなり高くしぶきが上がるくらいの波の様子だった▼自分の釣りをする時の出で立ちはというと、釣り専用のスパイクブーツをはき、枕付きのライフジャケットを着用し、磯の岩に座る際、来ているズボンが破れたり汚れないようにするための尻当てを着用する程の重装備で、釣り座に着くまでに“汗だく”になるが、ずい分前にその崖から落ちた時、その装備で助かった経験があるだけに、きっちりと着用している▼これから磯釣りのシーズンに入る。磯を甘く見ず、安全対策を怠ることなく楽しんでほしい。

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