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2007年5月25日号 第4380号  

5月25日号 ー主なニュースー

○ ー名称を「壱岐の島生き生きサポート」にー
 ー「癒しの島づくり懇談会」開くー


 これからの壱岐の観光振興を、本市の全体的な地域振興という視点からとらえ、行政・各産業などが意識を合わせ、それぞれに活性を高めながら観光立島を目指す「癒しの島づくり懇談会・第一回壱岐島地域の活性化を語る車座談義」が二十二日に開かれた。

〇 本番に向け練習に励む部員 ー 全国高校総合文化祭に出場ー
ー壱岐商業・壱州荒海太鼓部ー


 壱岐商業高校の校舎から連日、力強い太鼓の音が響いている。
同校の壱州荒海太鼓部が今夏七月二十九日から、島根県で行われる「平成十九年度第三十一回全国高等学校総合文化祭」に向け、平日はもちろん、土、日曜日も学校で練習に励んでおり、市内各所には出場を祝う横断幕が掲げられるなど、本番に向けた機運の高まりを見せている。


ばちさばきに力が込もる生徒たち

〇行く春や 壱岐にて終えし 曽良の旅 ー河合曽良翁298回忌偲ぶ供養ー

 松尾芭蕉の門下十哲の一人で、一七一〇年に勝本町で客死した俳人・河合曽良翁の二百九十八回忌を偲ぶ墓前供養が命日の二十二日、同町、能満寺上の曽良翁墓前で行われた。


五月晴れの下、曽良翁墓前で行われた供養

〇会期を6月3日まで延長  ー壱岐イキおりがみ展ー

 現在、郷ノ浦町、壱岐郷土館アートギャラリーで開催中の「壱岐イキおりがみ展」の会期が、当初の二十九日までから、六月三日まで延長されることになった。


展示会場で宮本眞理子さん

○社説 ー「生命、環境、人は一体」6月の「環境月間」を前にー

 おおむね毎年一月ごろから年を越してゴールデンウイークを過ぎた五月の中旬くらいまでを、自分の磯釣りのシーズンとして、足繁く渡良半島の牧崎へ通っている。ケガで棒に振った二シーズン以外は毎年のことで、もう二十年になる。それだけこの磯に通っていると、そのシーズンごとの変化がよく見える。
 昨秋から今月中旬までの今シーズンは、前シーズンに比べて釣れたチヌ(クロダイ)の数が圧倒的に少なかったこと。これは通い始めた頃から比べると、一割にも満たない数字で、少しずつ減少傾向にあるように感じていたものが、まさに現実の出来事となったようで、さらにここ数年は、以前はあまり釣れていなかった一メートルを超えるサイズのクロ(メジナ)が狙って釣れるようになり、特に最近は、オナガグロ(クロメジナ)の数が多く、地グロと呼ばれるごく普通のクロの姿が減ってきている。
 確かに釣り方は棒ウキから円錐ウキへと変わり、それだけこだわって通えば、感覚や腕の方も少しはレベルアップしてはいるのだろうが、今シーズンは、釣ったクロの数に対してチヌの数があまりに少ない。毎年楽しみにしている岩ノリも、まったくと言っていいほど付かなかったし、伸びてこなかった。これらの出来事も釣りの仲間内の会話では、温暖化による水温の上昇、磯焼けが要因ということになっているが、実際のところは、水温の上昇、磯焼け、南方系の魚による食害、砂取り、汚染などなど、様々な問題が深く重なり合ってのものであろう。
 一方、島の陸側に目を向けると、ゴミの不法投棄、水質、地下水の取水位置、産廃ーなどの問題が、環境問題としてあげられているが、海でも陸でも、市民皆でできる事から取り組まなければーと、空き缶拾いや清掃奉仕などが市内の各地域、学校、団体などが、懸命に取り組んでいる。それでもなかなか減らないのは知っての通りで、よく言われるように”捨てない”ことこそ重要。加えて、この島の豊かで懐の深い自然という大きな存在の力に強く感動し、そのエネルギーを心の奥底から感じて共感する。自分なりにその美しさに力強さ、逆に優しさに圧倒されるー押し潰されそうに感じるほどの経験というか、体験も必要なのではないか。
 さて、来月六月は「環境月間」で、五日は「環境の日」。これにちなんで本市でもその地区に合った方法で清掃活動など実施される。この壱岐の島の自然が、何とかこれ以上に蝕まれることがないように、市民皆で様々な取り組みをしたい。「生命、環境、人は一体」である。

○ひとしずく

「空あゆむ朗朗と月ひとり」。とても素敵な句である。よく晴れた夜空に月の透んだ光が、夜の風景を普く照らす。月が新しく誕生する朔(さく)の日から見えなくなる晦日へと、天空をひとり、そっと旅するーといったイメージがよい▼我が家には、月の一か月を表したカレンダーがあり、きょう五月二十五日は、月暦の四月(卯月=うづき=)の九日となっている。ちなみに立春に一番近い新月からスタートするこのカレンダーで、「七月(たなばた)」を探してみると、一般的なカレンダーの八月十九日(日)となっている▼昔の人々は、一日は地球の自転、一月は月の公転、一年は月と太陽のリズムを合わせて組み立てていたが、最近は、「この「時」のとらえ方を生活に取り入れると、自然のリズムを肌で感じられ、毎日をより豊かに彩ることができるようになる」とする人も多くなっている▼この壱岐では、海の事、農の事から始まり、様々に、この旧来のリズムがそこここに使われているが、子どもたちにも伝えていきたいものである。そのカレンダーの表す季節感は、心情、イメージ的にも自分にもマッチしているようでなかなかよいものである▼遊び心、洒落で居間に飾られているにもかかわらず、この島での生活には、とてもしっくりとはまっているように思っている。 

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2007年5月21日号 第4379号  

5月21日号 ー主なニュースー

○ 指定特別史跡に追加指定へ ー2カ所で1,898平方メートルー
 ー原の辻遺跡ー


 国の文化審議会(石澤良昭会長)は、新たに国指定特別史跡に指定すべき文化財等について十八日、文部科学大臣に答申を行ったが、その中で本市、国指定特別史跡・原の辻遺跡の一部が追加指定として答申された。
 答申されたのは、同遺跡内の芦辺町深江鶴亀触字高元と同触字不條の二か所で合わせて千八百九十八平方メートルで、指定されるとこれまで指定されていた約十八・一ヘクタールと合わせ約十八・三ヘクタールとなる。


追加指定地付近で発掘された石積護岸遺構

○若さ・スピード・躍動 ー7競技で熱戦ー
 ー本年度中体連球技・剣道大会ー
 

 市中学校体育連盟(会長・田嶋憲治石田校長)と市教委主催の中学校体育大会・球技、剣道大会が19日と20日の両日、勝本町B&Gグラウンドなど市内7会場で開かれ、各校の代表選手らによる日ごろの練習の成果を発揮した熱戦が展開された。


気合いの込もった熱戦が続いた剣道

○浜辺の清掃に強い味方! ービーチクリーナーを無償貸与本市に本田技研工業(株)ー

 本田技研工業(株)(本社・東京)は社会貢献活動の一環として昨年十一月に本市に来島し、郷ノ浦町、小水浜・塩樽両海水浴場で清掃活動を行ったが、このほどクリーン活動に使う四輪バギー一台など一式を半年間、本市に無償貸与することが決まり十七日、小水浜海水浴場で引渡しと試運転が行われた。


人出の必要な浜辺清掃に威力を発揮するビーチクリーナー

○一般質問は質問時間50分、回数撤廃へ ー中間報告まとまる市議会活性化特別委ー

 本市議会・議会活性化特別委員会(委員長・小金丸益明議員、十三人)の第四回会合が十七日、市勝本支所・会議室で開かれた。
 今会合では、前回まで協議してきた▽常任委員会の任期▽会派制導入の適否▽一般質問の形態の三点について、中間報告をまとめた。それによると、常任委員会の任期は、現行四年間の任期を二年間に、会派制の導入については導入が適当、一般質問については質問時間五十分で質問回数は撤廃ーとしており、市議会・全員協議会に報告するとともに六月の本会議に上程する。

〇2日間で約1600人が参加 ー=金子原二郎県知事も出席=ー
 ー 日本子守唄フォーラム2007in壱岐ー


 「よみがえれ!子守唄 うたってよ!子守唄 日本子守唄フォーラム2007in壱岐」(同実行委員会主催、NPO法人・日本子守唄協会共催)が十九日、二十日の両日、十九日は郷ノ浦町、弁天崎公園で、二十日は同町、文化ホールで開かれ、二日間で約千六百人が参加した。


リレー講演会で、写真右から西舘好子フォーラム大会会長、作家、脚本家・市川森一氏、県立シーボルト大学・小林美智子教授、東大名誉教授・小林登氏、宗教学者・山折哲雄氏

〇 壱岐・唐津・九州郵船 ー「トライアングルプロジェクト」発足

 九州郵船(株)の印通寺ー唐津航路が四月にオープンしたことに伴い、唐津・九州郵船・壱岐を結ぶ「トライアングルプロジェクト」設立発足会が十八日、郷ノ浦町、あまごころ本舗(株)で開かれた。
 同プロジェクトは、観光を中心に福岡ー壱岐ー唐津などのコースで、壱岐、唐津の両市、海の足で両市をつなぐ九州郵船=九郵=の三者が、がっちりとスクラムを組んで三位一体の協力体制を確立することにより、人・物・情報の交流拡大を図り、三者の活性化をーと発足

〇大好評!! ー岐壱「おりがみ展」 折り紙み教室ー

 日本折紙協会、同学会認定講師・宮本眞理子さん主催の「壱岐イキおりがみ展」が十九日から十日間の日程で郷ノ浦町、壱岐郷土館アートギャラリーで始まり、初日の十九日、文化ホールで折り紙教室「おりがみひろば」が開かれた。




○社説 ー子守唄フォーラム、おりがみ展に続け!!ー

 とても素敵な文化行事が先週末にあった。一つは十九日に五月晴れの郷ノ浦町、弁天?公園と二十日に文化ホールで行われた「日本子守唄フォーラム2007in壱岐」で、もう一つは文化ホールに併設されている郷土館先の郷土美術館アートギャラリーで二十九日まで開かれている「壱岐イキおりがみ展」。
 「よみがえれ!子守唄 うたってよ!子守唄」ーと開かれた子守唄フォーラムの初日、川棚から参加した田中正秀さんの「島原の子守唄」の熱唱は素晴らしかった。あのように万感の想いを込めて歌われたその子守唄を聞いたのは初めてで、深く心動かされた。それは男、父として、また、自分の人生、母への愛など表現された力強い歌声だった。
 その二日目は、金子県知事らのあいさつに続いてリレー講演「よみがえれ子守唄」があり、日本の各界を代表する五氏が登壇して▽子守唄を歌い継ぐ内面の豊かさは、社会(国)づくりにつながる地域力づくり▽日本人の死生観が込められた子守唄を「子育て唄」として再認識し、日本の原風景が残る壱岐から、子守唄=子育て唄=運動の新たな展開を▽厳しい社会情勢の中、壱岐は自力で再成してゆかなければならない。そのために自然が残り、本土はそれを失った。歌い継がれる子守唄=子育て唄=は、その応援歌になるーなどと述べ、壱岐のこれからの方向性を示す一つのアクションとなった。
 一方、おりがみ展の会場に展示された作品群とその空間をうまく利用した配置には、まったく驚かされた。会期中多くの市民に観てもらいたいし、時間があれば児童、生徒らにも観せ、感じてもらいたいーと思うほどのもので、通路を飾るウルトラマン、ゲゲゲの鬼太郎、ミッキー・ミニーマウスや中央に置かれた巨大な和牛、鬼凧、壱岐の地図、切り離されていない鶴、朝は日が差す通路は影を利用し、子魚が空間を泳ぐように配置された作品の数々、多数のペンギンーなど、折り紙に対するこれまでのイメージが一新されるもので、壱岐に来て約二十年、その中でも数少ない創造力を強く刺激される、心踊る作品展で、期間中に何度も足を運びたくなる作品展でもある。
 どちらのイベントも、本市の地域振興の理念「みどり、歴史を活かす癒しのしま、壱岐」に、日本の伝統文化でもある子守唄、折り紙という視点から、その方向性をそれぞれにイメージさせるもので、人々の創造性や感受性に漠然とでも「よかった」「楽しかった」などと、心に残る文化行事となったのではないか。こうした行事に続く、今後の市民の動き、行動が期待され、大いに注目される。

○ひとしずく

壱岐と長崎を結ぶ空の便・オリエンタル・エアブリッジ=ORC=は五月二日、搭乗者の累計が百万人に達し、これを記念して壱岐・対馬・五島の三離島の中学生を、大村市で開かれるコンサートに招待することを決め、本市から武生水中学の生徒8人を招待した▼県民の翼として本土と離島間を主に運航してきたORCは、その記念キャンペーンの一環で、将来を担う子どもたちへ芸術鑑賞の機会、生徒の交流の場の提供をーとこの企画を実施、生徒らは大村市、シーハットおおむらでクラシックのコンサートを聴き、国立諫早自然の家に宿泊、各離島から参加した四中学校三十六人でキャンプファイヤーなどして交流を深めた▼ORCはこの他、七月七日(土)当日の搭乗に限り前線一律五千円、七月いっぱい普通運賃の三三~四二%割り引き、今月末日締め切りでスカイ・アジア航空と提携して、七月搭乗の壱岐ー長崎ー東京間の運賃を一万六千九百円(片道)とする▼これらのサービスを利用して、例えば鹿児島や今人気の宮崎に旅行でも。帰省もいいなあーなどと、あれこれとカレンダーをめくってみると自分は残念ながら…という調子だが、ゆっくりと旅をして、地元の食材と地酒(焼酎)を味わいながらーの夢は膨む。が、今は難しいので、工夫してここ壱岐で”心のぜいたく”をー。

2007年5月16日号 第4378号  

5月16日号 ー主なニュースー

○いよいよ12日オープン ー総工費約5億8千万円で整備ー
 ー石田スポーツセンターー


 昨年五月に着工され、市民の健康増進やスポーツ振興による交流人口の拡大など目的に、石田小学校グラウンド横の旧石田町体育館跡地に整備が進められてきた石田スポーツセンターがこのほど完成し、十一日、完成記念式典が行われた。
 十二日にオープンした同センターは鉄筋コンクリート三階建てで、延床面積三千三百五十四・六九平方メートル、総工費は約五億八千万円。一階は事務室、トレーニングルーム(中学生以下の使用不可)、シャワー室、多目的ルーム、武道場があり、トレーニングルームにはルームランナーやフリーウエイトなど各種器具が揃っている。
 二階は体育室でバスケット・バレーコートなら二面、バドミントンコートでは六面使用可能で、天井の一部に東京ドームと同じ素材が使われており、日中は体育室に自然光が入る仕組みで、環境にやさしいつくりとなっている。三階は吹き抜けとなっており、二階の体育室を一望できる固定の観覧イス二百九十一席が備わっている。また、エレベーターや多目的トイレ、スロープなどバリアフリーに配慮した施設となっており、市民の健康づくり、社会体育などの拠点施設としても大いに期待される。
 予約、問い合わせなどは同センター(電話44ー5159)へ。


様々な機具が備わったトレーニングルーム

〇 延べ1万人の人出でにぎわう ー 『母の日』に郷ノ浦八日市ー

 瀬戸・勝本・石田・芦辺・郷ノ浦と壱岐の五浦を巡り開かれる本島の春から初夏にかけての風物詩、「春の市」の郷ノ浦名物「八日市」が今年も「母の日」の十三日、町内の本町通りや前下る町、塞神社通り、中央駐車場、昭和橋から市農協武生水支所までの一帯で開かれた。


市内各地からの人出でにぎわう本町通り

〇 折り紙の壱岐島地図など展示 ー19日~29日「壱岐イキおりがみ展」ー

 日本折紙協会、日本折紙学会認定・宮本眞理子講師主催の「壱岐イキおりがみ展」が十九日から十日間、午前九時から午後五時まで(最終日は三時まで)、郷ノ浦町、壱岐郷土館アートギャラリーで開かれる。
 同展では、壱岐を題材にした「海の世界」や「壱岐牛」、完成に四か月を要したという「壱岐島の地図」など数百点が展示される予定。入観料は無料(壱岐郷土館本館見学二百円)。


作品の陳列作業が進むおり紙展

○社説 ー『愛鳥週間』からー

 随分とにぎやかにツバメの鳴く声ーと我が家のベランダを覗くと、巣づくり真っ最中のツバメが、泥にワラが交じったものを口ばしにくわえて留まり、近くを飛ぶツバメも似た様なものをくわえて飛びまわっていた。この壱岐の島には、毎年どれくらいのツバメが渡ってくるのだろうか…と毎年この時季になると思う。
 きょう十六日は、十月から始まった「愛鳥週間」の最終日で、愛鳥週間は毎年、「野鳥を大切にし、自然を守っていこう」と行われる。多くの種類、数の野鳥が生息する環境は、まだまだ豊かな自然が残り、人にも優しい環境があるということもあり、自然と人とが共存していこう(いくためには)という方向が残るーと。
 さらに、そうしたスペースが、人、地球の環境にとっても重要で、身近な周囲の環境の中に棲む野鳥を大切にし、観察などすることで、自然の大切さを再認識し、今の生活、関係する社会の有り様を見直し、地球、身近な環境に優しい社会づくりを目指す「目」を養い、それぞれの行動をーという週間でもあろう。
 先日は、この壱岐の島でも光化学スモッグ注意報が発令され、その要因の一つに、大陸の大気汚染による影響が上げられていたが、自然環境を考える時、一つの国の対応や視点だけでは考えられないほど、その状態が深刻であることが、この自然が美しいとされる島に居ても、実感される時となったのである。「今や、国と国、島と島との間に海があるーなどと安心できる時代も終わった」と、地球に知らされているのだろうか。
 NHKのテレビ番組で以前、深刻なヨーロッパ各地の酸性雨による森林被害、危機に瀕する歴史的建造物ーがテーマの放送を観たことがあるが、壱岐での光化学スモッグ注意報発令の際、真っ先に頭に浮かんだ言葉が、その酸性雨という言葉で、この島の木々だけでなく、雨水が降りかかるすべてのものが、その酸性雨の影響を強く受け、その要因とされる大気汚染がここまでーと驚いた。
 「デジタル化で地球はさらに小さくなった」の言葉を耳にすることがある。環境破壊という言葉から見たこの星は、少し前の二十世紀後半からグローバル化が進み、逆方向から人類として様々な個性、事情など超えた融合、意識の統合とでもいうような、非常に大きな視点に立つことの必要性、その時が迫っている現実を突き付けられているようでもある。その波からは、この壱岐の島も逃れられないだけに、この島でもそうした大きな視点を基にした変革が様々に望まれているのであろう。
 ツバメなど渡り鳥が渡ることのできる環境、社会を大切にしたい。

○ひとしずく

東京時代から四半世紀を超える友人が先日、「人生の休憩に、ちょっと考え事でも」と久しぶりに訪ねてきた▼これまで何回か壱岐の自分を訪ねてくれている彼も、年齢的に人生のいわば折り返しポイントを迎え、日ごろの忙しさから離れてゆっくりとした時間を過ごしながら、自らの現状の再確認をーと来島、例によって二人で焼酎を酌み交わしながら、じっくりと互いの今を語り合った▼その友人と今回初めて神社巡りをし訪ねたのは、郷ノ浦町の天手長男(あめのたながお)神社、芦辺町の住吉(すみよし)神社、月読(つくよみ)神社、箱崎八幡(はこざきはちまん)神社、勝本町の佐津布都(さつふつ)神社、石田町の海(かい)神社、白砂八幡(はくさはちまん)神社の八社▼彼はその中でも、刀剣の神様を祀るとされる佐津布都神社が一番素晴らしかったと話していたが、参拝後の彼は、なんだかとってもさっぱりとしていて、気のせいか清すがしく見えた。自分はというと、やはり元宮とされる月読神社で、ここでは太陽に象徴される天照大神(あまてらすおおみかみ)と海の素戔嗚尊(すさのおのみこと)、日本の三貴神とされる一神、月読命(つくよみのみこと)が祀られている▼気の置けない友人と壱岐の輝きを再発見するそんな”旅”こそ、まさに「観光」と言えるのでは。

2007年5月11日号 第4377号  

5月11日号 ー主なニュースー

○『会派制の導入は適当』など ー第3回市議会活性化特別委員会ー

 本市議会・議会活性化特別委員会(委員長・小金丸益明議員、十三議員)の第三回会合が十日、勝本支所二階会議室で開かれた。
 今会合では、前回に続き▽常任委員会(総務文教、厚生、産業建設)の任期▽一般質問の形態▽会派制導入の適否ーの三点について、前会合で出された意見を踏まえ同委員会としての方向性をまとめた。

○初の発令で驚きの声 ー長崎、福岡、熊本の3県19市町にー
 ー光化学スモッグ注意報ー


県は八日午後二時二十分、本市全域に光化学オキシダント(スモッグ)注意報を発令=同日午後八時に解除=した。本市では初の発令で、注意を呼びかける防災無線を聞き、多くの市民から驚きの声があがった。

○社説 ー壱岐にも光化学スモッグ注意報ー

 この壱岐の島で、初めて八日午後、大気汚染防止法に基づく光化学スモッグ注意報が発令された。市民に注意を促す防災無線のアナウンスが町内に響きわたったその時、しばらくピンとこず、何を言っているのかよくわからなかった。
 それは、都会のようにスモッグを発生させる工場、非常に交通量の多い道路や交差点などがあるはずもなく、今住んでいるこの地がスモッグといった言葉から、最も掛け離れた島という安心感からで、まさに”青天の霹靂(へきれき)””狐(きつね)に撮(つま)まれた”という感覚であろうか。
 光化学スモッグと言えば、もう三十年以上前、東京に住んでいた頃、それも中学生か高校の頃だったか、光化学スモッグの影響で目が充血してのどが痛いとクラスの友人が言っていたことが、おぼろげながら思い出されるが、大気汚染などまったく無縁のようなこの島で、再び注意報が発令される事態を経験するとは、知識としては理解していても、夢にもない状況なだけに驚いた。本当に環境問題は一国だけで取り組める問題ではないことが実感された。
 大気中に放出された車の排気ガスや工場のばい煙に含まれる一酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物や揮発性有機化合物などが、紫外線によって光化学反応を起こす現象で、その結果光化学オキシダントが発生し、これが高濃度になると光化学スモッグになるーというのだが、その光化学オキシダントは人の呼吸器や目などに障害を起こさせ、ぜんそくなどの健康被害にもつながる恐れがあり、この日注意報が発令された長崎・福岡・熊本の三県十九市町で、本県の諫早、佐世保、五島の三市で合計十余人の中高生が目やのどに痛みを訴えたという。
 十日付けの西日本新聞には、専門家の「汚染物質の発生源は、中国大陸の工業地帯から流れてくる”越境大気汚染”と国内で発生する”都市汚染”があり、九州の光化学スモッグは都市汚染の原因の一つで、中国大陸からの影響がかなり大きいと考えられ、中国大陸が近い九州では、今後も拡大するのではー」とする記事が出ていたが、以前、何かで目にした酸性雨の状況とも似ているように思われる。
 今回、北九州市などでは、大規模な工場を持つ事業所に対し、ばい煙の排出量抑制が要請されたというが、気温が二十五度を越し日差しが強いなどの条件が重なると発生しやすいとされる光化学スモッグ、世界の工場とも言われる中国との関係と、これからは自然、環境といった分野でも、国際協力が大きく物を言う時代になったのである。が、国への期待より、まずはこの島でできることから・行動である。

○ひとしずく

ゴールデンウイークが終わり、久しぶりに夕方の郷ノ浦町、牧崎の磯へ釣りに行ってみた▼南西の風が少々強く釣りにくかったが、適当に波もあり、波しぶきのかからない高い場所から、しばらく海の様子を眺めていると、これは午後七時過ぎの日暮れ間際に大物の気配ーと、そそくさとマキエをつくり、仕掛けをつくって釣りを開始▼五時半頃から釣り始めて小一時間、やっと手の平大のオナガグロがヒット、しばらく同程度のクロがポツリポツリと釣れてさらに半時間、”そろそろ気配濃厚な時間”と気合いを入れて竿を振り続けたものの、いつのまにか手の平級のクロも姿を見せなくなり、通称キンギョと呼ばれるネンブツダイばかりが針掛りするようになったので納竿とした▼今晩は皮を火であぶったクロにニンニクやシソ、ネギを山盛りにのせ、ポン酢をたっぷりとかけていただくクロのたたきで、壱岐産の麦焼酎を片手にーなどと、イメージして釣りをしていたのが悪かったのか、クロのたたきは、クロが豆腐に変化、”まっこれもいいかぁ”などと結局はー▼一人その日の釣りを思い出しながら焼酎を飲むうち、もう一度竿を出してだめな時は、今年の牧崎の磯釣りをシーズンオフに…などと思いながら、シーズン入りしたキスの味、特に塩焼きに思いをはせながらー。

2007年5月7日号 第4376号  

5月7日号 ー主なニュースー

○ 『壱岐どんたく隊』が大活躍 ー特設舞台でも大いに壱岐PRー
 ー210万人の人出、博多どんたくー
 


長田市長を先頭に壱岐をPRするどんたく隊

〇 五月晴れ「献穀田お田植祭」 ー 県神社庁壱岐支部 ー

 早期米の田植えが、壱岐でも豊作への願いを込めて行われたが、県神社庁壱岐支部(支部長・村田徹郎白沙八幡神社宮司)の「献穀田お田植祭」が「憲法記念日」の三日、石田町筒城西触、白沙八幡神社の斎田(約十八アール)で行われた。


早苗を植える早乙女たち

〇 壱岐の風景写真105枚を収録 ー DVDを製作郷ノ浦町、川畑幸則さんー



 郷ノ浦町、川畑幸則さん(48)がこのほど、本市各地の風景写真をまとめたDVD「癒しの島・壱岐」を製作、販売を始めた。
価格は一枚二千円(税込み)で、問い合わせなど詳しくは、川畑さん(電話090ー4774ー9892)へ。

○社説  ー『こどもの日』にー

「こどもの日」が一九四八年、子どもの人格を重んじ、その幸福を願う日ーとして祝日になって以来、今年で六十回となった。その「子どもの日」から、今年も「児童福祉週間」(厚生労働省、全国社会福祉協議会、こども未来財団主唱)が「見つけようみんながもっているいいところ」を標語に行われている。
 子どもたちを取り巻く環境は、大きな揺れを伴いながら変化しているように見えるが、いじめや虐待、非行、少子化と、その揺れの力が発せられるポイントは、本来、「より豊かに育む」ことを責務とする大人社会の有り様の根本となる部分に、「飢餓感」を抱えているのか、その状況が子どもをめぐる環境に反映されているようで、よくこちら・大人の側から「わからない」とする言葉が聞かれるが、その飢餓感とじっくり向き合うことさえできればーと考えさせられることも、子どもたちを見ているとたびたびである。
 県教委はきょう七日から十八日までのおよそ二週間、「いじめ根絶と児童虐待防止に取り組みの充実」を図ることにより、教師が児童生徒一人ひとりと向き合う学校づくりを目指すーとして、「子どもと向き合う教育旬間」を展開する。加えて、昨年度から、学校により六、七月中に一週間実施されている「長崎っ子の心を見つめる教育週間」を、学校ー家庭ー地域の連携を深める取り組みの充実で、「命を大切にし他人を思いやる心豊かな長崎っ子」の育成を目指すとし、本市教委でも、市内の各小中学校への指導や関係各機関との連携を進めながら、本市の子どもたちの健全な成長を目指したいとしている。
 最近、我が社の近くでは子どもたちが増えてきて、平日になると、その子どもたちの元気な歓声、時には泣き声も聞こえてくる。自分も含め”大人”とされるごく一般的な人々には、そうした子どもたちの、自分の今を精一杯表現しようとする「声」「行動」が、それぞれの心に心地好く響き、時に癒されているようにすら感じられるのではないかと思う。子育ての真っ只中にある内はそう感じられないこともたびたびだったが、手を離れ始めた頃から徐々に意識され始め、子どもたちの存在そのものが、社会を照らす光、喜びのように、この頃では思えるようになってきた。
 はたして、大人たちが嫌うことの一つに、普段の生活の中でも、何かの力によって自由を奪われ支配されることーが上げられるが、思い出したい、子どもたちが感じ意識することが、昔の自分と同様か似ていることを。心豊かにしなやかで優しく育ちたいと願う心根を、否定するような言葉や行動の悪影響を。

○ひとしずく

愛すべき友人の来島でスタートした今年のゴールデンウイーク=GW=。その後半が三日の「憲法記念日」、「みどりの日」の四日、「子どもの日」の五日、六日・日曜日で、最大九連休にもなったというGWも幕を閉じた▼九州の人・物・情報が集中する福岡市では期間中、恒例の「博多どんたく港まつり」が開催され、全国から二百十万人もの人出があり、GW期間中の最大のイベントとして、そのスケールの大きさ、楽しさを、地元の福岡からメディアを通して全国へ発信した▼この「どんたく」に今回も、壱岐観光協会が「壱岐どんたく隊」を長田徹市長以下八十人で編成して参加。初日三日の目玉・パレード、天神地区、博多地区に設けられた特設ステージなどで、福岡壱岐の会のメンバーの協力を得、本島の観光、魅力を詰め掛けた大勢の見物客にアピールした▼今年のGWは、後半・四日から雨が降り出したものの、前半は天候に恵まれたこともあり、期間中の壱岐への観光客も多かったのではないかーとする関係者の声が聞かれた。実際、市内各地を巡っていて、その”多さ”を実感した▼さてこの期間、観光立島を目指す島・壱岐として、再度来島してもらえるよう、気配りが行きわたる”もてなしの心”が発揮できたであろうか?関係者はもちろん、その施設などにもその「心」はすみずみまで行き届いたであろうかー▼すでにクレームの声が届いている。 


2007年5月1日号 第4375号  

5月1日号 ー主なニュースー

○ 壱岐から5人が受賞 ー春の叙勲ー 

 平成十九年春の叙勲が二十九日に発令され、県内から五十二人が受章、本市からは五人が選ばれ、旭日双光章に勝本町、岩中松生さん(75)が納税功労で、郷ノ浦町、渋村寛氏(80)、勝本町、下條昭五氏(77)、同町、原田武士氏(78)がいずれも地方自治功労で選ばれ、瑞宝単光章に郷ノ浦町、辻川博明氏(76)が消防功労で選ばれた。

○住民の親睦と融和 ー「昭和の日」の29日に開催ー
 ー第60回石田町民運動会ー




 天候に恵まれ、初夏を思わせる陽気となった「昭和の日」の29日、恒例の石田町民運動会が今年も石田小中学校グラウンドで開かれ、参加者全員が、様々な種目で和気あいあいと親睦と融和を深めた。

〇 新たに2頭「すう」「ニコ」 ー勝本町、イルカパークー

 本市の観光施設の一つで海洋性公園として親しまれているイルカパークに先月十一日、和歌山県から新たに二頭のイルカが仲間入りした。
 今回、仲間入りしたのは、メスのバンドウイルカで、名前は「すう」と「ニコ」。年齢は三歳前後とされており、体長はいずれも約二・五メートルとやや小柄で現在、四角い囲いの中で元気に泳いでいる。


2頭で仲良く泳ぐ「すう」と「ニコ」

○社説 ー平成18年・交通統計ー

 壱岐警察署(檀浦栄造署長)と壱岐地区交通安全協会(辻川更司会長)は昨年、平成十八年中に本市で発生した交通事故の分析などした「交通統計」(A4版、三十六ページ)を刊行した。
 それによると、昨年の交通事故発生状況は▽発生件数六十五件▽死者二人▽負傷者八十九人▽物損事故二百五十四件で、前年に比べて件数二件増、死者増減なし、負傷者十二人増、物損事故八十三件減となっている。
 人傷事故の原因別の交通事故発生状況は、前方不注視がトップで十八件、次いで安全不確認十二件、動静不注視十件、交差点安全進行五件、ハンドルなど操作不適四件などとなっており、その約六割がドライバーの一瞬の気の緩みや交通マナーを守らなかったことから発生しているという。やはり、ドライバーとしての初歩的な交通ルールへの姿勢が問われるもので、各ドライバーは”自分は大丈夫”とする前に、日頃の運転の様子を再チェックしたい。
 年齢別では、六十五歳以上が最も多く十六件、次に四十~四十九歳十一件、三十~三十九歳、五十~五十九歳が各八件、二十五~二十九歳七件、二十~二十四歳、六十~六十四歳各六件などとなっており、十年以上の運転歴を有するドライバーの事故が六十五件中四十九件と半数を超えており、十年という年月が、運転時の緊張感をちょうどその頃のドライバーから奪うのか、ここでも自分の運転、交通安全への意識を再確認しておく必要がある。まさに”初心”忘れるべからずである。
 交通安全のたびに訴えられ、重大な事故に直結する飲酒運転者の地区別の発生状況は▽郷ノ浦十九人▽勝本六人▽芦辺・石田各九人等合計四十四人で、平成十六年の三十九人、十七年四十三人ーと増加傾向にあり、市内の免許取得者延べ一万八千二百八十四人(男一万二十七人、女八千二百五十七人)の〇・二四%に当たる。この数字は「氷山の一角」である。いずれにしてもドライバーの徹底した事故防止への取り組みで、飲酒運転ドライバー「ゼロ」を実現したいし、そのための各人の行動で、安全で明るく快適な交通社会づくりを推進しよう。
 統一地方選挙の関係で今年の春の全国交通安全運動は今月十一日から二十日までの十日間、「青だけど車はわたしを見てるかな」をスローガンに、(1)子どもと高齢者の交通事故防止(2)飲酒運転の根絶(3)自転車の安全利用の推進(4)後部座席を含むシートベルトの正しい着用の徹底ーの四項目を重点に実施される。交通安全に対する自分の行動を皆で再確認して、その点からも壱岐の活性を高めたい。

○ひとしずく

二十世紀最高のチェロ奏者のムスティスラフ・ロストロポービッチ氏=旧ソ連出身=が二十七日夜、モスクワ市の病院で死去した。八十歳だった▼歴史的な巨匠といわれるパブロ・カザルス=スペイン出身=以後の、最高のチェリストであり、指揮者としても活躍、民主運動家としても知られたロストロポービッチ氏▼その演奏を初めて聴いたのはレコードで、高校生になってからだったように思う。曲目はドボルザークのチェロ協奏曲で、ロストロポービッチ氏の演奏の迫力と美しい音色に強く感動し、それから毎日のように聴いていたことを思い出す。今でもその音楽の大きさを思うと、胸が熱くなる▼そのロストロポービッチ氏と世界的な指揮者の小澤征爾氏とは、友人としてとても親交が深く、ロストロポービッチ、小澤両氏とも若い音楽家を育てることへの情熱は非常に熱く、この訃報に一番力を落としているのは小澤氏かもしれない▼この連休を利用して、壱岐でも何回かコンサートを開いた九州交響楽団、新日本フィルハーモニー(東京)でコンサートマスターを務めるバイオリニスト・豊嶋泰嗣氏が来島、壱岐を満喫して帰ったが、ちょうど一緒に食事をしている最中にそのニュースを知り、ロストロポービッチ氏らと四重奏を組んだ時の逸話を聞いた。とても素敵で敬愛する大演奏家だったという。 

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