2009年7月1日号 第4527号
7月1日号 ―主なニュース―
○31橋梁の修繕計画を策定―コスト規模の縮減目指し市―
市はこのほど、市内三十一橋梁の修繕計画をまとめた橋梁長寿命化修繕計画を策定した。
市内の橋梁数は三百二橋(本年六月時点把握数)で、架設年不明や建設後五十年を経過していると思われる橋梁も多くあり、架け替え等の費用は膨大な金額となることから、計画的に点検、補修を行うことでコストの規模を小さくしようという計画。
市の試算では架設五十年後に架け替えを行うと事業費は約五十五億円だが、計画に沿った補修を行うことで約四十八億五千万円減の六億五千万円まで縮減できる見込みという。
○サンゴ礁は環境変遷の“記録者”―壱岐で日韓の研究者集いシンポ―
シンポジウム「サンゴと遺跡が語る壱岐の環境変遷」が二十七日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれ、世界最北端とされる郷ノ浦町黒崎沖のサンゴ礁の特徴、存在意義などを研究者らが発表した。
韓国との二国間交流事業プロジェクトとして福岡大学、北海道大学、韓国海洋研究院と共同で東シナ海から韓国にかけてサンゴの調査を行った国立環境研究所(山野博哉代表)が主催。
当日は山野代表、韓国海洋研究員のヒョン・キソン主任研究員ら四人と原の辻遺跡調査事務所の安楽勉所長が南洋のサンゴ礁と比較するなどして発表した。
○社説 鍵は”見える”の実感 '09の後半スタート
壱岐市の今年は、どのようなドラマが繰り広げられ、出来事が起き、その歴史の一ページに何を刻むことになるのだろうか。
今夏は市議会の定数が二十となって初の選挙が予定されている(告示・二十六日、投開票・八月二日)。社会の不透明感が、この壱岐でも高まってきている中での選挙である。新人、現職の各候補者がそれぞれの主張を市民・有権者にわかりやすくつたえ、「見えない」ということが感じられないような、議員となった際の姿勢はもちろん、市政や地域経済、様々な活性化への取り組みなどについて、その考えを提示してほしいし、離島のハンディなどという言葉―格差に対しても、機会の平等を教育や生活、雇用、各種産業の振興などに、どのような行動で実現へ向けトライするのか―などについてもである。
壱岐の主役である市民=有権者=一人ひとりも。候補者になったつもりで、「見えない」ということが感じられない社会づくり、教育をはじめ、金の流れも含め、何に関しても機会の平等が図られる社会づくりについても考えておく必要があろうし、自分でできることがあれば行動を起こしていると、候補者の多様な考えに自分なりの理解を得られるのではないか。ひとつに「見えない」ということがない社会への、市民の姿勢、行動こそが本市に高く打ち寄せてくる混沌の波の中に、遥か彼方であっても明るさにつながる取り組みとなるように観じられる―などとスタートした本紙の二〇〇九年。
その一年も早いもので折り返し点に到達し、きょう七月一日から後半がスタート、この後半の滑り出しはやはり、世界同時不況の影響の中で厳しさが一層募る農・漁業、雇用の確保と創出、来春オープンの市・博物館、県・埋蔵文化センターを活かした観光、商工業など産業の振興、かたばる・市民の二市立病院の改革による地域医療対策、教育の環境整備と充実などが争点となろう市議選で幕を開けた。先月の立候補者予定説明会には現職十八、元職一、新人三の二十二陣営が出席、今後二十六日の告示から一週間後、八月二日の投開票まで、この暑さがさらにヒートアップして、まさに熱い夏になりそう。
これまでにも記してきたが、今回の市議選でも「開かれた」「見える」を、今後の壱岐づくりの鍵とし、市としても人も物も、それらのエネルギー、パワーが偏向して流れたり集中することなく、例えば病院改革であっても、透明性が実感できるような考えを打ち出し行動する候補が望まれていよう。変化の時代の新たな壱岐を見据えて。
○ひとしずく
数切れずつパックに入った小さなヒラスとヨコワの刺身を買い、何かインパクトのある味で―と、刻んだシソの葉、ネギ、キムチにゴマ油、しょう油を適当にかけて合わせ、冷蔵庫で冷やしてから白ゴマをふって食べた▼蒸し暑い夜にピッタリのパンチのある味に仕上がり、自分としては、壱岐産の焼酎のロックにもピッタリの味で、一口サイズのトマトで少し辛さを柔わらげながら三〜四杯ほど飲み、テレビを観ているうちにすっかり寝入ってしまった▼この数日前、クロ釣りに行って二十五センチ前後のいわゆる足の裏サイズのものを二、三匹キープして持ち帰り、家で三枚におろして細切りにして、たっぷりのシソ、ネギ、ショウガを合わせ、アジのたたき風につくり一杯と思いながらも、釣りに行けずにいたことが引き金になり、スーパーで買い物中に思い立ち、よりインパクトを強めた結果のそれである▼梅雨の雨が霧雨であった豪雨のようだったりしながら降っていて、二十九日から三十日には熊本県や大分県では六月の二十四時間雨量としては観測史上最高となる地点が相次ぐ―のニュースが流れていたが、この天候の回復を待って釣りに出かけその実現をなどと―▼そう言えば、今日七月一日は「壱岐焼酎の日」。さっそく今晩はスーパーで肴?を仕入れて、いくつか気の利いた“あて”でもつくり、心通じる友人たちと好みの壱岐産・麦焼酎を持ち寄って。
2009年6月26日号 第4526号
6月26日号 ―主なニュース―
○引き続き繁殖牛8千頭目指す―平成20年度販売高約49億1200万円に―
―市農協第44回通常総代会―
市農協(吉野誠治組合長)の第四十四回通常総代会が二十五日、郷ノ浦町、文化ホールで開かれ、本年度基本事業計画、役員の補欠専任など全十議案を原案通り承認した。
総代会には総代三百三十一人が出席。吉野組合長はあいさつで、飼料価格の高騰など昨今の情勢を交えて話し、「原油、飼料など生産価格の高騰で厳しい状況で、畜産の相場も昨年六月ごろから下降しているが、現在でも繁殖牛七千二百頭を維持しており、昨年開所した繁殖支援センター(CBS)を活用して、引き続き八千頭増頭に向けて取り組みたい。来年春ごろには価格が上昇する。今年が踏ん張りどころ」などと激励した。
○団体、個人両部門で優勝―第21回情報処理競技大会県予選で―
―全国大会出場、壱岐商業の4人―
(財)全国商業高等学校協会など主催の第二十一回全国高等学校情報処理競技大会・県予選大会が二十日、長崎市、長崎商業で開かれ、壱岐商業の生徒四人が団体の部で優勝。さらに個人の部でも優勝、準優勝する活躍で、県代表として全国大会出場を決めた。同校の優勝は団体、個人の両部とも初。
出場したのはコンピュータ関係の仕事への就職を目指す情報メディア部の松尾茉里奈さん、牧鶴悠人くん、牧山翼く。
○社説 社会を明るくする運動 市内中学生・弁論大会
今年も法務省主唱の「社会を明るくする運動」が来月一日の「更生保護の日」から一か月間、「人は変われる。一緒なら」と、全国各地で特色ある啓発イベントが実施される。
戦後間もなくスタートした社会を明るくする運動=社明運動=は戦後の混乱期に貧困などが原因による子どもたちの非行が大きな社会問題となり、その状況を憂えた東京・銀座の商店街の人々が立ち上がり、昭和二十四年に犯罪予防と少年保護を訴えるフェアーを開催したことをきっかけとして、昭和二十六年に始められ以来、全国的な運動として展開されるようになり今年で五十九回目。
この社明運動がスタートして五十九年が過ぎようとする現在の社会でも、「社会を明るくする」という言葉の放つ意味合いは深い。先日の明るさが意識される―などとする現実味に欠けた発表には、様々なリストラの上にリストラを重ねた末の虚像のようにしか思えず、一層進む格差社会、政治や官僚・役人らへの不信、混沌からくる不安、過度なストレスなど、運動が始められた頃のように、人と人の心をつなぎ合い立ち上がり、前向きな変化を促すような言葉としても、現在にあてはまる。
加えて最近は、社会のそうした不安、歪みが色濃く影響しているのか、若者たちによる事件・犯罪が増えている。ここでもこれまでの標語「ふれあいと対話が築く明るい社会」が、色褪せるどころか、より鮮明に輝きを増しているようにさえ感じられる。
自分たちそれぞれが、個々の「場」で出来るその標語のような行動、例えば、自分の話す言葉が、相手に美しく響く音楽のように聞こえるよう、意識しながら話そうということであったり、何事も片側からではなく、心を開いて相手の側、双方向からの視点を持って考えよう。我が家の通りに面した部分に季節の花を植えよう。釣り場でゴミを捨てたり燃やしたりしない―など、ごく身近でトレーニングとも言えるような事でも、その実践と積み重ねがこうした社会の現状中でこそ望まれていよう。
本市では毎年、この運動期間中に全中学校の代表者が登壇する弁論大会が催されてきており、今年も七月六日午後一時半から、芦辺町離島センターで予定されている。発表する十人が、それぞれの学生生活や日々の暮らしの中で学んだり感じたりすること、命などをテーマに、五分間という持ち時間に考えを凝縮して発表する。
平日ではあるが、その関係者だけでなく、多くの市民にそこで語られる生徒たちの考えを聞いて、自分たちの参考としてほしい。
○ひとしずく
梅雨の晴れ間、夏の青空が広がった昨日二十五日、壮大な自然の美しさを放って夕日が沈み、夕焼けの名残のある空に、三日月がそっと静かに輝いていた▼我が家の月暦(つきごよみ)を見ると、西暦の六月二十三日の朔(さく)の日から始まって来月二十一日の晦日(みそか)までの一か月間は、「閏(うるう)五月」=後の月(のちのつき)=▼五月というと「端午の節句」があるが、閏五月五日=西暦六月二十七日=は「後の端午の節句」。西暦にはない閏月であり、五月が二回重なることになる。これだけ異常気象が進んでくると、この月が梅雨の月でもあり、人の体調はもちろん、これからが本番の大雨による災害にも注意したい▼それにしても昨晩のように美しい月を眺めていると、くたびれていても何とはなしにその日一日が優しく感じられ、バタバタと送ったこの日が、心が休まることで自分のもとへと帰ってくるような気がするし、激しく動いた心、本心から離れた心や行動、言動すら、不思議に許せてしまう。そう思うのは自分だけでは…▼様々に自分の在り様をリセットするのに好い日とされる朔の日から始まり十五夜の満月、二十三夜、二十六夜と満ち欠けして見え隠れしながら、この星・地球を支えるようにも見える月。眺めているともうひとりの自分に会えるような気がしてくる。
2009年6月22日号 第4525号
6月22日号 ―主なニュース―
○不出馬意向、7氏があいさつ―6月定例会最終日―
現職市議会議員の任期中最後となった市議会六月定例会最終日の十六日、閉会後に次期選挙に不出馬の意向の七議員があいさつを行った。
あいさつしたのは深見忠生議長、倉本強弘副議長、近藤団一議員、久間初子議員、馬場忠裕議員、坂口健好志議員、坂本拓史議員。
○原の辻〜芦辺港まで16キロ歩く―福岡ウォーキング協会の39人来島―
―『壱岐対馬 500選ウォーク』―
ふくおかウォーキング協会主催による「壱岐対馬500選ウォーク」が8日、本市で開催された。
来島したのは同協会の東京や埼玉の会員を含む39人。対馬市から本市に7日に来島し、壱岐島荘に一泊後、市内のオープン参加者2人とともに芦辺町、原の辻遺跡復元建物の広場から安国寺、八幡半島、左京鼻、清石浜の順に、自然に恵まれた本島の東側海岸の行程約十六キロのコースを時速約五キロで歩いた。
○地元の熱意を伝えてほしい―埋文センターや一支国博物館など―
―金子県知事・壱岐視察―
金子原二郎県知事の本市視察が十八日、市内の事業所や高齢者や障害者のための施設、農・漁業関係者、団体、県・埋蔵文化センター、市・一支国博物館など巡って行われた。
○現地を知り研究に活かしたい―福大「壱岐いきプロジェクト」の学生13人―
福岡市城南区、福岡大学でベンチャー企業論を学ぶ学生による多様な二十プロジェクトから、あまごころ本舗(株)=本社・福岡市=の村田妃富美社長が非常勤講師を務める「壱岐いきプロジェクト」の学生十三人が二十日に来島、一泊二日の日程で現地研修を行った。
研修は同プロジェクトをまとめる経済学部・阿比留正弘教授も参加して行われ、一行は白川博一市長を市役所に表敬訪問し、同プロジェクトの男子七人、女子六人が、壱岐の振興策に関して各人の考えを一人ずつ▽市のスタイルやイベントなど一層の情報発信が必要▽壱岐の魅力をじかに感じ、これからの活動に活かしたい▽今までにないもの―差別化について考えたい―などと話した。
○社説 支援し活かそう 学生たちの調査研究
▽壱岐が全国に知られるように、壱岐のイベントを利用して情報発信する▽壱岐については、インターネットで調べた程度。今回初めて来て、実際に自分の感覚で感じられる何かを活動に活かしたい▽きれいでいいところという印象で、まずは島を見てから考えたい▽神社について調べてきた。京都はあのように観光客を集めている。神社や歴史を活かした活性化策を研究したい。
▽島の中からどうすれば盛り上げられるのか考えたい▽今までにないもの、他の地域との差別化など、ツアーを中心に考え、取り組みたい▽今、高校生が何を考えているのかなどアンケートするなど交流し、高校生から見た魅力について聞いて研究に活かしたい▽自分たちが壱岐について考える中で、雇用につながるような方向が打ち出せれば▽使用されていないビルを活かした活性化策についても考えてみたい―。
福岡市、福岡大学の学生で、企業経営者による講義やその企業での研修を通して、問題の発見と解決など、自分なりのビジネスプランを作成し、営業につながるような調査、研究をする「ベンチャー企業論」を選択、郷ノ浦町に工場や大型店舗など有するあまごころ本舗(株)=本社・福岡市=が協力企業の一社で、村田妃富美社長が講師を務める「壱岐いきプロジェクト」の壱岐研修が、この週末を利用して同プロジェクトの十六人から男子七人、女子六人の学生が来島して一泊二日で行われた。
冒頭の言葉は、表敬訪問した白川博一市長に、学生一人ひとりが語ったメッセージなどで、学生たちは観光による地域活性化対策づくりに(1)従来の枠にとらわれない「海と若者」をテーマに研究(2)今後行う予定の島民、高校生、観光客へのアンケートを基にした現状分析(3)サクラ、神社、ツアーなどその他―を研究テーマとする三グループがチャレンジ、まとめられてコンテストに提出され、そのまとめは、壱岐では本紙主催で市民に発表する。
リーダーの水上紗代さんのリーダーシップと学生たちの研究に向かう真摯な姿勢は素晴らしく、白川市長は表敬訪問の席で「外から研究調査する皆さんの姿勢が、島にいる人々の発奮のきっかけとなり、壱岐の振興についてもっと考え発信しなければという気運につながるはず。大変ありがたく思うし力を貸してほしい」などと述べた。まさにこうした”若い芽”の素晴らしい活動に、どれだけのサポートを官民一体となり行い、育て活かせるかは、壱岐の実力そのもので財産ともなろう。
学生たちの頑張りにエールを送りたい。
○ひとしずく
蒸し暑くジメジメと湿度が高い、まったく梅雨らしい天気の日が続くと「早く梅雨が明けないかなぁ」などと、カラリと晴れた夏空が思い出される▼これから夏本番に向けて気温が上がって湿度の高い毎日となる。そうなると早く次の季節にならないものか―などと思う。気温が高く暑い日が続くと、その暑さで夜なかなか眠れなかったりで、普段はあまり気に止めるような事でもないのに、ストレスとして感じられて体力が落ちてくることもある。そうなると免疫力の低下にもつながり、カゼなどひきやすくなるし、食中毒にかかる危険性が増してくる▼一年のうちで昼が最も長く、夜が最も短い「夏至(げし)」が二十一日に過ぎたもののまだ梅雨半ばで、これからが本番、長雨や集中豪雨による災害に注意しなければならない時期となるだけに、周囲の環境を普段からよく観察しておき、何かいつも感じられないような変化を発見したら、市役所や消防署、壱岐署などに届けておきたい▼とにかく、梅雨は来月中旬まで続く、体調に関しては、自分の体力、ストレスをチェックしておきたいし、忙しい毎日の中にあって、心身ともにリラックスできる時間をできる限りつくったりしながら、健康にこの時期を過ごしたい▼これから暑さのピークとなる毎日を、元気で無事に乗り切っていきたいもの。
2009年6月16日号 第4524号
6月16日号 ―主なニュース―
○発足40周年を盛大に祝う―総会と懇親会、福岡壱岐の会―
福岡方面に在住する本市出身者の集い、福岡壱岐の会(幡鉾賢輔会長)の本年度・第40回記念定時総会が十四日午前十一時半から、福岡市の八仙閣で、本県の中村法道副知事、山崎直樹壱岐振興局長、壱岐市・白川博一市長、福岡市、吉田宏市長ら来賓、会員ら約二百五十人が出身して開かれた。
○目良前壱岐陸協会長に功労賞―長崎陸上協会―
前壱岐陸上競技協会会長の郷ノ浦町、目良徹郎氏(71)はこのほど、長崎陸上競技協会の功労賞を受賞した。同賞は本年度創設され、受賞者は県内で二人。
目良氏は十八年間にわたり同協会長を務めたほか、会長職以前には県の三か年事業を受け、高校などの特色ある陸上競技の発展に尽力した。
○社説 8月2日投開票、市議選
本島の旧四町が平成十六年三月に合併して市としてスタートした壱岐。その根幹をなす市議会は、旧四町議会の全議員が在任特例の適用で市議となり、その議員数は六十二人と膨らんだことから、住民投票など様々な局面を経て、定数を二十六とし初の市議選が平成十七年八月七日に実施されて現在に至り、その市議の任期満了に伴う二回目の市議選が、定数をさらに減らし二十として七月二十六日に告示、八月二日・投開票の日程で行われる。
市選管は、今回の市議選に伴う期日前投票や不在者投票=いずれも七月二十七日から八月一日まで=などに関するチラシを市内各戸に配布した。その「壱岐市議会議員一般選挙投票日8月2日(日)」と記されたピンクのチラシを見ると”いよいよ”の感が高まってくる。今回の選挙の争点はやはり、アメリカでのバブル崩壊から始まった世界的不況の影響の中で、厳しさが募る本市の農・漁業、来春にオープンする市・一支國博物館、県・埋蔵文化センターを活かした観光、商工業など産業の振興、かたばる・市民の二市立病院改革による地域医療の対策、教育の環境整備と充実、雇用の確保と創出などとなろう。
市として六年目半ばの壱岐にとって、その争点は常に市民生活の基本となる重要なポイントで、そうなると今回の選挙では、立候補を予定する人たちにはまず、なぜ出馬するのか、市議となった場合に何をする、したいのか。それにはどういった手法やネットワークを用いることができるのか―などについて二万五千六十二人の有権者(六月二日現在)にはっきり示すことが望まれていようし、市としてのパワー、エネルギーの流れが偏向、集中することなく、例えば病院改革であっても、その透明性が有権者はもちろん市民一人ひとりに実感されるものであろうべきで、より開かれて透明度の高い壱岐市づくりを念頭に置き、そこから導き出した活動を、今後様々に展開してほしいし注目したい。
投票日までおよそ一カ月半、もうずい分と動きがあっているようだが、今のところ今回の定数二十に対して、現在の定数二十六から一人欠員、五人が出馬を見送る見込みで、新たに三人が立候補するものと見られており、二十一人での選挙が現時点で予想されているが、いまだにその方向を決めかねている人もあり、今月二十三日の立候補予定者説明会、来月二十六日の告示日までは―である。
変化の時代に新たな壱岐を見据えた選挙である。重要なのはその責任が果たされるまでのプロセス。是非この機会を活かしたい。
○ひとしずく
福岡壱岐の会は今年、発足四十周年を迎え、四十回目の定時総会が十四日、壱岐・福岡両市の市長、長崎県副知事、県壱岐振興局長、県議、東京雪州会、東海・関西両壱岐の会会長ら多くの来賓、会員らが参加して開かれ、出席者皆で四十周年を祝った▼初めて福岡壱岐の会の総会と懇親会に参加したのは、第四代会長の大野二三四さんが会長の頃で、会場は確か、福岡市天神の大丸デパート上の福岡国際ホールで、当時は福岡在住壱岐人会の名称で、壱岐出身者”壱州人”が多く参加して、故郷への熱い思いを今以上に皆が語っていたように思い出される▼壱岐から出席するのに飛行機や高速船シーエース、最近はジェットフォイルだったりとずい分様変わりしたが、今回福岡へ向かう高速船の中で一緒になった市民が、近頃は自分の地域から壱岐の島を見渡しながら、活性化への想いを語るような機会も人も少なくなったと思う▼ある一部の人々の考えばかりでなく、もっと気軽にその時は真剣に、老いも若きも喧々諤々(けんけんがくがく)語り合える場を設けて、市民の共通のテーマ・島の発展について、この変化の時代に様々な年代層が交流する必要がある―などと話していた▼その際は、異なる意見、考えをよく聞き、否定的であったり、一方的なものではなく、話の流れがオープンで、力関係が偏り過ぎることなどないようにとも思う。
2009年6月11日号 第4523号
6月11日号 ―主なニュース―
○市民病院を指定管理者へ委託―常勤医師の30人確保目指す―
―市立病院改革委・長隆氏―
本市の二市立病院の改革を目的に来月設置される市立病院改革委員会委員で、元総務省公立病院改革懇談会座長の長隆氏は八日、市議会全員協議会で改革の方針を説明。市民病院の経営は大学、社会福祉法人など民間の指定管理者で運営する「公設民営」が望ましいとする考えを示した。
○本市に看護学校設置の申し入れ―3学校法人で組織の設立準備委―
白川博一市長は二日開会の市議会六月定例会の行政報告で、医療・福祉関係の三学校法人で組織される壱岐看護専門学校(仮称)設立準備委員会から五月二十九日、本市に看護学校設置の申し入れがあったことを明らかにした。
申し入れを行った同委員会は国際学園(北九州市)、岩永学園(長崎市)、朝日医療学園(岡山市)の三学校法人。予定では正看護士資格がとれる一学年四十人、三学年の全校生徒百二十人規模となるという。申し出では平成二十三年四月の開校の予定となっている。
白川市長は昨年夏ごろから関係者と接触して交渉。「大変ありがたい。今後、内容を精査して、医師会、議会等と協議する。申し出側の要求をクリアして何とか開校にこぎつけたい」と話した。
○社説 港内清掃ボランティアと元寇史跡散策
NPO法人・活き壱岐住民ネットワークが主催、同じくNPO法人のしま自慢のプロジェクト、チーム防人の協力を得て二十一日、三回目となる島内主要漁港浮遊ゴミ拾い体験と瀬戸、元寇史跡散策が、漁港の再発見と地元漁民との交流、港内浮遊ゴミ拾いボランティア参加者間交流、瀬戸竜神崎一周(元寇史跡散策)と少弐公弁当体験―と行われる。
壱岐の主要産業、漁業の拠点を散策し、地元漁民の交流を深めながら、港内の浮遊ゴミを平鵜ことによる環境保全の意識改革、参加者のボランティアに対する認識を高め、今後の島の観光にもつなげていくため、島内の知られざるポイントを散策することで、改めて壱岐の素晴らしさを認識するためのきっかけになれば―と実施される。
参加希望者の保険と弁当の関係から十八日まで募集中で、当日は午前九時半に芦辺漁港外側船溜まり岸壁に集合、スタッフ紹介、概要説明に続き、恵比須漁港まで清掃活動をしながら移動、竜神崎散策のため壱岐神社駐車場に場所を移し、午前十一時半から島自慢プロジェクトの田口勇理事長のガイドで散策スタート、続いて浪切不動付近で握り飯三個をハランに包んだ弁当(おかずはスタッフによる手製で持ち寄り)で昼食、記念撮影、午後一時まで散策、壱岐神社駐車場で今後の活動に対する意見交換など行い解散の日程となっている。
今月は「地球環境と共に生きる経済へ」が標語の「環境月間」。そのイベントの主旨と標語が連動しているようで、ついその妙に感心してしまうが、イベントで参加の対象となるのは“島を愛する全ての人びととその家族(小学生以上)”という点も素晴らしい。それは以前読んだ本に「愛は“ワンネス(『ひとつ』であること)”の経験であり、人は愛を知りたい、経験したいと常に思っている。あなたがワンネスを経験するとき、自分が愛を経験していることを知る」などとあり、共感したからである。
そのイベントは、“ワンネス”を体験、体感するチャンス(機会)でもあり、参加者にはこの取り組みが続けられていくプロセス(過程)で再認識される壱岐の島の魅力、素晴らしさから、それぞれの“ワンネス”を実感してほしい。また、漁港の清掃ボランティアと史跡散策などを通して、見えてくるであろう壱岐の島の今、現状を知るための手がかりともなろうイベントであり、是非長く続けてほしい取り組みの一つである。
申し込み、問い合わせなど中山さん(電話0920―47―1798)へ。
○ひとしずく
市民病院とかたばる病院、本市の両市立病院の経営改善を目指す市立病院改革委員会のメンバーの一人で、総務省の公立病院改革懇談会・元座長、長隆氏が市議会でその改革方針を説明した▼昨夜深夜のニュース番組で沖縄県の病院が取り組んでいる研修医に関する制度が報道され、新人医師が連日、現場で徹底して多様な症例と向き合い経験する(させられる)姿が紹介され、数年目で指導的立場の医師が「やりがいがある」と語っていた▼その病院を利用する住民は「沖縄のためになるのであればよいのではないか」などと、医師不足が深刻な現状の中、医師を「育てる場」となっているその病院の現常を前向きにとらえているようであったが、研修医にとって働きたい病院の条件▽よい指導医がいる▽豊富な症例を経験できる▽研修、病院に専念できる環境である―をいずれもクリアしていたようだった▼長氏の説明の中で、官民で医師、患者、看護士の奪い合いをしてはどちらも疲弊する、地域医療を総合的にとらえて地域完結型の市立病院を目指し、福岡の病院へ行く患者を呼び戻したい―などの考えが示され、市内の民間病院との比較も行い、市民に積極的に公開したいという方針も示され、その説明からは、根本的な考え方からの“変化”が意識され、まとめられる改革案が待たれる。




