2010年2月1日号 第4568号 

2月1日号 ―主なニュース―

○2島が一致して観光強化へ―交流人口拡大の宣言に調印―
 ―本市観光協会と対馬市観光物産協会―


観光協会調印

 壱岐市観光協会(長嶋立身会長)と対馬観光物産協会(庄野伸十郎会長)は二十六日、対馬市交流センターで開かれた壱岐対馬航路活性化協議会の冒頭、「壱岐対馬観光力向上共同宣言書」に調印した。これにより両市は、情報発信など一致した取り組みを行うことになった。


○初代所長は梶永圭弁護士―今月1日オープン―
 ―壱岐ひまわり基金法律事務所―


法律事務所開所

 壱岐ひまわり基金法律事務所の開所式が二十九日、郷ノ浦町、ホテル太安閣であり、初代所長の梶永圭弁護士(39)=写真=が抱負を語った。きょう一日から同町、(株)NTT西日本壱岐営業所三階で業務が始まった。
 地方の司法過疎解消を目的に、弁護士が毎月特別会費を出し積み立てる日本弁護士連合会の基金「ひまわり基金」を利用して開設。県内では六番目、全国では九十九番目の開所となる。



○社説 壱岐・対馬間の観光力向上宣言に

 壱岐市観光協会と対馬観光物産協会がこのほど「壱岐対馬観光力向上宣言」に調印し、これからは和気あいあいと新たにスクラムを組み、各種イベントの共同・相互開催、情報、人事交流など行いながら、観光、物産の振興に取り組む方針という。
 「九州北部、玄界灘に浮かぶ壱岐と対馬は、魏志倭人伝、古事記の時代から兄弟のように描かれてきた」などとその観光力向上宣言にもある通り、ずい分以前から壱岐・対馬両島について▽国づくりを考える上で重要な島、スタートの地▽文化の中継地点▽シルクロードの日本の玄関口▽伊都国の一部だったのでは▽神話のふる里―などなど、出会った何人もの研究者らが話していた。
 古(いにしえ)の頃からの両島の関係は深く、それは壱岐の位置を説明する際に「壱岐・対馬の壱岐」などと話したり、朝鮮半島や大陸との交流の海路の拠点であったりと、山が高くたてに長い対馬と平坦で雪の結晶にも例えられる壱岐の島と様々に対照的であったりするが、その関係性を意識した両島の観光振興による活性化への共同宣言は、なぜか関係性が非常に低次元なレベルで、否定的であったことの払しょくにもつながるものとなろうし、大きく言えば宣言の実行による新たなる歴史づくりが、より豊かに進んで行く事を祈念したい。
 観光は、今後の両市の地域振興を左右する非常に重要な産業であるが、長引く景気の低迷は、観光にもその影を落としている。そうした中で、本市では三月十四日に市立博物館がオープンし、これを機にその博物館を中心に据えた島ごと博物館構想が展開され、一層の観光振興が図られることになる。
 白川博一市長は本紙新年号のあいさつで交流人口の拡大について「博物館の完成を機に、通年型観光メニューにより、さらなる交流人口の拡大につなげたい。そのために昨年から、効果的に市内外へ壱岐の魅力を発信する広報戦略業務や観光アドバイザーの招聘を行い、今後も積極的な誘致活動の展開と、観光立島に向けた取り組みを推進したい」などとしているだけに、壱岐・対馬の両協会の交流から、どのように取り組みが展開されてくるのかが楽しみでもある。
 壱岐と対馬には、国の古い歴史のベースになっているものも多い。対照的な地勢もその商品づくりに利用できようし、神話をはじめよりマニアックな観光の商品づくりには、両島を一本化したものや、それに韓国や中国、アジアの国々を含めたものなどもあろう。
 楽しみな交流のスタートである。


○ひとしずく

昨日は雨の影響で注意報が発令されるほどの空気の乾燥状態が和らぎ、のどを心地好く大気が通るような気がして、退社時の駐車場で、車に乗る前の数回の深呼吸がとても気分を良くしてくれた▼これで少しはインフルエンザの本市での流行に歯止めが掛からぬものかと思うが、昨晩のニュースで再び新型インフルエンザが流行するようなニュースを報じていた。本市の患者数は、警報発令の基準の二倍以上にも達し、全国平均や長崎、福岡両県、対馬、福岡市の平均患者数からみても突出した多さであり、感染のさらなる広がりが心配される事態となっている▼これからインフルエンザの流行期が終わるとされている三月までは、受験の期間であったり、年度末の重要な時期と重なっているだけに、市民にマスクの着用の徹底や手洗い、うがいの励行、暴飲暴食を避けてできるだけストレスなど溜め込まないように心掛けるなど、体調管理の徹底などによる予防が呼びかけられている▼最近は、それまでより少し早く起きてラジオ体操をしているが、真剣にしてみると、案外、身体のあちこちの筋肉が伸ばされる感覚やゆっくりとした足の曲げ伸ばし、ひねりなどの動きによる負荷が感じられて、なかなか興味深く毎回の体操を、「イテテテ」などと声を上げながら、健康への細やかなチャレンジとして楽しんでいる。

2010年1月26日号 第4567号 

1月26日号 ―主なニュース―

○社説 「聞く耳」を持ち、日本語を美しく

今年度の市PTA連合研究大会が二十三日、郷ノ浦町、文化ホール・中ホールで、約四百五十人人が参加して開かれ、「家庭・学校・地域が協働し、共に教育力を高めるPTA活動を推進しよう」の大会スローガンの下、小・中学校PTAの事例発表や講演などがあり、その三者連携による子どもたちの健やかな成長を―などと、多くの参加者たちが熱心に聞き入り学んでいた。
 情報化・国際化が進む社会にあって、豊かで便利な生活を追い求めてきた結果、それは暮らしに大きな恩恵を与える一方で、様々な問題を引き起こして多くの矛盾を生み、社会は先き行き不透明な混沌とした状態にあるものの、社会全体が現状に危機感を抱き、物事の本質を見極め、よりよい未来づくりに努めるという姿勢に変わってきているように感じられる。子どもたちが夢と希望を持ち、心豊かに生きるために、PTAが存在意義と責任の重さを再認識して話し合い理解を深め教育力をさらに高める―などを、この研究大会の趣旨に実施された。
 より響き合うコミュニケイション、共に気づき学び合う共育、その環境づくりなどについて様々に語り続けてきた友人は、本音で向き合ってくれる大人はとても大事。大人が少しでも建て前、世間体などで子どもを指導しようとすると、すぐに子どもは察知する。察知された大人は、”聞く耳”
を持っていないと、子どもの反応を「わがまま」としてとらえる。聞く耳を持つには普段からその事を意識している必要がある。
 意識を持って聞くということは、すべての人間関係に言え、自分の都合のいいように解釈するのは、傷ついて育った人たちの特徴。子どもの頃に満たされずに育った人ほど、聞くことがへたで、自分が責められていると感じ、自分が悪いと言われるのが怖いため、相手が言おうとしていることをきちんと聞けずに守りに入ってしまう。共に気づき学び合うというスタイルからは、相手の反応は相性も含めて鏡で、見守り観察し、手助けする存在としての大人が、それぞれの思いを、相手が子どもであっても尊重する心を持ち伝え合うことが大切―などと、ずい分以前に話したことがあった。
 最近は、大人とされる人たちより、若い人たちの中に本音で素直に行動を起こし、しっかり自分らしく現実を生きる人たちが増えているように感じられることがたびたびであり、頼もしくさえ感じられ、子どもたちにはまず、そうした若者に育ってほしい。加えて方言を含め、日頃から意識して日本語を美しく話し使ってほしい。


○ひとしずく

JAのアグリプラザで、オレンジ系の柑橘類という壱岐産の天草を数個買い、家で食べた。これが果汁が多く甘味も香りも十分で、とても美味しかった。壱岐を離れている子どもに本紙を入れて送ろうかと思うほどであった▼それを我が社で話していると、数年前から販売されており、スウィートスピリングという柑橘類も同様に美味しいという話を聞いた。スーパーで買った有機栽培のイチゴといい、壱岐産フルーツの素晴らしさを実感しながらありがたくいただいた▼最近は、市内のスーパーには地元農家の野菜類コーナーが設けられ販売されている。新鮮で手頃な価格設定が人気なのか、案外、多くの買い物客が手に取って、レジへ向かっているように思うが、自分もその中の一人▼初めて見る野菜もあったりで、スーパーに行くたびにのぞいている。季節的に鍋料理の時季でもあり、クレソンやセリ、コマツナ、ネギをよく買い食べている。野菜も地元産のものは果物と同様に美味しいように思え、ほとんど鍋に使う野菜は地元産で、地産地消に一役買って…などと微妙に悦に入りながら、突ついている▼島外からの友人と我が家で鍋料理を食べる際、よく話題になるのが、この野菜などのうまさである。新鮮さと作り手が見えるような食材で、値段も手頃なのがとても良い。

2010年1月21日号 第4566号 

1月21日号 ―主なニュース―

○『壱岐を元気にする会』が発足―一支国博物館オープン機に活性化目指す―

壱岐を元気にする会

市民団体「壱岐を元気にする会」がこのほど発足し、発起人で会長の市議、久保田恒憲氏ら代表者は十七日、会見を開き、今後の活動方針など説明した。副会長は山西正博氏。
 会見には久保田会長のほか、顧問の山口壮三県議、永田實壱岐ロータリークラブ会長の三人が出席。久保田会長は「一支国博物館開館に向け、市民の英知を集め積極的に地域活性化活動を行うボランティア組織が必要」などと設立理由を説明した=写真=。


○不審者が滑走路に侵入!!―壱岐空港で訓練実施―

空港訓練

 壱岐署と壱岐空港管理事務所は十八日、合同で不法侵入事案対応訓練を実施した。


○社説 市の公共交通に関する資料から
 
 市地域公共交通活性化協議会で「市地域公共交通総合連携計画」の資料など配られたが、これが様々な活性化策への参考になるものと思われ、非常に興味深く読ませてもらった。
 その資料によると、まず市民全戸アンケート結果では、世帯人数は二人が最も多い二五・四%で、次いで三人の一五・七%。年齢に関しては六十代以上が約四十三%で高齢化を裏づけ、最も多い職業は会社員・公務員となっており、ほとんどの市民がバスを利用しておらず(一週間の利用回数〇回=九三・九%)、その理由は▽自家用車がある▽時間が合わない▽本数が少ない▽運賃が高い―などで、改善されても多くの市民は利用しない―などとしている。
 一カ月間の船への利用回数(市外)では、〇回が六六・二%となっているが、二四・九%が一回は市外へ行く船舶を利用しており、そのつながりが高いことを示している。年間の飛行機利用は〇回が八五・一%で、一回五・一%、十〜十九回一・一%で、ヘビーユーザーの存在が伺えるとし、バスの運行について▽バスの規模など臨機応変に行い、補助有りきの考えは改めるべき▽学生、高齢者らに対する運賃の補助と配慮を▽行政のより一層の支援▽利用者数と運賃の関係など悪循環に陥っている―などの声も。
 自由回答では▽フェリーと高速船の発着港が二港あり、行き帰りの便で港が異なると、港まで自家用車を利用した場合、公共交通機関でも費用などかかり不便▽壱岐への帰りの船便利用でチケットを買う際、到着港からのバス利用を確認(変更の場合は船中で)してバスを運航しては▽市内通勤を考えたバスダイヤを▽ドライバーの高齢化などもあり、バスの小型化、乗合タクシー化の方向へ進むべき▽公共交通機関としてのバスの現状、今後が非常に不安▽高速船の運賃が高い―の意見も。
 本市両高校生への、本市の将来についての質問では▽交通手段の多い市に▽皆が来たくなるような島▽財政のあり方を考え、もっと自然を大切に▽親に送ってもらわなくても移動できる島に▽住民も島全体をもっと客観的に見て善し悪しの判断を▽離島のハンデを感じさせない文化的に発展した市になってほしい▽観光客にもう一度来たいと思ってもらえる島に▽医療機関の充実を▽もっと観光に力を入れるべき。現状維持では後退してしまう―の考えが示されている。
 紹介したほかにも、様々な意見や調査結果が盛り込まれているが、古くから言われ続けていることも多く、あとはいかに動きへつなげるかである。


○ひとしずく

一月十日は「110番の日」で、壱岐警察署は一一〇番の日にちなみ、印通寺港のマリンパル壱岐駐車場一帯で、警察業務への理解と協力を訴える活動を実施、霞翠小学校では児童らに不審者への注意を呼びかけた▼見かけない船や漂流物を発見した▽油の排出や不法投棄など発見した▽密航・密輸・密漁などの情報を得た、目撃した▽もしもの時の自己救命策確保―など、海上の緊急通報は「118番」で、一月十八日が「118番の日」▼秋の全国火災予防運動期間中の十一月九日に設定されているのが「119番の日」で、110番、118番、119番といずれも市民に事件、事故、火災の防止、予防、安全確保のため、それぞれの活動をアピールし、取り組みの強化、訓練などが展開されている▼緊急通報は、生活上のライフラインであり、当然、緊急事態に遭遇した際に使用されるもので、「イザ」という時に、その事態への対応をそれぞれの機関に要請するもの。ライフ・ライン=生命線、命綱=は、いたずらに利用されるものではないことは、今さらいうまでもないはず▼まずは普段から、生活上の安全に対する個々の取り組みや心掛けが大切となる。各機関は、周知活動を様々に行っているが、各緊急通報の日を機に、市民一人ひとりが「自分の安全」について見直しておきたいものである。

2010年1月15日号 第4565号  

1月15日号 ―主なニュース―

○弁天荘で22日開催―恒例の新春柳宴―
 ―壱岐川柳会―


 壱岐川柳会恒例の新春柳宴が十七日正午から、今年も郷ノ浦町、弁天荘で開かれる。
 今回も当日午後二時まで、「陽」「港」「父」「珈琲」「祈り」を兼題に各三句を募っており(席題なし)、多くの参加が望まれている。会費は二千円(発表誌進呈)。大会終了後、同会場で開かれる懇親宴は同五千円。
 申し込みや問い合わせなど、藤本健人さん(〒811ー5125、壱岐市郷ノ浦町志原西触7―2、電話090―3195―8467)へ。


○中国語コンテスト優勝など報告―川村くんら6人が市長を表敬―

高校生表敬

 昨年十二月に京都外国語大学で開かれた第十三回全国高校生中国語スピーチコンテスト中級部門で優勝した川村明人くんら壱岐高生六人が十二日、白川博一市長を表敬訪問し、成績を報告した=写真=。


○社説 心の向きを明るい方へ!インフルエンザなど予防しよう

 一年のうちで最も寒さが厳しい頃とされる「大寒」の二十日を目前に、この冬一番の強い寒気の流れ込みにより、九州各地で雪や強風など悪天候による交通機関の乱れが報道されていたが、本市でも十三日深夜に氷点下一・八度の最低気温を記録したという。
 このところ壱岐保健所により、市内のインフルエンザ発生状況が出され、市民に注意が呼びかけられている。市内でもマスクをして予防などに努めている人たちの姿を、よく見掛けるようにはなっているものの、薬の処方などで病院に行くと、待ち合い所の市民の多さに、その事態を実感させられる。
 大学受験のセンター試験が昨年から、本市をはじめ県内の離島でもそれぞれに実施されるようになり、今年も十六日から二日間、本市では壱岐高校で行われる。これは、受験生たちがインフルエンザなど各地で流行する中、シケの海を越えて都市圏のホテルに宿泊しながらその時を迎えていたことを思うと、コンディションを整えやすいのはもちろん、よりリラックスして受験できるようになったことの素晴らしさが、我が子たちのその頃をこの時季に思い出しながら痛感させられる。今年の受験生の頑張りに、大いにエールを贈りたい。
 それにしても、最近も市内の小、中学校で、インフルエンザによる学年、学校閉鎖の処置が取られたところがあるが、十分に注意して毎日を元気に過ごしたいものである。壱岐保健所などは、毎年の流行時と同様に▽手洗い、うがい▽マスクの着用▽バランスの取れた食習慣による体力強化▽室内の適度な湿度▽ワクチン接種―などポイントに、予防の徹底をアピールし続けている。
 概ね三月までがインフルエンザの流行期間の目安とされている。その三月―年度末に向けてのこの時期はまた、仕事の一年間を締めくくる忙しく重要な期間となるだけに、受験生はもちろん、市民皆で手洗いやうがい、マスクの使用など、普段から紹介されている予防方法を心掛けて毎日を健康に過ごし、この期間を無事に送ることで、「あの時、インフルエンザに感染していなければ」などと、あとあと悔いを残すことがないようにしたい。
 もちろん、インフルエンザだけでなく、”万病のもと”とされるカゼを、先のインフルエンザの予防法を行いながら予防し、まずは新年度がスタートするまでの二カ月半、市民一人ひとりが、それぞれの場で様々にこれまでの成果を発揮し、自分を思いっきり表現できるよう、心の向きを明るく前向きに定め、毎日を元気に過ごそう。


○ひとしずく

二〇一〇年の市消防出初め式が六日、市民の生命と財産を守る―の消防精神と防災への万全の体制を年頭にあたり再確認し、その意気を示すように、放水式で新春の空に放水のアーチを威勢よく勇壮に描いてみせた▼壱岐地区交通安全協会の新春交通安全祈願祭が今年は四日、芦辺町、住吉神社で行われ、参加者全員で事故のない安全で明るい社会づくりを祈念した。加えて壱岐署の武道始めの逮捕術大会が署内の講堂で開かれ、島の治安の維持にかける強い意志と使命感を訪れた来賓らに示した▼壱岐消防本部がまとめた昨年中の火災の発生件数は三十九件で、救急の出動件数は千四百四十四件となっており、市内の交通事故発生件数(人傷)は壱岐署によると四十九件となっている。消防、警察といずれの業務も、いつどこで発生するかしれない火災や災害、事件、事故などの緊急な事態に備え、その使命を肝に命じながら向き合い、日夜、職務に精励している▼寒が入り冷え込むこの時季、空気が乾燥して火災が発生しやすい時期であり、消防関係者の日頃の火災防止への取り組みもさることながら、市民の火災防止への姿勢も重要であり、事件、事故に対するドライバーをはじめ、市民皆の日頃の注意も大いに望まれる▼市民一人ひとりの取り組みから、今年も明るく住みよい壱岐づくりを目指そう。

2010年1月11日号 第4564号 

1月11日号 ―主なニュース―

○社説「平成22年の新成人に」

本市の平成二十二年の成人式が十一日・「成人の日」の前日十日に郷ノ浦町、文化ホールで市内外に住む平成元年(一九八九年)四月二日から翌年の四月一日の間に生まれ、式典への申し込みがあった市内外在住の三百六十七人を対象に行われ、男性百六十九人(市外五十八人)、女性百六十一人(同四十四人)の合計三百三十人が出席して、社会的・法的にも二十歳=はたち=の若者たちが、人生の新たな門出を祝う式典に臨んだ。
 その新成人たちが生まれた平成元年には▽毎年恒例の島おこしイベントの一つとして定着したサイクルフェスティバルが六月にスタート▽九州郵船のフェリー「ニューつしま」が十月に就航▽四月・消費税スタート▽十一月・ベルリンの壁崩壊、平成二年は▽壱岐商業高校・女子駅伝部が二年連続で全国女子駅伝大会に出場▽十二月・大相撲の壱岐巡業▽東西ドイツの統一▽秋山豊寛氏がソ連のソユーズで日本人初の宇宙飛行―などの出来事があった。
 今回の新成人たちが旅立つ社会は、引き続き都会と地方、飽食と貧困、低迷により厳しさが増す経済、悪化する一方の従来の雇用情勢、機会など、人々の心や精神にまで拡大し始めてきているという格差、より混沌として不透明感が一層高まる中、拍車がかかり進む温暖化によると思われる驚くべき現象や被害など世界的な自然災害、テロや紛争などによる不安定な国際情勢、国民の感覚からは大きく掛け離れた政治家や官僚らの意識と有り様、大樹と思われた企業の枯死、国民が今後背負わなければならない負担など、まるで目の前が不安で覆いつくされているかのような、まったく厳しい情況である。
 式典では酒を飲んだ新成人の男性ら数人が、市職員や白川博一市長からたしなめられる残念な一幕もあったが、白川市長が式辞で、閉塞感が高まる社会の中にあっても、失敗にくじけずその中にこそ成功の鍵を見出し、唯一無二の奇跡の存在として、自分の手で輝かしい未来をつかみ、共に新しい壱岐を築きたい。今後の健闘を祈念する―などと述べて新成人を来賓らと激励、これに新成人の代表が、共に歩んできた友人たちとより地域に貢献したい。歴史をつなぐ命の一つとしてふる里・壱岐を支え、その素晴らしさをアピールする存在に―などと宣誓した。
 確かに大シケの海原ではあるが、自分を常に客観的に見つめ、他との違いを冷静に受けとめて相和していけるような人物、社会づくりを目指し、変化の時に新たなる希望の主役として自分を育んでほしい。


○ひとしずく

サッカー全国高校選手権・決勝が今日十一日、東京・国立競技場で行われる。決勝進出は山梨学院付属(山梨)、青森山田(青森)の両チームとも初めて▼スポーツニュースで観た両チームの戦いぶりは、サッカーに対する情熱、プレーのひた向きさといい素晴らしく、テクニックもこれが高校生かと思うような見事なものであった。もちろん、この大会に出場したどのチームにも言えることだと思う▼二〇一〇年の”走り初め”と、特設のシーサイドコースを走るマラソンによる地域おこしイベント・壱岐の島新春マラソン大会が十日に行われ、市内外から千三百二十二人が参加して、この日を目指しそれぞれに鍛えてきた健脚で、それぞれのマラソンを走り抜いた▼このレースを観て二十四回目の今大会でも思うことは、先に記した高校生のサッカーやラグビー、野球などの競技にも通じている”何か”たとえば「ひた向きさ」があり、そこには観戦する側の醍醐味と感動がある▼そんな事を意識しながら、学生、特に高校サッカー、野球をテレビ観戦するのが好きである。彼らの熱さに触発されることもたびたびなのだが、なかなか一歩が出ない。やはりスポーツには向き不向きが…▼二十日は「大寒」。日頃からスポーツ、体を動かして体調を整え、カゼなど引き込まぬよう元気に過ごそう。